Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
元禄江戸異聞 根来(六十三)
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「元禄江戸異聞 根来」 作:八十八十郎(はちじゅう はちじゅうろう)


(六十三)


 桟橋の向こうで黒い影が緩やかに上下している。
 足を止めた伊織は、身を低めたまま背後の紫乃を振り返った。
「船を揺らさぬよう、一人ずつゆっくりと乗り込みましょう。それから、いつ切り合いになってもよいよう、背負うた長刀なぎなたは手に持って」
 伊織の囁きに、紫乃は長刀を降ろして羽織を脱いだ。
 抜き取った鞘を羽織の上に置くと、長刀を掴んで伊織に頷く。
 雲間から月も顔を出したか、輝く瞳で眦を決した紫乃の顔が浮かび上がった。
「では……」
 伊織は大刀の鯉口を切ると、左手の親指でその鍔を抑える。
「参りましょう」
 低い姿勢のまま、再び二人は砂地から桟橋の上へと足を進めた。

 広いところで幅五間(9m)、長さ十間(18m)ほどの甲板の中央に船倉に降りる階段が見えた。
 中を覗き込むと、薄汚れた床板が壁の灯にぼんやりと照らし出されている。
 取引が済んで酒盛りでもしているのだろう、男たちの声高な話声が聞こえた。
 紫乃に目で合図を送ると、伊織は静かに梯子段を降りていく。
 通路右側の開き戸から灯が漏れて、中で男たちの大きな笑い声が沸き上がった。
 船尾に向かって奥の突き当りに、もう一つ開き戸が見える。
 伊織は紫乃に頷くと奥の部屋へと足を進めた。
 その背中に続いて紫乃が足を踏み出した時、右足の下で五寸(15㎝)幅ほどの床板が不自然に沈み込んだ。
 途端にどこかで軋む様な音がしたと同時に、カラカラと木を打ち付け合う音が響いた。

「いかん、鳴子だ!」
 先ほどの部屋の中で叫び声が上がり、乱暴に開いた開き戸から男が飛び出してきた。
 右手に持った身幅の広い刀が振り下ろされる瞬間、伊織は引き抜きざまに大刀で男を斜に切り上げる。
 血飛沫と共に男の体が梯子段の手前に倒れ込んだ。
 続いて飛び出ようとする男を長刀の柄で突き返すと、紫乃は思い切って部屋の中に踏み込む。
 風を切って紫乃が長刀を水平に振るうと、残った四五人の男たちは三間四方ほどの部屋の壁にへばりついた。
「無駄な殺生はしたくない! 死にたくなければ大人しくしていなさい!」
 油断なく長刀を構えたまま、紫乃は部屋の中を見廻す。
「ここにはお蝶さんはいません。伊織様は奥を、ここは私が」
「かたじけない」
 紫乃に頭を下げた伊織は通路の奥へと向かう。

 紫乃が女だと悟った男たちは、背中を壁に張り付かせたまま互いの顔を窺う。
 一人の男はその髭面に微かな笑みを浮かべると、突然刃物片手に紫乃に飛びかかった。
 長刀の柄で切っ先を跳ね返して、そのまま流れるように風を切った刃が男の腕に舞い戻る。
「ぎゃあ!」
 悲鳴を上げて手首を切られた男が床に転がった。
 逆側から掴みかかった二人の男たちは、長刀の柄で足を払われ、これまた相次いで床に転がる。
 仁王立ちの紫乃から胸元に刃を突き付けられ、二人の男は仰向けのまま怯えた表情で両手を上げた。
 そのまま顔を上げた紫乃が周囲に睨みを利かすと、残った二人の男も壁に張り付いたまま慌てて首を横に振る。
 ようやく胸元から刃を引いた紫乃は、二三度部屋の床を指差す。
 男たちが二度三度と頷くのを認めると、紫乃は部屋を出て開き戸にかんぬきを降ろした。

 部屋に足を踏み入れた伊織は、目を見開いてそのまま立ちすくんだ。
 三間四方ほどの部屋の正面に二人の女が立っている。
「お蝶!!」
「伊織様!」
 叫びを上げたお蝶の首筋に刃物の冷たい輝きが見えた。
「ど、どうしてここに……」
 悲痛な眼差しを向けるお蝶の後ろで、沙月女はわずかにその片頬を緩めた。
「やっぱりお前か……。申し訳ないが、さっきまでお前を語ってこの女とたっぷり楽しんでたとこさ。さあ、刀を捨てな!」
 殺気だった言葉尻とともに後ろ手のお蝶を引き寄せると、前に回した短刀を改めてお蝶の首筋に突きつける。
「く……」
 きつく唇を噛んで、刀を掴んだ伊織の右手が細かく震えた。
「ふふ、伊織さんとやら……。載寧に気に入られたお蝶を簡単に渡すわけにゃいかない。でも取引が無事に進みだした今は、得物を置いてこのまま大人しく立ち去りゃあ、あたしたちもこれ以上あんたと面倒を起こすつもりはないのさ」
 少し声色を和らげて沙月女は伊織の様子を探る。
「お蝶を置いたまま私が立ち去ると思うか! お蝶を放せ! さすれば刀を収めてこのまま立ち去ってもよい」
 切れ長の目で沙月女を見据えたまま、伊織は迷いもなくそう言い放った。
「それじゃあ、物別れでけりがつかない。ここはひとつ、お互いに刀を収めて話をしようじゃないか」
「う……」
 一瞬伊織の構えにゆるみが生じた時、お蝶の叫びが上がった。
「だめ、伊織様! あたしに構わず早くこいつをやっつけて! もう鳴子を聞いて仲間がやってくるはず。こいつは時を稼いでるだけよ!!」
「お前は黙ってな!!」
 後ろ手をねじり上げる沙月女に身を抗わせると、お蝶は短刀を持った沙月女の手を掴んだ。
「もうあたしなんか!」
「あ、こいつ!!」
 自らお蝶が喉を突こうとした時、
「お蝶さん!!」
 伊織の背後から疾風が舞い込んだ。

 短刀とお蝶の喉の間を貫いて、長刀の柄が背後の壁板に突き刺さった。
 紫乃はそのまま体当たりするようにお蝶を抱き込んで、二人の体はもんどりうって床に転がる。
「こいつ!!」
 その背中に振り下ろされた沙月女の短刀を、きな臭い音を立てて伊織の大刀が受けた。
 伊織がその短刀を跳ね上げると、信じられぬことに沙月女は低い天井との間三尺でとんぼを切って伊織の背後に舞い降りる。
「ああ!」
「伊織様!!」
 お蝶と紫乃の叫びが上がる中、背後から切り付けた短刀が伊織の肩で力なく止まった。
 浅く伊織に切り込んだまま、沙月女の体がゆっくりとその背中に覆いかぶさる。
 左脇から後ろに抜けた大刀の切っ先が、沙月女の胴体を貫いていた。
「伊織様!」
「大丈夫!?」
 身を起こした紫乃とお蝶が、急いで伊織のもとに近寄る。
「かすり傷だ。それより早くここを離れねば」
 眉を寄せた伊織の返事に、ふと紫乃とお蝶の表情が緩む。
 三人は頷き合うと部屋を出て甲板へと急いだ。

 甲板に上がった伊織を若い女の笑い声が迎えた。
「あはは、鷹、留守してる間にお客さんだよう」
 船べりに立った春花の後から、秋花、鷹、載寧、四五人の子分を引き連れたお竜が次々と船に乗り込んでくる。
「うちの縄張りで勝手な真似は許さない。それにお前、よくもあたしに一杯食わせたね。覚悟しな!」
 お竜の合図で身を乗り出した子分たちを制して、背後からゆっくりと鷹が姿を現す。
「ここに上がってきたということは沙月女を倒したか……」
 後から甲板に上がった紫乃とお蝶も、伊織の左右に身構える。
「お蝶……、やはりまだ性根を残してたね。もうこのまま逃がすわけにはいかない。お前たちは知りすぎた。この船であの世へ向かってもらう」
 抜き放った鷹の短めの忍び刀が、月明かりに冷たく輝いた。
「お前たち何してんだい。さっさとやっちまいな!!」
 お竜の一括に、子分達が雄たけびを上げて伊織に切りかかる。
 滑るように短刀から身をかわすと、伊織は先頭の男の足を切り払った。
 倒れ込む男をよけて間髪入れず切り込んだ鷹の刀を、歯を噛むような音で伊織の大刀が受け止める。
 そのまま競り合った伊織に再び男たちが迫ると、素早く身を寄せた紫乃の長刀が風を切る。
 足を薙ぎ払われた男二人が甲板に転がり、柄の先で腹を突かれて悶絶した。
「このやろう!!」
 隙をついて紫乃に切り込んだ男の手をお蝶が掴む。
 逆手を取って自由を奪うと、男の体を甲板から海へけり落した。
 振り返った途端に、月明かりに輝く銀色の線がお蝶の目に映えた。
「危ない!!」
 必死にお蝶は紫乃の体を突き飛ばした。

「あ!!」
 声を上げてくず折れたお蝶の右肩に銀色の金串が刺さっていた。
 甲板の上に倒れた紫乃の足元にも、三本の輝きが突き立っている。
「ひゃあ、三本避けやがった。こいつは面白くなったねえ。あっははは」
 甲板より一段高くなったかじ取り場で、下を見下ろした春花が笑い声を上げた。
「ようし、じゃあそろそろ勝負を決めようじゃないか」
 船首に立った秋花もそう声をかける。
「く……!」
 鷹の刀を跳ね返して、伊織も甲板のお蝶と紫乃に駆け寄る。
 鋭い眼光で鷹一味を見廻すと、二人をかばうようにその前に立ちはだかった。
「ほう伊織さんとやら、さすがに肝が据わってるね。だけど今度は二人合わせて八本の得物を投げる。ふふ、見事避けきれるかな?」
 そう言って意味深な笑みを浮かべた春花の後に秋花も続ける。
「そろそろ夜明けも近くなってきた。ねえ鷹、あたしたちが投げたと同時に切り込んで、もう終わらせちまおうよ」
「わかった」
 そう答えて身構えた鷹の後ろで、ほくそ笑んだお竜と載寧の目が伊織たちに注がれる。
 そんな視線を睨み返しながら伊織は口を開いた。
「この上はこちらも打って出るのみ」
 その言葉にお蝶と紫乃もしっかりと頷く。
「じゃあ行くよ」
 そう言って金串を構えた春花の視線が、突然上に向けられた。
「ああ! 鷹、上を!!」
 春花の叫びに敵味方同時に上を見上げた。

 暗い夜空から一斉に火の雨が降ってくる。
「火矢だ、避けろ!!」
 鷹の叫びに皆甲板の端へ逃げると、油を染ませた綿を巻いてあるのだろう、甲板に刺さった矢は周囲に火をまき散らして燃え上がる。
「鷹! 周りを見て!!
 鷹が船べりから見廻すと、いつの間にか松明を灯した数隻の小舟に取り巻かれ、陸では別の黒装束の集団が桟橋を取り巻いていた。
「春花秋花、綱を切って船を出すんだ!! 載寧は火を消せ!」
 大慌てで載寧が頭陀袋で火を消し始め、春花と秋花は船を岸につないだ数本の綱を切って回る。
 鷹も一緒に三人が櫂で桟橋を押すと、船はゆっくりと桟橋を離れ始めた。
「今だ。さあ早く!」
 舵取り場の陰に身を潜めていた伊織たちは急いで身を起こす。
 まだ櫂で桟橋を突いている三人の隙をついて、伊織は桟橋に飛び降りた。
「さあ早くこっちへ」
 差し出した伊織の両手にお蝶が掴まろうとした時、
「逃がすもんか!」
 短刀片手に物陰からお竜が飛び出した。
「危ないお蝶さん!!」
 次の瞬間、お蝶をかばった紫乃の脇腹に刃物の輝きが埋まっていた。
「ああ! 紫乃さん!!」
 お蝶の叫びと共に、身を翻した紫乃が袈裟懸けに長刀をお竜に振り下ろす。
「ぎゃああ!!」
 悲鳴を上げて逆側の船べりまで逃げたお竜は、そのまま船の外に落ちて周囲に水音を響かせた。
「早くこっちへ」
 伊織とお蝶は揺らぐ紫乃の体を桟橋に担ぎ下ろして砂浜へと運ぶ。
 黒装束の一人が合図すると、何故か浜辺の一団は松明の炎を掲げて伊織たちを取り囲んだ。

 仰向けに照らし出された紫乃の顔からは、もうすっかり血の気が引いていた。
「し、紫乃さん、しっかりして!!」
 お蝶の叫びに紫乃は薄っすらと目を開く。
 傷を確かめた後、伊織はゆっくりと顔を上げた。
「し、紫乃さん……。このようなことになってしまって………」
 紫乃は生気のなくなった顔を微かにほころばせる。
「い、いえ伊織様……。ここまで私を連れて来てくださり、ありがとうございました」
「そんな、これからも一緒ですよ! 早く良くなって、また一緒に帰りましょう」
 そう語り掛けたお蝶に、紫乃は力なく右手を差し出す。
「紫乃さん……」
 冷たい手をお蝶の温かい両手が包み込む。
「お蝶さん、これからは伊織様と末永くお幸せに………」
「そんな………。本当は、本当はあたしなんかよりあなたの方が伊織様にふさわしいのよ。
 早く元気になって………」
 そう言いかけた時、海の方で大きな爆発音が巻き起こった。
 伊織とお蝶が目を向けると、もう半町ほど沖に進んだところで密輸船が炎に包まれていた。
 暗い空に火の粉を巻き上げながら、じわじわと船は海に沈んでいく。
「紫乃さん、賊の船が沈んでいきます」
 しかし伊織の呼びかけに、もう紫乃の返事は返って来なかった。
「紫乃さん? ……紫乃さん!!」
 お蝶の両手を紫乃はもう握り返してこない。
「なんで………、なんであなたが………わあああ~」
 もう薄明るくなり始めた浜辺に、お蝶の悲痛な泣き声が響き渡った。

 伊織は紫乃の体に羽織をかけ、その横に長刀を置いた。
 ふと思い出して紫乃の帯から脇差を抜くとお蝶に手渡す。
「地元の寺にお願いして手厚く弔っていただくことにしよう。それから、この脇差は私たちの手で会津に……」
「はい……」
 力なく頷いてお蝶はその脇差を受け取る。
 伊織が再び海へと目を向けると、取り囲んでいた数隻の船も丹後方面へと去っていった。
 一人の黒装束が伊織とお蝶に歩み寄る。
「生き残れてよかったね、お蝶……」
 突然名前を呼ばれて、お蝶はいぶかし気な眼差しをその黒装束に向ける。
「あんたは………?」
 黒頭巾を外した相手を見て、お蝶は大きく目を見開いた。

「美津!!」
 お蝶の驚いた様子に、美津は切れ長の目を細める。
「驚いたかい? まあ何はともあれ、あの船が沈んで一件落着。甲賀の奴らも船で帰った。この若狭じゃ、密輸どころか酔狂の喧嘩も無かったってことさ……」
「で、でもあんたは……」
 お蝶は美津の横顔に口ごもった。
「あいつらと組んでたんじゃなかったのかと、そう言いたいんだろう?」
 振り向いた美津の顔をお蝶はじっと見つめる。
「あんたを騙したようでも、一度は竜神一家の地下牢で命を助けてやっただろう? 間者(かんじゃ)たそんなもんさ。もっともこれは江戸でのお礼も………あっとこれはこっちの話」
 横の伊織に気が付くと、美津は薄笑いを浮かべて口を閉じた。
「詳しくは分らぬがこの度は助けていただき、この通り、心より例を申す」
 生真面目に頭を下げる伊織に、美津は慌てて片手を上げる。
「いいえ、これもお役目でさ。まあしかし、近くで見るほど、うふふ、いい男………だねえ」
 伊織を見る妖艶な笑みを瞬時にかき消すと、美津はお蝶を振り返る。
「じゃあお蝶、達者で。命は助かったけど、これから薬が抜けるまでは地獄だろうよ。覚悟するんだね。もっともこんないい薬が近くにいりゃあ心配ないとは思うけどね」
 鼻先で笑った美津はふらりと歩き始める。
「ありがとう美津。あんたも達者でね」
 お蝶のつぶやきに美津の足が止まる。
「そろそろあたしも潮時かもしれない。あんたも知っての通り、間者は裏と表の間で仕事するだろう……?」
「美津……」
「でもこのところ、どっちが裏か表か、時々自分でも分からくなる時があるんだ……」
 海辺に立った三人を潮騒が包み込む。
「じゃ……」
 去っていく美津の背中を、伊織とお蝶は声もなく見つめていた。
元禄江戸異聞 根来(六十二)目次元禄江戸異聞 根来(六十四)

コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2018/07/05 07:16
    • 会津の思い出
       紫乃さん、残念でした。
       会津に帰してやりたかったですね。
       今回は紫乃さんを偲んで、会津のお話をしたいと思います。

       新潟市周辺に住む者にとって、福島県の会津は最も近い県外なんです。
       新潟県は、縦に細長い県です。
       ちなみに『新潟駅』と、同じ県内ながら富山県に近い『糸魚川駅』の直線距離は、143.5㎞。
       それに対し、『新潟駅』と福島県の『会津若松駅』との直線距離は、88.7㎞です。
       日帰りドライブも苦にならない距離です。

       わたしは『会津若松』には、2度行っています。
       少ないじゃないかと思われるかも知れませんが……。
       出不精のわたしが2度も県外の同じ所に行ったのは、首都圏のほかでは『会津若松』だけです。

       1度目は、小学校の修学旅行でした。
       このときは、良い思い出がありません。
       まず、バス酔いです。
       当時はまだ磐越自動車道が開通してませんでしたので、下道の国道49号を走りました。
       県境は山越えになりますので、そのせいもあったでしょう。
       エチケット袋のお世話になりました。
       帰りは、飯盛山でのお土産休憩。
       白虎隊関係で、白木というかバルサみたいなチャチな刀が売ってました。
       男子はこぞって買ってましたね。
       そしてわたしは、バスの駐車場で彼らに囲まれ、滅多斬りにされたんです。
       といってももちろん、傷が付くほど強く叩かれたわけではありません。
       スローモーションみたいな振りを付けて、刃をわたしの服に押しあて、引くんです。
       中には、わたしの頭に刃をあてて、ノコギリみたいにギコギコ引くヤツまでいました。
       はなはだ、いまいましい記憶です。
       というわけで、ほぼ楽しかった思い出はないです。

       続きは次のコメントで。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2018/07/05 07:16
    • 会津の思い出(つづき)
       2度目は、東京暮らしを引きあげ、新潟に帰ってから。
       当時はまだ、今とは違う会社に勤めており……。
       もちろん、『Mikiko's Room』もやってません。
       小説を書いたり、コメントを書いたり、サイトのメンテナンスをしたり……。
       これらの時間が、丸々なかったわけです。
       すなわち休日は、ヒマを持て余してました。
       このときは、自分で車を運転して行きました。
       一人旅です。
       『鶴ヶ城(若松城)』と『御薬園』、『会津武家屋敷』を回ったと思います。
       印象的だったのは、やはり『会津武家屋敷(http://bukeyashiki.com/)』でした。
       会津松平家で代々家老職を務めた西郷家の屋敷です。
       敷地面積2,400坪(7,920㎡)、建築面積280坪(924㎡)、部屋数38、畳の枚数328枚。
       掃除を考えると気が遠くなります。
       各室内には生活調度品が置かれ、幕末当時の生活の様子を伺うことができます。
       特に見所は、蝋人形で歴史的場面が再現されてる部屋。
       戊辰戦争のおり、婦女子が足手まといになることを嫌って自刃した様子を再現した部屋では……。
       その凄惨な最期に、呆然と立ち尽くしたものです。
       屋敷の玄関脇に、真っ白な大手毬(オオデマリ)の花が咲いてたのが印象的でした。

    • ––––––
      3. 八十郎
    • 2018/07/06 21:06
    • 久し振りにコメントさせていただきます。

      自害とは違いますが、本日は久しく忘れていた麻原彰晃の死刑が執行されました。
      同じ熊本県出身でも、麻原は八代市出身ということで私とは少し離れた生活圏です。
      でも昭和30年の3月生まれということで、私と同学年なんですね。

      しかも私が市川のアパートで学生生活を送っていたころ、麻原はつい目と鼻の先の船橋で新婚生活を始めたというのだから驚きました。
      ひょっとしたら道ですれ違ったことくらいあったかもしれませんね。(ないか)

      しかし輪の中心でスローモーションで切られるMikikoさん。
      何となく桜吹雪の舞い散る舞台を連想させますね。
      ”いまいましい思い出と言ってるのに、なんだ!!”
      と怒られそうなので、そろそろこの辺で。

      根来も次回少々の濡れ場を経て、その後いよいよ最終章を迎えます。
      中断をはさんで、長い間拙い文章に目を通してくださった方々には、心よりお礼を申し上げます。

      ありがとうございます。

    • ––––––
      4. Mikiko
    • 2018/07/07 07:53
    • 上川陽子法務大臣に……
       敬意を表します。

       『根来』の初回は、2015年1月1日。
       (9)と(10)の間に、1年2ヶ月のブランクがありましたので……。
       こうしてフィナーレを待つばかりとなったことには、大きな感慨を抱かざるを得ません。
       大団円を期待します。

       それにしても九州。
       大変な災害になってます。
       やはり、地形が急峻な地域が多いからでしょうね。
       まだまだ警戒が必要なようです。
       お気をつけ下さい。
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