Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
東北に行こう!(132)
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律「仕方ないでしょ。
 娯楽が目的じゃないんだから。
み「ピンクコンパニオンとか、呼べんのか」
ピンクコンパニオンとか

律「聞いてみたら、フロントに」
聞いてみたら、フロントに
↑聞ける雰囲気ではありません。

み「嫌がらせで、イタコを派遣されたら困る」
海洋堂のイタコフィギュア
↑海洋堂のイタコフィギュア。持ってます。

み「しかし、テレビもないってのは、現代の宿じゃおませんがな」
テレビもないってのは

律「WI-FIも届かないでしょうから、見る手段はなさそうね」
み「やっぱり、団体で泊まる人たちは……。
 花札とか持って来てるんでしょうな」
花札とか持ってきてる

み「翌日、裸で帰る人がいたりして」
翌日、裸で帰る

律「いるわけないでしょ。
 そうだ、裸と云えば、お風呂がまだだったわね。
 いただきましょうよ。
 せっかくなんだから」
み「んだすな。
 それも、12,000円のうちだで。
 浴衣、浴衣」
浴衣、浴衣

み「サイズとか、あるのかな?」
律「子供用じゃなきゃ、みんな一緒でしょ」
み「デカかったら、松の廊下になるではないか」
デカかったら、松の廊下になる

律「折って、帯で締めればいいんじゃないの」
み「ちょっと長めかも」
律「お端折りしなさいよ」
お端折りしなさい

み「脱いでまた着るのに、そんな面倒なこと出来ませんがな。
 こうやって端折ればいいんでないの」
岡っ引き

律「岡っ引きか」
み「浴衣で思い出したけど……。
 ユカタン半島ってあったよね」
律「何それ?」
み「どこかにある半島でんがな」
ユカタン半島はここ
↑ここにありました。中米だとは思わななんだ。

み「あと、スケベニンゲン。
 どっかの都市」
スケベニンゲン
↑オランダでした。ほかの地名もすべて実在のようです。

み「わたしが学校の地理で覚えた地名は……。
 この2つだけです」
ドヤ顔

律「胸を張って言うな」
み「あ、財布は忘れられませんぞ。
 帰りに、ビールを買わねばならぬ。
 どうやって持っていくかな。
 やっぱり、このアメニティ袋か」
アメニティ袋

律「ポーチとか、持ってきてないの?」
み「ポチ?」

↑ポチではありませんが、面白かったので。飼い主の入れ歯を咥えてしまったようです。

み「なんで犬を連れてこにゃならんのだ」
律「わざとボケてるわね」
み「ま、旅行にありがちなハイテンションですな」
律「わたしのポーチに入れていく?」
み「先生の財布も、そこに入れたの?」
律「そうよ」
み「危険」
律「何が?」
み「そのポーチが盗まれたら……。
 われらは、無一文ではないか」
こんなに可愛ければ、何とかなります
↑こんなに可愛ければ、何とかなります。

律「急に用心深くなったわね」
み「キャッシュカードとかクレジットカードは置いてった方がいい。
 お金も、小銭と千円札以外は置いていく。
 しかし……。
 この部屋、金庫がないではないか」
この部屋、金庫がないではないか
↑たいがい、床の間付近にありますよね。

律「そういえばそうね」
み「だだっ広いばかりで、隠し場所がない」
律「洋服入れの中は?」
洋服入れの中は?

み「却下。
 ありきたりじゃ。
 泥棒が真っ先に開けるわい」
律「座布団に挟むとか」
座布団に挟む

み「よその部屋で宴会が入ったとかで……。
 座布団だけ運び出される可能性がある」
律「ここに宴会が入るわけないでしょ!
 あ、いっそ、ゴミ箱の中は?」
ゴミ箱は置いてないっぽい
↑ゴミ箱は置いてないっぽいですね。

み「ぱきゃもーん!
 忘れたまま帰ったら、捨てられてしまうではないか」
律「忘れる方がバカでしょ」
み「いっそ、トイレのタンクに沈めるか」
ここにゴミ箱があった!
↑ここにゴミ箱があった! 入れる気にはなりませんが。

律「あんたのだけにしてよ」
み「靴の中はどうだ?」
律「財布が臭くなるでしょ!」
み「足臭さですか?」

↑飼い主の足を嗅いだ猫の反応。

律「そもそも財布なんて入らないわよ。
 長靴じゃないんだから」
み「どうやら、安心して隠せる場所は見あたらんな。
 畳剥ぐ?」
律「お断り」
み「忍者なら、畳返しという技で一発なのだが」
立ち位置が間違ってるのでは?
↑立ち位置が間違ってるのでは?

律「畳の下に隠したら、畳が膨らんで、一発でバレるでしょ」
み「愚か者。
 床板も剥ぐんじゃないですか」
甕が埋まってたら嬉しい
↑甕が埋まってたら嬉しい。

律「付き合ってられない。
 あ、ここでいいでしょ。
 お茶セットの中」
お茶セットの中

み「ありきたりじゃ。
 ポットの中にするか」
ポットの中

律「財布を煮る気?」
み「そんなら、どこにすんだよ!」
律「鍵を掛けて出るんだから、この部屋自体が金庫みたいなものでしょ」
み「マスターキーで入れると思います」
マスターキーで入れる

律「そこまで疑う気?」
み「ま、仕方おへんか。
 妥協のしどころですかね」
律「早く行くわよ」

休憩スペース
↑2階にあります。

み「ここは、何するところ?」
律「お話ししたりするんじゃないの」
み「なんで、部屋でしないわけ?」
律「お部屋は、男女別でしょ。
 団体さんとかでは」
み「しかし、見事に何もおへんな。
 灰皿もない」
律「いいじゃないの、すっきりしてて」

大浴場

み「おー、こっちじゃな」
男湯

律「ちょっと、そっちは男湯でしょ」
み「ありゃりゃ、うっかりしましたな」
律「あんなにデカデカと書いた暖簾が出てるじゃないの」
み「お約束のギャグですよ」
律「せんでいい」
み「お。
 自販機発見。
 ヤツの云うことは、デマではなかったな。
 よしよし、売り切れのランプは点いてないな。
 しかし、返す返すも、部屋に冷蔵庫がないのが難点じゃ。
 それさえあれば、先に買い占められるものを。
 落ち着いて、風呂にも入れんではないか」
律「食堂で、誰も飲まないって確認したじゃないの」
み「気が変わるやも知れん。
 剣呑剣呑。
 早いこと入らねば。
 行きますぞ」

 自販機のある場所ですが、ネットでは確認出来ませんでした。
 お風呂にはカメラを持参しないため、誰も撮らなかったのかも知れません。
 わたしが思うに、男湯と女湯の間にある衝立(?)の裏側じゃないですかね。
この裏が怪しい
↑この裏が怪しい。

 あるいは、この写真を撮った方の後ろ側かも知れません。

み「お、何やら注意書きが」
何やら注意書き

み「『スリッパは下足棚へお入れ下さい』。
 なるほど、床に脱ぎ散らかしちゃダメですよってことか」
床に脱ぎ散らかしちゃダメ
↑これはマシな方。

み「温泉旅館でありがちですね。
 自分が履いて来たスリッパを、誰かが履いて帰っちゃうってこと。
 裸足で帰るわけにいかないから……。
 こっちも、人のを履いて帰る。
 そいつが水虫だったらどうしてくれる」
スリッパでも感染
↑やっぱり、スリッパでも感染しますよね。

律「確かに、あれは不衛生よね。
 そういうことが無いように、下足棚に入れるんじゃないの」
み「一番取りにくい、遠いところに入れるべきじゃな。
 左の方。
 これは、ちょっと面白いことが書いてありますぞ。
 午後7時30分ころ、“従業員が出入りする”とある。
 今、何時ころ?」
律「部屋を出たのが、7時ころだったんじゃないの?」
み「てことは……。
 来ますな。
 従業員」
律「それがどうしたのよ?」
み「宿坊に、女の従業員がいると思います?」
律「じゃ、男の従業員が、女湯に入ってくるってこと?」
み「そうとしか思えませんがな。
 ぜひ、確認せねば。
 次」
当温泉はイオウ泉ですので
↑「当温泉はイオウ泉ですので入浴時間は三分~十分程度とし、長湯しないようご注意下さい」

み「入浴時間は、3分から10分にせいとな」
律「そんなに短いの?」
み「先生は普段、どのくらい浸かってるわけ?」
律「20分くらいじゃないの」
こういうことしてる人、ほんとにいる?
↑こういうことしてる人、ほんとにいるんですかね?

み「ふやけまっせ。
 わたしはたぶん、30秒くらいだね」

↑短いですが、何度でも浴びます。

律「何のために浸かるかわからないじゃないの」
み「しゃぶしゃぶより早いぞ」
たぶん、食べたことない
↑たぶん、食べたことないです。

律「どういう自慢よ」
み「さらに、窓を開けて、換気を良くして入れとな。
 覗き放題ではないか」
覗き放題

律「こんなところで、覗きをする輩なんていないわよ」
み「覗くのは……。
 この世のものではないかも知れん」
この世のものではないかも

み「魂魄この世に留まりてというやつじゃ。
 おなごの裸が恋しゅうて、死んでも死にきれましぇん」
かの有名な出歯亀氏
↑かの有名な出歯亀氏。

律「哀れな亡霊ね。
 見せてやんなさい」
み「金、取るかな」
律「取れる裸か」
み「失礼千万な」
失礼千万

律「ほら、行くわよ。
 あんたと一緒だと、事が進まないわ」

綺麗な脱衣所

律「綺麗な脱衣所じゃない。
 洗面台には、ドライヤーもあるし」
洗面台には、ドライヤーもある
↑ドライヤーは、硫黄で壊れないんですかね?(壊れてたら恐ろしいことに……)

律「普通の旅館と変わりないわ」
み「大ありでんがな。
 見んさいな、この脱衣カゴを」
見んさいな、この脱衣カゴを

律「どこがヘンなの?」
み「昭和の銭湯か。
 鍵も何も付いておらん。
 板の間稼ぎの天国じゃおませんか」
律「ここでそんなことする人いないわよ。
 銭湯と違って、お金持って来る人なんていないんだから」
み「持って来てまんがな、わたいら」
律「小銭と千円札が何枚かじゃない」
小銭と千円札が何枚か

み「小銭をバカにするものは、小銭に泣く!」
律「別にバカにはしてないわよ。
 でも確かに、銭湯なんかじゃ、これだと物騒かもね」
み「だしょ」
律「だけど、それが大問題にならなかったのは、日本人の国民性じゃない」
み「ちゃいまんがな」
律「何が?」
み「銭湯には、番台というものがあったでしょ」
銭湯には、番台
↑「み」(台東区上野『下町風俗資料館』)。2年前の『単独旅行記Ⅴ』で、わたしが撮った写真です。

み「入口の男湯と女湯の間の高いところ。
 男性の憧れの職業第1位。
 あれは決して、客の裸を見るための設備ではありません」
律「当たり前だわ」
み「つまり、あの高いところから……。
 妙な動きをする客がいないか、見張ってたんです。
 間違いでもあったら、すぐに評判が広がるからね。
 女湯の伝播力はそうとうなものだったはず。
 客が来なくなるよ。
 昔は近所に銭湯なんか、ひとつだけじゃなかったんだから。
 つまり、番台の使命は重要だったわけ。
 裸に気を取られてるようでは、店が立ち行かないんです。
 その使命に専心するため……。
 番台に上がる主人は、去勢手術を受けてたと云う」
トルコの去勢
↑トルコの去勢(1466年)。これは、竿を切り落としてるんですかね? 怖すぎ。

律「うそおっしゃい。
 猫じゃあるまいし」
猫じゃあるまいし

み「最後のは、ちょっとだけ盛りましたが……。
 つまり、そういうこと。
 番台から、ランランと目を光らせてたわけ」
ランランと目を光らせてた

み「だから、板の間稼ぎなんか出来なかったのよ」
律「ま、それはある程度、わかるけど」
み「ところが!
 やはり、女湯の脱衣所を堂々と見渡せる位置に男が座るというのに……。
 はなはだ抵抗を感じるようになってきたわけだな。
 日本人も」
律「当然でしょうね」
み「時代は変わりました。
 なにしろ、昔の銭湯は、混浴だったからね」
昔の銭湯は、混浴だった
↑ペリーの来日中に描かれたスケッチ。

み「男の三助が、女湯で客の背中を流してたし」
三助が、女湯で客の背中を流してた

み「来日した外国人は、びっくら仰天こいたわけよ。
 こいつらは、猿かーって」
こういう顔のおじいさん、います
↑こういう顔のおじいさん、いますよね。

律「そのころはまだ、温泉に入る猿はいなかったんじゃないの?」
み「ま、そうでしょうが。
 話を進めていいか」
律「打ち切ってよし」
み「ご無体な。
 で、時は流れ、世相は代わり……。
 番台から主人に裸を見られることを嫌がるご婦人が増えた」
律「当たり前だわ」
み「ということで、番台は徐々に廃止され……。
 代わりに、脱衣所の外に、カウンターを設けるようになった」
脱衣所の外に、カウンター

み「そこで、料金を受け取るシステムになったわけ。
 すると!
 脱衣所を見張るものがいなくなってしまったわけよ。
 このままじゃ、板の間稼ぎの天国になってしまう。
 ということで……。
 脱衣カゴじゃなくて、鍵付きのロッカーになったということ」
鍵付きのロッカー

律「結局、何が言いたいわけ?」
み「つまりじゃ。
 脱衣カゴなら、番台があるべき。
 番台がないのなら、鍵付きのロッカーにすべき。
 しかるにここは、番台がないにもかかわらず……。
 脱衣カゴになっとる。
 こういう組み合わせの銭湯は、かつてなかったはず」
律「ここは銭湯じゃないでしょ」
み「旅館でも一緒じゃん。
 番台のある大浴場はないだろうから……。
 すなわち、鍵付きのロッカーにすべき。
 でも、なんでロッカーにしないのかね?
 カゴを入れる棚は作ったんだから……。
 そこに鍵付きの蓋を付けるくらい、大した投資じゃないと思うのだが」
律「やっぱり、ご老人が多いでしょうから……。
 鍵をなくしたりのトラブルが心配だったんじゃないの。
 あ、わかった。
 鍵を付けるというのは、人を疑うと云うこと。
 修行の場である宿坊に、そういう設備を付けるわけにはいかなかった」
これが出来れば、もう修行は終わり
↑これが出来れば、もう修行は終わりだと思います。

み「ま、建前的にはそうでやんしょうな。
 でも本当は……」
律「本当は?」
み「鍵が開かなくなるんでないの?
 硫黄泉による影響で。
 鍵自体、真っ黒になっちゃうと思うし」
シルバーの指輪は、真っ黒に
↑シルバーの指輪は、真っ黒になってしまうとか。

律「ま、そんなところかしらね。
 いい加減、入りましょう」
み「だすな。
 従業員、まだ来ませんな。
 せっかく脱ぐところなのに。
 先生にしか見せられん」
律「職業柄、女性の裸は毎日のように見てますから。
 お先に」
み「もう脱いじゃったの。
 早業じゃな。
 マジシャンになれるぞ」

↑Tシャツを一瞬で脱ぐ方法。いったい、何の意味が……。

律「脱ぐのが遅い患者さんも少なくないわけよ。
 もたもたもたもた。
 さっさと脱げ、後がつかえてるんだから。
 そう言いたくなる人もいるの。
 そういうのを見てるから……。
 自分が脱ぐときも、少しでも手間取ると腹が立つわけ」
み「悲しい性よのぅ」
佐賀よのぅ
↑“さが”違い。

み「男の前でそれやったら、百年の恋も醒めまっせ」
律「そういう心配は要りません。
 それじゃ、お先に行ってるわよ」
み「プリケツじゃ」
プリケツじゃ

み「おー。
 広い。
 しかも、空いとる」
空いとる

み「お、先生はもう浸かってますな。
 どれどれ、わたすも」
律「ちょっと、かけ湯したの?」
フリーアナの森たけしさん
↑フリーアナの森たけしさん。温泉ロケで必ず決めるギャグだそうです。

み「おっと、忘れるとこだった。
 桶はと……。
 あったあった」
洗い場

み「おー、なんと、木の桶じゃござんせんか」
木の桶

 確かに、画像では木桶に見えます。
 でも、ほんとにそうでしょうか?

 問題は、タガの方です。
 タガというのは、銅か真鍮のようです。
 画像を調べたところ、真鍮は明るい金色でした。
真鍮は明るい金色

 吉祥閣の画像では、いわゆる銅色なので、銅製のタガでしょう。
いわゆる銅色

 でも、硫黄で変色しないものですかね?
 ひょっとしたら、プラの桶を木製風に着色したものかも。
 ↓しつこく楽天で探したら、ありましたよ。



 この商品、桶は木製ですがタガは樹脂製。
 お値段は、金属製より遙かに安いです。
 最初の真鍮製タガの桶は、2万3千円とかでした。
 ま、桶も木曽檜だそうですから。
 吉祥閣のは、おそらく樹脂製のものじゃないですかね?
 でも、それで十分だと思います。

律「ちょっと待ちなさい」
み「なんでっか?」
律「頭から被る気?」
かけられてるのは、甘茶です
↑花祭りのお釈迦様。かけられてるのは、甘茶です。

み「あきまへんのん?」
律「さっきの注意書き、読まなかったの?
 浴槽の水で顔を洗わないで下さいってあったでしょ」
浴槽の水で顔を洗わないで下さい
↑これは、境内の温泉の注意書き。同じことが書かれてます。

み「そんなこと書いてあった?」
律「ほんとに、こういうお客がいるから困るのよ。
 何のための貼り紙かしら。
 硫黄泉でしょ」
浴槽のお湯は、白濁
↑浴槽のお湯は、白濁してます。

律「目に入ったら大変よ」
み「おー、そうであった。
 じゃ、首から下だけ。
 それじゃ、ちょっくらご免なすって」
美しき“御免なすって”
↑美しき“御免なすって”。

み「あちゃ!」

↑全然関係ない動画ですみません。面白かったので。お湯から飛び出る画像を探してて見つけました。

み「熱いではないか」
律「そうでもないわよ」
み「従業員の三助を呼ばねば」
三助を呼ばねば
↑どう考えてもオイシい仕事。股間、妙な具合になってませんか?

律「三助なんて書いてなかったでしょ。
 首まで浸かりなさい」
首まで浸かりなさい
↑こんな猫もいるんですね。このまま寝落ちしてしまうこともあるとか。

み「人を幼児扱いすな!
 中で小便するぞ」

↑すごい勢いです。

律「汚い女ね。
 したら、顔まで浸かってもらうわ」
み「したってわかりませんがな。
 幼児のころは、家の風呂の中で毎日しておった」
律「ぜったい止めてちょうだいね」
み「浸かってたら、大分熱さにも慣れて来たな。
 しかし、なんですな。
 この広い湯船に、わたしらだけでっせ」
この広い湯船に、わたしらだけ

律「確かに贅沢よね」
み「大祭のときは、ここが芋洗いになるんでしょうな」
芋洗い
↑どこかはわかりませんでした。でも、混浴ではなく女性だけのようです。

み「あ、芋洗いは、男湯だけか」
芋洗いは、男湯だけ
↑想像するだけで気鬱。

律「下ネタは止めて」
み「こうまで広いと、ちょっくら泳ぎたくなるわい」
律「やめなさい。
 顔を付けられないんだから」
み「クロールするバカがいますか」
クロールするおもちゃ
↑クロールするおもちゃのようです。

律「平泳ぎか」
み「自慢じゃありませんが、わたしは平泳ぎは出来ません。
 だんだん足が沈んできて、身体が縦になってしまう」
だんだん足が沈んできて、身体が縦に
↑こうなっていきます。

み「友達には、釣りのウキみたいと言われた。
 おんなじ場所で、上下してるだけだから」
律「じゃ、まさか背泳ぎ?」

↑溺れてるようにしか見えません。

み「アホきゃ。
 前が見えない泳ぎ方なんか、まったくの非実用的じゃ。
 ロープを張ったプールでしかできない泳法ではないか。
 こんなところでやったら、縁に頭をぶつけて沈没してしまうわ。
 ま、それ以前に、背泳ぎは出来んがの」
「背泳ぎ」が必ず第1泳者
↑メドレーリレーで、「背泳ぎ」が必ず第1泳者なのは……。飛びこめないからです。

律「じゃ、何泳ぎよ。
 立ち泳ぎじゃ、足が着いちゃうでしょ」
「おたる水族館」のアザラシ
↑「おたる水族館」のアザラシ。

み「わたしの唯一可能な泳法。
 ご覧あれ」
律「……。
 犬かきね」

↑「Dog Paddle(犬かき)」泳法。なんで、顔を浸ける必要があるんです?

み「犬かきといいますがね。
 たいがいの動物が泳ぐときは、この泳法ですよ。
 海峡を渡る鹿とかもね」

↑こちらは、洞爺湖を泳いでます。余裕です。冬は無理でしょうけど。

み「クロールで泳ぐ鹿なんか、どこにもいませんがな。
 すなわち、最も自然で理に適った泳法が……。
 犬かきということです。
 動物は、習わずとも、この泳ぎを知っているわけ。
 人間も同じですよ。
 わたしは、小学校の水泳の検定でも、犬かきで受けた」
律「受けられたの?」
み「平泳ぎしようとしたんだけど……。
 途中から無理と判断し、犬かきに切り替えたのじゃ。
 機転が利くよな。
 笑われたけど。
 ほろ苦い思い出じゃ」
ほろ苦い思い出じゃ

律「あんたらしいわ」
み「恐山の湯で、犬かきしてるかと思うと……」
恐山の湯で、犬かき

み「しみじみと、人生の不思議を感じるわい」
律「馬鹿馬鹿しい。
 そろそろ、上がるわよ」
み「いつもは、20分浸かるんでないの?」
律「入浴時間は、3分から10分って書いてあったでしょ」
入浴時間は、3分から10分
↑外湯の注意書きですが、内湯も同じです。

み「なんか、ウルトラマンみたいですな」
ウルトラマンみたい

み「そんなら、上がりまっか。
 しかし、こんなに空いてる大浴場は、初めてだね」
空いてる大浴場

み「ここ、10時までだっけ?」
律「食堂で、お客さんがそう言ってたわね」
み「たとえば、24時間入浴可能にした場合……。
 夜中に入る気になる?」
律「ま、いくら眠れなくても……。
 誰もいないようなお風呂に行こうとは思わないわね」
み「だすな。
 脱衣所のカゴに、脱いだものがひとつもなかったのに……。
 扉を開けたら、湯船に人影がある」
律「部屋から裸で来たっていうの?」
み「あほきゃー。
 それじゃ、変態ですがな」
変態ですがな

み「そうじゃなくて!
 早い話、その人影は、この世のものじゃないってこと」
律「幽霊ってこと?
 何でお風呂に入るの?」
み「幽霊は、お風呂が好きなの!
 目玉おやじとか、垢舐めとか」
目玉おやじとか

律「それは妖怪でしょ」
垢舐めとか
↑垢舐め。変態としか思えません。

み「早い話!」
律「ちっとも早くないんですけど」
み「10時以降は、そういうものたちの貸し切りなわけよ。
 この大浴場は。
 だから……。
 決して、10時以降に入浴しようなどとは思ってはなりませぬ」
律「電気も消えてるお風呂に、誰が入るのよ。
 さ、出るわよ」
み「もう洗ったのか?」
律「あんたの馬鹿話を聞きながら、ずっと洗ってたでしょ」
み「人の話は真剣に聞け!」
律「真剣に聞ける内容か。
 それじゃ、お先に」
み「待たんきゃーい。
 こんなところに、ひとりで取り残されたら……。
 変態妖怪の餌食になってしまうわ。
 妖怪、股舐めとか」
妖怪、股舐め

律「下ネタはやめてって」

脱衣所

律「10分も入ってなかったのに、温まるわね。
 ポカポカ」
み「うむ。
 ビールがわたしを呼んでいる」
ビールがわたしを呼んでいる
↑これこれ。

み「よしよし。
 小銭も盗まれてないぞと。
 ほれ、行きますぞ。
 いざ、自販機へ」
律「髪、乾かしてから」
髪、乾かしてから

み「落ち着くでない。
 急に気がせく。
 今しも、残り少ないビールを、誰かが買ってるやも知れん」
ビールを、誰かが買ってるやも

律「それじゃ、先に買っててよ」
み「何本買う?」
律「2本ずつでいいんじゃないの」
み「2本目は温いぞ」
温かったんだと思います
↑温かったんだと思います。

律「1本飲むごとにここまで来るんじゃ、忙しないでしょ」
み「うむ。
 1本目は、一気だろうしな。
 最初は、2本ずつ買って……。
 次からは、1本ずつってのはどう?」
律「いいわよ」
み「あ、いいこと思いついた。
 2回目からは、じゃんけんにしよう」
気迫の「グー」
↑気迫の「グー」。

み「負けた方が買いに行く。
 如何?」
律「オッケー」
み「では、買って先に帰ってるぞ」
律「お願い」

 自販機については、情報がありません。
 唯一、見つけたのがこちらのページ。
 ↓の一文だけです。
+++
 内湯の入り口には自動販売機があって、ちゃんとビールが売っていました(^^;)
+++

 この「入り口」というを、どう捉えるかです。
 文字どおり「内湯」を、湯船のある洗い場と捉えれば……。
 その「入り口」は、脱衣所内ということになります。
脱衣所内

 でもねー。
 となると、脱衣所内での飲酒が可能ということになります。
 そんなことしますかね。

 あ、それに……。
 それだと、男湯女湯2カ所に自販機を置かなければなりません。
 まさか、男湯だけってわけにはいかないでしょう。
 もしそうなら、それは、お酒を飲む女性に対する偏見です。
こうなると、ちと問題
↑こうなると、ちと問題ですが……。それは男性も同じことです。
東北に行こう!(131)目次【Mikipedia】フェムリバ!

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