Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
単独旅行記Ⅴ・総集編(2)
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 ということで、事前に駅員さんに確認しておくことにしました。

 若いころのわたしは、小心かつシャイで……。
 駅員さんに、何か質問するなどということは、とうてい出来ませんでした。
 ずけずけと尋ねてるおばちゃんを見て、心底恐れ入っていたものです。
ずけずけと尋ねてるおばちゃん

 しかし、歳と共に、わたしもおばちゃんになりつつあるようで……。
 わからないときは、平気でものを尋ねられるようになってきました。

 で、納得するまで追求するつもりで……。
 ある日の朝、普段より2本早い電車で『新潟駅』に降り立ちました。

 実は、もうひとつ、探索したいことがあったんです。
 今回の高架化で、在来線の5番ホームと新幹線の11番ホームが向かい合ったんです。
 すなわち、在来線と新幹線が対面ホームで乗り換えられることになったわけ。
、在来線と新幹線が対面ホームで乗り換えられる

 今年の高架化のときには、『いなほ』と新幹線の乗り換えが便利になると、やたらと宣伝してました。
 『いなほ』は、『新潟駅』から白新線・羽越線経由で、山形県『酒田駅』を通り秋田県『秋田駅』までを繋ぐ特急です。
『いなほ』

 しかし、東京方面から、『新潟駅』で『いなほ』に乗り換えて『秋田駅』まで行く人は、まずいないでしょう。
 秋田新幹線があるからです。
秋田新幹線があるから

 実際、『酒田駅』止まりの『いなほ』もたくさんあります。
7本中4本が、『酒田駅』止まり
↑7本中4本が、『酒田駅』止まりでした。

 『いなほ』には……。
 新潟県『村上駅』とか、山形県『鶴岡駅』『酒田駅』へ行く人たちがたくさん乗るんですかね。
 でも、『新潟駅』での乗り換えが便利になったことで……。
 そんなに恩恵を受ける人が多くいるのか、少々疑問ではあります。

 で、ある日の朝。
 まず、乗り換え用の自動改札機を間近で見るために、5番線ホームに行ってみました。
 わたしが、朝夕使う列車は、3番線ホームから発着します。
 なので、その3・4番線ホームからは、隣の5・11番線ホームが見透せるんです。
3・4番線ホームからは、隣の5・11番線ホームが見透せる
↑右側が4番線。並んだ線路が5番線。5番線の反対側に、新幹線の11番線ホームがあるのです。

 4番線か5番線に列車が入っていれば見透せませんが……。
 松本清張の『点と線』とは大違いで、見透せない時間の方が遙かに少ないのです。
13番線ホームから15番線ホームを見通せるのは、1日のうちでたったの4分
↑『点と線』。今年、再読しました。面白かったです。13番線ホームから15番線ホームを見通せるのは、1日のうちでたったの4分という設定でした。

 5番線と11番線の間には、自動改札機があります。
 遠目で見た限りでは、普通の改札機に見えました。
 でも、やはり間近で見てみたい。
 というわけで、5番ホームにあがってみました。
左にあるのが、5番線と11番線の間の改札機
↑左にあるのが、5番線と11番線の間の改札機。5番線に列車が入ってます。その隣に列車が入ってるのが4番線です。

 すると、ホームには若い駅員さんが立ってました。
 改札機の向こうを覗きこむと、新潟では見慣れない柵がありました。
見慣れない柵がありました

 近年、東京に行ったとき、初めて見たものです。
 すなわち、11番線側の新幹線の乗降口前を、ホームドアが塞いでるわけです。
 この時間、新幹線は入ってなかったので、当然、ホームドアは閉じてました。

 どうも、簡単には乗り換えが出来ない雰囲気を感じたので……。
 若い駅員さんに、聞いてみることにしました。

↑これは『中川家』礼二です。

 当日、わたしが乗って来るつもりの在来線は、5番線に着くんです。
 新幹線は、11番線から発車します。
 まさしく、この自動改札機を通れば……。
 階段の昇降をせずに、新幹線への乗り換えが出来るわけです。
奥が新幹線、手前が『いなほ』
↑奥が新幹線、手前がハマナス色(E653系)の『いなほ』。

 で、その確認のための質問をしてみたわけです。
 答えは……。
 妙に歯切れの悪いものでした。

 この5番線と11番線は、本来、『いなほ』の乗り換えのために設計されたものであると。
 それでは、在来線の普通列車からの乗り換えは出来ないのかと云うと……。
 そうではないようです。
 ただし。
 ホームドアが開くのが遅いということ。
新幹線の手前にホームドアが閉じてる
↑「み」。この日、実際にわたしが撮った画像です。新幹線の手前にホームドアが閉じてるのが見えます。

 どういうことかと云うと……。
 新幹線の11番線の対面ホームは、12番線です。
 通常、11番線の新幹線には、この11・12番線ホームから乗りこむわけです。
 しかるに、11番線の新幹線は、11・12番線側のホームと、11・5番線側のホームの間に入線します。
 つまり、この2本のホームの間は、列車1台分の幅しかないわけ。
この2本のホームの間は、列車1台分の幅しかない

 わかりにくいだろうなと思いつつ書いてますが……。
 すなわち、この新幹線は、左右両側の扉が開くわけです。
 で、わたしの聞き間違いでなければ……。
 両側の扉は同時に開くわけではないそうです。
 11・12番線側が先に開くんだと。
 なんでだかは聞きませんでしたが……。
 たぶん、自由席車両に両側の扉から客が殺到したら、具合が良くないということじゃないでしょうか。
 というわけで、この駅員さんは正直な方で……。
「バカ」の度合いが大きい人が多いことも事実です
↑真面目なことはいいことです。ただ、「バカ」の度合いが大きい人が多いことも事実です。

 「11・12番線側のホームから乗った方がいいです」という気持ちが、口調に表れてました。
 実際、自動改札機の向こう、ホームドア前のスペースを見ると……。
 ベンチも無いようです。
 こちら側ホームから乗ろうとした乗客は、突っ立ったまま……。
 反対側のドアから、どんどん乗りこむ乗客を見守ることになると思います。
こういう顔になると思います
↑こういう顔になると思います。

 早い話、自由席に乗ろうとする人は、ぜったいに止めた方がいいですね。
 素直に、11・12番線側ホームで並びましょう。

 さて続いて、肝心のことも質問しました。
 つまり、改札階で、在来線と新幹線を繋ぐ乗換改札機の通り方です。
 こちらは、明快に応えてくれました。
 「最初に新幹線の切符を通し、その後にSuicaをタッチする」ということでした。
 聞いて良かったです。
 聞かなかったら、わたしはまず、Suicaをタッチしたと思います。
 在来線の精算が先だと思うからです。
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥

 大いなる啓示を得ることが出来ました。
 相手をしてくれた駅員さんにお礼を言い、5番線ホームを後にしました。
わたしが話を聞いた駅員さんが、左上に写ってました
↑「み」。わたしが話を聞いた駅員さんが、左上に写ってました。

 で、ホームからまた2階の改札階に下りたのですが……。
 この日は、いつもより2本前の電車で来てたので、まだ時間に余裕がありました。
 改めて、「在来線→新幹線」の乗換改札機の前に立ちます。
乗換改札機
↑「み」。このとき撮影した画像です。

 「切符→Suica」と手帳に書きこみ……。
 切符を通すスリットとSuicaのタッチ位置を確認。
切符を通すスリットとSuicaのタッチ位置を確認
↑「み」。

 これでお終いと思ったのですが、改札機の脇に初老に近い駅員が立ってたので……。
 もう1度、ダメ押しで同じ質問をしてみました。
 若い駅員さんを疑うわけじゃありませんが、万が一ということもあります。

 結果は……。
 同じでした。
 しかし、駅員の態度は大違いでした。
 ここにいた初老の駅員は、態度が悪かったです。
態度が悪かった
↑こんな格好はしてませんでしたが。最近の子供の中には、この姿勢が出来ない子がいるとか。火急の事態で飛び込んだトイレが和式だったら、どうするんですかね?

 操作してた携帯から面倒くさそうに目を離し、わたしを見ようともせず、改札機を指さし……。
 「切符が先、Suicaをタッチ」。
 ぶっきらぼうにそれだけ言うと、再び携帯の操作に戻りました。

↑「ながら携帯」は、きわめて危険です。

 腹が立ちましたが、無視されたわけでもないので、頭を下げて引き下がりました。
 国鉄時代の生き残りですかね。
国鉄時代の生き残り

 東京でも感じたことですが、駅員さんは若い方が愛想が良く親切です。
 株式会社の社員として入社し、研修を受けてるからでしょうね。
 それに対し、歳を取った社員の中には……。
 国鉄臭をプンプンさせてるのが、まだ生息してるということです。
国鉄臭をプンプン

 しかし……。
 なんで、「切符が先、Suicaをタッチ」なんですかね?
 どっちが先でも、両方の行為がされればいいだけですよね。

 さて、切符と宿の準備が整い、いよいよ出発日を待つばかりとなりました。
 出発日が週間天気予報に載るようになると……。
 徐々に、思いがけないお天気に変遷していきました。
 どんどん、予報が良くなっていったんです。
 ついに、出発日からの両日、新潟も東京も、降水確率がほぼゼロパーセントになりました。
 6月下旬。
 梅雨の真っ只中ですよ。
2018年6月の新潟県(下越)のお天気
↑2018年6月の新潟県(下越)のお天気です。傘マークなしです。こんな6月は滅多にありません。

 新潟と東京が、2日続けて晴れなんて日が、そうそうあるとは思えません。
2018年6月の東京のお天気
↑同じく、6月の東京のお天気です。後半は、傘なしでしたね。

 精進が良かったからでしょうか。
 でも、前の2年は、5月後半の日程にもかかわらず、共に雨に祟られてました。
 晴れ女というわけでも無いんですよね。
晴れ女というわけでも無い

 ともあれ、雨が降らないに越したことはありません。

 さて、当日です。
 月曜を除く平日の朝は、3:30分に起きます。
ニワトリも寝てる時間
↑ニワトリも寝てる時間。冬は、ケッコー辛いです。

 もちろん、執筆のためです。
 でも、この日の執筆は免除。
 もちろん、旅行の荷造りをしなければならないからです。
 小学校の遠足では、たぶん前日までに荷造りを終え……。
 前日の夜は、リュックを枕元に置いて寝たはずです。
12日の木曜日
↑12日の木曜日。

 でも、大人の旅行はそうはいきません。
 持って行くものの中には、日常使いのものが数多くあります。

↑こんなにはありませんが。

 なので、前日にリュックに詰めておくわけにはいかないのです。
 持ち物リストは、パソコンで打ってあります。
持ち物リストは、パソコンで打ってあります
↑基本的に、こんな感じです。

 毎年、「持って行けば良かった」という品を追加していくので……。
 どんどん、増えるばかりです。
 近年、必需品となったものの中に、湿布類があります。
 1,2枚じゃ足りません。
 初日の夜は、風呂上がりに、全身湿布だらけになります。
 ツギハギ人間みたいです。
全身湿布だらけになります

 翌日に疲れを持ち越さないようにするためです。
 腰に貼る大判の湿布が2枚。
 あとは、ふくらはぎや足の裏に貼るサロンパスが大量に必要です。
実際、効きます
↑実際、効きます。

 足りなくて残念な思いをしたくないので……。
 サロンパスはほぼ箱ごとに近い量になります。

 パソコンや各種充電器、ケーブル類などは……。
 今現在、繋いである配線を外して詰めこまなくてはなりません。
 大仕事です。
ほぼ、これに近い量になります
↑ほぼ、これに近い量になります。

 今年はリュックを新しくしたので、何をどこに入れるか、なかなか決まりません。
 とくに、パソコンの入れ場所が思いのほか狭くて難渋しました。
 ところがこれは、わたしの大失態だったんです。
 パソコン用のポケットがちゃんと別にあるのに、そこを見つけられなかったんですね。
 つまり、大容量の収納スペースを、ひとつ無駄にしてしまったわけ。
 そのため、どうやってもジッパーが締まらなくなりました。
 で、雨が降らないという予報を信じ……。
 折りたたみ傘を持って行かないことにしました。
お気に入りのピンクの傘
↑お気に入りのピンクの傘です(昨年訪ねた『松戸市立博物館』前にて)。

 あと、初日の夜に飲む焼酎は、昨年は500mlのペットボトルに家から詰めていったんです。
 当日スーパーで買うと、どうしても余ってしまいますから。
一升瓶の半分もあります
↑たいてい、これを買います。一升瓶の半分もあります。全部飲んだら、翌日は重病人状態となります。

 でも、これも断念しました。
 前のリュックにはあった、ペットボトルの入れ場所が外側に無いんです。
ペットボトルの入れ場所
↑こういうやつ。ここに焼酎が入ってるとは、お釈迦様でも気がつくめい。

 一瞬、去年までのリュックに詰め替えようかとも思いましたが……。
 せっかくこの日のために買ったリュックです。
 焼酎は、当日買うことにしました。

 さて。
 今年は、昨年までにはなかったアイテムが仲間入りしました。
 衣類圧縮袋です。
衣類圧縮袋です

 存在は知っていましたが、わたしはずっと、掃除機で空気を吸い出すものとばかり思ってました。
 通販の布団用は、そうしてますから。
掃除機で空気を吸い出すものとばかり思ってました

 その方式の場合、家で詰めるときは圧縮できますが……。
 向こうから帰るときは、圧縮できないことになります。
 というわけで、これまで使ってなかったのです。
 でも、100均で見つけた圧縮袋は、掃除機を使わないで圧縮できる仕組みでした。
 衣類を入れて密封したら、クルクル丸めるだけ。
衣類を入れて密封したら、クルクル丸めるだけ

 これで空気が抜けます。
 でも、皺が気になるものは止めた方がいいです。
 わたしが使ったのは、まずはヤッケ。
 雨が降ったり寒かったりしたときに羽織るために持参します。
 折りたたみ傘の持参を諦めたので、ヤッケだけは持って行きたい。
 わたしのヤッケは、胸ポケットの中に、ヤッケ本体すべてが収納できるものです。
 でも、そうして収納すると、かなり厚みもあり、けっこう嵩張ります。
ヤッケ本体すべてが収納できる
↑こういう形状にできるわけです。たたみ方が下手なのか、けっこう分厚くなります。

 ということで、胸ポケットには収納せず、畳んだだけで圧縮してみました。
 見事に、ぺちゃんこになりました。
 でも、どうしても皺は寄りますね。
どうしても皺は寄ります

 厚みがなくなったので……。
 ヤッケは、リュックの背中部分に張りつけるようにして収まりました。
 ほんとは、こんな苦労をしなくても、パソコンポケットさえ発見していれば済んだ話でしたが。

 荷造り作業を進めます。
 わたしは1人で、2階のすべてを使ってます。
 10畳と8畳の和室。
 8畳くらいの洋間。
 あと、ミニキッチンにトイレ。
 若夫婦が暮らせるくらいのスペースがあります。
 贅沢ですが、わが家には、わたしと母しか住んでないのです。
 1階スペースは、すべて母が使ってます。
 1階の居室は和洋合わせて5室あります。
 それぞれ、仏間、居間、母の寝室、物置、客用寝室として使われてます。
 ほかに、キッチンとお風呂とトイレ。
 お風呂はもちろん、わたしも使います。
 こんな広い家に2人しか住んでないのですから、固定資産税が馬鹿馬鹿しい話です。
こんな紙をもらう可能性が無いとは言えません
↑将来、こんな紙をもらう可能性が無いとは言えません。

 母が亡くなったら、売り飛ばそうと思ってます。
 家は古いので値はつきませんが、土地が100坪あります。
 小さな中古マンションを買えるくらいの価値はあるでしょう。
 2DKくらいで十分です。
これで十分
↑これで十分。しかし、この突出した押し入れ、隣室との境目でしょうか? 天井裏が繋がってそうですよね。

 とにかく、戸建て住宅は、手間がかかりすぎです。
 夏は草取りに水やり……。
夏は草取り

 冬は雪かき。
雪かき

 歳を取ったらとても出来なくなります。
 マンションなら、こういう労務から解放されるわけです。
 管理費は取られますが。

 ただし、雪かきから解放されるといっても、新潟に住む気はありません。
 冬に晴れる地域がいいです。
冬に晴れる地域がいい

 でも、東京は論外です。
 不動産が高いし、人が多すぎ。
人が多すぎ

 災害が起きたら、誰も助けが来ません。
 日本中の人間がボランティアで来ても間に合わないでしょう。
 助けを待つ人が多すぎるんです。
助けを待つ人が多すぎ

 でも、移住するなら……。
 高齢者に、バスのフリーパスがもらえるところがいいですね。
 1日中、路線バスに乗っていられます。
高槻市では、70歳以上であれば市営バス全路線が無料
↑大阪府高槻市では、70歳以上であれば市営バス全路線に無料で乗れます。でも、高槻市内ばっかり乗ってたら、飽きるわな。

 フリーパスは、大都市しかないようです。
 大阪市は、今のところパスをもらえますが……。
 将来的には、どうなるかわかりません。
 大阪市自体がなくなるかも知れませんから。
大阪市自体がなくなるかも?
↑どうなりますかね?

 それに、やっぱり、夏が暑すぎますよ。
 猛暑日に熱帯夜が当たり前なんですから。
猛暑日に熱帯夜が当たり前

 さて、前置きが長くなりすぎました。
 わたしの悪い癖ですね。
 出発を急ぎましょう。

 荷造りに苦戦しつつも、どうやら時間内には間に合いました。
 この日、家を出るのは、8時10分前くらいを予定してました。
 いつも、出勤するときに乗る列車のひとつ後の便です。
 別に、同じのに乗ってもいいんですけどね。
 でも、ちょっと気恥ずかしいじゃないですか。

 首都圏などとは違い……。
 地方では、同じ時間に、ホームの同じあたりで待ってる人は、だいたいメンバーが決まってるのです。
地方では、同じ時間に、ホームの同じあたりで待ってる人は、だいたいメンバーが決まってる
↑わたしの乗る駅は、ここまで地方色濃厚ではありませんが。

 もちろん、会話を交わしたりはしません。
 でも、いつもいる人がいないと、ちょっと気になったりします。
 風邪でも引いたんだろうか……。
 それとも、会社をクビになったんだろうか、とか。
会社をクビ

 同じ場所で待ってる人たちも、わたしが毎日いることには気づいているはず。
 普段の日はもちろん、会社に行く格好をしてます。
 スーツなどは着てませんが、それなりの出勤スタイルです。
 ところが、この日は違います。
 新調したリュックに、足元はスニーカー。
さすがに、こんなのは履いてません
↑さすがに、こんなのは履いてません。

 何かあったのか、とか思われる可能性もあります。
 もちろん、まったく気づかれない確率の方が大きいことは、わたしも自覚してます。
 でも、わたしの方で気になるじゃないですか。
 ということで、毎朝乗る列車は、出来れば避けたかったのです。

 新幹線の発車時刻は、9:04分です。
 指定席ですから、前もって並ぶ必要はない。
 9:04分は、いつもなら、もう会社で仕事を始めてる時間です。
 なので、1列車遅らせても、悠々と間に合うのです。
悠々と間に合うのです
↑何の漫画ですかね?

 さてさて。
 家を出るのは、8:10分ころ。
 3:30分に起きてるんですから……。
 4時間40分もあります。
 これで間に合わなかったら、完全なアホです。
これで間に合わなかったら、完全なアホ
↑まさしくこれです。

 朝食も普段どおりの時間に摂りました。
この日の朝食
↑この日の朝食……、のわけありません。

 シャワーも浴び、この日の投稿も済ませました。
 最後に使ったローションやノートパソコン類をリュックに収めると……。
 もう、何もすることはありません。
何もすることがない方
↑何もすることがない方。

 デスクトップパソコンでネットをしてみても、気もそぞろです。
 呆然と家にいてもしょうがないので、出かけることにしました。
 これは、3年前の苦い記憶が蘇ったこともあります。
 このときは、高速バスを予約してました。
 高速バスは、新潟駅から少し離れた『万代シティバスセンター』というところから出ます。

↑「み」。雨の『万代シティバスセンター』。これは、2年前の画像です。

 新潟駅からは歩くつもりで、新潟駅まではJRを使いました。
 このJRが、わたしの乗る駅でストップしたまま動かなかったんです。
 冷や汗が流れました。
冷や汗が流れました

 高速バスに間に合うには、けっこうタイトな時間の列車だったからです。
 下りるべきか……。
 扉からは、次の電車に乗るつもりだった乗客も次々と乗りこんできて……。
 このままでは、下りるという判断をしても、それが不可能になりそうでした。
下りるという判断をしても、それが不可能になりそう

 で、思い切って、乗客を掻き分け、駅前からタクシーに乗りこんだのです。
駅前からタクシーに乗りこんだ

 しかし、その日は平日でした。
 新潟市街へ向かう道路は渋滞。
 線路と平行して走るうち……。
 わたしが飛び降りた列車に抜かれました。
飛び降りた列車に抜かれました
↑今はもう、このタイプの列車は見かけなくなりました。

 これで間に合わなかったら、踏んだり蹴ったり殴ったりです。
 正直に、運転手さんにバス時間を伝えたところ……。
 一生懸命、ナビで空いてる道を調べながら走ってくれました。
タクシーのナビは進化してる
↑タクシーのナビは進化してるようです。道を熟知したベテランドライバーは、少なくなってるでしょうからね。

 まるでアミダクジみたいな経路で、途中からどこを走ってるのかまったくわからなくなりました。
 幸い、なんとか10分前くらいにバスセンターに着くことが出来ました。
バスセンターに着くことが出来ました

 運転手さんには、万感の感謝をこめて礼を言い、お釣りはもらいませんでした。
 250円でしたけど。

 さて、家を出るまでの時間が余ったこの日。
 もし、漫然と部屋で過ごし、結果、電車が遅れて間に合わなかったりしたら……。
 どれほど後悔するかわかりません。
このくらい後悔します
↑このくらい後悔します。

 前にも書いたとおり、いつも使う列車に旅姿で乗るのは恥ずかしいので……。
宿で洗ったり出来たんでしょうか?
↑夏は暑いでしょうね。宿で洗ったり出来たんでしょうか?

 いつも使う列車より、1本早い便に乗ることにしました。
 予定してた列車よりは2本早く、13分前の発車になります。
 この日も翌日も雨が降らない予報なので、駅までチャリが使えました。
こんな雨よけもあるようです
↑こんな雨よけもあるようです。最寄り駅の駐輪場は2段式なので停められませんが。

 結局、電車はまったく遅れることもなく、定時に新潟駅に滑りこみました。
 ま、世の中こういうものです。

 さて。
 乗るはずだった2本後の便は、新潟駅の高架ホームの5番線に入線します。
 しかし、わたしがこの日乗った便は、地上ホームに入線するんです。
左手の高架橋が高架ホームへの線路
↑左手の高架橋が高架ホームへの線路。電車が走ってるのが地上ホームに続く線路。

 5番線から、新幹線の11番線への乗り換えをするつもりはなくなっていたので……。
はまなす色の『いなほ』
↑はまなす色の『いなほ』。まだ1度も見たことがありません。1編成しか無いようです。

 いっこうにかまいませんが。

 地上ホームから、2階の改札階に上がります。
 ここから、新幹線への乗換改札で、「切符が先、Suicaをタッチ」をすればいいわけですが……。
切符が先、Suicaをタッチ
↑「み」

 止めにしました。
 2人の駅員に聞いて、この方法を確認してましたが……。
 万万が一ということもあります。
 とにかく、旅の初っぱなでつまずきたくないです。
旅の初っぱなでつまずきたくない

 なにより、時間は山ほどあります。
 予定より、2本前の列車で来てるんですから。
 新幹線の発車まで、50分もあります。
 しかも指定席ですから、並ぶ必要もない。
並ぶ必要もない

 冒険することはありません。
 ということで、一旦、改札口を出てしまうことにしました。
 何のことはない、「石橋を叩いて渡らない」という仕儀になりました。
かるた

 在来線の改札を出ましたが、このまま新幹線の改札を通っても、時間がありすぎます。
 ↓というわけで、2階改札階の外に出て、写真を1枚撮りました。
梅雨らしい空模様
↑「み」。雨は降ってませんが、梅雨らしい空模様でした。

 ここは、『新潟駅』の南口です。
 昔は何もなかったところで、新幹線が通ってから整備されました。
 小綺麗ですが、商店街も飲み屋街もありません。
 左手の先に『ドン・キホーテ』があるくらいですね。
『ドン・キホーテ』がある

 昔は、何度か行きましたが……。
 わたしはどうも、あの雑然とした店内が好きではありません。
雑然とした店内

 火事になったらどうすんのという感じですね。
 この道路を真っ直ぐ行って、右に曲がると……。
 アルビレックス新潟のホーム球場『ビッグスワン』があります。
ビッグスワン
↑とある転落風景。

 もちろん、試合の日は駅からシャトルバスが出ますが……。
 4㎞ありませんので、歩いても40分くらいじゃないでしょうか。
 アルビレックスがJ1にいたころは……。
 対戦相手のサポーターが、応援歌を歌いながら駅から歩いたりしてたそうです。
 今はどうかわかりません。
 アルビレックスは、もうJ1復帰は無理でしょうね。
 むしろ、J3への転落を心配しなければならないような成績です。
転落を心配

 さて、外を見てても退屈なことには変わりがありません。

 新幹線の改札に来ました。
新幹線の改札に来ました
↑「み」

 左側に立ってる女性は、通り方を案内したりする社員でしょうか?
 でも、ここに立たせるくらいなら……。
 乗り換え改札前で案内するべきだと思うのですが。

 人が途切れて、改札がよく見えるタイミングを待ちましたが……。
 残念ながら、人通りがひっきりなしで無理でした。

 出張帰りらしいサラリーマンが、けっこういましたね。
 新潟支社で監査とかをした後、支社の社員の社内接待で飲み……。
社内接待

 その後1泊したのでしょうか。
 ま、新潟市のホテルにとってはありがたいことです。
 新幹線が出来たおかげで、出張宿泊が激減してしまいましたから。

 なにしろ、東京から2時間以内で着いてしまうんですからね。
 丸の内からだったりすれば、ほんとに近いですよ。
 こんなことから、新潟支社自体を、なくしてしまった会社も多いようです。

 これから新幹線を誘致しようとしている地域は……。
 新幹線が出来れば、首都圏から人が流れこんでくるという期待が大きいようです。
 でも、実際は逆ですからね。
 人は、首都圏に吸いあげられてしまいます。
首都圏に吸いあげられてしまう

 便利なところと、そうでないところが繋がれば……。
 人は便利な方に流れてしまうということです。
 新潟は、特にそれが顕著でした。
 新幹線が出来るまでは、特急『とき』で4時間かかったんです。
特急『とき』で4時間

 往復で8時間です。
 つまり、日帰り出張は難しい。
 出張してきた人は、新潟の旅館やホテルで1泊します。
 当然、泊まる前には、新潟支社の人の案内で、飲食店で夕食です。
 出張によって、宿泊施設、飲食店、共に利用があったわけです。
篠田旅館
↑新潟駅前にあった『篠田旅館』。新潟市の篠田市長の実家です。出張族によく利用されたとか。平成23年に営業終了。

 これが、新幹線だと、片道2時間。
 往復で4時間です。
 これだと、日帰り出張が出来ちゃうんですよ。
日帰り出張

 日帰り出張では、新潟で泊まることも飲むこともありません。

 でも、支社がそのままなのは、まだいい方です。
 2時間で来れるところに、支社を作りますか?
 東京の本社か北関東の支社で、十分カバーできるんですよ。
高崎は便利です
↑高崎は便利ですよね。ここから新幹線で、新潟、長野、富山、金沢の5つの県都に繋がってます。

 ということで、支社もなくなる傾向にあります。
 残ってるのは、ゼネコンくらいじゃないですか。
 国土交通省の区割りでは、新潟は『北陸地方整備局』の管轄です。
 新潟県、富山県、石川県が主な所管。
 なので、ゼネコンも、新潟市に『北陸支社』を置いてるところが多いんです。
 新潟市は、東京から一番近いですから(北陸新幹線が出来る前は特に)。
新潟市のゼネコン『北陸支社』
↑新潟市街です。すぐ近くに大成建設の北信越支店もあります。

 話がまた、大幅にずれてますね。
 改札前で立ってても仕方ないので、新幹線改札を通りました。
 もちろん、何ごとも起きずに、無事、改札内の人となることが出来ました。

 ↓電光掲示板です。
新潟駅・電光掲示板
↑「み」

 わたしが乗るのは、上に表示されてる『とき312号』。
 東京まで、大宮にしか停まりません。
 最速の便です。
 東京着は、10:43分。
 所要時間、1時間39分です。
『とき312号』時刻表

 この掲示板を撮影した時刻は、8:25分。
 発車まで、39分もあります。
 こんなに早く来ていては、乗車時間が1時間39分でも意味がない気がしますが……。
 ま、気にしないことにしましょう。

 ↓ヒマなので、銅像を撮影。
雪椿の乙女
↑「み」

 ↓説明書きです。
雪椿の乙女・説明書き
↑「み」

 ここで、またいらんことを書きます。
 植物の雪椿についてです。
植物の雪椿について

 雪椿は「新潟県の木」です(「県の花」はチューリップ)。
 県外の方は、雪椿に対して、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
 おそらくは、非常に寒さに強いというイメージなんじゃないでしょうか?
 でも、違うんですよ。

 雪椿は、冬の間、豪雪地の雪に埋もれて過ごします。
 雪の中ってのは、比較的冷たくないんです。
 一番大きいのは、風があたらないこと。
 風があると、体感温度がまったく違いますからね。
 つまり雪椿は、冬の間、厚い雪の布団をかぶって、ぬくぬくと過ごしてるわけです。
布団をかぶって、ぬくぬくと過ごしてる

 なので、雪椿を、北関東などの寒風が吹きすさぶ地域に植えると……。
 まず、枯れてしまいます。
北関東などの寒風が吹きすさぶ地域
↑高崎と渋川は、こんなに離れてますかね?

 一般的な椿より、耐寒性はずっと低いんです。
 脱線を終わります。

 ↓また銅像がありました。
『三美神』
↑「み」

 局所だけ布に覆われてるのにだけ目が行くのは、わたしだけでしょうか?
 ヒジョーに不自然に思えてなりません。
 ↓説明書きです。
『三美神』説明書き

 いまいちよくわかりません。
 “三”にどういう意味があるんでしょう?
 まさか、「三越」の“三”じゃないですよね。
 この銅像を寄贈した当時は、『新潟三越』でしたが……。
 これが今、『新潟三越伊勢丹』というわけのわからない会社になってます(Wiki)。
 デパートは一応、『三越』と『伊勢丹』が別々にあるんですよ。
 でも、5年くらいは足を踏み入れてない気がします。
新潟の『三越』前にもライオン
↑新潟の『三越』前にもライオンがいます。この前はよく通るんですけどね。

 デパートには、まったく用事がなくなりました。

 ところで、『三越』が“三井越後屋”の略称で……。
 江戸時代の、いわゆる『越後屋』だったこととは、みなさんご存じでしょうか?
三井越後屋ステーション
↑期間限定(2005年)で『日本橋三越本店』の斜め前に設置された『三井越後屋ステーション』。

 「お主も悪よのう」の『越後屋』です。
お主も悪よのう

 『新潟三越』の開店は、1980(昭和55)年。
 『三越グループ』が、地元資本の『小林デパート』を吸収し、店名を変えたんです。
小林デパート
↑昭和27年ころの『小林デパート』。てっぺんに“小林”の看板が見えます。

 “越後”の地に『三越』がないのはおかしいと思ったわけじゃないでしょう。
 なぜなら、『三越』の前身である『越後屋』と新潟は、まったく関係がないからです。

 『越後屋』を興したのは、伊勢松坂の商人・三井高利(1622~1694)です。
 1673(延宝元)年、江戸日本橋に呉服店『越後屋』を開きます。
 間口9尺(2.7メートル)の小さな借り店舗だったそうです。
「裏店(うらだな)」
↑いわゆる「裏店(うらだな)」だと思います。

 それではなぜ、伊勢商人の三井高利は、屋号を『伊勢屋』にしなかったのでしょう?

 江戸の俗諺に、「伊勢屋稲荷に犬の糞」というのがありました。
 江戸に多いものを語呂良く並べた、はやり言葉のようなものです。
 早い話、そこら中『伊勢屋』だらけだったわけです。
スーパー銭湯『大江戸温泉物語』の宿泊施設
↑東京お台場にあるスーパー銭湯『大江戸温泉物語』の宿泊施設。

 間口9尺の裏店が『伊勢屋』を名乗って呉服を売っても、完全埋没です。
 ということで、別の屋号を考えたんだと思います。

 では、なぜ『越後屋』にしたかと云うと……。
 高利の祖父である高安が、三井越後守(えちごのかみ)を名乗ってたからです。
 すなわち、祖父は武士だったんですね。
 高利の父である高俊(こちらも読みは“たかとし")が武士を捨て……。
 町人となって、商いを始めたんです。
 昔の「守(かみ)」や「介(すけ)」は名乗りと云って……。
 まった縁もゆかりもない土地の名を名乗れたことは、以前にも書きました。
 吉良上野介と群馬県は、何の関係もないのです。
月形龍之介演じる吉良上野介
↑月形龍之介演じる吉良上野介。歴代最高の上野介と云われます。

 脱線を終わります。

 ↓ホーム階へのエスカレーターです。
ホーム階へのエスカレーター
↑「み」

 人がいないわけではなく、誰もいないタイミングを待って撮りました。

 ↓わたしが乗る『とき312号』は、すでに入線してました。
『とき312号』は、すでに入線してました
↑「み」

 でもまだ、扉は開きません。
 この車両は、『東京』を6:08分に出た『とき301号』じゃないでしょうか。
 共に10両編成の「E2系」ですから、間違いないと思います。
 『とき301号』の新潟着は、8:13分。
 わたしが、↑の写真を撮ったのは、8:30分でした。
単独旅行記Ⅴ・総集編(1)目次北海道に行こう!

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