Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
カテゴリ: Mikikoのひとりごと
お星さまになったハーレクインさんへ



 あなたからの衝撃のメールが届いたのは、2018年2月9日午後3:09分のことでした。
 『骨髄腫』。
 想像してもいなかった病名でした。
 そのときのメールでは、入院は数日先とのことでした。
 しかし、その日の夜、再度メールが届き……。
 入院が翌日の午前になったことを告げられました。
 メールの末尾にあった「まことに残念無念です」という言葉が胸に刺さり、わたしの方が動転してしまいました。
 「明日、白山神社に参って、お札とお守りを受けてくるから大丈夫」と返信するのがやっとでした。

 翌日の2月10日は、雪深かったですが、不思議と良いお天気でした。
 ↓そのときの写真です。
白山神社

 最初のメールでは、モバイル環境を持たず、PCもデスクトップなので、入院後はスマホを契約するというお話をされてました。
 ↓なので、受けてきたお守りは、『Mikiko's Room』のスマホ用トップ画面に掲示しました。
お守り

 スマホから『Mikiko's Room』にコメントが入れられることを確認し、あなたからのコメントを待ちました。
 しかし、コメントは入りませんでした。
 最後のメールで、わたしのメールアドレスも改めて記載し、紙ベースでメモして欲しい由、お願いしました。
 しかし、メールも届きません。

 最初のメールでは、入院治療は1ヶ月かかるとのことでした。
 入院直前、2月10日の朝8:37分には、気丈にもコメントを入れてくださいました。
 ↓そのときのコメント全文です。
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休場届
 しばらく入院することになりました。
 春場所が始まる頃には戻って来られると思います。
 ということで『アイリスの匣』も、次週より休載させていただきます。
 すんまへん。よろしゅうに。
    〔♪しばし別れの涙がにじむ~HQ〕
++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 春場所は3月11日に始まりましたが、退院の連絡は届きませんでした。
 メールもありません。
 春場所が終わり、サクラが咲いて、散って……。
 夏日のニュースが流れ、そして、田んぼに水が張られる季節になりました。
 もうすぐ、夏場所が始まります。
 最後のメールから、3ヶ月が経ってしまいました。
 やはり、もう諦めるしかないのでしょうか。
 『骨髄腫』という病気。
 最初は怖くて、調べることも出来ませんでした。
 でも、何らかの救いを求めて、調べてみました。
 結果……。
 やはり、厳しい病気であるという現実を突きつけられてしまいました。
 あなたの病名は、『多発性骨髄腫』だったのでしょう。
 様々な症状が出る病気のようです。
 思えば、あなたが最初の入院をされたのが、2013年の4月。
 5年前です。
 今から思えば、このとき入院することになった症状の原因も、『多発性骨髄腫』だったんじゃないでしょうか?
 でもわたしは、まったく深刻には捉えられませんでした。
 わたしの求めに応じ、『潜入突撃レポート「大病院の闇を探る!」』の連載もしてくださいました。
 どうしてこのとき、もっと真剣に考え、全身の精密検査を勧めてあげられなかったのか、無念でなりません。

 唯一の望みは、あなたへのメールが、まだ宛先不明にならないということです。
 返事はありませんが。
 メールが届くと云うことは、インターネットの契約が維持されているというです。
 でも、インターネットは、ケーブルテレビの契約とセットだと伺ってました。
 ということは、ケーブルテレビが解約されない限り、ネットも解約されないということです。
 ご家族が、そのままテレビの契約を続けられていれば、ネット環境も維持されているわけですね。

 とにかく、わたしとしては待つしかないのですが……。
 『アイリス』の愛読者に何も公表せず、ずっとこのままにしておくことは出来ません。
 どこかで、区切りを付ける必要があると思いました。
 ということで、この一文をしたためることにしました。
 これを書こうと決意した日の夜……。
 鴨居に載せてあったイタコのフィギュアが、わたしの布団に落ちてました。
 あなたからの、何かのメッセージだったのでしょうか。

 あなたが、初めてコメントを入れて下さったのは……。
 2010年9月11日19時32分。
 『由美と美弥子 537回』。
 7年半前のことでした。
 その後、あなたとほかの読者との間で齟齬が生じ、それについての謝罪メールをいただいたことから、メールのやりとりも始まりました。
 そして、初投稿となる原稿をいただき……。
 『読者の部屋』に掲載させていただいたのが、『日本酒を飲もう!(Ⅰ)
 2010年11月14日でした。
 こちらは、エッセイでしたが……。
 その1年後、2011年11月8日からは、小説『風楡の季節』の連載が始まります。
 読者の方が小説を書き始め、それを連載して下さるというのは、ほんとうに嬉しい出来事でした。
 楽しい日々が続きました。
 2018年の2月8日までは。
 あっという間の7年半でした。

 あなたは、矢沢永吉と同い年ということでしたから……。
 お別れのときが、いつか必ず来ることは、頭の隅ではわかってはいました。
 でも、こんなに早く、突然なことだとは思ってもいませんでした。
 わたしの覚悟も出来ないうちに、遠いところへ旅立ってしまわれました。

 『Mikiko's Room』に、大切な時間をたくさん使わせてしまいましたね。
 もっとほかにやりたいことがあったんじゃないかと思うと、胸が裂かれる気がします。
 わたしもいつか、そちらに参ります。
 そのときまでには、わたしの手で『アイリス』を完結させたいと思っています。
 先の展開は、まったく聞いておりませんので、ずいぶん見当違いのストーリーになってしまうかも知れませんが。
 わたしがそちらに行ったら、ぜひ感想を聞かせてほしいです。
 わたしはビビリで方向音痴なので、そのときは必ず迎えに出てくださいね。
 お願いします。

 仏像を、1体購入しました。
 チベットの仏像です。
 お顔を存じませんが、イメージの中のお顔に似てました。
 ヒゲがお茶目な地蔵菩薩さまです。
 早くに父を亡くしたわたしにとって、あなたは父のイメージに重なる存在でした。
 仏像は、わたしの枕元に鎮座いただいています。
 どうか、見守って下さい。

 ゴールデンウィークには、花壇に大輪のヒマワリの種を撒きました。
 真夏、あなたの大きな笑顔に出会えますように。

 この文章を書くのは、ほんとに辛いことでした。
 最期に、この一文をしたためることにした、一番の理由で締めくくりたいと思います。
 それは、あなたへのお礼が、一度も言えていなかったことです。
 これだけが、今でもほんとうに残念でなりません。
 だから……。
 遅きに失してしまいましたが、改めて言わせていただきます。

 ハーレクインさん!
 一緒に笑ってくれて、ありがとう!
 一緒に走ってくれて、ありがとう!
 ときには怒ってくれて、ありがとう!
 いっぱい遊んでくれて、ありがとう!

 あなたと出会えたことは、わたしの人生の最大の喜びでした。
 わたしがそちらに行くまで、しばしのお別れです。
 待っていてください。
 また、たくさん楽しい話をしましょう。

 ありがとう!
 ほんとうにありがとう!

 涙が止まらないよ……。

  Mikiko
新春特別座談会2018・総集編(全)目次単独旅行記Ⅰ・総集編(全)

↑BGMにどうぞ。

み「さてこそ。
 やはり、朝酒は堪えられんわい。
 1年で、朝酒が出来るのは、お正月だけじゃでな。
はぁ、もっともだー、もっともだ
↑はぁ、もっともだー、もっともだ。

 もっとも、頻繁に朝酒してたら、ただのアル中じゃが。
 昨年の正月は、新潟市沼垂の『今代司(いまよつかさ)酒造』の飲み比べじゃった。
新潟銘酒『今代司(いまよつかさ)』

 純米酒しか造らない酒蔵じゃ。
 で、今年飲んでるお酒もまた、純米酒しか造らない酒蔵のもの。
 しかしながら、こたびは越後に非ずして……。
 京都は伏見の酒蔵、『玉乃光酒造』。
玉乃光酒造

 『今代司酒造』の創業は、1767年じゃが……。
 『玉乃光酒造』は、なんと、さらにそれを100年遡る、1673年。
 初代、中屋六左衛門が、和歌山市寄合町にて、紀州藩2代藩主、徳川光貞(家康の孫)の免許で創業した。
 第2次大戦の戦災により、京都に移ったんじゃな。

 と、言いつつ……。
 この酒を選んだ理由は、さほど深いものじゃありゃせんかった。
 単に、スーパーの棚に並んでおったのを見つけたんじゃ。
玉乃光
↑右の2本は、わたしが買ったお酒です。お値段も手頃。

 新潟の酒屋やスーパーでは、あまり他県の酒を売っておらんのじゃよ。
 なにしろ新潟県は、成人1人あたりの日本酒の消費量が、全国1位(参照)。
 当然のごとく、県内の酒蔵数も、日本一(参照)。
 県内のお酒だけでも、棚に並べきれないほどあるわけじゃ。
 しかし、わたしの行くスーパーは、県外資本のためか……。
 他県のお酒も、多くはないが置いてある。
 ただし、4合瓶だけ。
 でも、これが飲み比べをするのにちょうど良い。
 一升瓶じゃ、資源回収の日に出しに行くのが体裁が良くないしの。
資源回収の日に出しに行くのが体裁が良くない

 で、そのスーパーの棚から、3週にわたり、毎週1本ずつ選んで買ってきたわけじゃ。
 ん?
 なぜ、1本ずつ買ったかと?
 そりゃあなた、酒の棚の前で長時間粘っていては、体裁が悪いではないか。
酒の棚の前で長時間粘っていては、体裁が悪い
↑わたしの行くスーパーではありません。

 で、選ぶ基準じゃが……。
 まずは、甘口でないこと。
 県外のお酒を買うに際し、注意が必要なのは、まさしくここじゃ。
 以前、秋田のお酒を飲んでみて驚いた。
 甘い。
 都道府県によって、甘辛の傾向に、かなり特徴がある。
 新潟県は、辛口。
 しかし、周りの県は、そうでもない(参照)。
 近隣の県でも違うんじゃから、遠方の酒となれば、どれほど違うかわからん。
 甘いお酒は、飲んでて舌が飽きてしまうからの。
 辛口に限る。
酒は辛口
↑そうとう下品な漫画のようです。

 しかし残念なことに、わたしには、各地の日本酒についての知識が無い。
 判断は、ラベルを見てするしかない。
 つまり、ラベルに「辛口」の表示があるものを選ぶわけじゃ。
 それで、1本選んだのが、『玉乃光』じゃった。
『玉乃光』
↑わかりやすい! これが、わたしが買った3本目です。

 純米吟醸酒じゃが、四合瓶で1,000円程度。
 さほど高くない。
 あとで調べたところ、『玉乃光酒造』は、純米吟醸酒と純米大吟醸酒しか作っておらんかった。
 あと、選ぶ際の、もう1点。
 冷やで飲めと書いてあるものは買いません。
 燗を付けて旨くないような酒は、ニセモノです。
 太田和彦も、吟醸酒の燗を注文しておる。
太田和彦も、吟醸酒の燗を注文しておる

 というわけで、最初の週に、『玉乃光酒造』の1本を選んだわけじゃが……。
 続く2週も、『玉乃光酒造』の別銘柄を選ぶことになった。
 先の条件に合う酒が、あまり無かったということもある。
 あと、昨年は『今代司酒造』の3本飲み比べじゃった。
 それなら今年は、『玉乃光酒造』の飲み比べにしてみようと思ったのじゃな。
3本そろい踏み
↑「み」。わたしが買った3本です。危うく、撮る前に飲んでしまうところでした。

 さてさて。
 講釈はこれくらいにして、純米吟醸を心ゆくまで楽しみましょうかの」

 ピンポ~ン。

み「なんじゃ?
 正月早々、何やつ?
 通販は注文しておらんし、わが家は分家じゃから、年始客も来ないはず。
 NHKか?
NHKお断り
↑わが家ではありません。

み「わしは払っておらんが、母親が払っておるはず。
 そうそう、その母親じゃが……。
 本家に年始に行ったのじゃ。
 車に乗せてってくれと頼まれたが、きっぱりと断り申した。
 年始に車で行ったら、まったく飲めないではないか。
 馬鹿馬鹿しい。
 文句たらたらでタクシーに乗って行きおったわ。
 そもそも、年始などと云う風習は、止めるべきなんじゃ。
 本家も代替わりしてるから……。
 勤め人の若夫婦にとって、年始客など迷惑でしかないはず」
主婦が一番タイヘンです
↑主婦が一番タイヘンです。

み「なんで、そんなこともわからんのかの。
 12月にお歳暮を贈れば、それでいいではないか」
わが家はたいていハムを送るようです
↑わが家はたいていハムを送るようです。食卓には、出てきた例しがありませんが。ま、さほど好きでないからいいけど。ハムカツは好きです(ただし、薄いやつ)。

 ピンポーン!

み「しつこいやつ。
 回覧板なら、郵便受けに入れるはずじゃし……。
 やっぱり、NHKか?
 死んだふりでやり過ごすしかないな」
死んだふりでやり過ごす

み「ここで立て替え払いなんかしたら、母親から返してもらえない恐れがある。
 なにしろ、年始の怨みがあるからの」

 ピンポンピンポン!

み「悪質なやつ。
 警察に通報してやろうか。
 そうじゃ!
 わが家は、インターホンになったんじゃ。
 昨年の5月の連休に、わたしが自力で取り付けた。
 コードレスだったから配線もいらず、親機はコンセントに差すだけ。
 玄関の子機は、電池を入れるだけ。


↑この機種です。

み「それまでは、ただのピンポンチャイムだったからの」
それまでは、ただのピンポンチャイム
↑こんな感じ。

み「わが家も、ようやく文明開化したと言えよう。
 どれどれ。
 どういう顔してるのか、見てきてくれよう。
 コタツから出るのが面倒じゃが、仕方あるまい」
コタツから出るのが面倒じゃが、仕方あるまい

 ピンポーン!

み「くそ!
 怪しいやつだったら、即通報してやる。
 あ!
 この顔にピンと来たら110番!
 怪しすぎるやつが来とる。
 ほほ。
 怒っちょる怒っちょる」
怒っちょる怒っちょる

 どんどん!

み「こら!
 引き戸を叩くな!
 不届き者が。
 わが家の建具は、華奢に出来とるのじゃ。
 今、開けてやる」

 ガラガラ!

律「なんですぐ出ないのよ!
 寒くて凍るかと思ったわ!
 ここって、北極?
 寒すぎでしょ!」
寒すぎでしょ!
↑薄着だからでしょ。

み「やかましい!
 近所迷惑じゃろ」
金魚迷惑
↑これは、金魚迷惑。

み「2年続けて来おって。
 去年はぐでんぐでんだったが、今日はまだマシじゃな。
 何しに来た?」
律「年始に決まってるじゃないの」
み「うそこけ!
 手ぶらではないか」
律「はい、お年始」
み「なんじゃこれは!
 ウィスキーの小瓶ではないか」
ウィスキーの小瓶ではないか

み「アル中の必須アイテムじゃ。
 しかも、4分の1しか残っとらん」
律「いいから、早く上げてよ」
み「手ぶらで来て、その言い草はなんじゃ。
 獅子舞でもやれ」
なかなか豪胆な子です
↑なかなか豪胆な子です。

律「できません!」
み「そこの傘で、何か回すか?」

↑アメリカのテレビ番組で芸を披露する、若き日の『海老一染之助・染太郎』(残念ながら、傘は回しませんでした)。

律「あんた、酔っ払ってるわね」
酔っ払ってるわね

み「おのれに言われたくないわ。
 ポケット瓶、あらかた飲みくさりおって」
律「これは、3本目よ」
み「完全にアル中じゃ」
完全にアル中じゃ

律「日本酒の匂いがする。
 これだけ匂うと云うことは、お燗よね。
 飲ましてちょうだい。
 凍えちゃうわ。
 よく、こんなとこに住んでるわね」
み「大きなお世話じゃ。
 そのうち太平洋側は、地震で全滅するわい。
 毎晩、わしが祈祷してるでの」
毎晩、わしが祈祷してるでの

律「日本海側には、北朝鮮軍が攻めこんで来るわよ」
日本海側には、北朝鮮軍が攻めこんで来るわよ

み「……洒落にならん。
 とにかく!
 人にタダ酒飲ませるほど、うちは裕福じゃないの。
 特別に、水なら飲ましてやろう」
猫が池の水を飲むのは、魚の味がするからだそうです
↑猫が池の水を飲むのは、魚の味がするからだそうです(聞いた話や)。

律「タダじゃないでしょ。
 ほら、このウィスキー、飲んでいいわよ」
み「いるか!
 ホームレスじゃあるまいし」
律「そう云えば、新潟って、ホームレスを見ないわよね」
プロの酔っ払い
↑プロの酔っ払い。

み「当たり前じゃ。
 この季節、ホームレスなんかやっとったら、即日凍死じゃ」
律「あ、そうか。
 それじゃ、ちょっと上がらせてもらうわよ」
み「待てい」
律「何よ?」
み「酒飲みの基本がなっとらん」
律「そんな基本、あるんですか?」
み「あらいでか。
 基本中の基本。
 人に愛される飲み方をしなさい」
酒乱は最悪です
↑酒乱は最悪です。

律「どういうことよ?」
み「この人にお酒を飲ませたら楽しいな、と思われなきゃならんということ。
 そうすれば、毎日酒を飲んでても怒られないし……。
 タダ酒にありつける可能性も高まる」
タダ酒にありつける可能性も高まる

律「情けな。
 わたしはひとりで飲むし、自腹で飲みますから」
「自腹を切る」という言葉は、切腹由来ではない
↑「自腹を切る」という言葉は、切腹由来ではないようです。文字どおり「自分の懐から身銭を切る」の意。

み「うそこけ!
 現に、たかりに来てるではないか!」
律「東京から、わざわざたかりに来るわけないでしょ。
 電車賃の方が高くつくわ」
2階建ての『Maxとき』。2020年度までに全廃となります。
↑2階建ての『Maxとき』。2020年度までに全廃となります。

み「とにかく!
 お正月、ひょっとしたら迷惑かなという日に訪ねた場合……。
 まず、相手を笑わせることが大切。
 まさに、笑う門には福来たるじゃ」
笑う門には福来たる

み「迷惑なという思いが、一瞬で飛んでってしまう。
 まさに、つかみはオッケーというやつじゃ」
つかみはオッケー

律「何がオッケーなんだか、さっぱりわからないわ。
 早い話、あんた、酔っ払ってるわけよね」
み「じゃかっし!
 わしがやってみるけん、そこで見てんさい」
律「何弁なのよ」
富山から西が西部方言というのは、よくわかります
↑文法・語彙を重視した方言区画。富山から西が西部方言というのは、よくわかります。

み「まずは、引き戸を開けたときの作法からじゃ。
 一旦、出るぞ。
 う。
 寒ぶ!」
凍った幽霊だそうです
↑凍った幽霊だそうです。なんでこんなに水分があるんですかね?

律「ガチャ」
み「ん?
 何をしおった?
 あ、開かない!
 こんガキャ、鍵閉めくさったな!
 開けろー」


律「ちょっと、頭を冷やしなさい」
頭を冷やしなさい

み「ここで大声で騒ぐぞ。
 通行人が集まってくるぞ」
律「人っ子一人、通ってなかったわよ」
最近は、犬や猫も見かけなくなりました
↑わが家周辺ではありませんが……。最近は、犬や猫も見かけなくなりました。

み「とにかく、開けれ!
 洒落にならんだろ。
 死んでまうわ」
八甲田山です
↑八甲田山です。

律「あんたがややこしいこと始めるからでしょ。
 早く入りなさい。
 ガチャ」
み「ガラガラ。
 課長だ~」
課長だ~

律「何それ?」
み「知らんのか?
 昔のCM。
 大地康雄がやっておった」

↑このシリーズのCMですが、この回じゃないんです。動画が見つかりませんでした。

律「知らないわよ」
み「常識のないやつ。
 続けるぞ」
律「まだやるわけ?
 後ろ、閉めなさいよ。
 寒いじゃない」
み「ガラガラ。
 深浦四等兵!
 恥ずかしながら帰ってまいりました!」
たけし軍団にいた『元日本兵』という芸人
↑たけし軍団にいた『元日本兵』という芸人のようです。2週間で辞めたとか。ネタ元はもちろん、横井庄一さん。

律「何であんたが深浦なのよ」
み「見本を見せてるんだろ。
 あんたが、これをやるの」
律「するわけないでしょ。
 バカのまねなんて」
バカのまねなんて

み「続ける」
律「もういいから!」
み「〽ちょいと一杯のつもりで飲んで~。
 〽いつの間にやらはしご酒」


み「お父さん、酔っ払っちったー。
 よっこらしょっと。
 あんた、土足や!」
あんた、土足や!

み「靴、脱ぎなはれ!
 なに?
 ここ、アメリカの家、ちゃいまんのん?」
アメリカの家、ちゃいまんのん?

律「馬鹿馬鹿しい。
 ひとりでやってなさい」
み「こら!
 ひとりにするな!
 さっさと居間に入りこみおって。
 しかし……。
 書く前は、面白いかと思ったのじゃが……。
 書いてる途中から、あんまり面白くないことがわかった。
 でも、書き直しはしないのじゃ。
 書いたら書きっぱなし。
 それが、わたしの生きる道じゃ」
それが、わたしの生きる道

み「それにしても、ノリの悪い女よのぅ。
 人を立てるということを知らん。
 障子まで立てこみおって。
 ガタピシ。
 建てつけまで悪いわい」
建て付けまで悪いわい

律「早く閉めてよ。
 寒いじゃない」
み「くぉら!
 わしのぐい呑みで勝手に飲むでない!」
律「ひとつしかないじゃないの」
み「ひとりで飲んでるんだから、当たり前だろ。
 それは、わたしのお気に入りなの」
内側が白いので、赤ワインを注ぐと綺麗です
↑実際に使ってるぐい呑みです。内側が白いので、赤ワインを注ぐと綺麗です。100円(税抜)でした。

み「寄こせ」
律「あんたは、これで飲みなさい」
ウィスキーの蓋

み「ポケットウィスキーの蓋ではないか!
 何で、正月の酒をこんなので飲まにゃならんのだ」
律「もうひとつ出せばいいだけでしょ」
み「ふんとにもう。
 コーヒーカップでいいか?」
これは、何が面白いんですかね?
↑これは、何が面白いんですかね?

律「いいも悪いも、あんたがそれで飲むんでしょ」
み「わたしは、そのぐい呑みで飲むの!」
律「じゃ、コップでいいわ。
 こんな小さいのじゃ、面倒くさいから」
み「正月から、コップ酒か。
 嘆かわしい。
 そういうやつには、うってつけのコップがあるわい。
 ほれ」
昔のビールのオマケ

律「何これ。
 昔のビールのオマケじゃない」
み「今はプレミアが付いて、なかなか手に入らんのだぞ。
 これをやるから、ぐい呑みをよこせ。
 殺菌消毒しなくては」
律「どういう意味よ」
み「アル中菌に感染してまうだろ」
お酒を飲みながら料理を作るという知り合い(女)は、何人かいます
↑お酒を飲みながら料理を作るという知り合い(女)は、何人かいます。わたしはしません。料理、作りませんから。

律「そんな菌、あるわけないでしょ」
み「わたしが台所に立ってる間に、箪笥とかあさるなよ」
箪笥とかあさるなよ

律「箪笥なんて、どこにもないじゃない」
み「なに!
 すでに、箪笥ごとパクったな」
ご存じ、大川栄策さん
↑ご存じ、大川栄策さん。

律「洗うんなら、早く洗ってきなさいよ。
 言いたいことがあるんだから」
み「絡みに来たのか。
 最悪の酒癖じゃな」

 じゃー(洗浄音)。

↑飼い主のスマホや靴まで洗ってしまうアライグマ。

律「ほら、早く座って。
 ほんとに落ち着かない女ね」
み「おのれが来るまでは、この上なく落ち着いておったわい」
この上なく落ち着いておった
↑着ぐるみではありません。本物です。

み「何の用じゃ?」
律「わかってるでしょ。
 去年と同じなんだから」
み「まさか、『東北に行こう!』の中断の件じゃあるまいな?」
律「それしかないでしょ!
 いつ、止まったと思ってるのよ。
 6月2日よ。
 7ヶ月も前じゃない」
み「仕方なかろう。
 『単独旅行記』は生ものなんじゃから……。
 記憶が風化しないうちに書かなければならん」
近々、首が落ちると云われてます
↑台湾にある『クイーンズヘッド』。近々、首が落ちると云われてます。

律「たった2日の旅行記が、7ヶ月連載しても終わらないってのが異常でしょ」
み「あ、そうか」
律「何よ?」
み「前回の旅行より、明らかに写真も少ないはずなのに……。
 何で話が進まないのか、不思議じゃった。
 よく考えたら、連載回数が、週4回になってたんじゃ。
 前回までは、週5回じゃったからな」
前回までは、週5回じゃった

律「5回に戻せばいいでしょ」
み「だから、5回は厳しいの。
 追いまくられて、息もつけないくらいだったんだから。
 ま、安心しなせい。
 いくらなんでも、春までには終わるでしょう」
この季節が待ち遠しい
↑この季節が待ち遠しい。

律「そしたら、『東北』を再開するのよね」
み「むろんじゃ」
律「そしてまた、5月に旅行に行くんでしょ?」
み「その所存じゃ。
 あれは、わたしの唯一の楽しみとなっておるのじゃ。
 今年は、どこへ行くかなぁ」
遠い目をしない!

律「遠い目をしない!
 帰ったら、すぐに連載を始めるのよね?」
み「生ものじゃでな」
生もの
↑意図不明。

律「『東北』の連載期間が、2,3ヶ月しかないじゃない」
み「そんなにあるかのう」
律「こら!
 『東北』は、恐山にいるのよ」
恐山にいるのよ

律「あんなところで話が止まってたら、気色悪いじゃないの」
み「確か、妙なババアがおったな」
律「あんたとそっくりのね」
み「どこがそっくりじゃ。
 化け物の一歩手前だったぞ」
三途の川の『奪衣婆』
↑三途の川の『奪衣婆』です。この像は東京都新宿区の『太宗寺』のもの(1月15・16日、7月15・16日しか開帳されません)。

律「あんたもそのうち、ああなるのよ」
み「諸行無常じゃ。
 チ~ン!」
チ~ン!

律「お皿を叩かないで。
 行儀悪いわね。
 ほら、注いで」
み「もう空けたのか!」
律「さっき、半分しか注がなかったじゃないの」
み「味わって飲め。
 純米吟醸じゃぞ」
右端の安いやつが、一番美味しかったです
↑右端の安いやつが、一番美味しかったです。

律「味はわかってるわよ。
 まずまずね」
み「なんちゅー言い草じゃ。
 吟醸さまに対して。
 “料理を引き立てる食中酒としてのおいしさを追求した逸品”なのじゃ。
 ホームページに書いてあった」
律「どこに料理があるのよ?」
み「目の前にあるじゃろ」
律「なとりの『うまいか』だけじゃない」
『うまいか』は、おつまみの王様

み「野沢菜漬けもある」
野沢菜漬けもある

み「『うまいか』は、おつまみの王様じゃ。
 これに野沢菜が付けば……。
 〽それで何も言うことはない~。
 〽ボーギー、ボーギー」


律「うるさい!
 音痴が歌うな
 しかし、何かひとつくらい取り柄がないの?
 酒飲みの横着者で、音痴」
み「東京にいたときは、これでもディスコダンスは上手かったのじゃ」
ゴーゴーを踊る星飛雄馬
↑ゴーゴーを踊る星飛雄馬。運動神経のいい野球選手が、こんな踊りをしますかね?

み「見るか?」
律「結構です」
み「大晦日以来、ずっと座りっぱなしじゃから、良い運動になる。
 ほれ、おぬしも起て」
律「埃が立つでしょ」
み「ノリの悪い女じゃ。
 そんなら、歌を歌え。
 わしがそれで踊ってみせるから」
律「じゃ、歌唱見本を見せてやるわ。
 いくわよ。
 〽えんや~こらやっと。
 〽どっこいじゃんじゃんこ~らやっと」


み「〽はぁ~、ドリフ見たさに」
律「〽どうした、どうした」
み「〽チャンネル、コリャ……。
 こらー!
 こんな曲で、ディスコダンスが踊れるか!
 荻野目洋子の『ダンシングヒーロー』にしろ」
律「知らないわよ」
み「〽愛してるよなんて~、誘ってもくれない」


律「はぁー、どうしたこうした」
み「〽チャンネル、コリャ、まわしたら。
 違うわ!
 わからんかったら、合いの手を入れるな!
 〽キャンドルライト~が」
律「たこ踊りね。
 深海生物発見だわ」
深海生物発見
↑謎。

み「う」
律「どうしたのよ?」
み「き、気分が……」
き、気分が……
↑胃です。

律「急に動いたから、回ったんでしょ。
 吐くんじゃないわよ。
 もったいないから」
み「医者の言うセリフか!」
律「水、飲んできなさい」
み「ぴ」
ぴ

律「何よ?」
み「こ、肛門さまに異変が……。
 下からも来おった」
律「当たったんじゃないの?
 ちょっと、この野沢菜漬け、いつのやつなの?
 臭うわよ」
み「冷蔵庫の奥で発見した。
 1年前のかも知れん」
律「そんなの食うな!」
み「か、火急の事態じゃ」
火急の事態

律「しゃべってないで、早くトイレ、行って来なさいよ。
 恐山の祟りだわ」
み「腹を下させるとは、卑劣な……。
 と、とば口まで来とる。
 先端のコルクみたいなのが外れると、水様便が噴出するな」
先端のコルクみたいなのが外れると、噴出

律「説明しとらんで、行ってこい!
 蹴飛ばすわよ」
み「そんなことしたら、地獄絵図になるぞ」
地獄絵図になるぞ

律「いいじゃない。
 そのまま恐山に直行よ」
み「無理矢理、落ちをつけようとしてるな」
律「当たり前でしょ。
 これ以上、この話が続けば、ますます『東北』が始まらないんだから。
 ということで、これにて終了」
み「……ちょっと、出たかも」
律「早く行けー!」
早く行けー!
↑この後の描写は自粛します。

<燗>

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