Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 2850
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 恥骨に、肉芽の突起を感じた。
 勃起しきった妻の陰核だ。
 鋭角に尖り、わたしの恥丘に食いこんでいる。
 恥骨で押し潰す。

「あぎぃ」

 妻が頭を仰け反らした。
 マスクの裾野から、白い喉首が伸びている。
 陶器の橋のようだった。
 愛しかった。
 普段なら唇を貪るところだが……。
 今日は出来ない。
 口元がマスクに覆われてしまっているからだ。
 それでも、顔をマスクに擦りつけた。
 犬がじゃれつくように、頭を振る。
 胸で、妻の乳房を揉み潰す。
 乳首の突起を感じた。
 わたしの恥骨には、妻の陰核の棘が突き立っている。
 そしてわたしの突起である陰茎は、妻の胎内深く潜りこんでいた。
 男と女は、互いの棘を突き立てながら交合するんだ。
 惑乱した。
 もう、抑えることは出来なかった。
 身悶えながら、全身を妻に揉みこむ。

「い……。
 いくぞ。
 中に出す」

 妻の頭が上下に振れるのを、擦りつけた頬で感じた。

「ぅおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

 痛痒い快感が、脊髄を貫く。
 髄液の中を、鋭い悦楽の針が突きあがっていく。

「出る!」

 わたしは、狂おしく身を捩った。

「あが」

 第一弾が放たれた。
 妻の膣壁で、白濁した弾丸が破裂する。
 精を放っても、わたしは動きを止めなかった。
 まだ、妻がイッてないからだ。
 第二弾を放ちながらも、さらに腰を揉みこむ。
 迫りあがった瞳が、妻のマスクを捉えた。
 表情は何も見えない。
 しかし、顎を何度も天に突きあげる様子から、断崖に立っているのがわかる。
 あと一押しだ。
 わたしは、薄れゆく意識の中で、瘧のように腰を震わせた。

「ぅわきゃ」

 妻の破裂音を聞いた。
 ……ように思った。
 吹雪の中の幻聴に似ていた。
由美と美弥子 2849目次由美と美弥子 2851


コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2019/08/19 06:33
    • 今日は何の日
       8月19日は、『俳句の日/俳句記念日』。
       『俳句の日』は、俳人の坪内稔典らが提唱し、1991(平成3)年に制定。
       『俳句記念日』は、上野貴子氏が主宰する『おしゃべりHAIKUの会(http://uenotakako.com/)』が制定。
       もちろん、「は(8)い(1)く(9)」の語呂合わせです。
       句会などを通して、俳句の楽しさ、奥深さ、季節感の大切さなどを知ってもらうことが目的。
       記念日に合わせて、イベントや大会などを行ってるそうです。
       『俳句記念日』は『(社)日本記念日協会』により認定、登録されてます。
       上記の記述は、こちら(https://zatsuneta.com/archives/108192.html)のページから転載させていただきました。
       さて。
       わたしと俳句。
       もちろん、詠んだことはあります。
       ごくわずかですが、活字になったこともあります。
       でも、長続きしませんでした。
       まず、わたしが俳句の世界に入らなかったのは……。
       俳句結社などに加わるのが面倒だったのと、そこで行われる句会が気が重そうだったからです。
       わたしは、弁が立たないんです。
       子供にも言い負かされます。
       なので、句会などで批判されたら……。
       応酬も出来ず、うなだれてるだけだと思うんです。
       ぜったい、楽しくないです。
       さらに、言い負かされたりしたことは、根に持つタイプです。
       蓄積するばかりで、消化できません。
       精神衛生上、ぜったいに良くないです。
       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2019/08/19 06:33
    • 今日は何の日(つづき)
       といって、ひとりで句作してても、なかなか長続きしません。
       自分だけで楽しめればいいのでしょうが……。
       やはり、評価も受けたい。
       となれば、新聞や雑誌への投稿です。
       でも、載ることは滅多にないでしょう。
       載らなかった句が、なぜダメだったのかも不明です。
       よって、上達しないと思います。
       やっぱり、句会で揉まれた人には敵わないわけです。
       俳句というのは、「5-7-5」の、たった17文字から成ります。
       一番短い文学です。
       この特徴のひとつは……。
       まぐれが起こるということ。
       つまり、たまたま、もの凄い句が詠めてしまうことがあるのです。
       高野素十という俳人に、↓の句があります。
      ●生涯にまはり燈籠の句一つ
       ↓詩人の清水哲男さんの解説。
      +++
       前書に「須賀田平吉君を弔ふ」とある。
       素十の俳句仲間だろうが、どんな人だったのかは知る由もない。
       「須賀田平吉君」が亡くなった。そこで思うことに、ずいぶんと熱心に句を作ってはいたが、はっきり言って下手な男だった。
       ヘボ句の連発には、閉口させられたものだ。
       だが、たった一度だけ、彼が句会で満座を唸らせた「まはり燈籠」の句がある。
       実に見事な句であった。
       誰もが「あれは名句だねえ」と、いつまでも覚えている。
       通夜の席でも、当然のようにその話が出た。
       ……こんな具合だろうか。
      +++
       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2019/08/19 06:34
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
      +++(解説の続きです)
       故人への挨拶句としては珍しい作りであり、しかも友情がじわりと沁み出ている佳句だ。
       おそらくは「須賀田平吉君」が存命のときにも、作者はこの調子で軽口を叩いていたにちがいない。
       だからこその手向けの一句になるのであって、あまり親しくもなかった人がこんな句を作ったら、顰蹙モノだろう。
       その上、故人の句の季題が「月」でも「花」でもなく「まはり燈籠」であったことにも、人の運命のはかなさを感じさせられる。
       どんな句だったのか、読んでみたい。
       考えてみれば「生涯に一句」とは、たいしたものなのである。
       たいがいの人は「一句」も残せずに、人生を終えてきた。
       ところで「まはり燈籠」の季節だが、当歳時記では「燈籠」の仲間として「秋」に分類しておく。
       でも、遊び心のある涼しさを楽しむ燈籠だから、夏の季語としたほうがよいのかも知れぬ。
       ただし、掲句がどの季節に詠まれたのかは不明なので、本当の作句の季節はわからない。
      +++
       こういう奇跡を起こすには、とにかくたくさん作ることでしょう。
       で、わたしが考えるのは、AIです。
       AIなら、まったく休むことなく、何万句も作り出すことが可能なはずです。
       ぜったいに、奇跡のような句が混じってるはず。
       しかし、何万句の中から、人間がそれを探し出すのは……。
       容易なことではありません。
       句評も出来るAIが開発できればいいですね。
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