Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
東北に行こう!(71)
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み「次、畳。
 スタイロ畳っていくら?」
スタイロ畳っていくら?

食「さー」
律「やっぱり、1万円くらいはするんじゃないの?」
み「高い!
 4,000円」
律「無茶苦茶だわ」
み「建築資材なんて、そんなもんよ」
別名、赤本。役所が、工事価格の積算に使う本です。実際の流通価格は、この本の価格より安い場合が多いです。
↑別名、赤本。役所が、工事価格の積算に使う本です。実際の流通価格は、この本の価格より安い場合が多いです。

み「1,000枚ってことになれば、すぐに手が上がるよ。
 中止になっても返品しないって条件さえ付ければ」
震災後2ヶ月で、これだけ分別してあるのは大したものです
↑すみません。震災関係の画像でした(2011年5月・多賀城市内)。でも、震災後2ヶ月で、これだけ分別してあるのは大したものです。日本人でなければ出来ないことでしょう。この国はやっぱり、オリンピックを開催する資格があります。ちなみに、中まで藁の畳は、雨ざらしにして積んでおくと、そのまま良い堆肥になります。

律「返品なんかされたら、潰れちゃうでしょ。
 1,000枚も発注しといて」
み「だから、返品しませんって。
 サラのままの畳なら、町中の施設で畳替えが出来ちゃうよ」
『佐賀城本丸歴史館』の畳替え
↑『佐賀城本丸歴史館』の畳替え。

律「20年くらいは畳買わなくても済むんじゃないの?」
食「どこに置いとくんですか?」
み「今の畳の下に、5枚くらい重ねておく」
律「襖開けたら、いきなりつまずくじゃないの」
み「じゃ、一番隅に積んでおけばいいじゃない。
 で、一番偉い人がそこに座る」
食「牢名主じゃないんですから」
牢名主じゃないんですから
↑日光江戸村らしいです。

み「だから、4,000円ね」
律「何が、だからなの?」
み「タカラだから」
タカラだから

律「もういいわ」
み「スタイロ畳で、400万。
 決定!
 よし、次!
 1,000銘柄の日本酒」
これだけ銘柄のそろったスーパーも珍しい。アメリカのワシントン州にある『宇和島屋ベルビュー店』
↑これだけ銘柄のそろったスーパーも珍しい。どこのスーパーかと云うと……。なんと、アメリカのワシントン州でした(宇和島屋ベルビュー店)。

み「これは簡単だね。
 1本、1,000円」
食「安すぎませんか?」
み「一升瓶じゃないわよ。
 4号瓶」
4号瓶

律「けち臭いんじゃないの?」
み「1,000本あるんだよ。
 一人当て4合で十分でしょ。
 それだけしか飲まさないわけじゃないし。
 当然、ビールやウーロン茶も出さにゃならん。
 それに、岩場で一升瓶の運搬なんて大変だよ。
 いいね?
 1,000円の4号瓶で、100万円」
1,000円の4号瓶で、100万円

律「じゃ、ビールは?」
み「ビールはやっぱり、缶だろうね」
律「ビールに燗付けてどうすんのよ」
ビールに燗付けてどうすんのよ

み「ばきゃもん!
 瓶ビールじゃなくて、缶ビールってこと」
律「あらそう。
 でも、あんたなら、やりかねないから。
 泡盛に燗付けて飲んだことあるんでしょ?」
やかんに直接泡盛を入れ、火にかけました。強烈な匂いが発生。
↑やかんに直接泡盛を入れ、火にかけました。強烈な匂いが発生。

み「あれは、くれたやつに騙されたんだ。
 よく考えれば、沖縄で、わざわざ燗して飲むわけないんだよ」
やっぱり、泡盛はロックが一番
↑やっぱり、ロックが一番。

律「普通、気づかない?」
み「こんなの、よく飲めるなと思ったけど……。
 騙されたとは思わなかった。
 そのうち慣れてくると……。
 あの匂いが癖になってね。
 間違いなく、鼻息まで臭かろうって匂いだった」
マンゴーが臭くて、怒る猫
↑マンゴーが臭くて、怒る猫。

律「呆れた。
 ところで、どうして缶ビールなの?」
み「大量に冷やさなきゃならないでしょ。
 瓶ビールじゃ大変だよ。
 缶なら、氷を入れたクーラーボックスでいいでしょ」
缶なら、氷を入れたクーラーボックスでいいでしょ

み「トラックにクーラーボックスたくさん積んで、海岸に横付けさせとくわけ」
クーラーボックス、積んでるぜ!
↑『クーラーボックス、積んでるぜ!』

律「それじゃ、クーラーボックス代金も加算しなきゃね」
み「なんでクーラーボックスまで買わにゃならんの。
 借りればいいでしょ」
律「そんなにたくさんのクーラーボックス、どっから借りるのよ?」
み「あのへんの住民は、みんなクーラーボックス持ってるの」
律「どうして?」
み「漁師や釣り好きがいっぱいいるからよ」
律「獲った魚を入れるクーラー?」
獲った魚を入れるクーラー?

律「臭いじゃないの」
み「海岸で飲むんだから気づかないって。
 磯の香りがするとか言って、逆にご満悦よ。
 どうせ酔っぱらいなんだから」
胡散臭さ満点。餌にスプレーするそうです。
↑胡散臭さ満点。餌にスプレーするそうです。

み「さて、何本、頼むかな。
 一人頭、何本にする?」
律「500の缶?」
み「あれじゃ、すぐ温くなっちゃうよ。
 350」
350

律「1本でいいんじゃないの。
 お酒もあるんだし」
み「ビールが足りないと、けち臭い感じになるでしょ」
律「今までで、十分けち臭いと思いますけど」
今までで、十分けち臭いと思いますけど

み「ま、2本あてがっとけば、何とかなるでしょ。
 飲まない人もいるだろうし。
 350の缶って、いくらくらい?」
律「発泡酒なら、100円くらいじゃないの?」
み「けち臭い!
 そもそも、平成4年に発泡酒なんかあった?(平成6年からのようです)
 あのころは、スーパードライの全盛期でしょ。
 やたらとコマーシャルやってたよ。
 “スーパードゥラァ~イ”って」


み「ビールだと、150円くらいか?
 よし。
 150円×2本×1,000人分で、30万。
 なんだ、安いじゃん。
 あとは、ウーロン茶とジュースだね。
 1人頭、1本ずつ。
 100円×2本×1,000人分で、20万。
 おー、安い!
 あと、何かあるか?」
食「郷土芸能が披露されたそうです」
み「それは、タダ」
これは、ダダ
↑これは、ダダ。

み「ボランティア」
食「強引だなぁ」
み「じゃ、いくらになる?
 お膳が350万。
 スタイロ畳、400万。
 日本酒、100万。
 ビールが30万。
 ウーロン茶とジュースで、20万。
 ほら、電卓電卓!」
食「目が血走ってますよ」
み「金の話になったら興奮してきた。
 ほら、計算して」
食「ピッタリ、900万です」
み「一人頭、9,000円!
 高い!
 会費が9,000円だったら、先生は来る?」
食「交通費はどうなるのよ」
み「この上、足代まで出せるか!
 五能線で勝手に来い!」
律「ぜったい、1,000人も集まらないと思う。
 典型的な企画倒れってやつじゃない?」
み「くそー。
 畳が高いんだよな。
 なんとかならんか?」
食「1,000枚の畳を借りれるとは思えませんよ」
み「いや、借りれるぞ!
 富山の親鸞会館」
富山の親鸞会館

み「あそこには2,000畳の大講堂がある(残念ながら、平成16年の建設でした)」
律「あったって、貸すわけないでしょ」
み「引き換えに、深浦町民全員が、浄土真宗に入信する」
食「有り得ません」
み「くっそー。
 やっぱり、畳代を客から取るのは無理か?
 あ、そうだ。
 お土産に付ければどう?
 どうぞお持ち帰りくださいって」
食「どうやって持ち帰るんですか?」
秘技『畳回し』(“和菓子屋のじいちゃん”だそうです)
↑秘技『畳回し』(“和菓子屋のじいちゃん”だそうです)

み「1,000人が畳を背負って、五能線に乗る」
『横手ゴザ』と云う、日除け用のゴザだそうです
↑これは、『横手ゴザ』と云う、日除け用のゴザだそうです。紐を通して背負います(参照)。

律「バカばっかり」
み「少しは考えろ!
 あ、そうだ。
 JRから、協賛金を取ろう。
 1,000人の大半が、五能線で来るんだからさ」
鰺ケ沢駅(2010年8月1日)。“わさお”という焼きイカ店のブサ犬が人気で、見学ツアーまであるそうです。
↑鰺ケ沢駅(2010年8月1日)。“わさお”という焼きイカ店のブサ犬が人気で、見学ツアーまであるそうです(参照)。

み「400万くらい出させるか」
食「無理だと思います」
み「うーむ。
 じゃ、やっぱり、畳代は別予算からだな」
律「どんな予算よ?」
み「営繕費。
 町の施設の畳替えをすることにして、400万計上」
これは畳替えではなく、『怪傑ズバット』の畳返し
↑これは畳替えではなく、『怪傑ズバット』の畳返し(こちら)。

み「その前に、ちょっとだけイベントで使うってことで」
律「そんな予算、議会が通すの?」
フトモモ議員は、新潟県選出の森ゆうこ
↑2003年7月25日、参議院外交防衛委員会にて。フトモモ議員は、新潟県選出の森ゆうこ(『自由党』→『民主党』→『生活の党』/残念ながら7月の参院選で落選)。探せば、パンチラ画像も見れます(当時47歳)。

み「いいの。
 町議会には、畳屋のオヤジもいるでしょ」
1890年頃
↑1890年頃。

食「利益誘導じゃないですか」
み「あの時代は、利益誘導も談合も、なんでもありだったの。
 とにかく!
 これで、記念祭の経費は500万。
 1人、5,000円になったじゃん。
 あ、そうだ。
 いっそのこと、三セクに丸投げするか。
 ほら、『ウェスパ椿山』を運営してる……」
食「ふかうら開発」
み「それそれ。
 そこに、300万で発注」
食「200万も赤字になるじゃないですか!」
み「それをやるのが企業努力です。
 そのくらいのこと出来なきゃ、企業としてやっていけんだろ」
律「ヒドすぎるわ。
 でも、これで、1人、3,000円ってことね」
み「うんにゃ。
 客からは、5,000円取る」
食「200万も儲ける気ですか!」
律「どうしてこう、発想が悪どいのかしら」
み「ぱかもん。
 町は畳代で、400万出してるんだ。
 まだ、200万の赤字でしょ。
 町と三セクで、赤字を折半。
 ニ方200万損。
 これぞ、見事な大岡裁き」
これぞ、見事な大岡裁き

律「どこが。
 でも、実際に1,000人来なかったら……。
 その分の赤字は、町が被るわけでしょ。
 三セクには、1,000人分発注してるんだから」
み「命がけで集めろ!」
坂口安吾『あちらこちら命がけ』JR新津駅近く
↑坂口安吾『あちらこちら命がけ』JR新津駅近く。

み「役場の職員に、集客ノルマを課す」
役場の職員に、集客ノルマを課す

み「そうだ。
 チケットを職員に買わせればいいんだ。
 1人、10枚」
チケットを職員に買わせればいいんだ

食「5万円じゃないですか!」
み「売りさばけば問題ないだろ。
 深浦町の職員って、何人いる?」
食「知りませんよ」
み「ま、学校の先生も入れれば、100人くらいいるでしょ。
 これで、収入は確保したと」
食「1人10枚なんて、無理ですよ」
律「拒否する職員もいるわよ」
拒否する職員もいるわよ

み「許しません。
 冬のボーナスから天引きします」
食「ヒドいな。
 ブラック企業じゃないですか」
ブラック企業じゃないですか

み「どこがじゃ。
 10枚全部売りさばけば……。
 冬のボーナスから、5万円前払いしてもらったことになるだろ。
 お得じゃないの」
食「売りさばく苦労のほうが、ずっと大きいと思います」
売りさばく苦労のほうが、ずっと大きいと思います

み「気合で売れ」
気合で売れ

食「職員の知り合いなんて、みんな被っちゃうでしょ」
み「町内じゃなくてもいいじゃん。
 休日に、遠征して売れ」
食「交通費は出るんですか?」
み「出るわけ無いだろ。
 自転車で行け」
自転車で行け

食「もういいです」
律「あきれた人。
 バカ話聞いてたら、とっくに千畳敷、見えなくなっちゃってるわ。
 次の駅は?」
食「『北金ヶ沢(きたかねがさわ)』です」
み「小金沢?」
食「ぜんぜん違うでしょ」
み「そう言えば、小金沢くんって、どうしてるのかね?」


食「ボクに聞かないでください」
み「まあいい。
 それじゃ、小金沢の名物は?」
食「『北金ヶ沢』です。
 ここには、樹木の名物が多いんですよ」
み「ほー。
 それは、興味あるな。
 椿か?」
椿か?

食「北限を過ぎちゃったでしょ。
 まずは、イチョウです」
み「ほー。
 大きいイチョウか?」
食「日本一です。
 2001年の環境省の調査で、日本一のイチョウと認定され……。
 2004年、国の天然記念物に指定されました」
2004年、国の天然記念物に指定されました

み「そりゃスゴいわ。
 これがほんとの大銀杏」
白露山。ナチュラルに武士化。その後の推移が楽しみでしたが……。残念ながら、2008年解雇処分となりました。
↑白露山。ナチュラルに武士化。その後の推移が楽しみでしたが……。残念ながら、2008年解雇処分となりました。

食「言うと思った。
 実は、青森県には、イチョウの巨木が異様に多いんです。
 全国ベストテンのうち、1、2、4、6位が青森県にあります」
み「なぜじゃ?」
食「なじかは知らねど……。
 でも、ほんとに見事なイチョウですよ。
 『北金ヶ沢駅』から、歩いて10分くらいのところにあります。
 樹齢は、およそ1,000年」
樹齢は、およそ1,000年

み「1,000年前って云うと……。
 平安時代か?
 小野小町、手植えのイチョウだったり」
小野小町、手植えのイチョウだったり

食「イチョウが日本に入ってきたのが、ちょうどそのころと言われてます」
み「もともと日本にはなかったの?」
食「中国原産ですね」
み「日本最古のイチョウだったりして」
食「一番古いイチョウは、対馬にある『琴(きん)のイチョウ』と云われてます」
一番古いイチョウは、対馬にある『琴(きん)のイチョウ』と云われてます

み「男らしい名前だな」
食「“きん”は、琴ですよ。
 地区の地名です。
 むしろイチョウは、女性にご利益のある木なんですよ」
み「ほー。
 どんな?」
食「『北金ヶ沢』のイチョウは、『垂乳根(たらちね)のイチョウ』と呼ばれてます」
『北金ヶ沢』のイチョウは、『垂乳根(たらちね)のイチョウ』と呼ばれてます

み「あ、わかった。
 枝から、気根みたいなのが下がってるんだな」
食「当たりです。
 あの気根は、『乳根(ちちね)』とも呼ばれるそうです」
あの気根は、『乳根(ちちね)』とも呼ばれるそうです

食「とにかく、一見して神々しさを感じる巨木です」
み「どのくらいデカいの?」
食「幹周り22メートル。
 樹高は31メートルあります」
み「幹回りもスゴいけど……。
 樹高31メートルは、大したもんだね。
 枝が枯れ下がってこないってことは……。
 まだ、樹勢が衰えてないってことだよね」
まだ、樹勢が衰えてないってことだよね

み「大きさの日本一ってのは、高さのこと?」
食「いえ。
 樹木は、胸高の幹周りで図ります。
 日本一の巨樹は、『蒲生の大楠(がもうのおおくす)』と呼ばれる、鹿児島のクスノキで……」
日本一の巨樹は、『蒲生の大楠(がもうのおおくす)』と呼ばれる、鹿児島のクスノキ

食「幹回りは、24メートルです」
み「ひょえー」
食「でも、『蒲生の大楠』は、当然、上に行くに従って細くなってきます」
み「当たり前だろ」
食「『垂乳根のイチョウ』は違います。
 ほとんど同じ太さのまま、幹が真っ直ぐ起ちあがってるんです」
ほとんど同じ太さのまま、幹が真っ直ぐ起ちあがってるんです

食「見た目の迫力から言ったら……。
 『蒲生の大楠』を凌ぐかも知れません。
 まさに神木の威厳満点です」
まさに神木の威厳満点です

み「女性にご利益って、当然、お乳だよね」
食「そうです。
 昔は粉ミルクなんてありませんから……。
 お乳が出なければ、大変なんです。
 近くに貰い乳のできる人でもいなければ……。
 赤ちゃんは死んでしまいます。
 戦前までは、秋田や北海道からお参りに来る人もたくさんいたそうです」
み「なるほど。
 せっかく子供を授かっても……。
 お乳が出なかったら、お嫁さんは辛いよな」
食「イチョウの傍らには、祠があります」
イチョウの傍らには、祠があります

食「お神酒と米を供えてお参りし……」
お神酒と米を供えてお参りし……

食「米だけ持ち帰って食べると、お乳が出ると伝えられてます」
み「お乳は出なくていいけど……。
 乳だけデカくしてもらえないか?」
乳だけデカくしてもらえないか?

食「もらえません」
律「妊娠すれば、大きくなるわよ」
妊婦体験ジャケット
↑妊婦体験ジャケット

み「それは、望み薄です」
律「それもそうね」
み「あっさり、納得すな!
 でも、そんな大イチョウから降るギンナンって、スゴいだろうね」
そんな大イチョウから降るギンナンって、スゴいだろうね
↑東京『北の丸公園』

み「臭くてたまらんぞ」
食「残念ながら……。
 『垂乳根のイチョウ』は、雄木ですから……」
著作200冊、生徒へ発行した学級通信は4000号だそうです
↑著作200冊、生徒へ発行した学級通信は4000号だそうです。

食「ギンナンは成りません」
ギンナンは成りません

み「にゃにー。
 オカマイチョウか。
 そんなら、女性の乳房より、男性のあそこに見立てる方が自然なんじゃない?」
食「そんな人、いないってことですよ」
み「そうかのぅ。
 短小の男が、祈願しないものかのぅ」
割礼を描いた絵だそうです(サッカラ遺跡/エジプト)
↑割礼を描いた絵だそうです(サッカラ遺跡/エジプト)

み「供えた米を持ち帰って食べたら、大量の精液が……」
律「やめなさい!」
み「いてー。
 叩かなくてもいいじゃない」
叩かなくてもいいじゃない

律「叩かれて当然です。
 すみません。
 お話を続けてください」
食「このイチョウから、少し山側に向かうと……。
 『関の甕杉』があります」
み「わかった。
 杉の木だな」
律「誰でもわかるわ」
食「こちらも、樹齢1,000年」
こちらも、樹齢1,000年

み「なんか、いい加減な数字なんじゃないの?」
食「ま、そう伝えられてるわけで」
み「切り倒して、年輪を調べてみるか」
佐賀県武雄市『ララフィール』の逸品『黒髪バウム』
↑佐賀県武雄市『ララフィール』の逸品『黒髪バウム』。

食「罰が当たりますよ」
避雷針に貫かれる神父
↑映画『オーメン』の1シーン。避雷針に貫かれる神父。

食「神が宿ると云われてるんですから」

↑額に宿るのは、カブトムシ

み「大きさは?」
食「幹周り8.2メートル、樹高30メートルです」
幹周り8.2メートル、樹高30メートルです

み「さっきのイチョウより、ぜんぜん細いじゃん」
食「イチョウがデカすぎなんです。
 幹周り8.2メートルと云うことは……」
み「割る、3.14でいくら?
 ほれ、電卓」
食「8.2割る3.14で……。
 直径2.6メートルになります」
み「うーん。
 曙が横になったよりまだ太いわけだな」
曙が横になったよりまだ太いわけだな

み「じゃ、『垂乳根イチョウ』の幹周り22メートルってのは……」
食「22割る3.14で、直径7.0メートルです」
新潟交通の中型バス。全長7メートル。『垂乳根イチョウ』の後ろに置けば、このバスはすっぽり隠れるということです。
↑新潟交通の中型バス。全長7メートル。『垂乳根イチョウ』の後ろに置けば、このバスはすっぽり隠れるということです。

み「そりゃ、デカすぎだわ」
食「で、この『関の甕杉』ですが……。
 江戸時代の紀行作家、菅江真澄もわざわざ見に来てるほどなんです」
み「おー、マスミン、ここにも来てたのか」
おー、マスミン、ここにも来てたのか

食「何です?、マスミンって」
み「菅江真澄くんのキュートなニックネームよ」
食「友だちみたいですね」
み「まぁな」
 いつ来たの?」
食「寛政9年、1797年です」
み「今から200年以上前か。
 そのころから、名高い巨木だったわけね」
食「ですね」
み「“かめ杉”の“かめ”って、“もしもし亀よ”の亀?」
女優、奈美悦子。さすが着こなしてます。
↑女優、奈美悦子。さすが着こなしてます。

食「いえ。
 台所にある甕です」
台所にある甕です

 ちなみに、甕と壺の違いは……。
 「頸部の径が口径あるいは腹径の2/3以上のものを甕と呼び、2/3未満のものを壺とする」だそうです(東大理学部人類学教室の長谷部言人(ことんど)による定義)。
ご存知、違いのわかる男
↑ご存知、違いのわかる男

食「海から見た形が、似てるんだとか」
海から見た形が、似てるんだとか
↑あんまりそうは見えません。

み「なるほど。
 海上からの目印にもなってたわけか」
食「そうかもしれません。
 あ、そうそう。
 この杉のかたわらに、板碑(いたび)が並べてあって……」
この杉のかたわらに、板碑(いたび)が並べてあって……

食「『関の古碑群』と呼ばれてます」
み「“こひぐん”ってのはなんじゃい?」
食「古い碑(いしぶみ)の群と書きます」
み「古いっていつごろ?」
食「14世紀前半です」
み「室町時代?」
食「鎌倉時代の末期ですね」
鎌倉の大仏さま。高さは、11.39メートル。鎌倉市の津波想定は14.5メートル。大仏さまは、完全に水没します。
↑鎌倉の大仏さま。高さは、11.39メートル。鎌倉市の津波想定は14.5メートル。大仏さまは、完全に水没します。

み「そりゃ古いわ」
食「菅江真澄も、この碑を見ていったようです」
み「何の碑なわけ?」
食「『津軽大乱』と呼ばれる安藤氏の内紛があって……。
 そこで討ち死にした武者の霊を慰めるために作られたようです」
なぜか楽しそうに討ち死にする松永弾正(山梨県笛吹市『川中島合戦戦国絵巻』より)
↑なぜか楽しそうに討ち死にする松永弾正(山梨県笛吹市『川中島合戦戦国絵巻』より)

み「群っていうからには、たくさんあるわけ?」
食「42基ですね」
42基ですね

み「縁起悪る。
 何でそんな数にしたんだ?」
食「田畑の開墾などのとき、土の中から発掘されたものなんです。
 それを、1箇所に集めたんですよ」
それを、1箇所に集めたんですよ

み「なるほど。
 焚付にはしなかったわけね」
焚付にはしなかったわけね
↑『箱根関所資料館』

食「出来るわけないじゃないですか。
 石ですよ」
み「さっき、板の碑って言っただろ」
食「石を板状に加工してるから、板碑です。
 第一、木の板で作った碑なんか、何百年も残ってるわけないですよ」
長岡市『八幡林遺跡』で出土した「沼垂城」と書かれた木簡(720年頃のもの)
↑まれには残ります。長岡市『八幡林遺跡』で出土した「沼垂城」と書かれた木簡(720年頃のもの)。

み「石なら、何千年残ってても、不思議なかろ。
 わたしはやっぱり、千年生きてる木の方に、興味があるな」
食「実は、もう1本、見ておきたい木があるんです」
み「まだあるのか。
 それも巨木?」
食「ま、そこそこ大きいですが……。
 樹齢は100年程度です」
み「何だ大したことないじゃん。
 何の木?」
食「タブノキです」
タブノキの芽吹きは美しく、花が咲いたようです
↑芽吹きは美しく、花が咲いたようです。

み「おー。
 日本海側の海っぱたで見かける木だ。
 新潟にもあるよ」
新潟市内の民家に聳えるタブノキ
↑新潟市内の民家に聳えるタブノキ。

み「でも、樹齢100年くらいのは、別に珍しくないでしょ?」
食「北限のタブと云われてます」
み「あ、そうか。
 青森だったな。
 タブは暖地系の常緑樹だもんね」
野槌神社の大タブ(高知県香南市)
↑野槌神社の大タブ(高知県香南市)。幹囲9.2m。樹齢300年。

み「自生?」
食「いえ。
 さすがにそれは無理でしょう。
 民家の庭にあります」
民家の庭にあります

食「植栽樹ですよ」
植栽樹ですよ

み「新潟の農家の庭にも、タブの巨木が植わってるな」
食「ま、広い庭じゃなきゃ植えられませんよね。
 クスノキ科で、巨木になりますから」
浜崎の大タブ(茨城県神栖市)
↑『浜崎の大タブ(茨城県神栖市)』。幹周8.2m。樹齢1,000余年。ほとんど化け物。

み「何で、タブノキなんか庭に植えるんだろ?」
食「さー。
 でも多分、常盤木ということで、縁起がいいからじゃないですか」
常盤木ということで、縁起がいいからじゃないですか

み「あ、そうか。
 北方では、植えられる常緑樹は限られてるってことだね。
 新潟でも、クスノキは路地で育たないし」
食「東京じゃ、街路樹としても使われてますね。
 デカくなってますよ」
千代田区霞ヶ関桜田通りのクスノキ
↑千代田区霞ヶ関桜田通り

み「こっちは、古町のアーケードの下に植えられて、細々と生きてる」
道の両側にひょろっと立ってるのがクスノキ
↑道の両側にひょろっと立ってるのがクスノキ

み「ぜんぜん大きくならない。
 新潟では、観葉植物の扱いだね。
 あとダメなのが、キンモクセイね」
この香りを嗅ぐと、近づく冬を感じてメランコリックになります。初夏に咲くクチナシとは好対照。
↑この香りを嗅ぐと、近づく冬を感じてメランコリックになります。初夏に咲くクチナシとは好対照。

食「育ちませんか?」
み「個人の庭で、冬場風除けをしてやれば育つけど……」
巻いてるのは『寒冷紗』という布
↑巻いてあるのは『寒冷紗』という布。

み「公園でほったらかしにしておくと、年々小さくなる。
 冬の季節風にやられるんだよ」
地吹雪の渡る道路(2013年2月24日/新潟市内)
↑地吹雪の渡る道路(2013年2月24日/新潟市内)。左側の赤黄の棒は、路肩を示すスノーポール。これが無いと、どこまでが道路か、わからなくなるのです。

み「東京のキンモクセイで、一番驚いたのは……。
 小金井の『江戸東京たてもの園』の入り口に立ってる木」
小金井の『江戸東京たてもの園』の入り口に立ってるキンモクセイ

み「クスノキかと思った」
食「新潟でさえそうなら……。
 青森で庭木に出来る常緑樹は、タブくらいなのかな?」
み「新潟では、タブノキよりむしろ……。
 スダジイの方が強いけどね」
新潟市総合福祉会館(新潟市中央区)のスダジイ
↑新潟市総合福祉会館(新潟市中央区)

食「あ、『北金ヶ沢駅』、通過します」
み「ふむ。
 そこそこ大きい駅だったね」
『北金ヶ沢駅』、通過します
↑表側から見たところ

食「ここらは、昔の大戸瀬村の中心地で……。
 駅前に村役場がありましたから。
 今も、大戸瀬支所として使われてます。
 駅の構内は複線化されてて、上下線のすれ違いが出来ます」
駅の構内は複線化されてて、上下線のすれ違いが出来ます

み「おー。
 何かを交換するんだよね。
 何だっけ?
 エール?」
再び登場。怪しい釣り師。
↑再び登場。怪しい釣り師。

食「応援団じゃないんですから。
 列車同士が、そんなもの交換してどうするんです。
 タブレットです」
律「えー。
 そんなの交換してどうするんです?」
み「あなたは、明らかに誤解してます」
律「だって、タブレット端末のことでしょ?」
タブレット端末のことでしょ?

み「ぜんぜん違うわ。
 輪っかだよね」
『津軽鉄道(駅名不明)』
↑『津軽鉄道(駅名不明)』

食「ですね。
 今の『北金ヶ沢駅』のホームが、千鳥状になってたのに気づきましたか?」
み「なんじゃそれ?」
食「駅の手前で線路が2本に分かれて……。
 上り下りのホームが、その線路を挟むように向かい合ってたでしょ」
上り下りのホームが、その線路を挟むように向かい合ってたでしょ

み「左右いっぺんに見れるかい!
 魚じゃないんだから」
『マリンピア松島(魚名不明)』
↑『マリンピア松島(魚名不明)』

食「わかりました。
 でも、説明を続けます。
 そういうホームを、『相対式ホーム』と呼びます」
JR飯田線『小坂井駅(愛知県豊川市)』
↑JR飯田線『小坂井駅(愛知県豊川市)』

み「さっき、千鳥足とか言ったじゃないの」
さっき、千鳥足とか言ったじゃないの

食「千鳥状です。
 『相対式ホーム』の中に、『千鳥式ホーム』というのがあるんです」
み「さっぱりわからん」
食「早い話、ホームは向かい合ってないんです」
み「なんじゃそりゃ!
 線路を挟むように向かい合うのが、『相対式ホーム』だって、言ったばっかりじゃない」
食「どう言ったらいいのかな。
 ズレてるんですよ」
京福電鉄『有栖川駅(京都市右京区)』
↑京福電鉄『有栖川駅(京都市右京区)』

み「ズラが?」
食「違います。
 上りのホームが終わったところから……。
 反対側の下りのホームが始まるんです」
こちらが、『北金ヶ沢駅』
↑こちらが、『北金ヶ沢駅』
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