2016.7.20(水)
とにかく、ネムの花に、大粒のコガネムシの実が成ってるように付くんです。
↑これはネムノキじゃありませんが、こんな感じでした。
矮性のネムノキでは、あっという間に食べ尽くされます。
花だけじゃなくて、葉まで食べるんですよ。
とうとう、一昨年、力尽きて枯れてしまいました。
山賊に襲われた薄幸の美女のようでした。
↑道の駅象潟『ねむの丘』に建つ西施像。●象潟や雨に西施がねぶの花/芭蕉。
てなわけで、喪が開けた昨年の春。
跡地に、キンモクセイを植えることにしたんです。
キンモクセイなら、コガネムシに食べられることもないでしょうし。
車庫の脇は、道路にも面してるので、通りかかる人にも香りが届けられると思いました。
わが家も、キンモクセイが香る家の仲間入りをしたかったのです。
↑三重県の民家。香りもスゴいでしょうね。
苗は、ネットで買いました。
九州の業者でした。
ヤブランやヒメクチナシも一緒に購入。
↑ヤブランも秋の花です。宝石のような瑠璃色の実が成ります。
すべて、上等な苗でした。
キンモクセイは、1.5メートルの苗木です。
↑3,000円ちょっとだったと思います。
とても元気そうな苗だったのですが……。
根に付いてた土が粘土質なのが、少し気がかりでした。
↑にゃんだこりは? 粘土遊び、楽しかったですよね。
わが家の庭は、砂地なのです。
↑わが家ではありません。鳥取砂丘です。
田んぼを砂で埋め戻した造成地なんですね。
根付くことを祈りながら、砂に腐葉土を混ぜて植え込みました。
↑園芸用の腐葉土には殺虫剤が入ってる場合がありますので、カブトムシの幼虫の餌などには使わない方がいいです。
植え終わって、支柱を立て……。
花を見ることが出来ますようにと、もう一度手を合わせました。
そしたらなんと、その年の秋に、もう花を咲かせたんです。
花は小さめで、まだ香りも強くありませんが、立派にキンモクセイの香りでした。
↑これはネムノキじゃありませんが、こんな感じでした。
矮性のネムノキでは、あっという間に食べ尽くされます。
花だけじゃなくて、葉まで食べるんですよ。
とうとう、一昨年、力尽きて枯れてしまいました。
山賊に襲われた薄幸の美女のようでした。
↑道の駅象潟『ねむの丘』に建つ西施像。●象潟や雨に西施がねぶの花/芭蕉。
てなわけで、喪が開けた昨年の春。
跡地に、キンモクセイを植えることにしたんです。
キンモクセイなら、コガネムシに食べられることもないでしょうし。
車庫の脇は、道路にも面してるので、通りかかる人にも香りが届けられると思いました。
わが家も、キンモクセイが香る家の仲間入りをしたかったのです。
↑三重県の民家。香りもスゴいでしょうね。
苗は、ネットで買いました。
九州の業者でした。
ヤブランやヒメクチナシも一緒に購入。
↑ヤブランも秋の花です。宝石のような瑠璃色の実が成ります。
すべて、上等な苗でした。
キンモクセイは、1.5メートルの苗木です。
↑3,000円ちょっとだったと思います。
とても元気そうな苗だったのですが……。
根に付いてた土が粘土質なのが、少し気がかりでした。
↑にゃんだこりは? 粘土遊び、楽しかったですよね。
わが家の庭は、砂地なのです。
↑わが家ではありません。鳥取砂丘です。
田んぼを砂で埋め戻した造成地なんですね。
根付くことを祈りながら、砂に腐葉土を混ぜて植え込みました。
↑園芸用の腐葉土には殺虫剤が入ってる場合がありますので、カブトムシの幼虫の餌などには使わない方がいいです。
植え終わって、支柱を立て……。
花を見ることが出来ますようにと、もう一度手を合わせました。
そしたらなんと、その年の秋に、もう花を咲かせたんです。
花は小さめで、まだ香りも強くありませんが、立派にキンモクセイの香りでした。
コメント一覧
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1. 植物図鑑ハーレクイン- 2016/07/20 10:39
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コガネムシの実
こりゃあ、いきなり歌っちゃうね。
♪黄金虫は金持ちだ~
金蔵建てた蔵建てた……
芭蕉はともかく……
なんで秋田に西施なんですかね。
西施は、中国のなんたら云う皇帝の愛妾じゃなかったっけ?
ヤブラン
は、薮蘭。
キジカクシ科(キン……に非ず)スズラン亜科だそうです、なるほど。
“ラン” と称するだけあって単子葉類ですが、蘭とは無関係。こちらはラン科。
ちなみに、ランの英名はオーッキッド。これは、ランの塊茎がきんたま(ギリシア語のorchis)に似ているからだそうです。
ヒメクチナシ
は、姫梔子。
アカネ科クチナシ属。
クチナシ(梔子)の変種だそうです。
生物名でヒメ(姫)は「小さい」という意味です。小振りのクチナシ、というところでしょうか、ヒメクチナシ。
ちなみに、オニ(鬼)が付くと大きいという意味。オニヤンマは、大きいヤンマ、ですね。オオオニバス(大鬼蓮)は、「むっちゃデカいハス」ということでしょうか。
砂地のMikikoの庭
新潟だなあ。
♪月の砂漠を~
で、祈るMikiko
その甲斐あって開花するキンモクセイ。
おめでとー。
ここはやはり歌わんとね。
♪金木犀の咲く道を……
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2. Mikiko- 2016/07/20 20:03
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コガネムシだけが知っている
これは、以前にも書いたことですが……。
『奥の細道』の句は、江戸にいる芭蕉が、頭の中だけで作り上げたのではないのか?
つまり、芭蕉の『奥の細道』行は、頭で考えた句に命を与える旅だった。
この『象潟や雨に西施がねぶの花』も、もし、そうだとしたら?
象潟に着いた芭蕉は、あたりの風景を見て、思わずこう叫んだ。
「ネムノキなんて、いっこも生えてとらへん!」
しかし、これで諦める芭蕉ではありません。
同行の曽良に、ネムノキの調達を命じます。
もちろん、植木屋に買い付けに行くわけにはいきません。
ネムノキはマメ科の植物で、花の咲く木の周りには、けっこう実生苗が自生してます。
真っ昼間から路傍のネムノキを掘ってたら怪しすぎるので……。
夜陰に乗じて掘り取り、象潟に移植します。
芭蕉も曽良も忍者なので、暗闇での作業はお手の物です。
というわけで!
見事、『象潟や雨に西施がねぶの花』の句が、世に出ることとなったわけです。
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3. 徘徊師ハーレクイン- 2016/07/20 21:09
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詐欺師Mikiko
いや、↓これが似合(にお)とるか。
♪口から出まかせ出放題
手間もかからず元手もいらず……
(ハナ肇とクレイジーキャッツ『ゴマスリ行進曲』)
そもそも、移植作業などせいでも、生えとる場所で詠めばいいだけのことであろうが。それとも、それほど象潟に思い入れがあったのかね。
あ、だから前もって詠んでいたということか。それにしたって、ちょこちょこっと詠みかえる方が、はるかに手間いらずだと思うが、如何。
で、なぜ西施なんだよ。
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4. Mikiko- 2016/07/21 07:30
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象潟でなければ……
ならんのす。
なんとなれば、4文字だからです。
切れ字の“や”を付けて5音にできる地名は、4文字でなければなりません。
秋田でも、横田でも、湯沢でも、大曲でも、角館でもダメなんです。
同様に、女性の名前も、3文字である必要があります。
“あめにXXXが”で7音にしなきゃなりませんから。
楊貴妃(ようきひ)でも、王昭君(おうしょうくん)でも、貂蝉(ちょうせん)でもダメなんですね。
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5. 顰に倣わないHQ- 2016/07/21 09:15
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なんだ
字数の問題か。
字余りでも字足らずでもよかろう、と思いますが、芭蕉翁の時代はそうもいかなかったのかなあ。
しかし、地名はともかく、人名は納得でけん。
なんで中国人なんだよ。
日本人でいっぱいいるじゃん、三文字の方。
小町とか、右近とか、式部とか、相模とか……あ、式部は官名か。
それにしてもしつこいようですが、なぜ象潟に西施なんだろう。まさか渡来して象潟にたどり着いた、なんてことはないよね。
あ、ひょっとして、ネムノキに関係あるのかな、西施。
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6. Mikiko- 2016/07/21 19:45
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ネムと西施に曰くがあるとしたら……
この句のオリジナリティは、ゼロじゃないですか。
まったく関係のなかった2者を取り合わせたところに、この句の意義があるのです。
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7. リアリストHQ- 2016/07/21 23:52
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あ、そうなん遭難
つまり、オリジナリティはあるが、リアリティはないと。
こういうことでしょうか。
しかし、芭蕉の世界って、そうだったのか。
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8. Mikiko- 2016/07/22 07:28
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芭蕉の句
頭の中で作ったとしか思えないほど、ロマンチックなものが多いのは事実です。
そこが魅力なんですが。
でも、今の句会に出したら、採られないじゃないですかね。
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9. ロマンチストHQ- 2016/07/22 12:40
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ロマンチック
なんか、芭蕉翁には似つかわしくない言葉ですが……。
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10. Mikiko- 2016/07/22 19:38
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そうですかのぅ
●一つ家に遊女も寝たり萩と月
●荒海や佐渡に横たふ天の川
●夏草や兵どもが夢のあと
●五月雨の降り残してや光堂
●閑さや岩にしみ入る蝉の声
山ほどありますぞ。
もちろん、象潟の句もその最たるものです。
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11. ロマン派ハーレクイン- 2016/07/22 22:34
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ロマンチック
【romantic】
①伝奇的。空想的。浪漫的。「―な物語」
②雰囲気などの甘美なさま。「―な夜」
広辞苑第六版
ふむ。
敢えて言えば①でしょうがねえ。