Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 2806
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「頭、痛くない?」
「大丈夫です」
「傷になってないか、もう一度見てあげる。
 後ろを向いて」

 妻は、素直に背中を向けた。
 ひっつめ髪の結び目の上に手の平をあてる。

「このへん?」
「はい」
「痛い?」
「触られるとちょっと」
「心持ち、瘤になってる感じかな。
 でも、腫れてるってほどじゃない。
 血も出てないし。
 そういえばさっき、腰も痛そうだったよね。
 触ってもいい?」

 妻の頭がうなずいた。
 わたしは、手の平を腰にあてた。
 しかし、セーターの上からでは、何もわからない。
 ここでわたしに、妙案が下りてきた。
 天啓と云ってもいいかも知れない。

「セーターの上からじゃ、わからないな。
 腰のほかにも……。
 痛めてるところが、あるかも知れないよ。
 後ろ側だから、自分じゃ見えないだろ。
 おれが見てやるよ」

 さっき点けたエアコンが効いてきて、セーター姿じゃ暑いほどになっていた。
 わたしは、妻のセーターに手をかけた。

「バンザイして」

 出来るだけ淡々とした声を出したつもりだった。
 でも、どこかぎこちないのは自分でもわかった。
 それでも妻は、素直に両腕をあげてくれた。
 掴んだセーターを、上に持ちあげる。
 ざっくりした白いセーターが捲れると、屈曲した体幹が現れた。
 もちろん、素肌じゃない。
 ブラウスだった。
 気が急くが、ここで乱暴になってはぶち壊しだ。
 セーターを、腕に沿って抜きあげる。
 ひっつめ髪なので、髪の乱れは気にしなくても良かった。

 ブラウスの前は、当然、ボタンだろう。
 腕を回して外そうかとも思ったが……。
 それでは明らかに、傷を確かめるという建前から踏み出してしまう。

「前のボタン、外してくれる?」

 妻はうつむくと、ボタンを外し始めた。
由美と美弥子 2805目次由美と美弥子 2807

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2019/06/19 06:00
    • 今日は何の日
       6月19日は、『桜桃忌』。
       太宰治の忌日です。
       でも、亡くなった日ではありません。
       遺体が見つかった日です。
       太宰が、戦争未亡人の愛人・山崎富栄と、東京の玉川上水に入水心中したのが……。
       1948(昭和23)年6月13日のこと。
       亡くなったのは、間違いなくその日です。
       で、6日後の6月19日に、遺体があがったわけです。
       奇しくもこの日は、太宰の39回目の誕生日でした。
       『桜桃忌』は、桜桃(サクランボ)の時期であることと……。
       太宰の晩年の作品『桜桃』に因んでます。
       毎年この日は、東京都三鷹市の禅林寺で、供養が行われます。
       今年は太宰の、生誕110年。
       大勢のファンが集うでしょうね。

       上記の記述は、こちら(http://www.nnh.to/06/19.html)のページから転載させていただきました。

       さて、わたしと太宰です。
       太宰の作品を最初に読んだのは……。
       おそらく、『走れメロス』でしょう。
       もちろん、学校の教科書です。
       授業の記憶はないのですが……。
       わたしなら、ぜったい逃げちゃうなと、後ろめたい思いを感じたことだけは覚えてます。
       こんなわけで、以後、太宰の作品に手を伸ばそうとはしませんでした。
       『走れメロス』で、初めて太宰に触れるってのは、どうなんでしょうね。
       わたしみたいに敬遠してしまう子供も、いるんじゃないでしょうか。
       少なくとも、もっと太宰作品を読んでみたいと思う子供は少ないのでは?
       でも、もしいたとしたら……。
       逆に、がっかりするかもしれませんね。
       自分が期待した、正義感溢れる感動的な作品には出会えないからです。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. 今日は何の日(つづき
    • 2019/06/19 06:01
    • 今日は何の日(つづき)
       さて、そんなわたしでしたが、大学時代に何のきっかけか読み始め……。
       ご多分に漏れず、かぶれました。
       わたしが好きだったのは、妙な明るさです。
       あと、ユーモア。
       ↓『トカトントン』とか、『畜犬談』とか(どちらも『青空文庫』で読めます)。
      https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person35.html

       今、改めて感じたことですが……。
       太宰の作品には、独白体が多いですよね。
       わたしの『由美美弥』にも、これがとても多い。
       最初は、普通の三人称で書いてたのですが……。
       途中から増えました。
       主人公(であったはず)の由美と美弥子の場面は、三人称ですが……。
       それ以外の場面では、ほとんどが独白体です。
       別に意識してそうしてるわけじゃありません。
       すごく書きやすいんですよね。
       視野は狭くなりますが……。
       むしろそれが、書きやすくしてくれるのかも知れません。
       素人作家には、向いている文体なのかも。
       独りよがりが出ても、それは独白者のものであるということに出来ますし。
       わたしが太宰を読んだころは、もちろん小説は書いたことがありませんでした。
       でも、太宰に惹かれたのは……。
       わたしの中に、独白体と共鳴する体質があったのかも知れません。

       あ、そうそう。
       太宰を読むのにいいのは……。
       学校をさぼってる真っ昼間です。
       明るい印象があったのは、このためですかね。
       不思議と、夜に読んだ記憶がないです。
       窓の外には青空が広がり、雀の鳴き声なんかが聞こえます。
       今ごろみんなは、真面目に授業を受けてるんだろうななどと思いながら……。
       布団の中で読む太宰。
       実に心地よかったです。

       続きはさらに次のコメントで。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2019/06/19 06:01
    • 今日は何の日(つづきのつづき)
       そう云えば一度、思いがけないことがありました。
       わたしのアパートの部屋は1階でした。
       窓は、広大な大家さんの庭に面してました。
       大家さんは古くからの農家で、敷地の端をアパートにしてたんですね。
       窓の外は、庭木が鬱蒼と茂ってました。
       なので、平気で窓を開けていられたんです。
       その日も、窓を開けたまま、太宰を読んでました。
       ふと、その窓に目をやったわたしは、凝固しました。
       窓には、形ばかりの低い柵がありました。
       その柵を乗り越えつつあった猫と、まさしく目が合ったんです。
       猫は、わたしの目を見据えたまま、柵を完全に乗り越え……。
       なんと、部屋の畳に飛び降りました。
       その後、どうなったでしょう?

       別に、なんともありませんでした。
       わたしが猫に食われてたら、今こうしていません。
       もちろん、猫を捕まえて、鍋にして食べたわけでもありません。
       猫は、悠然と部屋を嗅ぎ回った後……。
       入って来た窓から、悠然と立ち去りました。
       以後、彼が侵入してくることはありませんでした。
       縄張りとする価値なしと判断したのかも知れません。

      P.S.
       昨夜、6月18日22時22分。
       山形県沖を震源とする、マグニチュード6.7の地震が起きました。
       新潟県村上市で、震度6強を記録。
       山形県鶴岡市で、震度6弱でした。
       わたしの住む新潟市では、震度4でした。
       わたしは布団の中でした。
       目覚めましたが、どうすることも出来ないので……。
       そのままじっとしてました。
       幸い、被害はありませんでした。
       化粧水の空ボトルが落ちただけ。
       でも、熊本地震みたいに、これから本震が来る恐れもあります。
       枕元の違い棚にある重い置き時計を、別の場所に移しました。

    • ––––––
      4. 手羽崎 鶏造
    • 2019/06/19 06:09
    • 大きな地震に遭われ、
      お見舞い申し上げます。
      村上市内にも知人が居り
      心配しております。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2019/06/19 07:49
    • 幸い……
       亡くなられた方はいないようです。
       ただ今朝は、羽越線などが止まってる影響が、信越線にも出てます。
       少し、早めに出なきゃならないですかね。
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