2019.1.7(月)
2人は、どんどんこちらに近づいて来ます。
もう、咳払いしないと、奥の志津子たちの身繕いが間に合いません。
でも、わたしは何もせずに、2人が近づくのをやり過ごします。
2人は、わたしの前を通り過ぎるとき、ぴょこんと頭を下げ、「こんにちは」と小さく挨拶していきました。
わたしも小さな声で、「こんにちは」と返しました。
2人は配電盤の建屋を回り……。
立ち止まりました。
2人の視線の先には、3人の男女。
そのうち、女のひとりは、床に仰向いてます。
しかも、1枚だけ着てたチュニックは胸の上まで捲れ、ほとんど素っ裸です。
直立する男の前に、女がしゃがんでます。
ワンピースのスカートが風に吹かれ、尻が見えてます。
そして女は、男の股間に顔を寄せている。
もちろん、フェラチオをしてるわけです。
中学生2人は、3人がどういう状態にあるのか、一瞬で把握できなかったかも知れません。
でも、尋常な状態で無いことだけは、直感的にわかったのでしょう。
だから、立ちすくんだ。
わたしは、建屋に預けていた背中を起こすと、ゆっくりと2人の後ろに近づきました。
わたしの気配に気づいたのか、2人は同時に振り向きました。
当然でしょうが、動転を隠せない顔をしていました。
2人は視線を彷徨わせながら、わたしにぴょこんと頭を下げると、来た方向に踏み出そうとしました。
「もっと近くで見てごらん。
これも社会勉強だ」
わたしは、朗々と呼びかけました。
わたしは普段、白髪の交じった頭をして、黒縁の眼鏡を掛けてます。
以前、叔父の葬儀に出たときのことなんですが……。
叔父の一家は、教員揃いなんです。
そのため、葬儀の参列者も学校の先生ばかりのようでした。
その参列者が、喪主の従兄弟と並ぶわたしに、いちいち頭を下げていくんです。
参列者のひとりが従兄弟に声をかけ、お悔やみを言いました。
そのおり、従兄弟が、隣に立つわたしを紹介したんですが……。
わたしが教師じゃないことを知ると、参列者は逆にびっくりしてました。
てっきり先生だと思ってましたとのことでした。
どうやらわたしの外観は、ベテラン教師みたいに見えるらしいんです。
もう、咳払いしないと、奥の志津子たちの身繕いが間に合いません。
でも、わたしは何もせずに、2人が近づくのをやり過ごします。
2人は、わたしの前を通り過ぎるとき、ぴょこんと頭を下げ、「こんにちは」と小さく挨拶していきました。
わたしも小さな声で、「こんにちは」と返しました。
2人は配電盤の建屋を回り……。
立ち止まりました。
2人の視線の先には、3人の男女。
そのうち、女のひとりは、床に仰向いてます。
しかも、1枚だけ着てたチュニックは胸の上まで捲れ、ほとんど素っ裸です。
直立する男の前に、女がしゃがんでます。
ワンピースのスカートが風に吹かれ、尻が見えてます。
そして女は、男の股間に顔を寄せている。
もちろん、フェラチオをしてるわけです。
中学生2人は、3人がどういう状態にあるのか、一瞬で把握できなかったかも知れません。
でも、尋常な状態で無いことだけは、直感的にわかったのでしょう。
だから、立ちすくんだ。
わたしは、建屋に預けていた背中を起こすと、ゆっくりと2人の後ろに近づきました。
わたしの気配に気づいたのか、2人は同時に振り向きました。
当然でしょうが、動転を隠せない顔をしていました。
2人は視線を彷徨わせながら、わたしにぴょこんと頭を下げると、来た方向に踏み出そうとしました。
「もっと近くで見てごらん。
これも社会勉強だ」
わたしは、朗々と呼びかけました。
わたしは普段、白髪の交じった頭をして、黒縁の眼鏡を掛けてます。
以前、叔父の葬儀に出たときのことなんですが……。
叔父の一家は、教員揃いなんです。
そのため、葬儀の参列者も学校の先生ばかりのようでした。
その参列者が、喪主の従兄弟と並ぶわたしに、いちいち頭を下げていくんです。
参列者のひとりが従兄弟に声をかけ、お悔やみを言いました。
そのおり、従兄弟が、隣に立つわたしを紹介したんですが……。
わたしが教師じゃないことを知ると、参列者は逆にびっくりしてました。
てっきり先生だと思ってましたとのことでした。
どうやらわたしの外観は、ベテラン教師みたいに見えるらしいんです。
コメント一覧
-
––––––
1. Mikiko- 2019/01/07 07:24
-
今日は何の日
1月7日は、『七草』。
春らしい七種類の植物を刻んで入れた「七草粥」を作り……。
万病を除くおまじないとして食べます。
材料は、前日の夜、俎に乗せ、囃し歌を歌いながら包丁で叩き、当日朝の粥に入れるのだとか。
呪術的な意味ばかりでなく……。
おせち料理で疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補う効能があるとか。
「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、春の七草」という歌として覚えられてます。
なぜ覚えやすいかというと……。
五七五七七と、完璧に短歌の音数になってるからです。
わざとそういう植物を選んだんですかね?
しかし、どんな植物か、さっぱりわかりません。
かろうじてわかるのは、「せり」だけですね。
漢字にすると……。
芹(せり)、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべら)、仏の座(ほとけのざ)、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ)。
やっぱり、「芹」しかわかりませんね。
現在の呼び名では……。
芹(せり)は、セリ。
薺(なずな)は、ナズナ(ペンペン草)。
御形(ごぎょう)は、ハハコグサ(母子草)。
繁縷(はこべら)は、コハコベ。
仏の座(ほとけのざ)は、コオニタビラコ。
菘(すずな)は、カブ。
蘿蔔(すずしろ)は、大根。
ようやく、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ)は、わかりました。
しかし、それ以外の草はわかりませんね。
早い話、雑草じゃないですか?
いくつか確認点があります。
1月7日と云うのは、もちろん本来、新暦じゃありません。
2019年1月7日を旧暦の日付として、これを新暦に直すと、2月11日になります。
続きは次のコメントで。
-
––––––
2. Mikiko- 2019/01/07 07:25
-
今日は何の日(つづき)
2月11日なら、多少は「春」の気配を感じられるかも知れません。
でも、まだ雑草が芽吹くには早いですよね。
太平洋側だとどうか知りませんが……。
日本海側では、まだ雪の下の地方も多いです。
雑草を目に出来るのは、もう1ヶ月くらい先なんじゃないでしょうか。
つまり、雪国では、材料を集めること自体できないわけです。
やっぱり、中世温暖期だった平安時代の関西で生まれた風習なんでしょうか。
目的が、「万病を除く」というのもそれらしいです。
温暖な時代は、疫病が蔓延しますから。
あと、「おせち料理で疲れた胃を休め」というのも疑問。
おせち料理って、胃が疲れるような料理ですか?
むしろ煮物など、年寄り向きの料理ばかりで……。
若い人たちには物足りないくらいなんじゃないでしょうか。
胃が疲れるとしたら、お餅くらいでしょう。
でも、「疲れる」と云うより、「もたれる」ですよね。
最も疲れるものと云えば、お酒でしょう。
こればかりは否定出来ません。
しかし、お酒を飲まない人なら……。
お正月料理で、胃が疲れることなんて無いんじゃないでしょうか。
さてさて。
いずれにしろ、わが家には無縁の風習です。
わたしは一度も、「七草粥」を食べたことがありません。
スーパーとかには売ってるんですかね?
楽天市場を調べてみたら、七草をフリーズドライにした商品がありました。
おかゆに混ぜればいいそうです。
↓残念ながら、今年はもう間に合いませんね。
https://item.rakuten.co.jp/kodama831/fhn-010/
来年、試してみるかな。
覚えてればですけど。
あ、そうか。
新暦に換算した、2月11日に食べればいいのか。
-
––––––
3. 手羽崎 鶏造- 2019/01/07 11:19
-
七草粥どころか、お粥自体、食べた記憶が
ありません。
雑炊というのは、お鍋のシメでよく食しますけどね。
世の中は仕事開始の日。
初日の朝って電車混むし、遅れがちなので、
午後から出勤を決め込んでいます。
(というか、ワタシが居なくても特に影響ないし。)
-
––––––
4. Mikiko- 2019/01/07 19:46
-
お粥は……
たまに食べると美味しいものです。
風邪のときしか食べませんが。
おかずは、梅干しとマスの塩焼きですね。
世の中の「仕事始め」は、先週の金曜日ですぞ。
北海道から帰る人は、飛行機が飛ばなくて大変でしたよね。
今日は飛びましたが、席が取れないようです。
さすがに、東京まで新幹線で立って帰ろうという気にはならないでしょう。
新幹線で青森まで行って、青森空港から飛行機に乗ったら?