Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
元禄江戸異聞 根来(五十七)
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「元禄江戸異聞 根来」 作:八十八十郎(はちじゅう はちじゅうろう)


(五十七)


「あ……見ないで……」
 お蝶の声が蝋燭の炎を妖しく揺らした。
 裸身に襦袢を引き寄せた紫乃は、眉を寄せてその光景から目を背ける。
 これ見よがしにお蝶を弓なりに引き起こして、背中から載寧が囁く。
「ほらお蝶……、せっかくだから紫乃さんにようく見てもらうんだよ」
 尻に押し当てた腰を微妙に動かしながら、ぽってりとした両手でお蝶の乳房を揉み上げる。
「う……く……」
 紫乃の目の前で弄ばれる屈辱に、お蝶は白い歯で下唇を噛んだ。
 しかし無念にもこれまでの仕込みで悦楽の絆を結んだのか、女盛りの裸体は桜色に染まり上がって、乳房を鷲掴みにした指の間から小石の様に固くなった乳首が弾き出ている。
 載寧が絶妙に腰を動かすにつれ、眉間の皺がふと消えて噛んだ唇が緩み始める。
「ふふ、気持ちいいだろう……? そろそろ紫乃さんに気を遣るところを見てもらおうか?」
「お願い、別の部屋で可愛がって……。ここじゃ気が散っちまって……。ねえ、お願いよう……」
 柔らかい身体を捻って、お蝶は恨めしい眼差しを背後の載寧に向ける。
「ふふ、そうだねえ……」
 載寧は乳房を揉み上げていた右手をずり上げると、紫乃の様子を横目で窺いながらお蝶の顎を掴んだ。
 やおら艶やかな唇が分厚い唇に覆われ、その端から桃色の舌がずるずると吸い含まれる様子が垣間見える。
「んふう!」
 凌辱の行為に自ら興奮したのか、載寧は荒い鼻息と共に下腹の肉を揺らして腰を使う。
「んぐう!」
 載寧に舌を甘噛みされながら強張った呻きを上げると、お蝶は霜降りの身体に震えを走らせた。
「や、やめろ!」
 何やら獣じみた空気に耐え切れず、紫乃はそう叫んで両手で耳を覆った。

「だめじゃないか紫乃さん、せっかくお蝶と載寧がいいもの見せてくれてるのに……」
 いつの間に近付いたのか、春秋花姉妹が背後から紫乃の両脇に腰を降ろした。
「あ! な、何を!」
 抗う暇もなく、後ろ手にとられた手首に寝巻の腰ひもが絡んだ。
 身を覆っていた襦袢が剥ぎ取られて、まだ色事に染まっていない裸身が露わになる。
 上品な乳房の膨らみに下から手を添えると、春花は淫らな笑みを浮かべた。
「うっとりするほどきれいな身体だねえ。まだほとんど手が付いてないから、このお乳の固いこと……」
「あ! 汚らわしい! や、やめ……」
 顔を上気させて声を荒げた紫乃だったが、両手を封じられたまま春花の掌の上で乳房を震わせたに過ぎなかった。
「ほんとにきれいだねえ……」
 うっとりしながらそう呟くと、秋花は武芸で鍛えた紫乃の腰のくびれを手で撫でる。
「あんたには手を出すなって折角身を張ってるんだから、しっかりお蝶の濡れ場を見届けてやんなくちゃねえ……。あっははは……」

「もうだめ……。お願いだから二人だけで……」
「うん……?」
 それを聞いた載寧は、改めて太い両腕でお蝶の背中を抱き込む。
「それはだめ。思いっきり気を遣った後、二人でたばこ吸って天国往く……。ねえ、それ好きだろう? お蝶……」
 湿った悪魔の囁きで、お蝶は身の内に渇きを伴った火照りが湧き上がるのを覚えた。
「ねえお蝶、何も心配ない……。みんな思い通り、お金も楽しみも……。何でも思い通り。あたし達、毎日楽しく暮らす……。ねえ……お蝶……」
 載寧は徐々に腰の動きを速めながら、右手をお蝶の前に忍ばせていく。
「ああ……」
 目を閉じたお蝶は、眉間に悲し気な縦皺を刻んだ。
 湿った音を立てて後ろからお蝶を突き動かしながら、前に廻った載寧の右手が細かく震える。
 お蝶は両肘をついて背中を丸め上げると、敷き布団との隙間で豊かな乳房を揺らした。
「あんたは伊織や紫乃で満足できる女じゃない。あたし分かってる……」
「ち、ちがう……」
 突然思いついたように逃げるお蝶を載寧は前のめりに追う。
 そのまま布団に組み伏せて右手を使いながら、尻の膨らみを揺るがすように腰を動かし続ける。
「ほうらお蝶、もうだめだろ? ここもこんなに固くなって。さあ、往くって言いな……」
 全身を桜色に染め上げながら、お蝶は唇を噛んで首を横に振った。
 ますます右手を忙しなく使いながら、載寧はお蝶の下半身を突き上げる。
「ほうらほら、我慢しないで往くって言うんだよ!」
「くううう……!!」
 強く唇を噛んだまま、お蝶の身体がぶるぶると震える。
 一瞬顎を上げて霜降りの裸体に浅ましい痙攣を走らせると、お蝶はゆっくりと敷布団に顔を沈めた。

「も、もう……やめて」
 顔を伏せた紫乃は消え入るような声を漏らした。
「紫乃さんそんなに泣かなくても、載寧はお蝶を苛めてるわけじゃないんだよ」
 秋花は紫乃の乱れた黒髪を片手で優しく整える。
「うふふ……。あんたがどう思ってるか知らないけど、お蝶はこのくらいしないと喜びはしないのさ。ほら、あれを見てごらん……」
 おずおずと顔を上げた紫乃の眼差しの先で、うつ伏せの二人がつながった辺りに蝋燭の灯を照り返す翡翠色の輝きが見えた。
「紫乃さんの前で罰が悪かったのか、今日は我慢して声を上げなかったね……」
 載寧は気だるそうにお蝶から身を起こす。
 一端をお蝶の身の内に残したまま、載寧から抜け出たもう一端が布団の上で跳ねた。
「ひ……!」
 おぞましさを覚えて、紫乃は再びその光景から目を伏せる。
「ふふ……何だか芋と海草の混じったもんらしいけど、向こうの大奥じゃあ、面倒が無くて宦官より御ひいきが多いって話なんだよ。あっははは……」
 そんな笑い声を聞きながら、載寧はお蝶の身体を上向きに転がす。
「まだ狸寝入りは早いよ、お蝶……」
 両足が押し広げられるのを感じて、お蝶はふとその目を開いた。

「今夜はもういいだろ? 向こうでゆっくり一服しようよ。ね、お願い、や、やめてったら」
 抗うお蝶には構わず、載寧は両足を交差させながら太めの尻をお蝶の股間に押し当てていく。
 淫靡な笑みを浮かべながら、載寧の右手がお蝶の潤みから弾み出ている張り形を掴んだ。
「これだけでお前が足りるはずないじゃないか。それにあたしまだ満足してないよ」
 翡翠色の強張りを自分のものにあてがうと、載寧はゆっくりとお蝶に腰を押し当てていく。
「んうう……」
「ふうう……」
 期せずして二人の女の口から熱い吐息が漏れた。
「ほうら、ちょうどいい溶け具合で、いっぱいに咥えたままぷりぷり出来るだろう?」
「んく……」
 もう幾度となく女同士で交わした恥戯の符丁なのか、その言葉を聞いたお蝶は焦点の合わない眼差しをゆっくりと閉じた。
「まずはこのまま皮を剥いてあげるよ……」
 薄っすらと脂の乗ったお蝶の腰を掴むと、載寧は微妙にその尻を競り合わせていく。
「んふう……」
「あ、い、いや………くう……」
 眉を寄せた載寧のうめきに続いて、お蝶の口から悲し気な声が上がる。
 絡み付いた載寧のさねに皮を剥かれたのであろう、お蝶の雪の様に白い裸身が小刻みに弾んだ。
「さあお蝶、ぷりぷりしてあげる。好きだろ? お蝶……」
「う……ああ、いや………だめ……」
「なにが駄目なんだい? ……ああ、気持ちいい……いつもあたしにねだるじゃないか、ぷりぷりしてって……。ねえほら……気持ちいいだろう……?」
 耳を覆いたくなるような女同士のやり取りが聞こえて、両手を制された紫乃は固く目を閉じ唇を噛んだ。
「うっふふふ……、どうしたの紫乃さん? そんなに黙り込んじゃって……」
 意地の悪い春花の問いかけに、紫乃は益々その身を硬くする。
「ふふ、あたし達だって流石にちょっと恥ずかしいくらいだもんねえ、この紫乃さんには針のむしろに違いないよ。それにほら、こんないやらしい音まで聞こえて来て……」
 春花と秋花が改めて目を向けた先で、二人の下半身から湿った音が聞こえ始めたのである。

「あ……ああ~……気持ちいいだろう? はあ……ふう……、奥を突かれながらさねがぷりぷり疼いて……。ああ……もうあんたとあたしの熱いのが沢山垂れてる……はああ……」
「あう……いやあ……ああ……」
 もうお蝶のそんな拒否の言葉さえ、いつもの様に二人の情欲を煽るものに変化していた。
 載寧を制するために肩を掴んでいた両手も、今は互いの行為を維持しているに過ぎず、いやそれどころかお蝶の腰は、微妙に載寧と動きをずらして快感を貪っているようにさえ見えたのである。
「はあ……ふう……ほらお蝶、気持ちいいんだろ……?」
「ううう………ああいや……」
「いや? ……何がいやか、こんなになって」
 載寧は汗ばんだお蝶の乳房を掴むと忙しなくその腰を蠢かせた。
「あああ……」
 やるせなくお蝶が声を上げたと同時に、せめぎ合った女のものからブリブリと空気の漏れる音が響いた。
「いやらしい女だね、あんたは。こんな音させて恥ずかしくないのかい!」
 弾き立った乳首をねじり上げて、さらに載寧は下半身の敏感なしこり同士を競り合わせる。
「どうだ……はあはあ……気持ちいいって言え!」
 自ら興奮に裸体を染めた載寧に、とうとうお蝶は小さく頷いた。
「ほら言いな、気持ちいいんだろ?」
「き、………気持ちいい……」
「気持ちいのか?」
「あうう……気持ちいいよう!」
「ああ、お蝶……」
 それを聞いた載寧は、より腰を浮かせて二人の潤みがぴったりと重なる様に姿勢を変える。
 腰を揺るがせたとたん、再び二人の女のものが湿り気を帯びた空気の音を放った。
「ほら、もうだめだろ? 我慢できないだろ?」
 載寧はさらに太い腰の動きでお蝶を追い立てる。
「ああ、もうだめ! あううう……もう外しそう!」
「はあ……伊織とあたしとどっちがいい?」
「いや……!」
「いやじゃない! さあ言いな! 伊織とあたしとどっちがいいんだい!」
「あ……、あんたがいい……」
 載寧はそのか細い囁きを聞いて、何故か焦点の合わぬ視線を宙に浮かべた。

 柔らかいお蝶の上体を抱き寄せると、載寧はその頬に頬を重ねながらさらに狂おしくお蝶と下半身を競り合わせていく。
「はあはあ……あんたは伊織なんかで満足できる女じゃない。ああ……お蝶……、心も体もあたしから離れられなくしてやる」
 載寧はみっちりとお蝶に唇を重ねた。
「んぐう……」
 そのまま激しく女同士を揉み合わされて、お蝶は載寧の身体にしがみ付いてその口中にくぐもった唸りを放った。
 そして首を振って口吸いから逃げたかと思うと、三度四度と吸い付いた後、まるで猫の様に載寧の分厚い唇を舐め廻したのである。
 もうお蝶の瞳は、まるで常軌を逸したかのように焦点を失って見えた。
「ああ……お蝶、あたしと伊織どっちが好き?」
「いやあ……」
 お蝶は駄々をこねる様に身を捩ると、載寧に合わせてうねうねと腰を振った。
「どっちが好きなんだ……ああ……お蝶!」
「ああ……もう……あんたの方が好き……」
「ああ、お蝶……」
 再び求められるままに、お蝶は深々とその艶やかな唇を載寧に与えた。
 もう無我夢中で載寧はお蝶の女を蹂躙していく。
「あ! もう……ああもうだめ!!」
 突然載寧の腕の中で身を反り上げたかと思うと、お蝶の霜降りの裸身に震えが走った。
「ああ! ………往く…う!!」
 弓なりに上体を強張らせたまま、お蝶は載寧に激しく腰を振った。
「ぐう……お蝶、あたしも………あおお!!」
 極みの快感に縛られた太めの女体がぶるぶると震えた。
 指を折ってゆっくりと数える間獣の愉悦を交わし合うと、二人は互いに抱き合ったままその身をゆっくりと布団に横たえた。

 おもむろに布団から起き上がったお蝶は、罰の悪そうな顔を紫乃たちから背けたまま乱れ髪を両手で整えた。
「ねえ……、向こうでゆっくりたばこ吸おうよ……」
 まだ桜色に顔を火照らせたまま、お蝶は載寧の手を引いて別室へと誘う。
「ふふ、じゃあそうしようか」
 一度毒気を抜いた載寧は、ようやくお蝶の要求に頷いた。
 手を引かれて起き上がりざまに、お蝶の柔らかな身体に抱き付く。
「お蝶……。あんたはあたしの女だ……もう離さない。好きだよ、お蝶……」
 お蝶はするりとその手を抜けて妖艶な流し目を載寧に送った。

 “は! まさか……”
 二人の女の情交に見入っていた沙月女は、載寧の言葉でふと我に返った。
 “美津が言ったように、このお蝶という女……”
 目の前で繰り広げられた光景に反して、沙月女は背筋に冷たいものを感じた。
「仕込んでるつもりが、いつの間にか相打ちだ……」
 調教されていたお蝶がいつの間にか、受け身ながら載寧と五分の関係に持ち直しているように沙月女は感じたからである。
 “もしこれが技なら、怖い女だ……。味方に付けば役に立つのは間違いないが”
 そう思いながら、改めて沙月女はお蝶と載寧に目を向ける。
「五日後にはまた若狭に荷が入る。同じように荷受けしてここに運ぶんだから、今夜はもうほどほどにしとくんだよ」
 沙月女に向かって肩をすくめた春秋花姉妹の真ん中で、紫乃もその目を開いていた。
「あたしたちは煙草吸ってもう少し楽しむよ。ふふまだ足りないだろ、ねえお蝶……?」
 ようやく立ち上がった載寧がお蝶の耳元に囁く。
「もう……早く」
 お蝶は載寧の手を引いて廊下への戸襖に足を進めた。
「煙草吸いながら、今度は後ろ舐めてあげようか?」
「だめ、紫乃さんに聞こえる……」
 お蝶の小さな囁きに紫乃は顔を上げた。
「聞こえたっていいじゃないか。それとも、嫌なのかい……?」
 そして載寧の耳元に囁き返すお蝶の口元は“うれしい”と動いたように見えた。
 “お蝶さん、どうして……?”
 襖から出ていくお蝶の背中が熱い涙で歪む。
 その時、廊下の薄暗がりに出たお蝶がふと紫乃を振り返った。
 透き通った眼差しが紫乃を見つめている。
 “お願い。伊織様を助けて”
 もう姿を消した後の薄暗がりを見つめながら、何故か紫乃はお蝶がそう伝えてきたように感じたのである。


 緩やかな下り坂から、午後の日差しを受けた木々の彼方に青い海の輝きが見え始めた。
 “よし、この先から右に山道を辿れば京に向かうはずだ”
 そんな思いを新たに前方を見やった時、下から登り来る一人の若侍の姿が目に入った。
 上体を庇って、心なしかその動きはぎこちないものに見える。
 “桔梗様!”
 目を輝かせた伊織は、その若侍に向かって山道を下る足を速めた。

「桔梗様、よくぞご無事で!」
「伊織様」
 駆け寄った伊織に桔梗も深々と頭を下げた。
「まだ傷も癒えぬまま御無理をなさって、さあこちらへ」
 道端の岩陰に誘う伊織に桔梗は片手を上げた。
「い、いえ、そんなことより伊織様、若様は?」
 居住まいを正して問う桔梗に伊織は笑顔を向ける。
「ご安心ください。昨日無事、国境で羅紗様にお引渡し致しました」
「そうですか、それはよかった!」
 気が緩んだのか、目を閉じた桔梗の身体が危うく揺らぐ。
「桔梗様!」
 伊織は桔梗を支えると、手頃な倒木にその身体を誘う。
「まだ無理をなされては……。若の身が無事羅紗様の元へ届けられた今、もうゆっくりと御身を大事になされませ」
 少年の様な凛々しい顔で伊織を見つめると、桔梗は首を横に振った。
「いえそれは……」
「桔梗様……?」
 何故か顔を曇らせた桔梗を伊織はじっと見つめる。
「伊織様が発たれた後あの茶店にたどり着いた私は、そこで不思議な夢を見たのです」
「夢……」
 怪訝な表情を向かべた伊織に桔梗は頷いた。
「その夢の中に父上と蔓が現れ、もうお城にも敵の手が及んでおると……」
「な、なんと!」
「それから私に向かって、お国元へ戻って若をお救いせよと申したのです」
「ご家老がそのようなことを……」
 宙を見つめたまま伊織はゆっくりと立ち上がった。
 桔梗も眉を寄せて身体をかばいながら、伊織の横に立ち上がる。
「ただの夢であれば幸いですが、万が一ということもあります。伊織様も一緒に若を助けに参りましょう」
 しばしじっと目を閉じた伊織だったが、やおら目を開いて桔梗に深く頭を下げる。
「申し訳ありませんが、私は一緒には行けませぬ」
「そ、それは何故です!」
 うっすらと目を赤らめた伊織はじっと桔梗を見つめた。
「私と若の為にお蝶は自ら賊の虜となってしまいました。これから私はお蝶を助けるため京へ参らねばなりません。どうか、どうかお願いです桔梗様。今のお話をお国元に伝え、そして若を……、若をお助け下さい」
 深々と下げた伊織の顔から透き通った雫がこぼれ落ちた。
「伊織様、お顔をお上げください。分かりました。私は一刻も早くお国元へ立ち返り、命に代えても若をお守り申し上げます。どうか、ご心配なく」
「桔梗様……、ありがとうございます」
「無事お蝶さんを救い出されることを祈っております」
 自然に二人は両手を握り合わせた。
「またいつお会いできるか分かりませんが、その時までどうか御達者で……」
「はい。次は笑ってお会いするのを楽しみにしております」
 深々と礼を交わすと、二人はそれぞれ最初にたどった旅の道を戻り始めた。
 そしてふと振り返った伊織は、上り坂に小さくなっていく桔梗の背中に再び深く頭を下げたのである。
元禄江戸異聞 根来(五十六)目次元禄江戸異聞 根来(五十八)

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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2018/04/12 07:25
    • 「芋と海草の混じったもん」
       やはり、大陸伝来なんですね。

       芋で思い出したことがあります。
       張り形ではなく、淫薬です。
       女性の膣内に塗ります。
       大和芋には、シュウ酸カルシウムが含まれてます。
       シュウ酸カルシウムは、針のようにトゲトゲしており……。
       それが皮膚に刺さって刺激し、痒みを引き起こすそうです。
       アレルギー反応ではないので、誰でも痒くなるそうです。
       で、それが膣内に塗られれば、当然、そこが痒くなります。
       痒くてたまらなくて、内腿を捩るほどだそうですが……。
       さすがに、膣内に指を突っこんで掻くのは憚られる。
       その痒みを鎮めてくれるのは……。
       もちろん、男性の一物です。
       痒いところを掻かれるときの快感は、容易に想像できます。
       そこに性的な快感が合わさるわけですから……。
       まさに、恍惚のひとときでしょう。
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