「サックを填めてるとよく分からないな~」
検査係はそうつぶやくと、指サックを外し、直接指を捻じ込んできた。
「ひぃ~~~! やめ、やめてください! 本当に隠していませんから~!」
(グチュグチュグチュ、グチュグチュグチュ)
「ふうむ、見つからないなあ。検査棒を使ってみるとするか」
検査係はニタリと微笑みを浮かべると、まるで教師が使う指示棒のような細長いプラスチック製の棒を取り出した。
「後ろに隠しているかも知れないので、今からお尻も調べる~。ハイ! もっと尻を上げて!」
(パチン!)
検査係は加奈子の桃尻を平手で叩いた。
「うっ!」
「お前も手伝えよ。え~っと」
続いて検査係は、舌なめずりをして加奈子の尻を覗き込んでいる防犯係に何やら耳打ちをした。
防犯係はこっくりとうなずき、まもなく満面笑みを浮かべた。
「へへへ、いいとも。任しておけ~」
そうつぶやくと、防犯係は検査係に代わって加奈子の膣に指を挿し込んだ。
加奈子は犯し手が交代したことを悟り、強い拒絶の姿勢を示した。
一人でもおぞましい行為を二人から受けることなど耐えられない。
狼狽する加奈子をよそに、検査係は用意した検査棒をワセリンで光った肛門にズブリと突き立てた。
「ひっ!」
加奈子は尻を引っ込めようとしたが、男たちはそれを許さない。
「ここに隠したんだろう~?」
検査係はニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべながら、検査棒で肛門をかき回した。
「いたい! や、やめてください!」
「やめろだと!? あんた、やっぱり隠しているな~? ちゃんと精密検査をしないといけないようだなあ~」
挿し込んだ検査棒で肛門内をグリグリとかき廻した。
「いやぁ! 本当に隠していません! だからやめてください!」
「うるせえな! ちゃんと調べが終わるまで大人しくする~!」
検査係は加奈子の尻を再びパチリと叩いた。
防犯係にとってはまるで『棚からぼた餅』の幸運が突然舞い込んだようなものである。
検査であることも忘れ、嬉嬉として指攻めに夢中になっている。
時折、己の股間に手をあてがい擦っている姿が実に滑稽だ。
二穴責めを見舞われた加奈子は気も狂わんばかりに泣き叫んだ。
何故こんな目に遭わなければならないのだろう。
これじゃ検査と言うより陵辱だ。
まだ性知識の乏しい加奈子と言ってもそれぐらいは分かる。
それでも検査と称して平然と陵辱を繰り返す二人の男たちに対して抵抗は許されない。
ここで働いている限りはこれが規則であり、男たちの行動は正当なのだ。
男たちの検査は20分間にも及び加奈子は歯を食い縛って耐えなければならなかった。
また検査の後は入浴が義務付けられており、脱衣所で、衣服を検査係りに渡した後、浴場の入り口に、磔(はりつけ)台のような物があり、この台にのぼって、性器と肛門がぱっくりと開くような姿勢にならなければならなかった。
必ず台に登ってさらし者にならなければ、風呂に入れない仕組みになっていた。
料金着服の疑いをかけられている加奈子は、ここでも、衆人環視の中で、性器、肛門の内部までを、容赦なく点検された。
「もっと広げて中を見せる~!」
「おお、おお! すげえや!」
加奈子は恥ずかしさで消え入りそうになっていた。
恥ずかしがれば恥ずかしがるほど燃え上がる男たちであったから、時間を掛けて執拗に加奈子をいたぶった。
体操選手ならともかく一般人にとって片足立ちは案外難しいものだ。
柱を支えにできれば容易いが、支えがなければバランスを保つのが大変なのだ。
加奈子は左右にふらつきながらも何とか均衡を保つことができた。
「ふらつかない!」
「はい・・・」
やにわに検査係は低い姿勢になり、卑猥な視線を加奈子の恥部に注いだ。
加奈子はいたたまれなくなり足を下ろそうとしたが、検査係はそれを許さなかった。
「は、恥ずかしい・・・み、見ないでください・・・」
「何を言ってるんだ? 君は。見られて困るようなことをしたのか~!? この辺の穴に料金を隠したんじゃないのか~?」
「そ、そんなこと絶対にしません!」
「ホントかな~? 信用できない~! よし、詳しく調べよう! その椅子に両手を着いてお尻を高く上げる~!」
「お願いです! 絶対に盗ってません! 許してください!」
「だめだめ! 早く両手を着いて!」
検査係は聞く耳を持たなかった。
すがりつき哀願する加奈子を冷たく突き放した。
加奈子は泣きべそをかきながらパイプ椅子に両手を着いた。
「ほほう~、いよいよ検査だね~!」
いつのまにか防犯係も入ってきて検査の様子をうかがっているようだ。
ふたりの男たちが痴態を見つめている。
加奈子は羞恥で身体中を赤く染め半泣きになった。
「泣いたってだめ~。お尻をもっと突き出して!」
(パシン!)
検査係が加奈子の丸い尻に平手打ちを見舞った。
「いたいっ!」
検査係は直径5センチほどの丸いプラスチック容器から白い軟膏をたっぷりと指にすくった。それは滑りをよくするワセリンであった。
すぐさま加奈子の性器にワセリンが塗り始められた。
ネットリとした冷たい感触が加奈子を襲った。
大陰唇、小陰唇、膣口にくまなくワセリンが塗り込められていく。
続いて肛門にも塗られた。
「ひぃ!」
何をされるのか気が気ではない。
性器や肛門に触れられる不快感もあったが、それ以上に恐怖感が加奈子を包み込んだ。
検査係は指サックをはめた。
「検査開始~!」
検査係はそう告げると最初に加奈子の性器に触れた。
「こちらの穴に隠しているかも~」
そう言うと膣口に指を挿しこみ、内部をこねはじめた。
「い、いたっ!」
(グリグリグリ)
「いたいですっ」
「検査が終わるまで辛抱する~!」
(グリグリグリ)
「ひぃ~~~!」
「どうだ? 料金隠していそうか?」
「いや、まだ見つからない。もっと奥に隠しているのかも」
(グリグリグリグリ)
「いたい!」
検査係の指は第2関節まで埋没した。
(グリグリグリグリ)
「ひぃ~~~~~!!」
「見つからないな~」
(グリグリグリグリ)
「隠してません! だからもう許してください!」
「検査が終わるまでだめ~」
(グリグリグリグリ)
「いやっ! 許してください!」
指はいつしか抽送を繰り返していた。
「ああっ! ああっ!」