2016.2.29(月)
客「それは、立派な化け猫じゃないですか」
↑画/与謝蕪村。深夜の古屋敷で『夜な夜な猫またあまた出ておどりける』とのことです。猫が頭に載せてるのは手ぬぐいです。
み「興行用に仕込まれたんですよ」
客「大変じゃないですか。
猫なんて、お手を仕込むだけでも一苦労ですよ」
↑好きでやってないのは明らか。
み「子猫のころから仕込むんです。
三味線を引きながら、上から紐で吊って、焼けた鉄板の上を歩かせるわけ」
↑猫を吊った画像は見つかりませんでした。
み「猫は熱いから、足を交互に上げるでしょ」
↑こういう上げ方ではありません。
み「これが、踊ってるように見えるわけです。
そのうち、鉄板の上じゃなくても、三味線の音を聞くだけで足を上げるようになる」
↑『PIPOS DOLL』という韓国メーカーのようです。
客「パブロフの犬ですな」
み「で、その興行師の留守中に友達が上がりこんで、勝手に酒なんか飲んでたわけよ。
いい気持ちになってると、床の間に三味線を見つけた。
お、乙なものがあるじゃねえかと、勝手に引っ張りだして、ペンペンと爪弾いてたら……。
突然、それまで丸くなって寝てた猫が立ち上がり、足を交互に上げて踊りだした。
すわ化け猫だってんで、男は三味線で猫をぶち殺してしまったんですよ」
半七捕物帳の『三河万歳』というお話でした。
↑のリンクから、『青空文庫』で読めます。
客「気の毒な猫ですね」
み「だしょー。
ほんま、なんという人生……。
いや、にゃん生なんだ。
江戸時代は、猫にとって受難の時代だったのかも知れんね。
三味線にされたりさ」
↑現在では、猫皮のほか、犬皮も使われるそうです。ほぼすべてが輸入品で、国内の猫や犬が三味線にされることは、まず無いとのこと。
み「それに比べたら、今の猫は幸せですよ。
食って寝てればいいんだから」
↑一酸化炭素中毒の危険がない電気コタツは、猫にとって最高の発明品じゃないでしょうか?
み「ときどき、猫になりたいと心底思います」
↑画/与謝蕪村。深夜の古屋敷で『夜な夜な猫またあまた出ておどりける』とのことです。猫が頭に載せてるのは手ぬぐいです。
み「興行用に仕込まれたんですよ」
客「大変じゃないですか。
猫なんて、お手を仕込むだけでも一苦労ですよ」
↑好きでやってないのは明らか。
み「子猫のころから仕込むんです。
三味線を引きながら、上から紐で吊って、焼けた鉄板の上を歩かせるわけ」
↑猫を吊った画像は見つかりませんでした。
み「猫は熱いから、足を交互に上げるでしょ」
↑こういう上げ方ではありません。
み「これが、踊ってるように見えるわけです。
そのうち、鉄板の上じゃなくても、三味線の音を聞くだけで足を上げるようになる」
↑『PIPOS DOLL』という韓国メーカーのようです。
客「パブロフの犬ですな」
み「で、その興行師の留守中に友達が上がりこんで、勝手に酒なんか飲んでたわけよ。
いい気持ちになってると、床の間に三味線を見つけた。
お、乙なものがあるじゃねえかと、勝手に引っ張りだして、ペンペンと爪弾いてたら……。
突然、それまで丸くなって寝てた猫が立ち上がり、足を交互に上げて踊りだした。
すわ化け猫だってんで、男は三味線で猫をぶち殺してしまったんですよ」
半七捕物帳の『三河万歳』というお話でした。
↑のリンクから、『青空文庫』で読めます。
客「気の毒な猫ですね」
み「だしょー。
ほんま、なんという人生……。
いや、にゃん生なんだ。
江戸時代は、猫にとって受難の時代だったのかも知れんね。
三味線にされたりさ」
↑現在では、猫皮のほか、犬皮も使われるそうです。ほぼすべてが輸入品で、国内の猫や犬が三味線にされることは、まず無いとのこと。
み「それに比べたら、今の猫は幸せですよ。
食って寝てればいいんだから」
↑一酸化炭素中毒の危険がない電気コタツは、猫にとって最高の発明品じゃないでしょうか?
み「ときどき、猫になりたいと心底思います」
コメント一覧
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1. 〽猫じゃ猫じゃとHQ- 2016/02/29 10:32
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化け猫図
ほう、蕪村。
人気あったんだなあ、化け猫。
まあ、今のようにいろんなキャラが横行する時代じゃなかったからねえ。
この手の化け物や、神話・伝説上の怪物が幅を利かせていたんだろうね。
となると、化け物格付け蒙御免。八岐大蛇は別格として、東の横綱はやはり河童、西は山姥(やまんば)でどうでしょう。
お手、きーらい(猫)。
犬なら喜んでやるでしょうが、あれって、やはり飼い主に媚びてるんだろうか。
焼けた鉄板の上のネズミ画像。
『熱いトタン屋根の猫』は、テネシー・ウィリアムズ作の戯曲。
日本訳は『やけたトタン屋根の上の猫』訳、田島博。
映画はエリザベス・テイラー&ポールニューマン主演、テレビ映画はナタリー・ウッド&ローレンス・オリヴィエ主演。
テーマは……“どろどろの人間関係・愛憎劇”?
>こういう上げ方ではありません画像
センセ、しつもーん、で“手を上げる”猫。
今の子は質問しないからなあ。けっこうなことですが、上げてるのはやはり前脚だよね。
しかし今時、熱鉄板なんか使って芸を仕込んだら、必ずどこかからクレームが付くよね。
ありゃ、『お化け師匠』じゃないのか、化け半七。
『三河万歳』ねえ。
それにしても、本編中ではリンクできるんだね。
駄目なのはコメだけかあ。
>現在では犬皮も
って……。
人造皮革かなんかを使ってると思ってたよ。
いまどき、犬猫の皮を使うかね。やはり、音がいいわけ?猫皮三味線。
でも、三味線弾きときますと芸者衆。猫を飼ってる御人が多いと思いますが、何とも思わないんでしょうか、猫皮。
猫になりたい「み」さん。
貝になりたかったのはフランキー堺。
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2. Mikiko- 2016/02/29 19:46
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しつもん猫
気に入ってしまったので、何回目かの掲示です。
前脚があんな角度で上がりますかいな。
後ろ脚に決まってます。
三味線。
可愛がってた猫が死んで……。
いつまでも身近に置いておきたいと、三味線にする飼い主がいるそうです。
国内の猫が使われるのは、こういうケースだけだとか。
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3. 墓守ハーレクイン- 2016/02/29 20:51
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ありゃ
後脚かい。
うまく撮ったもんだね。
しかし、いくら「身近に置いておきたい」とはいえ、で、いくら死んだあととはいえ、可愛がってたペットの皮を剥いだりできるもんかね。
この感覚はわかりません。
死んだ連れ合いの骨壺を、いつまでも墓に収めない人がたまにいますが、同じようなものかね。
そういえば、可愛がっていた猫に死なれたお妾さん。大川に猪牙を出し、猫の骨を川に沈めて供養する、というシーンが日向子姐さんの作品にあります。
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4. Mikiko- 2016/03/01 07:26
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後脚
猫はよく、ああいう格好で毛づくろいしてますよ。
皮を剥がなければ……。
焼いて灰にするか、埋めて腐らせるかです。
どっちがいいとは言えないんじゃないですか。
猫の骨を川に沈めたのは……。
大好きだった魚が、たくさんいるからでしょうか。
当時の大川は綺麗で、よく見えたでしょうね。
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5. 猫供養ハーレクイン- 2016/03/01 08:43
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前コメのシーン
川底から水越しに舟を見上げるという設定です。誰の視線なのかは不明ですが……魚?
舟底、舟縁。
お妾さんの顔と、水に伸べた両手。
手が支える小さな骨壺が傾けられ、小さな骨が、透き通る水の中をきらめきながら沈んでくる、といいますか雪のように降ってくるといいますか……。
これが一コマに収められた美しいシーンです。もちろん、日向子姐さんのタッチで描かれています(当たり前か)。