Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
東北に行こう!(54)
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み「テレビで、2,3度見ただけだけどさ……。
 オムライス食ってた。
 持ってきたメイドさんが……。
 オムライスの上に、ケチャップで、絵文字みたいのを書くわけ。
 ピカチューとか」
ピカチューとか

み「でもって、『ラブ、注入』とか言うわけよ」
これは、シンガポールのメイド喫茶。顔が濃い!
↑これは、シンガポールのメイド喫茶。顔が濃い!

み「画面のなか飛びこんで、オムライス踏み潰したくなったわよ」
画面のなか飛びこんで、オムライス踏み潰したくなったわよ

律「その気持ちは、わからんでもないけど……。
 何でオムライスで太るの?」
何でオムライスで太るの?

み「こういうやつは……。
 1皿じゃ済まない」
1皿じゃ済まない

律「は?」
み「つまり、女の子に話しかけられないようなタイプなわけね」
つまり、女の子に話しかけられないようなタイプなわけね

み「唯一の接点は、オムライスを持ってきてもらうこと」
唯一の接点は、オムライスを持ってきてもらうこと

み「で、オムライス1枚平らげると……。
 また注文する」
また注文する

律「別のにすればいいじゃないの」
み「ケチャップで何か書いてもらうことが重要なのよ」
ケチャップで何か書いてもらうことが重要なのよ

律「なんで?」
み「その時間だけ、女の子に近くにいてもらえるでしょ」
その時間だけ、女の子に近くにいてもらえるでしょ

律「今どき、そんな男いるの?
 キモすぎ」
キモすぎ

み「どうだね、チミ?」
食「知りませんって」
み「あくまでシラを切るつもりだな」
あくまでシラを切るつもりだな

み「オムライスを何皿も食べるかしなきゃ……。
 あんなに太れるわけないんだよ」
あんなに太れるわけないんだよ

み「激しい運動もしてるんだから」
律「オタクの人が、何の運動してるのよ?」
太ってることを苦にしない人たち
↑オタクではありません。太ってることを苦にしない人たち。

み「メイド喫茶のウェイトレスは、ステージパフォーマンスもするわけよ」
メイド喫茶のウェイトレスは、ステージパフォーマンスもするわけよ

み「ほら、今、ご当地アイドルっているじゃない?」
ほら、今、ご当地アイドルっているじゃない?
↑知らなんだ。

み「あんな感じで、お店ごとにアイドルユニットが出来てるの。
 で、ショータイムに歌って踊るわけ(不確かな情報です)」
で、ショータイムに歌って踊るわけ(不確かな情報です)

律「ほんと?
 なんか、ウソくさ」
み「テレビでやってた。
 で、そのショーの時間には、オタクどもが観客になるんだけど……」
そのショーの時間には、オタクどもが観客になるんだけど……

み「ステージに声援を送るわけよ」
ステージに声援を送るわけよ

律「そのくらいいいんじゃない」
み「声援ったって、声出してるだけじゃないのよ。
 一緒になって踊るの。
 その踊りの振りが、異様に早いのよ」
その踊りの振りが、異様に早いのよ

み「ぜったいに覚えられんわ。
 とにかく、あんな太ったオタクたちが……。
 尋常じゃないほど機敏な動きで踊るのよ」
“ヲタ芸”と称するそうです。
↑“ヲタ芸”と称するそうです。

み「あれは、相当な運動量なはず」

↑説明的動画がありました。

み「あれだけエネルギーを消費しながら太れるってのは……。

↑“ヲタ芸”技20連発。

み「それ以上に食べてるからとしか思えない」
律「オムライスを?」
オムライスを?

み「ラジャー」
律「なんか、怪しすぎる説ね」
なんか、怪しすぎる説ね

み「どうかね、チミ?」
食「少なくとも……。
 そういうウワサを耳にしたことはありませんね」
そういうウワサを耳にしたことはありませんね

み「まだ、シラを切るか。
 キリキリ白状せい」
キリキリ白状せい

食「そう言えば……。
 フェリーの事件はどうなったんです?」
フェリーの事件はどうなったんです?

み「あ、そんな話、してたな」
律「すっかり忘れてたわ」
み「どこまで話したんだっけ」
食「フェリーの乗務員に聞きこみに行くってとこまでですよ」
フェリーの乗務員に聞きこみに行くってとこまでですよ

律「そうそう。
 朝の秋田港にいるフェリーに、刑事が乗りこむとこからよ」
朝の秋田港にいるフェリーに、刑事が乗りこむとこからよ

律「どうしてそれが、オタクの話になってるの?」
とあるオタク部屋
↑とあるオタク部屋

み「知らんわい。
 とにかく、話を進める」
食「まだ進めるんですか?」
み「あそこで終わったら、すっきりせんだろ」
あそこで終わったら、すっきりせんだろ

律「誰も覚えてないと思うけど」
み「わたしも覚えてなかったもんね。
 よく思い出したもんだ」
み「それじゃ、始めるぞ。
 舞台は、秋田港に停泊する新日本海フェリー“あざれあ”」
手前が“あざれあ”。後方は、“にっぽん丸”
↑手前が“あざれあ”。後方は、“にっぽん丸”。

み「苫小牧東港を、前夜の19:30分に出港した南行便ね。
 最初の寄港地秋田には、朝の7:45分着。
 出港は9:00分だから、その間に聞きこみをしなきゃならんわけ。
 で、先日犯人さん宅に行った刑事が、部下を連れて乗りこむシーンから」
で、先日犯人さん宅に行った刑事が、部下を連れて乗りこむシーンから

律「あら、部下がいたのね」
み「ま、あの口調で、ヒラ巡査ってことは無いでしょ」
律「何で、今度は2人なの?」
み「フツー、聞きみとかでは、単独行動しちゃいかんのよ」
フツー、聞きみとかでは、単独行動しちゃいかんのよ

律「そうなの?」
み「たぶん」
律「どうして?」
み「1人だと、危険でしょ。
 いきなり、後ろから襲われたりしたら」
いきなり、後ろから襲われたりしたら

み「2人いっぺんにやられるってことは、滅多に無いだろうから」
律「ふーん。
 人出が無いでしょうに、大変ね」
人出が無いでしょうに、大変ね

み「不祥事を防ぐという目的もあるんだよ」
不祥事を防ぐという目的もあるんだよ

み「1人だと、袖の下貰ったりするヤツが必ずいるからね」
1人だと、袖の下貰ったりするヤツが必ずいるからね

律「中村主水みたいね」
中村主水みたいね

み「というわけで、警察官の単独行動は、原則的に出来ないの」
律「じゃ、こないだの聞きこみは?
 あれって、1人しかいなかったじゃないの」
み「……。
 後ろに、もう1人いたの」
後ろに、もう1人いたの

律「ずっと黙ってたわけ?」
ずっと黙ってたわけ?

み「見習い刑事よ」
律「そんな人連れてるくせに、無駄話ばっかりだったじゃない」
み「無駄話の中にこそ、真実は隠れてるの。
 それを、身を持って教えてたのよ」
律「聞いてる方は、呆れてたと思うけど」
み「とにかく!
 そんなとこにかかずらってたら、話が進まんでしょ。
 フェリーには、原則にのっとって、2人で聞きこみに行きました。
 いい?」
フェリーには、原則にのっとって、2人で聞きこみに行きました

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
 早朝の秋田港。
 悠然と巨体を休める“あざれあ”。
悠然と巨体を休める“あざれあ”

 朝霧の中、船側のタラップを昇る刑事が2人。
朝霧の中、船側のタラップを昇る刑事が2人

部「大きい船ですね」
全長200メートル。ジャンボジェットの3倍あります。
↑全長200メートル。ジャンボジェットの3倍あります。

刑「君が小さすぎるんじゃないか?
 階段、無理しなくていいから。
 這って上がりなさい」

↑階段を登る子猫。驚きの展開。

部「失礼ですね。
 そんなに小さくないでしょ。
 これでも、一族の中では一番大きいんです」
これでも、一族の中では一番大きいんです

刑「呪われた一族だ」
呪われた一族だ

部「大きなお世話です。
 ところで、長さん」
ところで、長さん

刑「キミ。
 こんなオシャレな船での捜査に……。
 “長さん”は無いだろ」
“長さん”は無いだろ

刑「川反に聞きこみに来てるんじゃないんだから」
川反に聞きこみに来てるんじゃないんだから

部「巡査部長の古株刑事を“長さん”と呼ぶのは、警察の慣例ですから」
巡査部長の古株刑事を“長さん”と呼ぶのは、警察の慣例ですから

刑「誰が古株なんだね。
 まるでわたしが、昇級試験に受からないみたいじゃないか」
まるでわたしが、昇級試験に受からないみたいじゃないか

部「違うんですか?」
刑「受けないだけだよ」
部「じゃ、なんと呼べばいいんです?」
刑「あだ名でいいよ」
部「あだ名なんて、ありましたっけ?」
刑「あるんだよ。
 飲み屋なんかじゃ、警部補と呼ばれている」
飲み屋なんかじゃ、警部補と呼ばれている

部「は?」
刑「だから君も、警部補と呼んでくれていいんだ」
だから君も、警部補と呼んでくれていいんだ

部「それって、単なる詐称じゃないんですか?」
刑「あだ名なんだからいいんだよ。
 なんなら、警視でもいい」
なんなら、警視でもいい

部「いい加減にしてください。
 免職になりますよ」
免職になりますよ

刑「融通の利かない男だね」
部「刑事が融通を利かせることから……。
 悪との癒着が生じるんです」
悪との癒着が生じるんです

刑「言ってて恥ずかしくないかい?」
部「正論ですから」
正論ですから

部「何ら恥ずかしいことはありません」
刑「やれやれ。
 あ、あそこがフロントだ。
 可愛い子がいるね。
 あの子がきっと、例のフロント嬢だ」
あの子がきっと、例のフロント嬢だ

刑「わかってるね、西園寺くん」
部「は?
 ボク、西園寺なんですか?」
ボク、西園寺なんですか?

刑「そうだろ。
 小さい刑事は、西園寺と決まってるんだ。
 それとも、もう一人のハゲの方がいいのかい?」
それとも、もう一人のハゲの方がいいのかい?

部「西村雅彦が演じてる今泉慎太郎のことですね」
西村雅彦が演じてる今泉慎太郎のことですね

刑「あれは、作りすぎだよね。
 あそこまでバカな刑事がいるわけないよ。
 知恵遅れレベルじゃないか」
知恵遅れレベルじゃないか

部「じゃ、ボクは、石井正則演じる西園寺守ということですか?」
じゃ、ボクは、石井正則演じる西園寺守ということですか?

刑「さっきから、小男だって言ってるじゃないか」
さっきから、小男だって言ってるじゃないか

部「でも、古畑任三郎は警部補ですよ」
でも、古畑任三郎は警部補ですよ

刑「だから!
 わたしのことも、警部補と呼べて言ってるんだ。
 何も、署内で呼べとは言ってないだろ」
何も、署内で呼べとは言ってないだろ

部「署内で呼べるわけないじゃないですか」
刑「だから、彼女の前だけでいいんだ。
 ああいう子、好みなんだよ」
ああいう子、好みなんだよ

部「危ねー」
危ねー

刑「言葉遣いに気をつけたまえ。
 それじゃ、行くよ。
 あ、もしもし」
あ、もしもし

孃「いらっしゃいませ」
刑「取りあえずビール」
取りあえずビール

嬢「は?」
刑「冗談です。
 会社を通してお願いしております警視庁の者です」
会社を通してお願いしております警視庁の者です

部「秋田県警でしょ」
秋田県警でしょ

刑「冗談です。
 秋田県警、七曲署の者です」
七曲署の者です

部「大曲署でしょ」
大曲書でしょ

刑「今、身分証をご覧に入れます。
 一瞬ですよ。
 チラ」
今、身分証をご覧に入れます

刑「見えました?」
嬢「あまり、よく……」
刑「あなた、目はいい方ですか?」
あなた、目はいい方ですか?

嬢「普通だと思います」
刑「普通?
 アフリカ人の普通は、視力6.0だそうだから、油断なりません」
アフリカ人の普通は、視力6.0だそうだから、油断なりません

嬢「そんなには見えません」
刑「それじゃ、もう一度。
 チラ」
チラ

刑「どうです?
 読めました、階級?」
嬢「いいえ」
刑「そう。
 大曲署の焼畑と申します」
大曲署の焼畑と申します

刑「署では、警部補なんて呼ばれてます」
部「詐称はマズいですって」
刑「あだ名なんだからいいだろ。
 隣にいる男、見えますか?
 視力1.5以上じゃないと、見えないかも知れません」
視力1.5以上じゃないと、見えないかも知れません

刑「小さすぎて」
小さすぎて

部「見えないわけないでしょ。
 ノミじゃないんだから」
ノミじゃないんだから

刑「それじゃ、ダニかね?」
それじゃ、ダニかね?

部「いい加減にしてください」
刑「この小うるさいのは、わたしの部下で、金閣寺と云います」
金閣寺での野点で出されるお菓子のようです
↑金閣寺での野点で出されるお菓子のようです。

部「云いませんよ」
刑「“金隠し”だっけ?」
“金隠し”だっけ?

部「違います。
 山田でしょ」
山田でしょ

刑「ダメじゃないか、そんな名前じゃ」
部「本名ですって」
刑「わたしが“焼畑”とひねったんだから……」
わたしが“焼畑”とひねったんだから……

刑「キミも習いなさい。
 法隆寺にするか?」
法隆寺にするか?

部「だから、それじゃ詐称でしょ」
刑「つまらん男だね。
 そうだ。
 仁和寺にしよう」
仁和寺にしよう
↑立派なお寺です

刑「知ってるだろ?
 仁和寺の法師の話」
部「知りません」
刑「キミは、古文の時間、寝てたんじゃないのか?」
古文の時間、寝てたんじゃないのか?

刑「『徒然草』に出て来る有名な話だ」
『徒然草』に出て来る有名な話だ

刑「宴会で酔っ払って、頭に被った鼎が抜けなくなったり……」
宴会で酔っ払って、頭に被った鼎が抜けなくなったり……

刑「山の上の岩清水八幡宮に参ろうとして、麓にある別の神社を拝み……。
 人はどうして山に登っていくのかと、不思議がりながら帰って来たり……」
人はどうして山に登っていくのかと、不思議がりながら帰って来たり……

刑「アホな坊さんをたくさん排出した有名な寺なんだ」
アホな坊さんをたくさん排出した有名な寺なんだ

刑「わたしは、京都に修学旅行にいったとき……。
 自由行動の日に、わざわざ訪ねてみたほどだ」
自由行動の日に、わざわざ訪ねてみたほどだ

部「物好きですね」
刑「ということで……。
 この男は、仁和寺と云います。
 巡査補です」
部「なんですか、“補”って」
なんですか、“補”って

部「ちゃんとした巡査ですよ」
刑「偉くなったもんだな」
部「最初の階級が巡査でしょ」
警察学校卒業式
↑警察学校卒業式

刑「わたしの時代は違ったぞ。
 最初は巡査見習で、次が巡査補」
京都府警宮津署養老駐在所に勤務する『伊右衛門(いえもん)』くん
↑京都府警宮津署養老駐在所に勤務する『伊右衛門(いえもん)』くん。階級は、まだ無い(と思う)。

刑「その次が巡査代理」
寝ぼけてるときに、帽子を被らされたようです
↑こちらは、素人の犬。寝ぼけてるときに、帽子を被らされたようです。

刑「さらに、副巡査、巡査代行と来て……」
タイにいます
↑タイにいます。

刑「ようやく、巡査になれたものだ」
ようやく、巡査になれたものだ

部「いい加減にして、話を聞きましょうよ」
刑「せっかちな男は嫌われるよ。
 それじゃ、きみが裏取りをやってみたまえ」
裏から見た鳥
↑裏から見た鳥。

部「わかりました。
 お忙しいでしょうから、端的にお聞きします。
 この写真の方、御存知ですか?」
この写真の方、御存知ですか?

孃「1週間くらい前のお客さまです。
 新潟からご乗船されました」
新潟からご乗船されました

部「ありがとうございました。
 それでは失礼」
それでは失礼

刑「待ちたまえ」
待ちたまえ

部「何です?」
刑「そんないい加減な確認でどうする。
 正確にあの日だったか、きっちり裏を取らなきゃダメだろ。
 別の日に乗って記憶を植えつけたのかも知れないぞ」
て記憶を植えつけたのかも知れないぞ

部「失礼しました。
 この人を見かけたのは、X日でしょうか?」
孃「だと思います」
部「ありがとうございました」
刑「あま~い!」
あま~い!

部「まだですか?」
刑「何度も乗って、日にちを特定しづらくしてる可能性もある。
 この男は、こちらの常連ですか?」
この男は、こちらの常連ですか?

部「フェリーに毎日乗る人はいないでしょう」
フェリーに毎日乗る人はいないでしょう

刑「きみが答えてどうする。
 この男を見かけたのは、X日以外にもありますか?」
この男を見かけたのは、X日以外にもありますか?

孃「いいえ。
 その日だけです」
刑「日付を覚えておられるわけは?」
孃「わたしの誕生日だったんですよ」
わたしの誕生日だったんですよ

孃「お休みをもらうつもりだったのに……。
 シフトの都合で勤務になっちゃって」
シフトの都合で勤務になっちゃって

刑「なるほで。
 デートを予定してたわけですな」
デートを予定してたわけですな

部「そういうことは、聞くべきじゃないでしょ」
刑「ほんとに小うるさい男だね」
ほんとに小うるさい男だね

孃「その日のお客さまでしたから、よく覚えてます」
部「なるほどー。
 それじゃ、間違いようもありませんね。
 “長さん”、裏が取れました」
“長さん”、裏が取れました

刑「“長さん”は止めたまえ。
 警部補だ」
部「昇進試験、受ければいいのに」
昇進試験、受ければいいのに

刑「大きなお世話だよ。
 受かるもんなら、とっくに受けてるよ」
部「そのうち、追い越しちゃいますよ」
そのうち、追い越しちゃいますよ

刑「そんなことさせるものか。
 獅噛みついて、引きずり下ろしてやる」
獅噛みついて、引きずり下ろしてやる

部「とにかく、これで裏取りは終了でしょ。
 早く署に帰りましょう」
刑「未熟者め」
未熟者め

刑「わたしを追い越すなど、100年早いわ。
 こんな程度で、裏取りになんかならんだろ」
部「どうしてです?
 新潟からフェリーに乗ったという確認が取れたじゃないですか」
新潟からフェリーに乗ったという確認が取れたじゃないですか

刑「フェリーが動いてたかどうかの確認が、まだだろ」
フェリーが動いてたかどうかの確認が、まだだろ

部「へ?
 動かなきゃ、目的地に行けないじゃないですか」
刑「今、このフェリーは動いてるかね?」
部「止まってますよ。
 秋田港に停泊中ですから」
秋田港に停泊中ですから

部「あ!
 この人が容疑者を見たのも、新潟港に停泊してるときだったかも知れないということですね?」
この人が容疑者を見たのも、新潟港に停泊してるときだったかも知れないということですね?

刑「そうだよ」
部「停泊中なら……。
 顔を印象づけた後で、船を下りることも出来る」
顔を印象づけた後で、船を下りることも出来る

部「なるほど。
 さすが、“長さん”だ。
 伊達に年はとってませんね」
伊達に年はとってませんね

刑「いちいち、引っかかることを言う男だね」
いちいち、引っかかることを言う男だね

部「あの、すみません。
 もう一度、お聞きします。
 この写真の人を見たとき、フェリーは動いてましたか?」
この写真の人を見たとき、フェリーは動いてましたか?

孃「いいえ。
 新潟港に停泊中でした」
新潟港に停泊中でした

部「よっしゃー!」
よっしゃー!

部「てことは、てことは!
 その後で、何気ない顔で船を下りることは可能ですね?」
その後で、何気ない顔で船を下りることは可能ですね?

孃「それは、もちろん出来ます。
 でも、下船にはチケットの半券が必要ですから……」
でも、下船にはチケットの半券が必要ですから……

孃「新潟から乗って、そのまま降りたりしたら……。
 証拠が残ってしまうんじゃないでしょうか?」
部「その日の半券は取ってありますか?」
孃「先日、お問い合わせをいただいて、あの日回収した分を調べましたが……。
 そういうチケットは残ってませんでした」
部「なんだ、もう調べてあるんじゃないですか。
 まぁ、いいです。
 何か徳利……」
何か徳利……

部「じゃなくて、トリックを使ったに違いない」
刑「どういう?」
部「わかりませんよ。
 そんなことは、しょっ引いてから吐かせればいいんです」
しょっ引いてから吐かせればいいんです

刑「恐ろしいことを言う男だ。
 キミは、江戸時代の岡っ引きかね」
キミは、江戸時代の岡っ引きかね

部「とにかく、アリバイは崩れました」
アリバイは崩れました

部「早く任意で引っ張りましょう」
早く任意で引っ張りましょう

孃「あの。
 でも、船が新潟港を離れてから……。
 その方から、フロントにお電話が架かってきました」
その方から、フロントにお電話が架かってきました

刑「酔い止めを持ってきてくれという電話ですな?」
酔い止めを持ってきてくれという電話ですな?

部「なんですとー」
なんですとー

部「そんなこと、初耳ですよ」
刑「言わなかったっけ?」
部「聞いてません!」
刑「こないだの聞きこみで、そう話してただろ」
部「ボクじゃありませんよ、こないだ同行したのは」
刑「そうだっけ?」
部「ビキニ刑事でした」
ビキニ刑事でした

刑「あぁ。
 そうだったな。
 彼女にも困ったものだ。
 聞きこみにビキニで来るんだから」
聞きこみにビキニで来るんだから

刑「あんなのと一緒じゃ、誤解されて大迷惑だ」
あんなのと一緒じゃ、誤解されて大迷惑だ

刑「で、あの日は、彼女を脇に待たせて……。
 わたしだけで応対したんだ」
部「彼女、風邪引いてましたよ」
彼女、風邪引いてましたよ

刑「普通、引くわな」
部「そんなことはどうでもいいです。
 酔い止めの話ってなんですか?」
酔い止めの話ってなんですか?

刑「新潟の出港は、23時半だろ。
 その日、新潟で接待だったそうだよ」
新潟で接待だったそうだよ

刑「で、船に乗りこんだら……。
 急に酔いが回ってきた」
急に酔いが回ってきた

孃「フロントでお話したときも、海が時化てるか聞いておられました」
海が時化てるか聞いておられました

刑「で、電話が架かってきた。
 相手は、船室の電話ですか?
 携帯とかじゃないですか?」」
孃「フロントへは、携帯からは架けられません。
 間違いなく、船室からのお電話でした」
間違いなく、船室からのお電話でした

刑「そのとき、フェリーはまだ新潟港でしたか?」
孃「いいえ。
 出港した後です」
部「あちゃー」
あちゃー

部「これで決まりですね。
 アリバイ成立です」
刑「キミは、いつもながら……。
 判断が早すぎるよ。
 あっちの方も、早いんじゃないか?」
あっちの方も、早いんじゃないか?

部「なんですか?、あっちの方って」
刑「まぁ、いい。
 で、電話の内容は?」
電話の内容は?

孃「船酔いしそうなので、酔い止めが無いか聞かれました」
船酔いしそうなので、酔い止めが無いか聞かれました

部「売店には、置いてないんですか?」
売店には、置いてないんですか?

孃「あの時間は、もう閉まってます。
 それに、薬剤師が居ないので……」
薬剤師が居ないので……

孃「お薬は置けません」
刑「当然ですな。
 しかし、フロントの方では、常備してる?」
フロントの方では、常備してる?

孃「すみません。
 やはり、船酔いなさるお客さまは、多いもので」
船酔いなさるお客さまは、多いもので
↑フェリーじゃありませんが。苦しそうですね。

刑「いえ。
 責めてるわけじゃありませんよ」
こんな子なら、責めてみたい
↑こんな子なら、責めてみたい。

刑「それがサービス業と云うものです。
 売らなければ、問題ありません」
売らなければ、問題ありません

孃「はい。
 お金を置こうとなさるお客さまもおられますが……。
 ご説明して、ご理解いただいてます」
東北に行こう!(53)目次東北に行こう!(55)




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      1. ハーレクイン
    • 2012/12/18 11:26
    • 総集編(54)が、Mikiko’s Roomサイドバーに賑々しくUPされました。
      とはいえ、旅行記のはずがいつの間にやら大長編推理小説に変貌。謎が謎を呼ぶ日本海ミステリーツアー。推理物の王道「アリバイくずし」に挑戦するお気楽作家Mikiko!
      さあ、その成果や如何に。ご紹介しましょう
      ●オムライスは“ラブ”の証。注入! シンガポールワールド。
      ●“こんなもの!!”ラブなど不在、楳図ワールド。
      ●オムライスは肥満の原因。♪なんでだろ~。
      ●「やっぱり一枚足りないわ」なんでだろ~、は『番町皿屋敷』お菊さん。
      ●ほんとに童貞なの?「信じらんない」。信じられなければ確かめることだ。
      ●オムライスは出会いの場。ええい、うっとうしい。
      ●「キ」は「気」だ。のび太よ。
      ●しらをきる【白を切る】「しら」は“知らぬ”、「白」は当て字。“しらじらしい”“真面目・正気”の意味の「しら」とも。
      「切る」は“たんか・見得を切る”で、目立つような口ぶりや態度をとる意。
      ●肥満はオムライスの証。一皿500グラム。
      ●メイドさんのステージパフォーマンス。結成ラッシュのご当地アイドル。新潟のRYUTist! 広島のONOMITTY!!
      ●これは必見!“ヲタ芸”技20連発(勘定したが19しかない)。
      ●キリキリ白状せい。キリキリ【きりきり】動作を速やかに行うさま。てきぱき。(広辞苑第六版)
      ●おしっこのトラブルには、大鵬薬品のハルンケア内服液がお勧め。
      ●ヒトデは人出に非ず、人手。
      ● 新潟銘菓「これでよしなに」饅頭。おぬしもなかなか悪じゃのう。
      ●「刑」さんには部下がいた! 刑事に危険と不祥事はつきもの。必ず二人で行動しましょう。ただし、俺の後ろに立つな。
      ●ある有名な都市伝説……。三船敏郎主演のCM「男は黙ってサッポロビール」が放映されていた頃、ある男子学生がサッポロビールの入社試験を受けた。しかしその学生は面接官の質問に対し無言のまま何も答えない。怒った面接官「なぜ黙っている!」と一喝、この学生「男は黙ってサッポロビール」とだけ発言。この一言で、この学生は見事内定をもらった……。
      後日談。ある学生、これと同じ真似をしたところ「オリジナリティの無いものはダメ」と敢え無く不合格。
      ●朝霧の中、船のタラップを登る刑事二人、マストの梯子を上る船員たち……。昇り切ったものは落ちるしかない定め。
      ●船は大きい、船は巨大だ。積載量において、船を上回る乗り物はこの世にない
      ●秋田川反は「長さん」のホームタウン。
      ●「長さん」は、古株にして昇級試験に受からない刑事さんの別名。
      ●「長さん」のあだ名はなんと“警部補”! これは使える。係長のあだ名は“部長”、学部長のあだ名は“学長”、事務次官のあだ名は“総理”。
      ●悪との癒着は断固拒否。融通の利かない「部」くん。
      ●言ってて恥ずかしい「セイロン」。現在はスリランカ民主社会主義共和国、首都はスリジャヤワルダナプラコッテ(長い!)。
      ● 古畑任三郎警部補の部下は、西園寺公望、あ、いや守くんと、ハゲ、あ、いや、今泉慎太郎くん。
      ●シンガポール警察(だったよな)の署内では、巡査部長を警部補と呼んでいいらしい。
      ●何度見ても可愛い台湾高速鉄道の車内販売員さん。名前、なんていうのかなあ。
      ●この画像も何度目だろう。新日本海フェリーのフロント。
      ●あまり面白くない上段、おっと冗談“取りあえずビール”。
      ●そおなんだよ。警察官は、我が組織のことを“会社”と呼ぶんだよね。
      ●最終回、さらば秋田県警大曲署。
      ●簡単には見せない警察手帳。見たければ視力を鍛えろ。
      ●大曲署の焼畑任三郎弁当。部下は怪奇ノミ男じゃなくて、金閣寺、じゃなくて金隠し、でもなくて法隆寺、ええかげんにせえよ仁和寺じゃあ(ウソ)。
      ●センター古文に効果絶大、中公文庫の『マンガ日本の古典』シリーズ。
      ●「部」くんの階級は巡査補。「補」は筆順に注意。巡査補から巡査になるには四階級も上がらねばならぬ。大変だなあ、警察も。
      ●裏取り捜査の手はじめは“鳥の裏”から。捜査の基本だ!
      ●甘~い。裏取り捜査は正確に。
      ●フェリーの常連。一週間に十日乗る。あなたってどういうの?
      ●なぜそんなに日付を正確に覚えている? その日は私の誕生日! ひどいわ、お仕事させるなんて。
      ●“長さん”バックが取れました。
      ●受かるものなら受ける、昇進試験。
      ●階級社会はサバイバルゲーム。追い越すものは引きずり下ろす。
      ●武蔵破れたり! 未熟者め。
      ●いくらフェリーでも、動かなければ目的地に着けぬ。当然だな、「部」くん。
      ●「亀の甲より年の功」。こないだテレビでやってたけど、若い子は誰ひとり知らなんだ。
      ●またも出ました「よっしゃー」くん。この段階で何度目の登場だあ。
      ●米田一基の貧乏徳利。うーむ、ようわからん。
      ●「部」くん。拷問には法務大臣の、あ、いや老中の許可が必要だぞ。
      ●「犯」さんのアリバイ工作。最後の砦は「酔い止めを持ってこい」の電話が出航後フロントに! な、な、な、なんですとー。
      ●ビキニ刑事の登場は、ただの読者サービス。
      ●酔いが回った原因は、新潟での接待。乳に酔ったのでは。
      ●>嬢「間違いなく船室からのお電話でした」。ふっふっふ、それにはこんな徳利、いやトリックがあるのだよ。明かすわけにはいかぬがなあ。
      ●は・や・いキミには酔い止め薬。効くかなあ。
      ●せめてヤクザ医師でも乗ってればなあ、薬を販売できるのだが。
      ●これも読者サービス。またまた出ました、台湾高速鉄道の車内販売員さん。年は? 幾つかなあ。
      はい、ということで今回は紹介コメのタイミングを外したうえ、1本目のサイドバーに『東北』(54)の表示が。しかも今日は『由美美弥』ではなく『リュック』の掲載日(なにげに番宣)。
      どこに投稿しよう、と迷いましたが、結局ココ壱番屋、ではなくてここ『東北に行こう!』(54)の投稿欄にしました。
      『東北』総集編自体にコメすると、当たり前だが内容がかぶるんだよね。
      ま、たまにはよろしかろう、ということで、『東北』(54)は絶好調、アリバイくずし推理ゲームの真っ只中です。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2012/12/18 20:18
    •  番宣、ありがとうございます。
       これまで、『東北に行こう!』は、最新記事には載せてませんでした。
       これを、今回から載せるようにしたのは……。
       サイドバーを刷新する予定があるからです。
       今は、すべてのコンテンツのリンク一覧を載せてますが……。
       この一覧表示を止めにして、コンテンツごとの一覧ページへのリンクに変えようと思ってます。
       理由はもちろん、表示されるリンク数を減らすためです。
       そうなると、『東北に行こう!』をアップしたことが、トップページではわからなくなります。
       なので、最新記事に載るようにしたんですね。
       しかし……。
       ここに番宣を載せるのは、どんなもんでしょ?
       このコメントを読む人は、すでに『東北に行こう!(54)』本文を読んでると思うけど。
       「これでよしなに」は、饅頭ではありません。
       瓦煎餅です。
       しかも、新潟銘菓ではなく、東京都江東区の『みなとや』というお店のオリジナル商品です。
      http://www.minatoya.biz/shohin/shinmotsu/koredeyoshi.html
       船は大きい。
       先日の『探検バクモン』は、大形貨物船の造船工場でした。
       面白かった!

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2012/12/18 23:43
    • いよいよ懸案のトップページ刷新ですか。どんなふうになるのか、楽しみですなあ。
      しかし、わたしなどには想像もつきませんが、大変な作業なんでしょうねえ、ご苦労様です。
      >ここに番宣を載せるのは、どんなもんでしょ?
      >このコメントを読む人は、すでに『東北に行こう!(54)』本文を読んでると思うけど。
      ま、そうだよね。
      書きましたように、今回は悪条件が重なりましたので……。明日まで待ってもよかったんだけどね。
      今後はこういう事態は避けましょう。
      ただ、ふっと思ったんだけど、小説なんかでも、本文の前に「あとがき」から読む人がいるよね。とすると、『東北』も番宣から読む人がいたりして(わはは;あとがき作家HQ)。
      小判煎餅「これでよしなに」は、東京・深川銘菓。
      小判型の煎餅20枚入り1,050円。
      中に小判(こちろんおもちゃ)が1枚、こっそりと封入されているらしい。
      お代官様に進呈しているのは、やはり“越後屋”らしいぞ。
      しかし、見栄っ張りの江戸者が、よくこういうのを作ったよなあ。
      面白い、座布団1枚!
      『探検バクモン』最新版は、小田急の車両基地。
      こういう番組を作れるのは、さすがNHK、なんだろうね。

    • ––––––
      4. Mikiko
    • 2012/12/19 07:52
    •  そんなに大した作業ではありません。
       その気になれば、すぐにできます。
       早い話、乗り気じゃないだけですね。
       ま、そんなことも言ってられません。
       年末……。
       が無理なら、お正月明けかな。
       前にも書きましたが……。
       「越後屋」は、新潟県と関係ありません。
       以下、『センセイのリュック/第三場 第三景(https://mikikosroom.com/archives/2771036.html)』のコメント再掲(手抜きじゃのぅ)。
      ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
       でも、三井越後屋は伊勢商人で、越後とは関係無いんです。
       江戸に出てから、越後屋を名乗ったんですね。
       なぜ伊勢屋にしなかったかというと……。
       当時、江戸では、“伊勢屋、稲荷に、犬の糞”と云われるほど、伊勢屋が溢れかえってたからです。
       江戸に出てきた三井高利の祖父は、三井越後守高安と云う武士だったんですね。
       高安の子、高俊が、時勢を見取って、武士から商人に鞍替えしたそうです。
       なお、“越後守”という名乗りですが、高安が越後の領主だったわけではなく……。
       同姓同守(この場合“三井越後守”)がいなければ、自主申告でテキトーな“守”を名乗れたようです。
       つまり高利は、祖父の“越後守”から“越後屋”を名乗っただけで……。
       越後の国とは、縁もゆかりもないんです。

    • ––––––
      5. ハーレクイン
    • 2012/12/19 10:09
    • 時代物で多いよ、越後屋。
      人気あるのかなあ。
      それとも、「悪代官→癒着→越後屋」という図式は定番なのかなあ。
      トップページの刷新は“その気になればすぐにできる”“乗り気じゃないだけ”。
      ん?
      なぜだ。
      今の形に愛着があるのか。
      それともめんどくさいだけか。

    • ––––––
      6. Mikiko
    • 2012/12/19 19:36
    •  せっかく苦労して、3本サイドバーに改造したのにさ。
       ま、3本バーはそのままにするか。
       めんどいのぅ。
       誰かしてくれ。

    • ––––––
      7. ハーレクイン
    • 2012/12/19 21:11
    • 無理に改造することもないんじゃないの。
      それともやっぱり不都合があるのか、ちょっと前にイネさんが言ってたような……。

    • ––––––
      8. Mikiko
    • 2012/12/20 07:43
    •  1,500回、2,000回と続くことを考えれば……。
       必ず、やらなきゃならないことですから。
       刷新は、早いに越したことはないんです。
       やらねば!

    • ––––––
      9. ハーレクイン
    • 2012/12/20 11:57
    • やらなきゃならんな。
      いろいろ楽しいことを考えて、楽しんでやるといんじゃないか(なんのこっちゃ)。
      ま、頑張れ。
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