2020.8.9(日)
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部屋に入り、ドアをロックする。
これから行われることを思えば……。
ドアがロックされている方が、女性も安心だろうと思った。
女性は、何も言わなかった。
黙ったまま日傘を、クローゼットに立てかけた。
室内に進んだ女性は、ベッドを前にして立ち尽くした。
部屋の中央に、大きなダブルベッドが設えられていた。
「フロントの彼女……。
わたしたちがダブルの部屋の客だって、わかってたわけね」
「ツインもありましたけど……。
この方がむしろ、吹っ切れると思って」
「そうね。
ここまで来たら、もう誰の目もないし」
女性はサングラスを外すと、壁際のデスクに投げ出した。
デスクチェアを引き出し、バッグを放るように落とす。
実際、何かを吹っ切る所作に見えた。
そのままくるりと身を反転させ、男に正対した。
「でも、良かったわ。
ほんとに」
「……?」
「脅迫状を読んでからずっと……。
人生終わりだって思ってたから。
老後のためのお金をぜんぶ吸いあげられて……。
最後は、女ホームレスかしらって。
そんなことになるくらいなら、いっそのこと……。
そう思って、包丁まで持って来たのよ。
ほんと、まだ夢みたい。
お金を払わなくていいって言われてから……。
まだ、1時間くらいしか経ってないのよね。
1時間前のわたしに、“大丈夫だから”って言ってやりたいわ。
そのくらい、ギリギリだった」
女性の目から、涙が零れた。
皺を伝う涙を見て、男はさすがに罪悪感を覚えた。
「さ、どうする?
童貞くん。
いきなりベッド?
それとも、お風呂?
ふふ。
むしろ、フロントの彼女を呼んで、見せてやりたいくらいだわ。
自分の母親より年嵩の女が……。
若い男とセックスするところ」
部屋に入り、ドアをロックする。
これから行われることを思えば……。
ドアがロックされている方が、女性も安心だろうと思った。
女性は、何も言わなかった。
黙ったまま日傘を、クローゼットに立てかけた。
室内に進んだ女性は、ベッドを前にして立ち尽くした。
部屋の中央に、大きなダブルベッドが設えられていた。
「フロントの彼女……。
わたしたちがダブルの部屋の客だって、わかってたわけね」
「ツインもありましたけど……。
この方がむしろ、吹っ切れると思って」
「そうね。
ここまで来たら、もう誰の目もないし」
女性はサングラスを外すと、壁際のデスクに投げ出した。
デスクチェアを引き出し、バッグを放るように落とす。
実際、何かを吹っ切る所作に見えた。
そのままくるりと身を反転させ、男に正対した。
「でも、良かったわ。
ほんとに」
「……?」
「脅迫状を読んでからずっと……。
人生終わりだって思ってたから。
老後のためのお金をぜんぶ吸いあげられて……。
最後は、女ホームレスかしらって。
そんなことになるくらいなら、いっそのこと……。
そう思って、包丁まで持って来たのよ。
ほんと、まだ夢みたい。
お金を払わなくていいって言われてから……。
まだ、1時間くらいしか経ってないのよね。
1時間前のわたしに、“大丈夫だから”って言ってやりたいわ。
そのくらい、ギリギリだった」
女性の目から、涙が零れた。
皺を伝う涙を見て、男はさすがに罪悪感を覚えた。
「さ、どうする?
童貞くん。
いきなりベッド?
それとも、お風呂?
ふふ。
むしろ、フロントの彼女を呼んで、見せてやりたいくらいだわ。
自分の母親より年嵩の女が……。
若い男とセックスするところ」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2020/08/09 06:40
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今日は何の日
8月9日は、『ハグの日』。
2007(平成19年)年、広島市の「ハグの会(https://blog.goo.ne.jp/89hug)」が制定。
日付は「ハ(8)グ(9)」の語呂合わせから。
人と人とのつながりを育むハグ(Hug=抱きしめる)。
大切な人に大切であることを伝えるハグ。
人を信じ、勇気を与えてくれるハグを、多くの人に理解してもらおうと記念日としました。
上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/108099.html)のページから転載させていただきました。
以上、引用終わり(短か!)。
上記、「ハグの会(https://blog.goo.ne.jp/89hug)」のトップページを見ると……。
最終更新日は、2012年でした。
8年も前です。
そのページには、『(社)日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/)』から認定を受けたとあります。
しかし……。
現在、検索したところ、「ハグの日」は登録されてませんでした。
抹消されたんですかね?
ま、よくわかりませんが……。
いいでしょう(何が?)。
でも正直、ずっと盛りあがってなくて安心しました。
毎年、ハグをするイベントとかが大々的に行われてたら……。
今年は、絶対中止だったでしょうから。
続きは次のコメントで。
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2. Mikiko- 2020/08/09 06:40
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今日は何の日(つづき)
さて。
ハグ。
日本にはもともと存在しない習慣でした。
武士が、刀を差してたからでしょうかね。
で、今回、この記述の少ないテーマを選んだのには、理由があります。
コロナ関連。
日本でも、第2波が来てますが……。
外国と比べれば、ごく軽微です。
ロックダウンなどの強硬手段がとれない日本で、なぜ感染爆発が起こらないのか。
外国人にとっては、はなはだ不思議なようです。
ひとつ、その理由としてあげられてるのが……。
生活習慣の違い。
以前、「クールジャパン」だったと思うのですが……。
街を歩く人にハンバーガーを手渡し、その食べ方を比べるという企画がありました。
日本人はほとんど、包み紙にパンを包んだまま、食べてました。
外人は、紙をあっさりと取り去り……。
パンを直に持って食べてました。
この回は、コロナが流行るずっと前の収録でしたが……。
今も、このとおりだったらどうでしょう。
もし、手にウィルスが付いてたら?
紙にくるんだまま食べれば、パンにはほとんどウィルスが着かないはず。
逆に、直接パンを持てば、手のウィルスがパンに付着し……。
それを、口の中に入れることになります。
続きはさらに次のコメントで。
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3. Mikiko- 2020/08/09 06:40
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今日は何の日(つづきのつづき)
あと、一番顕著な生活習慣の違いは……。
玄関で靴を脱ぐことだそうです。
街には、感染者が歩いており……。
呼気などから飛び散ったウィルスが空中に浮遊します。
人に吸いこまれなかったウィルスは……。
最終的には、地面に落ちます。
当然、人々がそれを踏みます。
靴底に着くんじゃないですか?
おれは1個もウィルスを踏んでないと言い切れる人なんかいないでしょう。
で、家に帰る。
日本人は、そこで靴を脱ぎ、スリッパに履き替えます。
靴に着いたウィルスは、おそらくそのまま死んでしまうんじゃないでしょうか。
靴箱が臭くてとか。
ま、いずれにしろ、家の中にウィルスが持ちこまれる可能性は低い。
しかるに外国の家。
土足です。
ウィルスの着いた靴のまま、家の奥、寝室まで入りこみます。
カーペットには、ウィルスが付着しますよね。
室内犬や猫を飼ってたらどうでしょう。
子供なんか、裸足で走り回ってませんか。
彼らも、ウィルスを踏むことになります。
飼い主の帰宅に喜んだ犬は、飼い主に飛びついたりもしますよね。
猫や子供なら抱きあげたり。
再び飼い主にも、ウィルスが着くわけです。
もちろん、夫婦ではハグしたりするわけですから……。
一歩も家を出なかった人も、感染する可能性があります。
日本の住宅メーカー、チャンスなんじゃないですか。
日本式の生活様式の家、海外に売りこみに行きましょうよ。
ウィルス、もらって帰るかも知れませんけど。
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4. 息子たち夫婦を思う雅- 2020/08/09 07:37
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人様のSEXに興味をもつことは、多くの人が思うことでしょうね。
いろいろなシチュエーションが思い浮かびます。
勇み足になるかも・・ごめんなさいね、
若い男女が覗き見る先には、
熟年の男女が 、歓喜に悲鳴をあげるかのように のたうち、しとどに濡れた陰部の結合部を見せるかのように
SEXとは このように行うものなのよ と・・・
又、・・若い夫婦が 寝室で リビングで はたまた
キッチンで、常にSEXだけの世界に没頭している様を
お姑さん、義親さんが覗き見て・・
如何にも 「 見せていただいたわよ・・・
息子君を もっと もっと喜ばし、二人で楽しんで・・
その結果 孫を抱かせてほしいわよね」
コロナでの日常が、そのような光景を作り出す様。
・・この春、晩婚で結婚した息子たち よ、
この休暇は、ソレをしまくって、実家には顔をださないでしょね。
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5. Mikiko- 2020/08/09 11:34
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コロナの巣ごもりで……
期待したいのは、出生率の上昇です。
しかし、子供が一緒に家に居る場合は、なかなか難しいでしょうね。
子供が独立し、再び夫婦2人の生活に戻った場合……。
夫婦に、再び春が復活することは多くないんですかね?
旦那が定年退職してれば……。
ほとんど家に、夫婦2人きりでいることになります。
また、一緒にお風呂に入ったりすればいいのにね。
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6. 息子夫婦を想う雅之⑵- 2020/08/09 14:20
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息子たち夫婦が実家に帰省しました。
一年ほどのお付き合いのあと、この4月初旬に入籍。
初めの話では、結納はなし、結婚式もなし・・だが 旅行
はできれば、行きたいとの話だったのですが、
「それでは 親の顔がたちません・結納はしましょう」
ある 離れでの結納式。寝ずに復唱した、 挨拶言葉。
今 真さに蜜月時、・・・来た二人はなにを思ってか、二人はどこか、よそよそしく、義親の顔と まともに眼を合わすことなく、お仏壇の前にて 礼拝。
息子に ピッタリ以上の170・2・3の素敵な美人の御嫁さん。 「こんなに綺麗な人と・・どこで 出会ったの?」
友達の結婚式で出会ったのだと か・・。
そのお嫁さんの出で立ちは、クリーム色のブラウスに、ふんわり、茶色のフレアー スカート。
そうなんです。二人して 同い年の晩婚なのです。
mikiko女史の4・5歳は下と思われる
きらきらネームの お嫁さん。
両親共に 車で 2・3、10分の距離。
手土産のお返しに、お野菜とスイカと 金一封を渡し、
「また 時々 顔を見せてくださいね」
コロナで旅行は諦め、夏季休暇はマンションに二人
して、籠っているのだとか。
アラフォーの男と女って、精力有り余っていますよね。
・・・息子のヤツ・うまいこと やりゃがって。
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7. Mikiko- 2020/08/09 18:15
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高嶺の花
あんまり美人過ぎると、逆に縁遠くなることがあるようです。
年齢が嵩んだことで、ハードルが少し下がったのかも知れません。
息子さんは、良いタイミングで出会ったと云えるんじゃないですか。
若いころだったら、恐れ多くて手が出せなかったかも。
コロナが、少子化に歯止めをかけてくれるといいですね。
次の帰省は、お孫さんの顔見せになるかも知れませんよ。
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8. 息子を想う親父⑶- 2020/08/09 19:02
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実はね、・・本音でもあり、予断なのですが、 2017・10・22日に最初のコメ。
その4・5年前にこのサイトに出会い、読み入るうちに
この女史さん、理数的な性格の感じ、世の中の術を知り得ている・・。
レズのことはサイトとしての遊び事、息子の候補に・・と思ったこともあることも。
その時期からすでに息子は 婚活の気持ちも充分にあり、、東海から 新潟の娘さん・・。
しばし、サイトの履歴をあえて消去することなく、
親としての応援する気持ちから、 一時ではあろうとも
真剣に想ったこともあるのです。
そのときの呟き言葉は・・、新潟って 寒いよなあ・・、
婿養子であれ、なんであれ、人柄の相性と幸せな結婚となることが、最重点。
親父も息子も その時は踏み出す勇気がなかった。
今の仕事を捨てて・・(縁)ってこともあるから・。
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9. Mikiko- 2020/08/10 06:28
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2017.10.22
『由美と美弥子 2374(https://mikikosroom.com/archives/26382810.html#comment-ichiran)』回のコメントでしたね。
この日はまさに、前回の衆議院議員選挙の投票日。
コメントも、この話題でひとり盛りあがってました。
しかし、変わっておられますなー。
こういうサイトをやってる者を、息子の相手にとはフツー考えないものです。
なお、新潟の冬は、お天気は悪いですが……。
寒さはさほどではありません。
放射冷却がないので……。
朝の最低気温なんかは、北関東より高いのです。
今は、テレワークが企業に認められる時代。
これからは、東京の会社に勤めながら……。
地方に住むという生活スタイルも考えらるでしょうね。