Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
カテゴリ:ハーレクイン・エロマンス > 幕間 アイリスの匣
戯曲『センセイのリュック』作:ハーレクイン



幕間(小説形式)アイリスの匣#208



「では、姫よ」
「あい」
「改めて問うのじゃが」
「あい」

 笹津由は正面から恭子(のりこ)を見詰め声を掛けた。
 恭子は背筋を伸ばし、姿勢を正してその言葉を受ける。

「姫が口吸い、為したくなき相手とは、如何なる者なりや」
「それは……」
「それは?」
「我にとりて、苦手な御方」

 恭子は俯きつつ答えた。

「む」
「語り合いたく無き者」

 恭子は顔を上げない。その声は次第にか細くなっていく。

「ふむ」
「座を共に、したく無き……」

 恭子(のりこ)の声は、耳を澄まさないとよく聞き取れないほど小さくなった。

「要するに」

 笹津由の声は逆に大きく、恭子を叱咤する色合いを帯びた。

「要するに、姫が嫌はるる相手、ということにありまするな」

 恭子は、我が胸に顎先を埋めるかのように深く俯いた。辛うじて答えを返す。

「あ……い」

笹津由は、少し声を和らげた。その面(おもて)には、微かに笑みも浮かんでいる。

「どうされた、姫」

 俯いた恭子の顔は上がらない。捗々(はかばか)しい返答も適わぬ様子である。
 笹津由は、更に柔らかく声を掛けた。

「姫よ」
「……あ、い……」

 恭子(のりこ)はようやく顔を上げた。その目の前に、笹津由の温顔があった。恭子は引かれる様に顔を寄せる。
 笹津由の上下の唇が、誘(いざな)うがごとく軽く開く。
 その唇に、恭子の唇は自然に近づいた。恭子は何の躊躇(ためら)いもなく、我が唇を笹津由の唇に触れた。触れ合う直前、恭子のその上下の唇は、これも自然に開いた。開いた自らの唇を更に割り、恭子の舌が這い出た。這い出た舌は、ついで笹津由の両唇を割り開いた。
 いや、笹津由が自ら大きく口を開いた。
 恭子の舌は、笹津由の口内に迎え入れられた。

「ぶぶ」

 固く合わさる互いの両唇の隙間から、喘ぎとも呻きともつかぬくぐもった音が漏れた。恭子と笹津由。いずれの漏らした音であるか、それは判然としない。二人同時に零した肉の音であったろうか。
 恭子は舌を動かす。
 先程の、我が口中での笹津由の舌の動き。その動きを思い出すかの様に、なぞる様に、恭子の舌は動く。
 いや、思い出す必要なぞ無かった。笹津由の舌の動きは、恭子の舌に確(しか)と埋め込まれていた。肉の記憶であった。恭子は、我が肉の動きに身を委ねた。
 笹津由の舌は、恭子の舌の動きに見事に合わせて動いた。シテとワキ。能楽の主役シテと、脇役のワキ。恭子の舌がシテならば、笹津由のそれはワキ。いや、いずれが主役か脇役か、それは判然としない。
 二枚の舌、二つの肉塊は主脇一体となって舞台上で自在に動いた。舞台は笹津由の口内、演目は……。

「く、ふうううう」

 これは、明らかに恭子(のりこ)の上げた嘆息であった。恭子は知らず、自ら舌を、唇を引いた。

「かはあああ」

 恭子の顔が天を仰いだ。笹津由の唇から離れた恭子の唇は、息を求め大きく開く。その口元から糸を引く一筋の唾(つはき)。

「姫、よ……」

 笹津由が片腕を伸べた。その手の先、指の先が、恭子の頬に軽く触れ、零れ落ちる恭子の唾(つはき)を掬い、留める。いや、その唾には、笹津由自らのものも含まれているであろう。笹津由は、唾に濡れた我が指先を口に運んだ。舐める。笹津由は、己が指の先を口に含む。喘ぐ恭子を見遣り乍(なが)ら、笹津由はその指に我が舌と唇を這わせた。
 顔を戻した恭子は、笹津由のその振る舞いを、目を見開いて見詰めた。わが師笹津由の、普段の立ち居振る舞いには似つかわしくない仕草に、恭子は夢から覚めた、という風情で声を掛ける。

「ささ……」
「何かの、姫」

 口から手指を放した笹津由は、何の動ずる風もなく、両の手を腹の前で組んだ。

「美味しゅうござりますか」
「美味じゃの。甘露、とはこのこと」
「わたくしには……」

 わかりませぬ、と言いさした恭子(のりこ)を見遣る笹津由。それには答えず、逆に問い掛けた。

「どうじゃな、姫」
「どう、とは」
「我と為す口吸い、如何(いかが)かと問うておる」
「それは無論、心地よきに御座りまする」
「さようか」
「口吸いがかほど心地よきものとは、ついぞ知らぬことにおじゃりました」
「それはさもありましょうが、お嫌ではあらしゃらなんだか」
「嫌など、とんでもない、あまりの心地よさに息も止まろうかと……」
「それは重畳、ならば、我は姫に嫌われてはおらなんだと、こういうことじゃな」

 恭子は、思いがけないことを言われた、そのような思いであったろうか。向きになって笹津由に言い募る。

「嫌うなど! とんでもなき事に御座ります」

 笹津由は、そんな恭子を宥(なだ)める素振りか、軽く片手を上げた。

「分りおり申す、詮無き物言い、許されよ」
「あい……」
「して、姫よ」

 笹津由は、軽く言葉を改めた。

「あい」
「先ほどの姫が問いへの答えじゃが」
「問い……」
「早(はや)お忘れか」
「…………」
「口吸いなる振る舞い、何のために為すや」
「おお」
「今はお分かりか、姫」
「それは……」
「む」
「好いた者どうしが」
「うむ」
「心地よさを求めて、にありまする」

 笹津由は、暫時、言葉を止めた。が、僅かの間の後、続けた。

「左様……それはそうにおじゃるなあ。好いた者どうし、憎からず思う者どうし、互いに愛しむ者どうしの行う……その、相手を愛しむ思いがそのまま表れた、云わば『思いの証(あかし)』とでも申そうか」

 恭子(のりこ)は深く頷(うなず)いた。

「愛しむ思いの証……」
「うむ」
「だからこそ、嫌う相手とは為さぬ事である、と」
「そうじゃのう」
「だからこそ……だからこそ、ささ、わが師よ」
「おう」
「我に口吸い、為して……お教え下された、と」
「さよう」
「師は、我を愛しんでおくれであると」
「何をいまさら姫、左様な事……」

 自明のことに有ろうとは目で告げ、笹津由は軽く笑んだ。
 応えて恭子は、満面に笑みを湛えた。正面から笹津由を見詰める。
 放っておかばこちらに飛びついて来かねぬ、そのように感じたか、笹津由は師としての口調に変えた。

「姫よ」
「あい」
「話はまだ終わりにはありませぬぞ」
「……あい……」
「我らが今語り合(お)うておること、そもそもの初めは何でありしか」
「…………」
「いやいや、思い出さるるは無理か、と」
「……あい……」
「お教え差し上ぐる」
「あい」

 さらに一呼吸を置き、笹津由は恭子(のりこ)に告げた。

「そもそもは、をのこ(男)とをみな(女)、如何(いか)にして子を成すや、にあり申した」

 聞いて恭子は瞬時に応じた。

「あい!」

「しかしてそは、をのこ(男)の成す精の液、をみな(女)が作る卵、これらを合わするにあり申した」
「あい」
「さらに言わば、をのこ(男)の精の液を、をみな(女)が体内に注ぎ入るることで子は成さるるもの」
「……あい……」
「これより姫にお教えするは他に非ず、精の液を注ぎ入るる、その手立てである」
「…………」
「口吸いは、その手立ての一環でもある」

 暫時、恭子(のりこ)は絶句した。
センセイのリュック【幕間 アイリスの匣 #207】目次【八十八十郎劇場】初孫(上)
戯曲『センセイのリュック』作:ハーレクイン



幕間(小説形式)アイリスの匣#207



「それは、姫……」

 我(われ)が姫への問い掛けじゃが、と言いかけ、笹津由は口を噤んだ。恭子(のりこ)からは、捗々(はかばか)しい答えが返って来ぬであろうことは容易に察せられた。

(ならば……)

 暫時、間(ま)を置いたのち、笹津由は言葉を継いだ。口吸いは、何のために為す振る舞いか。それを恭子にどう分らするか……。

「左様……姫、よ」
「あい」
「考えて見られよ」
「…………」

 何を、とは問い返さぬ恭子であった。考えよ、の後には何を、の指示あるのが、師としての笹津由の教え方であった。
 笹津由はいくらも間を置かず、言葉を継いだ。

「姫が、仮にわたくし以外のものと口吸い為すとして……相手はどうじゃな」
「どう……とは、お師匠様」
「誰とでも為し得るか、いや、為したきか、為したく無きか、ということじゃが」

 問われた恭子(のりこ)の脳裡を、普段に顔を合わせ、言葉を交わし、様々な日々の事どもを共にする多くの人々の姿が、次々と駆け抜けた。

(そう)
(そうじゃなあ)
(そう、小菊……)
(山辺)
(琴路)
(玉垣)
…………
(陸)
(百)
(大……は、のう……)
(柏)
(炊〔かし〕きの……お、名は何と云うたか)
…………
(それにしても)
(をみな〔女〕ばかりじゃのう)
(をのこ〔男〕ならば……)
(おもう〔御父〕さま)
(ああ、それは……)
(兵部さま!)

 恭子(のりこ)の心の臓が跳ね上がった。
 恭子にはそう思えた。
 兵部と口吸いを交わす。
 その情景をまざまざと思い描いた。
 恭子の全身が、一気に熱くなった。
 股間が絞られる思いであった。
 先程、笹津由との口吸いで口元から漏れ零れた唾(つはき)。
 恭子には、股間から唾(つはき)が漏れたかと思われた。

(お)
(おお)
(おおおお)
(濡るる……)
(股、が)
(まさか、ゆまり〔尿〕)
(まさか、あかご〔赤児〕でもあるまいに)
(おお、濡るる……)

 恭子は、股間に遣りかけた手を、知らず留めた。両の手は自然に上がり我が胸を、己が乳房を、近頃頓(とみ)に膨らみを増した双の乳房を捉えた。纏った衣服の上からではあるが、恭子の手は、掬い上げるように我が乳房を持ち上げた。軽く曲げた示指の先が乳首に触れる。

「あふ」

 絶え入るかのような吐息が、恭子(のりこ)の口を突いて出た。肉の漏らす吐息であった。

「どうじゃな、姫」

 恭子の振る舞いには一言も触れず、笹津由は先ほどの問い掛けを重ねた。

「…………」

 笹津由は淡々と、更に問い掛けを重ねる。

「どうであるな、姫」

 恭子は、己が両の乳房に両手を宛がったまま、譫言(うわごと)の様に返答した

「……どう……とは、お師匠様」
「口吸いである。口吸いを姫は、誰と為したきか、為したく無きか、ということじゃ」

 恭子の応(いら)えが少し明瞭になった。

「そう、にござりました」
「で?」
「大方の者とは、為したきに存ずるが……」
「が?」
「いくたり(幾人)かは……」
「為したく無き、と」
「あい」
「ふむ」

 笹津由の言葉が途切れる。
 恭子(のりこ)の両手が再び動き乳房を弄う。

「姫よ」
「あい」

 恭子の手が止まる。

「その、口吸い為したく無き者……何故為したくなきか、お分かりか」
「あい」
「それは」
「だい(大)は……あ」
「名を上ぐるには及ばぬ、聞かなかったことにし置き申そう」
「恐れ入りまする」
「で」
「嘘、や陰口、有るやに見えまする故……」
「ふむ」

 それ以上のことは言わず、笹津由はその視線で恭子を促した。

「それと……」
「む」
「おもう〔御父〕さま、あっ」

 笹津由はにこやかになった。恭子(のりこ)が父を苦手としているのは先刻承知、という風情であった。

「聞きませんでしたぞ、わたくしは」

 恭子は、夢から覚めたという風情で姿勢を正した。
 笹津由も口調を変えた。恭子に対する問い掛けを続ける。

「姫よ」
「あい」
「これで、おわかりであるな」
「…………」
「口吸い、為したき相手と為したく無き相手、その違い如何に、と云うことじゃが」
「それは……」
「それは?」

 恭子は、口ごもりつつも答えた。

「為したきは……我にとり、好もしき……」
「ふむ……で……」
「為したく、無き……は」
「為したく無きは?」
「それは……」

 恭子(のりこ)の言葉は続かない。
 笹津由は、敢えて答えを強いた。

「為したく無き相手とは?」
「…………」
「姫が……口吸い為したく無き相手とは?」
「…………」
「どうされた、恭子姫」
「……お許しくだされ、お師匠さま」

 恭子は、首を真下に折り、深く俯いた。

「許せとは、答えとうなし、ということかの」
「……あい……」
「師たる我が問いに答えられぬと」
「…………」
「わからぬ、ではないわのう、姫」
「…………」
「わかっていながら答えぬ、師たる我が指示に逆らおうとてか」

 笹津由のその声には、微塵の温かみも無かった。
 恭子(のりこ)は、俯けていた顔を跳ね上げた。笹津由の顔を正面から見返す。

「そのような! 逆らうなど……毛ほども思うては……」

 恭子のその応えには、微かに涙が混じっていた。
 これ以上虐めることもあるまい、そう考えたか笹津由は語調を緩めた。

「それは承知しており申す、少し言い過ぎたか、許されよ、姫」
「…………」

 恭子の片手が上がり、目元に指を遣る。零れそうな涙を抑えたか。
 笹津由は、更に柔らかく声を掛けた。

「のう、姫よ」
「……あい……」
「誰とでも分け隔てなく接する、それは姫の良きところであるが」
「…………」
「相手を傷つけかねぬ言葉は掛けぬ、たとえそれが真のことにありても、これも姫の良きところと云えるやもしれぬが」
「…………」
「じゃが、姫のその、相手の気持ちを忖度する姿勢は、時として相手の為にならぬこともある」
「…………」
「間違(ちご)うておることは間違うておる、そう厳しく対することがつまりは相手の為になる、そういうことも姫には学んでいかねばならぬ」
「……あい……」
「おわかりか、恭子姫」

 恭子(のりこ)は床に手を突いた。笹津由に向けて上体を折り、深々と頭を下げた。叩頭である。

「よう……わかり申しました、有難うござりまする」

 笹津由はにこやかに、普段の様子に戻り声を掛けた。

「姫、顔を上げられよ」
「あい」
「少々、意地悪き物言いしてしもうたが、これも姫が御為を思うての事、許されよ」
「とんでもなき事に御座ります、お師匠さま」

 恭子と笹津由は、にこやかに笑みを交わした。
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