Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
東北に行こう!(76)
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み「バキバキと折り畳むんじゃないの?」
バキバキと折り畳むんじゃないの?

律「遺族は見てられないわよ」
み「専門の畳み屋がいるんだよ」
食「昔の必殺シリーズで、そんな技持った仕掛人がいましたね」
昔の必殺シリーズで、そんな技持った仕掛人がいましたね
↑演じたのは山崎努。

み「あ、見たことあるかも」
歴ドルの“小日向えり”ちゃんが、『念仏の鉄』を見てるところ
↑これは、歴ドルの“小日向えり”ちゃん(失礼。存じませんでした)が、『念仏の鉄』を見てるところ。再放送ではなく、DVDだと思います。

み「ボキボキって、音がするやつでしょ?」
食「骨のレントゲン写真が、画面に映るんですよね」
骨のレントゲン写真が、画面に映るんですよね

「あれは、斬新だったでしょうね」
律「どっから、こんな話になったの?」
食「“棺桶みたいなお風呂”ってとこからです」
み「あ、そうか。
 だから、昔の木製のお風呂は、桶に似てたのよ。
 風呂桶って言うでしょ」
右下にあるのが焚き口だそうです。なんか、危険な感じですよね。風呂桶ごと燃えないんでしょうか? 水が入ってるから大丈夫なのか?
↑『平塚市博物館』所蔵。右下にあるのが焚き口だそうです。なんか、危険な感じですよね。風呂桶ごと燃えないんでしょうか? 水が入ってるから大丈夫なのか?

律「今どき、そんなお風呂無いわ」
み「だから!
 ボットン便所の長屋なの。
 お風呂だって、古いのよ」
律「江戸時代の長屋?」
江戸時代の長屋?

み「そんなのが残ってたら、重要文化財だわ」
律「何で残ってないのよ?」
み「長屋なんて、作りがちゃちなの。
 火事に遭えば、あっという間に燃え落ちるだろうし……。
 地震が起きれば、平行四辺形みたいに歪んで、あっという間にぺちゃんこ。
 大風が吹けば飛んでいくし……。
 相撲取りが通れば、壊れる」
律「ウソ言いなさい」
み「今、Wikiで『長屋』を引いてみたんですが……。
 火事になることを前提に作られてたみたいですね」
オランダの宣教師モンタヌスが描いた『明暦江戸大火之図』
↑オランダの宣教師モンタヌスが描いた『明暦江戸大火之図』。モンタヌスは日本に来たことがなく、この絵は伝聞で描いたものだそうです。『明暦の大火(1657年)』は、海外まで知れ渡っていたということです。

み「ほらみれ」
食「柱の太さは、2寸だったそうです」
み「2寸って、6センチだよね。
 細っ!」
下段蹴りで一撃。この材木が6センチ角だそうです。
↑下段蹴りで一撃。この材木が6センチ角だそうです。

食「あと、壁も土壁じゃなくて……。
 板張りのようです」
み「隣の声なんて、筒抜けだぜ」
律「『三匹の子ブタ』の家みたいじゃない」
『三匹の子ブタ』の家みたいじゃない

律「いくら火事になるからって、チャチ過ぎない?」
み「わざと、チャチに作ってあるの」
律「なんでよ?」
み「簡単に壊れるようによ」
律「建て替えしやすいから?」
み「でなくて、火事になることを前提にしてるわけ」
ご存じ『八百屋お七』
↑ご存じ『八百屋お七』。

律「どういうこと?」
み「江戸時代の消火活動ってのは、破壊消防が主だったの」
江戸時代の消火活動ってのは、破壊消防が主だったの

み「竜吐水(りゅうどすい)なんていうポンプもあったみたいだけど……」
竜吐水(りゅうどすい)なんていうポンプもあったみたいだけど……

み「水の補給が手間だったりして、ほとんど役に立たない」
律「じゃ、どうやって消したのよ?」
み「消火ラインを決めて……。
 その線上の家を叩き壊して、そこから外への類焼を防いだわけ。
 だから、密集した長屋は、すぐ壊せるように作られてたのよ。
 たぶん、手鉤を引っ掛けて引っ張れば……」
たぶん、手鉤を引っ掛けて引っ張れば……

み「すぐにペチャンコになったんじゃない?」
律「ふーん。
 でも、壊される方はたまらないわよ」
み「住んでる人は、大して痛くないでしょ。
 借りてるだけなんだから」
借りてるだけなんだから

律「家財道具とかがあるじゃない」
家財道具とかがあるじゃない

み「あのね。
 長屋の広さって知ってる?」
律「知らないわよ」
み「ほれ、チミ。
 森田検索」
食「なんですか、それ?」
み「とっとと検索して」
律「あんたも、わからないんじゃないのよ」
み「正確を期したいからです」
食「えーっと。
 棟割長屋は、九尺二間だったそうです」
棟割長屋は、九尺二間だったそうです

み「まずその、棟割長屋を説明したまえ」
食「えーっとですね。
 まず、長屋の中に、区画が無いものとして考えてみてください。
 で、まず、建物の長い方向に、縦に2つに割るわけです。
 ものすごく細長い区画が2つできます。
 これが『棟割』です。
 あとは、その細長い区画を、細かく割っていくわけです」
あとは、その細長い区画を、細かく割っていくわけです

み「九尺二間は?」
食「間口が9尺ってことです。
 2.7メートルですね。
 奥行きが、2間。
 つまり、3.6メートルです」
み「何畳になるんだ?」
食「2.7×3.6は、9.72平米です。
 畳は、1.8×0.9だから……。
 1.62平米。
 9.72÷1.62は……。
 ちょうど6畳ですね」
み「なんだ、そこそこ広いではないか」
食「でも、入口を入ったところが、土間兼台所なわけです」
入口を入ったところが、土間兼台所なわけです

食「これが、2.7×0.9で、2.43平米。
 2.43÷1.62は、ちょうど1.5。
 つまり、土間兼台所が、1.5畳。
 ですから、部屋の部分は、4.5畳になりますね」
部屋の部分は、4.5畳になりますね

み「狭い!
 しかも、押し入れも無いわけよ」
しかも、押し入れも無いわけよ

律「収納スペース、ゼロ?」
み「左様です。
 布団なんか、部屋の隅に積んでおいたわけ」
布団なんか、部屋の隅に積んでおいたわけ
↑風呂敷は、掛けるかもしれないけど……。ぜったいにこんな包み方はしないと思います(江戸っ子じゃなくたって、面倒くせー)。

み「すなわち、季節ものなんかを仕舞っておく場所はないってこと」
律「どうするのよ?
 人の居場所が無くなっちゃうわ」
み「で、そこで登場するのが、『損料屋』という商売」
そこで登場するのが、『損料屋』という商売

律「何それ?」
み「今のレンタル屋」
京都市下京区にある『さんきゅう・レンタル』さん
↑京都市下京区にある『さんきゅう・レンタル』さん。

み「しかも、レンタル品目は、今よりはるかに多かった。
 生活必需品は、ほとんどレンタル出来たわけ。
 当然、季節用品なんかは……。
 その季節に必要なものだけ借りて使ってるのよ。
 夏の蚊帳とか、冬の火鉢とか」
その季節に必要なものだけ借りて使ってるのよ

 ↑は、『深川江戸資料館』の展示。
 これは、かなりな高級長屋だと思います。
 ↓畳さえ無く、板の間にゴザという長屋も多かったようです。
畳さえ無く、板の間にゴザという長屋も多かったようです

律「へー。
 でも、レンタル屋さんの方は大変なんじゃない?
 季節外れの物を、大量に仕舞っておかなきゃならないんだから」
み「ま、そうだよね。
 損料屋は、たいがい質屋を兼ねてたから……」
太秦映画村に再現された『岩田屋質店』
↑太秦映画村に再現された『岩田屋質店』。

み「蔵はあったろうけどね。
 質流れ品が次々発生するから、貸す物にも困らなかったろうし」
『江戸見世屋図聚』の質屋
↑『江戸見世屋図聚』の質屋

律「ふーん。
 儲かったのかな?」
み「一件一件は薄利でも、数で稼いだんじゃないの?
 なにしろ、フンドシまでレンタルだったそうよ」
なにしろ、フンドシまでレンタルだったそうよ

律「うそ」
み「これはホントの話。
 吉原に繰り出すときなんか……。
 新品のフンドシに借り直したらしいわ」
明治時代の吉原
↑明治時代の彩色写真。

 フンドシは、洗わずに返せたそうです。
 そのほか、借りる期間もさまざまに設定でき……。
 数時間のレンタルも出来ました。
 日の出ている間だけ貸す『烏貸(からすがし)』や……。
 日が落ちてから日が昇るまで貸す『蝙蝠貸(こうもりがし)』などです。
 なお、借りるときは、借賃の三倍を払わなければなりません。
 二倍分は、保証金ですね。
 レンタル品を返すときに、保証金は返還されますが……。
 品物が壊れていれば、保証金から修繕費が差し引かれたわけです。

律「なんか、今より合理的な暮らしかもね」
み「そうだよ。
 今の暮らしなんて……。
 夏なら、ストーブを仕舞っとかなきゃならない」
夏なら、ストーブを仕舞っとかなきゃならない
↑わたしは、夏中出しっぱなしですが。

み「冬は、扇風機。
 これがレンタルで済めば、ずっと楽でしょ」
律「気楽な暮らしかもね。
 でも、火事で燃えちゃったら、弁償しなくていいわけ?」
火事で燃えちゃったら、弁償しなくていいわけ?

み「いいに決まってるでしょ。
 類焼を止めるために壊されるんだから」
律「あぁ。
 その話からだったわね。
 建物を壊して、類焼を防ぐって」
建物を壊して、類焼を防ぐって

み「そう、消火ラインだね。
 そのライン上になるのは、その家の責任じゃないんだから……。
 借りてる家財を弁償する必要は無いでしょ」
律「そのラインって、誰が決めるの?」
み「それは当然、組の頭(かしら)よ。
 『め組の喧嘩』とか、聞いたことない?」
1805年に起きた町火消し『め組』と江戸相撲の力士たちの乱闘事件を題材してます
↑1805年に起きた町火消し『め組』と江戸相撲の力士たちの乱闘事件を題材してます。

み「町火消には、『いろは組』って言って、48組あったわけ」
町火消には、『いろは組』って言って、48組あったわけ

食「さて、ここで問題です」
み「なんじゃい?」
食「今、Wikiで『火消』を引いてたら、面白いデータが載ってました。
 『いろは48組』の中には、使われない文字が4つあったそうです。
 その字の代わりに、『百』『千』『万』『本』が使われたそうです。
 では、その4文字とは、何でしょう?(↑の画像を、よーく見るとわかります)」
み「1つは、確実にわかるぞ」
律「何よ?」
み「『へ組』に決まっておる」
『へ組』に決まっておる

律「やっぱり、音感?」
み「当然です。
 体裁悪すぎ」
三重県名張市『赤目四十八滝』の名物、その名も『へこきまんじゅう』。生地にさつま芋を使ってるそうです。
↑三重県名張市『赤目四十八滝』の名物、その名も『へこきまんじゅう』。生地にさつま芋を使ってるそうです。

食「正解です」

↑久しぶりに、『パフパフラッパを鳴らす柴犬』をどうぞ。

み「どんなもんだい」
食「あと3つも当ててください」
み「えーっと……。
 『い』は、あるだろ。
 『ろ』『は』『に』『ほ』もあって……。
 『へ』が無いわけだ。
 『と』『ち』『り』『ぬ』『る』『を』。
 この続きって、何?」
食「わかよたれそ つねならむ
 うゐのおくやま けふこえて
 あさきゆめみし ゑひもせす」
あさきゆめみし ゑひもせす

み「すらすら言いおったな」
食「今、『いろは歌』を画面に出してますから」
み「なんだ。
 カンニングか。
 もう一度、一行目から」
食「『わ』『か』『よ』『た』『れ』『そ』『つ』『ね』『な』『ら』『む』」
み「うーむ。
 ここには無さそうだな」
律「これって、行稼ぎじゃないの?」
み「言うで無い!」
食「小説では、兵隊を出して、号令をかけるって言いますよね」
み「『番号!』って、やつだな。
 2,000人出せば、原稿100枚になる」
兵庫県姫路市にある『太陽公園)』
↑『兵馬俑』。中国ではありません。兵庫県姫路市にある『太陽公園』。面白そうな施設です。

み「一度やってみるか」
食「またの機会にしてください。
 それに、この行に1音、欠音がありますよ」
み「うそ。
 みんな普通の音じゃん。
 なんで?」
食「どれでもひとつ、言ってみてください」
み「当たったら、何かくれるか?
 言っておくが、にぎりっ屁はお断りだぞ」
にぎりっ屁はお断りだぞ

食「『白神鶏わっぱ』の空き箱はどうです?」
『白神鶏わっぱ』の空き箱はどうです?

み「いらんわ!」
食「じゃ、賞品は無しということで」
み「けち」
食「外したら、何かくれます?」
み「にぎりっ屁。
 実も少し入れてやる」
律「もう!
 下品な会話は止めてちょうだい」
食「答えを言いましょう」
み「待て!
 『む』だ!」
食「何で、『む』なんです?」
み「言いにくかろ。
 『む組』なんて」
律「そんなに言いにくくも無いけど」
み「昔、『ガンバ大阪』に、エムボマって選手がいたの知ってる?」
『ガンバ大阪』に、エムボマって選手がいたの知ってる?

律「何で急に、サッカーの話題になるのよ」
み「ほー。
 『ガンバ大阪』でサッカーの話題だとわかるとは、大したものじゃの」
律「バカにしないでちょうだい。
 病院の看護師に、『川崎フロンターレ』の熱狂的ファンがいるのよ。
 その子の口から、『ガンバ大阪』ってよく聞くもの。
 強いんでしょ?」
み「2年後に、J2に落ちるがな」
再昇格、おめでとうございます
↑再昇格、おめでとうございます。

律「なんで、そんなことわかるのよ?」
み「小説家というのは、登場人物にとっては神なのじゃ。
 この話は、置いとく。
 エムボマの話。
 チミ、『エムボマ』引いて。
 綴り」
食「『Mboma』ですね」
『Mboma』ですね

み「で、これを発音する場合……。
 最初の“M”を、そのまま“エム”と読むなんてあり得ると思う?」
律「あるから、そう呼ばれてるんじゃないの?」
み「違います。
 最初の音が表記できない発音だから、英語にするとき、とりあえず“M”にしたわけ」
律「どういう発音なの?」
み「たぶん、最も近い発音は、“んぼま”だと思う」
律「ウソばっかり」
み「ほんとなの!」
食「でもそれと、『む組』がどう繋がるんですか?」
み「発音しにくい同士で繋がるだろ。
 言ってみ?
 『む組』の“んぼま”」
食「なんで、エムボマが『む組』に入るんですか?」
み「入ったとして!」
律「入るわけないじゃない」
食「入っても入らなくても、『む』は外れです」
み「くっそー。
 そしたら、何だよ?
 『わ』『か』『よ』『た』『れ』『そ』『つ』『ね』『な』『ら』『む』。
 体裁悪そうな字なんて、無いだろ」
食「『ら』ですよ」
み「へ?
 ひょっとして、裸の『ら』?
 あ、わかった。
 『ら組』のくせに、着物きるんじゃねえとかからかわれるから?」
食「『ら』は、裸じゃなくてですね……。
 えーっと、言いにくいな」
み「はっきりせい!」
食「『摩羅』に通じるからだそうです」
『摩羅』に通じるからだそうです
↑上海にあります。

み「何?
 聞こえなかったぞ」
兵庫県西宮市『鷲林寺』の“聞き耳地蔵”さん
↑兵庫県西宮市『鷲林寺』の“聞き耳地蔵”さん。

律「聞こえたくせに」
み「もう少し大きな声で言ってくれるか。
 車中に鳴り響くくらいに」
食「十分聞こえてたようなので、言いません」
律「あら可愛い。
 赤くなってる」
赤くなってる

み「恥ずかしがるキャラか。
 こっちの方が、恥ずかしいわい」
こっちの方が、恥ずかしいわい

食「大きなお世話です」
み「しかし……。
 『ら』から『摩羅』を連想するかね?」
『ら』から『摩羅』を連想するかね?

み「今の感覚とは、少しズレてるよね」
その名もズバリ『ヅラずれライター』
↑その名もズバリ『ヅラずれライター』。心から欲しくないです。

食「ですね。
 次の行に移ります」
み「まだ良いではないか。
 しばし留まらむ」
しばし留まらむ

食「先を急ぎます。
 『う』『ゐ』『の』『お』『く』『や』『ま』『け』『ふ』『こ』『え』『て』。
 この行には、欠番はありませんので、飛ばします」
飛ばします

み「てことは、最終行に2文字か……」
食「『あ』『さ』『き』『ゆ』『め』『み』『し』『ゑ』『ひ』『も』『せ』『す』。
 これは、わかるでしょ」
み「体裁の悪そうな文字は、見当たらんではないか」
食「体裁が悪いのは、『へ』と『ら』だけです」
へら鹿(ムース)。デカいです。肩高230㎝、体重800キロになるそうです。
↑へら鹿(ムース)。デカいです。肩高230㎝、体重800キロになるそうです。

食「あとの2文字は、別の理由ですね。
 あれ?
 『いろは歌』って、『ん』が無かったんですね」
“ん”の筆順。これを間違える人はいないと思います。
↑“ん”の筆順。これを間違える人はいないと思います。

み「そんなわけ無いだろ。
 7音と5音が繋がってるんだから……。
 1行12音。
 4行で48音じゃん」
食「あ、1箇所字足らずがあります。
 『我が世たれぞ』が6文字ですね。
 それで、47音しかないのか」
律「結局、答えのひとつは、『ん』なんですね?」
食「バレちゃいました」
み「なんで、『ん』がダメなわけ?」
食「“終わり”に通じるからだそうです」
“終わり”に通じるからだそうです

み「通じてもいいだろ」
食「命の終わりを連想するからじゃないですか?」
命の終わりを連想するからじゃないですか?

み「そんなもんか?
 あ、これこそ、わたしが『む組』で言ったこと、そのものじゃないの?」
律「『んぼま』?」

↑『ガンバ大阪』時代のエムボマ。驚異のリフティングボレーシュート。

み「それそれ。
 言い難いだろ。
 そうか。
 エムボマは、『ん組』に入ったのか」
食「入りませんって。
 『ん組』は無いんですから」
み「でも、なんで“いろは歌”には“ん”が無いんだ?」
『いろは歌』を7文字ずつ区切ると、末尾が意味を成す言葉になります
↑『いろは歌』を7文字ずつ区切ると、末尾が意味を成す言葉になります。

食「“ん”は発音じゃないからってことみたいです」
み「ほら、やっぱり『んぼま』は発音できないんだ」
食「じゃ、最終行で、最後の1音を見つけてください。
 これは、納得の1字だと思いますよ」
み「体裁でも、言いにくさでも無いわけね?」
食「無いです」
み「『あ』『さ』『き』『ゆ』『め』『み』『し』『ゑ』『ひ』『も』『せ』『す』」
『あ』『さ』『き』『ゆ』『め』『み』『し』

み「おかしそうなの、無いけどね」
食「火事に関係があります」
み「火事?」
律「わかった!
 わかりました!」
わかった!

律「それは……。
 んぐんぐ」
み「先に言うでない」
律「口塞がなくてもいいでしょ!」
口塞がなくてもいいでしょ!

み「わたしが考え中なの!」
わたしが考え中なの!

律「考えるまでも無いわよ」
み「ま、先生が答えを見つけたんなら、そうだろうけど」
律「どういう意味?」
食「降参ですか?」
降参ですか?

み「死んでも降参するかい!」
律「往生際が悪いわね」
み「『あ』?」
食「違います」
み「『さ』?」
食「一文字ずつ聞いてたら、いつか当たっちゃうじゃないですか」
み「これでいいのだ」
『これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫』
↑『これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫』

食「よくありません」
律「やっぱり、わたしが言いますね」
み「待て」
律「ほほ。
 二度と同じ手を食うものですか。
 逆に、腕を捻ってあげるわ」
逆に、腕を捻ってあげるわ

み「いたたたたたた」
律「降参?」
み「何でこういう形で降参しなきゃならんの!」
律「死んでも降参しないんだったわね。
 じゃ、このくらい捻ったらどう?」
み「ぎひぃ。
 ギブアップ!
 ギブアップ!」
ギブアップ!

律「だらしないわね。
 まだ死んでないわよ」
み「痛みには弱いのじゃ。
 う、腕が折れた」
う、腕が折れた
↑この場合、“もげた”ですが。

律「折れるもんですか。
 棺桶に入る、いい準備よ」
棺桶に入る、いい準備よ

み「入る用事は無い!」
律「じゃ、答えを言います」
み「言うなー。
 『き』だ」
食「往生際が悪いですね。
 最後まで外れです。
 それでは、先生、どうぞ」
律「それは……」
み「わーわーわー」
わーわーわー

律「うるさい!」
み「痛い痛い痛い!」
食「大丈夫ですか?
 今、ゴキっていいましたよ」
律「このくらいじゃ折れません」
食「泡、噴いてますけど」
泡、噴いてますけど

律「静かになりましたでしょ。
 それでは、答えを言います。
 『ひ』です」
食「大当たりー。
 ドンドン、パフパフ」


律「ほら、いつまで泡噴いてんのよ。
 カニじゃないんだから」
カニ怪獣『ザバミ』
↑カニ怪獣『ザバミ』。『仮面の忍者赤影 魔風編』には、たくさん怪獣が出てくるそうです。うーむ。面白そうだ。

律「起きなさいって。
 逆に捻ってやろうかしら。
 えい!」
み「ひぎゃー!」
律「聞いてた?
 わたしの正解」
み「今度こそ折れた」
今度こそ折れた

律「折れてませんって。
 折るには、ここまで捻らなきゃダメなのよ」
み「あんぎゃー」
あんぎゃー

食「あの。
 かなり近所迷惑です」
かなり近所迷惑です

律「ですわね。
 失礼しました。
 ほら、あんたも謝りなさい」
み「なんでわたしが謝るのよ!」
律「素直じゃない女は、嫁の貰い手が無いわよ」
み「その言葉、そっくりお返しするわい」
その言葉、そっくりお返しするわい
↑上手い!

律「なんですって!
 ほら、頭を下げなさい」
『チンチラ(ネズミの仲間)』。1メートルもジャンプする能力があり、20年生きるそうです。飼育には覚悟が必要。
↑『チンチラ(ネズミの仲間)』。1メートルもジャンプする能力があり、20年生きるそうです。飼育には覚悟が必要。

み「イヤじゃぁー」
食「なんか、小学生レベルなんですけど」
なんか、小学生レベルなんですけど

律「ほんとにそういう頭なんですのよ。
 ほら、ごめんなさいは!
 えい!」
み「ゴキ」
食「今、肘掛けに、額が激突しましたよ」
肘掛けに、額が激突しましたよ

食「大丈夫ですか?」
律「コブが出来る程度ですわ」
食「目が渦になってますけど」
目が渦になってますけど

律「起きてうるさいか、目を回すか、まともな状態って無いのかしらね。
 ほら、わたしの正解を聞きなさいって。
 今度は、くすぐってやるわ。
 コチョコチョコチョコチョ」
コチョコチョコチョコチョ

み「あひゃひゃひゃ」
律「ほら、蘇った」
食「ゾンビですか」
ゾンビですか

律「静かに座って、わたしの正解を聞きなさい」
み「すっかり疲弊して、聞ける状態じゃないわい」

↑旅行帰りの空港で。

律「勝手に疲弊しないでちょうだい」
み「おのれのせいだろ!」
律「なんだ、元気じゃないの。
 じゃ、改めて言うわね。
 答えは……」
み「……」
律「邪魔しないの?」
み「もういい」
律「なに?、その投げやりな態度」
投げやりな態度

み「この程度のことで、あんな目に合わされたら、まったく割りに合わんわい」
律「じゃ、おとなしく聞きなさい。
 答えは、『ひ』なのよ」
み「『ひ』?
 何で、ダメなわけ?
 普通の字じゃない」
律「まだ、わからない?」
み「あ」
食「ようやく気づきましたね」
み「そうか。
 『火組』じゃ具合わるいわけか」
食「ですね。
 ということで、48文字の中で、欠番は……。
 『へ』『ら』『ん』『ひ』の4組になります」
み「賞品、くれ」
賞品、くれ

食「ひとつも当ててないでしょ」
み「もういい。
 話を戻すぞ」
食「どこまで戻すんですか?」
律「そもそも、どっから火消しの話になったの?」
み「長屋だろ」
食「そうそう。
 江戸時代の長屋は、火事に遭うことを前提に造られてたって話でしたよ」
み「それよ。
 だから、江戸時代の長屋なが残ってるわけないの。
 耐用年数なんて、20年も無かったんじゃないか?」
食「火事は、そうとう多かったらしいですね。
 あ、ここに江戸時代の火事の回数が載ってますよ。
 スゴいな。
 1601年から、江戸の終わる1867年までの267年間に、1,798回も火事が起きてます。
 267で割ると、6.7回ですよ」
『明暦の大火』。世界3大火の一つだそうです。
↑『明暦の大火』。世界3大火の一つだそうです。

律「今の東京は、どれくらいなのかしら?」
食「ま、市街地の大きさが全然違いますけどね」
み「昔は、あるもの全部が可燃物だったんだから……。
 火事による被害は、今と比べ物にならなかったろうね」
食「紙と木ばっかりですもんね」
み「吉原なんて、江戸時代だけで23回も丸焼けになってるのよ。
 だから、映画で描かれてる、黒光りした廊下なんてのは、嘘っぱちなの。
 黒光りするまでなんか、保たないんだから。
 いつ行っても、新築同然だったはずよ」
江戸時代の吉原は、いつ行っても新築同然だったはず

み「だから、ひょっとしたら長屋も同じで……。
 時代劇にあるみたいなオンボロ長屋なんて、ほんとは無かったんじゃないかね?」
『東映太秦映画村』のオープンセット。ここまで古びる長屋はあったんでしょうか?
↑『東映太秦映画村』のオープンセット。ここまで古びる長屋はあったんでしょうか?

律「でも、1軒くらいは残ってるんじゃないの?」
み「長屋の1軒だけ残せるわけないだろ!
 みんな繋がってるんだから」
律「壁はあるでしょうに」
み「あれは、単なる仕切りよ。
 建物を支えられるような壁じゃないの」
律「住んでたの?」
み「江戸時代の長屋に、住んでたわけないだろ!」
律「近所にあるって言ってなかった?」
み「新潟で言う長屋は、戸建てなの。
 おんなじ作りのマッチ箱みたいな家だけど……。
 それぞれ独立してて、隣との間は、人が通れるくらい空いてる」
律「それって、普通の貸家なんじゃないの?」
み「袋小路の両側に平屋建てが並んでる」
律「お風呂もトイレもあるんでしょ」
み「カラカラが付いてる汲み取りだけどね。
 お風呂はさすがに、ガスだろうけど」
律「立派な貸家じゃないの」
み「ま、新潟で風呂が無いと、冬が大変だからね。
 洗い髪に氷柱が下がるわ」
律「江戸時代の長屋の人は、銭湯よね?」
み「長屋どころか、どんな裕福な商人でも、家にお風呂を作ることは許されなかったの。
 越後屋でさえ、内風呂は無かったのよ」
越後屋でさえ、内風呂は無かったのよ

律「そうなの?
 でも、そこまで平等だと、気持ちいいじゃない」
み「主人も手代も、同じ湯屋に通うわけだよね」
湯屋の二階。左下の男性が覗いてるのは、なんと女湯だそうです。呆れた設備があったものです。
↑湯屋の二階。左下の男性が覗いてるのは、なんと女湯だそうです。呆れた設備があったものです。

律「おトイレはどうだったの?」
み「トイレは、便屋という、今で言う有料トイレに通ってた」
トイレは、便屋という、今で言う有料トイレに通ってた

律「ウソおっしゃい」
み「わかりまっか?」
律「有料トイレなんて、下痢してたら大変よ」
有料トイレなんて、下痢してたら大変よ

み「確かに、そりゃ大変だ。
 トイレは、長屋に共同のがあったわけ」
江戸では、しゃがんでる顔が見えたわけです。体裁悪りー。
↑江戸では、しゃがんでる顔が見えたわけです。体裁悪りー。

律「外に建ってるの?
 冬は寒かったでしょうね」
『深川江戸資料館』
↑『深川江戸資料館』

み「確かにね。
 面倒くさくて、徳利とかにしてたかもね」
徳利におしっこと云えば、落語『禁酒番屋』
↑徳利におしっこと云えば、落語『禁酒番屋』。

律「女性はどうするのよ?
 尿瓶とか?」
逆流! 考えただけで切ないです。
↑逆流! 考えただけで切ないです。

み「トイレに行けばいいだけだろ!」
律「無料よね?」
み「当たり前です。
 ていうか、江戸時代のトイレってのは、むしろ収入源だったのよ」
律「どういうこと?」
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