Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
東北に行こう!(16)
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み「ところで、クニマスの起源ですが……。
 放流してないのに、何で昔からいるんです?」
老「田沢湖には、少ないながら流入河川もあるでな」
み「あれ?
 そうなんですか?」
老「じゃから、カルデラ湖とも言い切れないわけじゃ」
み「なるほど」
老「文献に残ってるところでは……。
 江戸時代からのようじゃ。
 久保田藩主佐竹義和(さたけよしまさ・1775~1815)が田沢湖を訪れたおり……」
久保田藩主佐竹義和

老「クニマスを食べた。
 で、お国の鱒ということで、“国鱒”と名付けたと云われておったが……。
 実際には、義和が生まれる前の「佐竹北家日記」に、“国鱒”という記述が残されておる」
み「じゃ、文献が無いだけで、実際にはずっと昔からいた可能性も?」
老「クニマスは従来、ベニザケの陸封型、すなわち亜種と考えられてきたが……」
ベニザケ
↑ベニザケ

老「一年を通じて産卵期があることなどから、独立種とする意見もある。
 そうなれば、その起源は……。
 江戸時代どころの話では無くなるの」
み「ところで!
 どんな味なんです?
 クニマスって」
老「田沢湖では、深い場所に生息しとったらしく……。
 皮は硬かったがな。
 その皮に包まれた白身は、とろけるように柔らかく……。
 実にウマかった」
実にウマかったクニマス

み「へ~。
 そんなにおいしい魚なら、たちまち捕り尽くされそうですけどね」
老「誰でも穫っていいというわけではなかったのじゃ。
 専業の漁師がいた。
 真冬が、漁の最盛期でな。
 田沢湖は水深があるため、真冬でも氷らない。
 刳(えぐ)り舟が、いくつも湖面に浮かんでの」
刳(えぐ)り舟

老「絵のような景色じゃった。
 ま、そうやって、資源を守りながら、自然の恵みを得ていたというわけじゃ」
み「へ~。
 たいしたものですね。
 それに比べて、軍部のバカは!
 そんなおいしい魚を根絶やしにしちゃうなんて」
老「まさしく、あのころは……。
 日本の中枢が発狂しておった時代じゃな」
み「でも、漁獲を管理されてたら……。
 高級魚だったわけですよね」
老「もちろん。
 昔は、クニマス一匹が、米一升と交換されていたほどじゃ」
クニマス一匹が、米一升と交換

老「主に、角館の町に売りに出たようじゃが……」
角館の町に売りに出た

老「買えるのは、地主や上級武士、豪商だけじゃった」
買えるのは、地主や上級武士、豪商だけ

み「一般の人は食べられなかったんですか?」
老「正月とか祝い事のときだけじゃな」
正月とか祝い事のときだけ

老「それ以外で食べられるのは、病人と妊産婦だけじゃ」
み「どうやって食べたんだろ?」
老「焼いても煮てもウマかった。
 そうそう。
 西湖で、クニマスと知らずに食べた人の話では……。
 フライにしたら絶品だそうじゃ」
フライにしたら絶品

み「リリースした人は、もったいなかったですね」
老「まさしくな。
 西湖は今、大騒ぎのようじゃ。
 なにしろ、環境省のレッドデータブック(絶滅危惧種の情報を集めた本)で……」
環境省のレッドデータブック

老「『絶滅』とされていた魚じゃ」
『絶滅』とされていた魚

老「絶滅種が再発見されたのは、史上初の快挙ということらしいの。
 漁協では、クニマスが棲んでいそうな場所を禁漁区に設定したり……。
 保護対策を進めているようじゃな」
クニマス保護対策

み「なるほど。
 それほどの大発見だったわけなんですね。
 でも、今度は田沢湖に卵を移して、里帰りさせればいいんじゃないですか?」
老「なかなかそうはいかん。
 田沢湖は、クニマスの住める水質ではなくなっておる」
み「まだ、玉川毒水を流してるんですか?」
老「1991年に、酸性水中和処理施設が運転を開始しとるから……。
酸性水中和処理施設

老「新たな流入は無くなったとみて良いじゃろ」
み「もうちょっと早く、なんとか出来なかったものですか?」
老「ほんとじゃな。
 1972年から、石灰石を使った中和対策が進められてはいたようじゃがの」
石灰石を使った中和対策が進められた

み「中和の効果は、まだ出ないんでしょうか?」
老「湖水の表層部は、徐々に中性に近づいているようじゃ。
 放流されたウグイが見られるそうじゃからな」
放流されたウグイが見られる

み「ウグイって、水の綺麗さを示す指標魚でしょ?
 そんなら、クニマスだって大丈夫じゃないですか?」
老「いやいや。
 ウグイは、強酸性の水質に異様に強い魚なんじゃ」
み「それは知らなんだ」
老「しかも、そのウグイが住めるのも……。
 表層部だけ。
 クニマスは、非常に深い場所を好むらしい。
 田沢湖に生息してたころのクニマスは……。
 水深100~300メートル付近におったらしい」
み「そんなに深く?
 それじゃ、一種の深海魚じゃないですか」
一種の深海魚

み「あ、深湖魚か。
 でも、そんなとこに棲む魚、どうやって穫ってたんですか?」
老「1~3月ころの産卵盛期には、40~50メートルくらいまで上がって来たらしい」
み「それでも、そうとう深いですね」
老「2000年の水質調査では……。
 水深200メートルで、pH5という結果じゃった」
水深200メートルで、pH5という結果

み「クニマスの生息域では、まだ酸性が強すぎるってわけですか……」
老「なにしろ、田沢湖は深い。
 水が入れ替わるのは、容易なことではないわ」
み「環境を壊すのは簡単だけど……。
 元に戻すのは、大変だってことですね」
老「まさしく、そのとおりじゃな」
み「あれ?
 でも、山梨の西湖って、そんなに深い湖なんですか?
 やっぱり、カルデラ湖?
老「いや。
 西湖は、富士山の噴火による堰止め湖じゃな」
西湖は、富士山の噴火による堰止め湖

み「それなら、そんなに深くないんじゃないですか?」
老「それでも、最大水深は73メートルほどもある」
み「なるほど。
 田沢湖よりはだいぶ浅いけど……。
 湖としては、十分深いですね」
み「本栖湖に放されたクニマスは、定着できなかったんでしょうか?」
老「いや。
 まだわからんぞ。
 ひょっとしたら、精進湖にもいるやも知れん」
み「え?
 精進湖にも、卵が放されたんですか?」
老「そんな記録は無いようじゃが……。
 実はな。
 西湖と、本栖湖、精進湖は、水中で繋がっているようなのじゃ」
西湖と、本栖湖、精進湖は、水中で繋がっている

み「へ?」
老「元々は、『せの海』というひとつの堰止め湖だったのが……。
 さらなる噴火によって、3つの湖に分断されたんじゃな」
『せの海』

老「湖面の水位とういうものは、増水や渇水によって、それぞれ変化するもんじゃが……。
 この3つの湖は、湖面の高さがいつも同じなんじゃよ」
み「なるほど……。
 流れ込んだ溶岩には、隙間があるってことですね。
 ひょっとしたら、その地下水路を通って……。
 クニマスが行き来してると」
地下水路を通って

老「もともと、田沢湖の300メートルの深さに棲んでわけじゃからな。
 真っ暗な地下トンネルなど、苦でもなかろ」
み「なるほど~」
老「もっとも、精進湖の最大水深は15メートルほどじゃから、ここにはいないかも知れんな。
 しかし、本栖湖は、大いに可能性があるぞ」
富士五湖の深さ

み「深いんですか?」
老「富士五湖ではもっとも深い。
 138メートルある」
み「西湖の倍ですね」
老「本栖湖のクニマスは、深いところに棲んでるため……。
 まだ見つかってないのかも知れんな」
み「ひょっとして、本栖湖のクニマスが……。
 地下トンネルを通って、西湖に遊びに行ってるのかも知れませんよ」
湖のクニマスが……。<br>
 

老「ほっほ。
 それも、あり得る」
み「西湖、本栖湖、精進湖。
 これが、もうひとつの三湖伝説!」
老「うまい!
 座布団一枚」
座布団一枚

老「ところで……。
 クニマスの別名を知っておるかの?」
み「クロマスでしょ」
クロマスでしょ

老「それは、西湖での呼び名じゃ。
 田沢湖では、なんと呼ばれておったかじゃ」
み「わかりかねます」
老「木の尻鱒。
 木の尻とは、木切れのことじゃ」
木の尻とは、木切れのこと

老「辰子の母親が投げた松明。
 それが泳ぎだした鱒というわけじゃ。
 姿が黒いので、まるで焼けぼっくいが泳いでいるように見えたのかも知れんな」
焼けぼっくいが泳いでいるように見えた

み「へー。
 でも、辰子のお母さんは可哀想ですよ」
老「まったくじゃ。
 やはり辰子が忘れられず、幾度も田沢湖を訪ねたそうじゃ。
 しかし、いくら呼んでも、もう辰子の答えは返って来なかった」
もう辰子の答えは返って来なかった

老「でもな……。
 母親が辰子の名を呼ぶと……。
 岸辺には、クニマスがうようよと集まって来たそうじゃ」
クニマスがうようよと集まって来た

老「そのクニマスを穫ることで、母親の暮らしは成り立ったという」
み「クニマスは辰子からの、悲しい贈り物だったのかも知れませんね」
クニマスは辰子からの、悲しい贈り物だった

老「そうじゃな。
 さて、そろそろおいとましようかの」
み「え?
 もう行っちゃうんですか?」
老「名残惜しいかの?」
み「ぜんぜん」
老「やせ我慢しおって。
 ほんとは、わしに惚れたくせに」
み「だれがっ。
 やせても枯れても、ビアン作家じゃ。
 陰間ジジイはお呼びじゃないの」
陰間

老「ほっほっほ。
 いやよいやよも好きのうちとな。
 ういやつ。
 今度は、手淫しとるときに出てやろうかの」
御朱印船

み「出たら殺す」
老「もう死んどるわい。
 それじゃ、さらばじゃ」
み「ほんとに出るなよ!」

律「Mikiちゃん、Mikiちゃん」
み「ふ、ふご。
 さっそく出たのか!」
律「もう。
 寝ぼけて。
 さっきから何なの?
 出るとか出ないとか。
 トイレ?」
み「あ。
 やっと醒めた……」
律「漏らしたんじゃないでしょうね」
ねしょんべんものがたり

み「するかい!
 ここ、どこ?
 ひょっとしてまだ、寒風山を出たばかりとか?」
律「なに言ってんの。
 もう、4時半近いわよ。
 そろそろ、セリオンに着くんじゃないの」
み「不思議じゃ……。
 こんどは、実時間も経過してるってことか。
 どうも、作者の都合のような気がするな……」
律「なにごちゃごちゃ言ってるの。
 まだ寝ぼけてる?
 今夜、眠れなくなるわよ」
み「大丈夫。
 夜が長いのは大歓迎。
 今夜は飲むぞ!
 付き合ってもらうからね」
律「もちろん、それは望むところ。
 潰してやるから」
吐く犬

み「くそー。
 強そうだな」
酒豪伝説

ガ「さて、みなさま、お目覚めですか?
 秋の日も、だいぶ傾いてまいりましたね。
 まもなくバスは、『なぎさGAOツアー』最後の目的地……。
 『秋田ポートタワー・セリオン』に到着いたします」
秋田ポートタワー・セリオン

ガ「すでに、バスの窓からも見えております」
バスの窓から見えるセリオン

ガ「セリオンの全高は、143メートル。
 展望台は、100メートルの高さにあります。
 今日1日巡ってまいりました男鹿半島から……。
 広大な日本海。
 そして、鳥海山までを、一望のもとに望めます。
 360度のパノラマを、存分にお楽しみください」
み「ガイドさ~ん」
ガ「はい」
み「秋田の人って、展望台が好きなんでしょうか?」
ガ「特に……。
 そういうわけでは無いと思いますが……」
み「行きに見たニセリオンもありましたよね」
ガ「天王スカイタワーですね」
天王スカイタワー

み「で、このツアーの締めが……。
 寒風山回転展望台から、ポートタワーセリオンでしょ」
律「そう言われて見れば、そうよね」
ガ「う。
 痛いところを突かれました。
 でも、ほんとにいい眺めですよ」
み「眺めは、寒風山で十分堪能したなぁ」
寒風山からの眺め

ガ「えーと。
 そういう方には、物産コーナーもあります」
み「寒風山にもあったなぁ」
寒風山の物産コーナー

「あ、そうです!
 なまはげのお面があるかも知れません」
なまはげのお面

OL「ほんと!?」
ガ「たぶん……。
 少し自信ありませんけど」
み「もし無かったら、どうする?」
ガ「……」
律「Mikiちゃん、あんまりいじめないの」
ガ「ありがとうございます。
 それでは、間もなくセリオン到着です。
 なお、セリオンでのお時間は……。
 16:20分から16:50分までの30分になっております。
 定刻に出発できますよう、ご協力お願いします」
み「こっち見て言ってるよ」
律「前科2犯だからね」
前科2犯

 さてバスは、朝方、間近で見上げたセリオン前に到着しました。
セリオン前

律「丸一日かけて、またここに戻ってきたって感じね」
み「おなつかしや、セリオン殿」
律「朝、入れなかったから……。
 ここには、もう縁が無いのかと思ってた」
み「わたしは、わかってたけどね」
律「『GAOコース』予約してたんだから、当然よね。
 言ってくれればいいのに」
み「知らない方が楽しいでしょ」
律「まあね」
み「さぁてと。
 とりあえず、どうする?」
律「せっかくだから、昇ってみましょうよ。
 展望台」
み「ようし。
 万代島ビルの展望室と、どっちの眺めがいいか確かめてやる」
万代島ビル

律「また張り合うわけ?」
み「高さ143メートル同士の戦いじゃ」
律「東京には、もうじき、何倍も高いスカイツリーが建つのよ」
スカイツリー

み「何メートルだっけ?」
律「600とかじゃない?」
み「666メートル?」
律「それじゃ、オーメンでしょ」
オーメン

律「縁起悪すぎ」
ガ「634メートルです」
律「よく知ってるわね」
み「やっぱり、展望台フリークなんじゃないの?」
ガ「個人的には……。
 大好きです!」
み「やっぱり」
律「でも、なんでそんな半端な数字なの?」
み「だよね。
 東京タワーは、333メートルだから……。
 覚えやすいもんね」
東京タワーは、333メートル

ガ「634メートルは、武蔵(ムサシ)の国にちなんだものなんですよ」
634メートルは、武蔵(ムサシ)の国にちなんだもの

み「げ。
 まさか、語呂合わせだったとは」
律「でも、これで高さが覚えられたじゃない」
み「わたしは、語呂合わせなどせずとも、数字は覚えられるのじゃ」
律「それは、若いころの話でしょ。
 日本史だけの女王さま」
日本史だけの女王さま

み「なぜ、そのことを知ってる!」
律「早く昇ろう。
 置いてっちゃうわよ」
み「待てー。
 なぜ知ってるぅ」

律「どう?
 新潟の方が、眺めがいい」
み「なんか……。
 すっごい、景色が似てる。
 どちらも、川港に建ってるせいかな」
上がセリオンから、下が万代島ビルからの眺め
↑上がセリオンから、下が万代島ビルからの眺め

律「へ~。
 新潟は、信濃川の河口よね」
新潟は、信濃川の河口

律「この下の川はなんだろ?」
セリオン下の川はなんだろ?

み「う~ん。
 わからん」
ガ「こちらは、昔の雄物川です」
セリオン下の川は昔の雄物川

ガ「今は秋田運河と呼ばれてます」
み「へー。
 歌謡曲になりそうだね」
律「小樽運河のこと?」
小樽運河

み「それそれ」
律「雄物川って、音頭になってるんじゃないの?」
み「は?
 音頭って何?」
律「雄物川音頭って民謡があったでしょ」
み「ひょっとして、それは……。
 真室川音頭のことじゃないの?」
真室川音頭

律「そうだっけ?」
み「真室川は、山形でしょ」
社「お~、真室川音頭!
 わし、大得意でっせ。
 聞きまっか?」
律「遠慮しときます」
社「そこまで乞われたら、しゃあないなぁ。
 ほんじゃ、歌わせてもらいまっさ」
み「どういう耳してんだ!
 話を聞けよ!」


 いきなり歌い出しました。
 間近の大音響に、鼓膜が破けそうです。
 まわりの視線も大集中。

み「ちょっとは、加減してよ」
社「常に全力で歌うのが、モットーでんねん」
み「大迷惑なモットーだね。
 そもそも、秋田で真室川音頭は無いんじゃないの」
社「ま、これもケーキのトッピングでんがな」
み「う」
社「ほんじゃ、まかり出たついでに……。
 替え歌バージョンもご披露しましょうかな」


み「猥歌じゃん……」

 社長は、思い切り声を出して満足したらしく……。
 上機嫌で去っていきました。

み「なんの話してたんだっけ?」
律「眺めが似てるって話でしょ」
み「あ、そうか」
律「高さが同じだからじゃないの?」
み「展望室の高さは、万代島ビルの方が25メートル高いんだよ。
 ここは100メートルだけど、万代島ビルは125メートル」
律「はいはい」
み「この展望室って、名前が付いてないのかな?」
律「だから、セリオンでしょ」
み「それは、このタワーの名前じゃないの。
 展望室の名前だよ」
律「展望室だけ別の名前なんて、普通つけないでしょ」
み「あ、そうか。
 ここは、建物自体が展望台っていうコンセプトだもんね。
 万代島ビルは、民間ビルだけど……。
 31階の展望室は、新潟県が所有してるんだ。
 で、その展望室には、別に名前が付いてる」
律「なんて名前?」
み「『Befcoばかうけ展望室』」
Befcoばかうけ展望室

律「なにそれ?]
み「いわゆるネーミングライツってやつだよ」
律「なるほど。
 命名権を売ったわけね。
 いくらだったの?」
み「たしか、年間120万」
律「けっこうな金額ね」
み「維持管理費を少しでも浮かそうというわけよ」
律「でも、そんなヘンテコな名前にしたら……。
 どこが買ったかわかんないじゃないの」
み「確かにねー。
 米菓のメーカーだよ」
律「わかった。
 亀田製菓でしょ。
 アルビレックスのユニホームに、確か名前が入ってた」
アルビレックスのユニホームに亀田製菓

み「よくそんなことまで知ってたね」
律「うちの病院、川崎にあるでしょ。
 内科の先生に、川崎フロンターレの熱狂的サポーターがいるのよ。
 試合の写真なんかを、診察室に貼っててさ。
 で、何の興味もないわたしにまで、いちいち説明して見せるわけ。
 その中に、アルビレックスとの試合の写真もあったのよ」
アルビレックス新潟対川崎フロンターレ

律「でもさ……。
 こう言っちゃなんだけど……。
 アルビレックスのユニホームって、カッコ悪くない?
 オレンジとブルーってのは、いまいち洗練されてない感じがする」
オレンジとブルーってのは、いまいち洗練されてない感じ

律「しかも……。
 胸に『亀田製菓』でしょ」
胸に『亀田製菓』

み「それは……。
 あえて否定できんなぁ。
 うちの会社の女子も、同じ認識だよ。
 あの配色には……。
 年金手帳って声も」
アルビのユニフォームは年金手帳

律「わはは。
 リニューアルの予定、ないの?」
み「チーム名を変えない限り、無理かもね」
律「どうして?」
み「オレンジとブルーの組み合わせは、チーム名から来てるんだよ」
律「そうだったの?
 アルビレックスって、どういう意味よ?」
み「白鳥座にある二重星、『アルビレオ』が語源。
 最初は、『アルビレオ新潟』を名乗ってたんだよ」
アルビレオ新潟

み「でも、この『アルビレオ』が商標登録されてるのがわかって……。
 名前を変えたんだ。
 『レックス』は、ラテン語で王様の意味」
律「なるほど。
 でも、白鳥なら、白いイメージじゃないの?」
白鳥なら、白いイメージ

律「どうして、オレンジとブルーなわけ?」
み「白鳥座の『アルビレオ』が……。
 オレンジとブルーの二重星なんだよ」
アルビレオ・オレンジとブルーの二重星

律「なんだ、そういう意味。
 それじゃ、ユニフォームの色、変えられないわね。
 でも、そもそも何で新潟が白鳥なわけ?」
み「今日は、いやに絡むね。
 もう飲んでるんじゃないの?」
律「塔に酔ったのかしら。
 とことん聞きたい気分」
み「新潟スタジアムのすぐ北側には、鳥屋野潟っていう沼地があって……」
新潟スタジアムのすぐ北側には、鳥屋野潟っていう沼地があって

み「ここが、白鳥の越冬地になってるんだ」
ビッグスワンと白鳥の群

み「あと、スタジアムの周りは、田んぼだらけなんだけど……」
新潟スタジアムの周りは、田んぼだらけ

み「よく白鳥が、落ち穂を拾ってる」
ビッグスワンの周りでは、白鳥が落ち穂を拾ってる

み「あ、そういえば……。
 新潟スタジアムの愛称が、『ビッグスワン』なんだよ」
律「白鳥が来るから?」
み「スタジアムの形が……。
 羽を広げた白鳥に見えるってことからみたいだけど……」
ビッグスワン・羽を広げた白鳥に見える

み「どうやったらそう見えるのか、はなはだもってホタテ貝」
はなはだもってホタテ貝

律「それを言うなら、“ますますもってホタテ貝”でしょ」
み「誰が言ったんだっけ?」
律「筒井康隆よ」
筒井康隆

律「“暑さ寒さも胃癌まで”とか」
み「よく知ってるね」
律「中学に入ったころ、よく読んだ。
 あと、こういうのもあったな。
 ちょっと耳貸して」
み「ひょぇ。
 くすぐって~」
律「なに喜んでんのよ。
 耳寄せて。
 “短小包茎夜河を渡る”」
短小包茎夜河を渡る

み「わはは。
 あったあった」
律「でもさ。
 白鳥が渡来してる時期って……。
 サッカー、やってないんじゃないの?」
み「ごもっともです」
律「妙に低姿勢ね」
み「川崎フロンターレの名前を聞いたからかな」
川崎フロンターレ

律「どういうこと?」
み「ヘビに睨まれたカエルってやつ。
 すごく相性が悪いんだよ。
 滅多に勝てない」
律「へ~。
 そうなの?」

 調べてみたら、これはわたしの思い違いでした。
 J1での対戦成績は、5勝6敗で、ほぼ互角。
 J2時代なんかは、大きく勝ち越してました。
 なんで、こんなイメージを持ってたんだろ?
 新潟が勝てないのは、浦和レッズでした。
浦和レッズ

 J1での対戦成績が、1勝12敗。
 レッズには、やたらと選手を引き抜かれるし……。
 なんか恨みでもあるのか?

み「ところでさ。
 何の話してたんだっけ?」
律「アルビレックスのユニホームがダサいって話じゃないの?」
アルビレックスのユニホームがダサい

み「だから、どこからその話になったのよ?」
律「なんだっけ?
 あ、ユニホームの胸に付いてる『亀田製菓』がカッコ悪いって話よ。
 せめてローマ字表記にするとかねー」
み「それで思い出した!
 『Befcoばかうけ展望室』だ!」
Befcoばかうけ展望室

み「この名前を付けたのは、米菓のメーカーでした。
 で、そこはどこでしょう、って話からだよ」
律「難儀な話ね」
み「あんたのせいでしょ!」
律「亀田製菓じゃないの?」
み「違います」
律「それじゃわからないわよ」
み「栗山米菓」
律「聞いたことない」
み「けっこう有名なおせんべいはあるんだよ。
 たとえば……。
 『星たべよ』とか」
星たべよ

律「あ、それなら知ってる。
 星形のおせんべいよね。
 こないだ、看護師にもらったわ」
み「もうひとつ有名なのが……。
 『ばかうけ』」
ばかうけ

律「それも、おせんべい?」
み「そう」
律「でも、そのネーミング、パクリじゃないの?」
み「何のパクリ?」
律「わたしが小学校くらいのころ……。
 “欽ドン”って番組があったんだよ」
み「存じませんなぁ」
律「また若ぶって。
 大して変わらないじゃないの」
み「そっちがズルいんだよ」
律「なんでよ?」
み「だって、連載開始から3年経ってるのに……」
連載開始

み「小説の時間は、1ヶ月も経過してないんだから。
 こっちは、3つ歳とったのに……。
 そっちは、ぜんぜん歳とらないんだもん」
律「近いうちに、追い越されそうよね」
み「くっそー。
 小説、いきなり10年くらい進めてくれようか……」
律「わたしは……。
 50になっても、60になっても、ぜんぜん変わらないんじゃないかな?」
吉丸美枝子さん
↑吉丸美枝子さん(62歳だそうです)

み「恐るべき自信。
 淡雪さん級だわ」
律「五十路は女の最盛期」
五十路は女の最盛期

み「誰が言ってるの、そんなこと?」
律「わたし。
 今、思いついた。
 よし。
 これから20年は、このキャッチフレーズで行こう。
 人生、楽しくなるぞ」
み「また話がずれてますけど」
律「わたしが若く見えるって話じゃないの?」
み「そんな話、してません!
 “ばかうけ”だよ」
律「それそれ。
 見たことない?
 “欽ドン”」
み「何それ?
 ズンドコなら知ってるけど」
律「ぜんぜん違うじゃない。
 でも、ズンドコと言えば、なんといってもこれよね。
 “不幸のズンドコ”」
み「寺嶋純子の顔見ると……。
 ぜったい思い出しちゃうよね」」
寺嶋純子

律「わたしなんか……。
 寺島しのぶの顔見ても思い出す」
寺島しのぶ
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