Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
風楡の季節【第14章】
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「風楡(かぜにれ)の季節」作:ハーレクイン


第14章 由美と夏実3


「え、いやあ由美さん、ごめんなさい、ごめんなさい」

 夏実の両眼から、新たな涙が吹き零れる。 
 由美は、あっけにとられたように夏実を見つめる。

「どうしたのよ夏実、なぜそんなに泣くの」
「だって、だって……ほどくって、由美さん」
「もう必要ないでしょ、ほどいたらまた始めるの? リターンマッチの続き」
「いえ、そんな……。あの……ほどくから、もう帰れって……言われたかと思って」
「馬鹿ね、なぜそんな風に考えるの。あなたが辛いかと思って、それだけよ」

 夏実は、幼女のようにしゃくりあげながら、由美に訴える。

「わたしが……あんまり、泣くから……涙が止まらないから……それで……愛想、尽かされたかと……思って……それで……」
「ばかね。ほんとにお馬鹿さんね、夏実は」

 由美は、もう一度夏実に軽くキスし、声をかける。

「ほどくよ」

 由美は四つん這いで夏実の頭の先に向かう。
 夏実は、両手、両手首に由美の手が触れるのを感じる。しばらくして、両腕を引き延ばしていた力がなくなる。両腕は自然に胸元に戻る。
 夏実は少し迷ったのち、腹筋を使って上体を起こした。
 由美は窓を開け、夏実の右脚を固定していたシーツの先を室内に取り込んでいる。窓を閉じる。
 夏実の右足首に巻き付いているシーツをほどこうとする由美に、夏実は声をかける。

「あ、わたし、やります」
「そお。じゃ、こっちほどくね」

 由美は、夏実の左足首を固定している夏実のジーンズをほどき始める。夏実は右脚のシーツを手早くほどくと、ジーンズにてこずっている由美の手に手を添え、いっしょに結び目を緩めていく。

「ね、こんなことしてるとなんだか、結婚披露宴の『二人で行う初めての共同作業』みたいだね」
「はあ? あのケーキカットのことですか」
「そうそう、やってることはかなり違うけどね」

 二人は目を見交わし、くすくすと笑う。
 夏実の脳裏を、つい先ほどお互いを叩きのめそうと、殴り合い、蹴り合い、投げ、抑え込み、締め上げた情景が行き過ぎる。

(あれはいったい……)

 何だったんだろうと考える夏実に、嬉しそうに由美が声をかける。

「さあ、ほどけた。でも、御免ね、くしゃくしゃになっちゃったね、ジーンズ」
「え、由美さん。そのジーンズ、もともとくしゃくしゃのよれよれなんですよ。どうってことありません」

 答える夏実を、由美がそっと引き寄せる。
 ささやく。

「夏実……お風呂、入ろうか」
「え、由美さん、わたし……汗臭いですか」
「うん、汗の匂いはするけどね。でも臭くはないよ」
「すみません、わたし、汗の臭いなんて慣れっこなんで」
「だから、臭くはないって。でも夏実、鏡見てごらん。あなたの顔、涙でぐちょぐちょだよ。わたしの涎も混ざってるんだろうけど」

 夏実はあわてて両手で顔を擦る。由美の言うとおり、顔全体が濡れそぼっている。その手触りは皮を剥いた果実のようだ。

「あ、ほんとだ、やだ」
「ね、お風呂入って綺麗にしよう。おいで」

 由美は立ち上がり、手を引いて夏実を引っ張り上げる。夏実は機敏に立ち上がる。浴室までの短い距離を、二人は手をつないだままゆっくりと歩む。
 学校帰りの仲良しどうしの小学生が、手を繋ぎ、手を振り、歌をうたいながら、スキップしながら、転げるように……そのような情景を思わせる二人の歩みである。

 由美はバスタブの底に栓をはめ、湯栓を開く。シャワーも開く。

「夏実、洗ったげる」
「あ、そんな、いいです。自分で……」
「いいから、ちょっと上向いて、目つぶって」

 夏実は母親に体を洗ってもらう幼女のように、由美に体を預ける。シャワーヘッドから吹き出す湯を顔に浴びる。由美の手が夏実の顔を撫で、汗と涙と涎を落としていく。
 夏実の顔にはじけた湯は、夏実の首筋を、肩を、胸を、背を……浸し、流れ落ち、夏実の全身を濡らしていく。

「じゃ、石けんつけるね。後ろ向いて、壁に手をついて。高くよ」

 夏実は言われたとおりに由美に背を向け、壁の、顔より高い位置に両手をつく。由美は、もう一度夏実の全身に湯を浴びせてから、シャワーヘッドのストップボタンを押して湯を止める。シャワーヘッドを壁のフックに掛ける。
 ボディソープのポンプを押してソープ液を手に取る。両手を擦り合わせて泡立てる。

「顔は後で洗おうね。背中から擦るよ」

 由美は夏実の両腕、首筋から肩、背にソープを塗り、揉むように、擦るように両手で塗り拡げて行く。由美の手の動きとともに、夏実の呼吸が次第に荒くなって行く。

「ん……」
(きもち、いい)

 由美は両手で夏実の尻を掴む。

「あ……」
「夏実……凄い体だねえ」
「え、由美さん、すごいって」
「鍛えてあるってこと。なんか、指が弾き返されそうだよ」
「あん……」

 由美は、夏実の身体を確かめるようにその尻、脇腹、背、肩、首筋、両腕にかけ幾度も両手を滑らせ、擦り、愛おしそうに撫でまわす。その両手の動きは、洗うというよりも、愛撫のようになって行く。

「は、ああん、ん……んんっ」

 夏実の呼吸も、その由美の両手の動きに敏感に反応し、切なげな吐息に変化していく。

「じゃ、前も洗おうね、そのままでいいよ」

 由美は、夏実の腋の下から脇腹にかけて数度両手を上下させたのち、両腕で夏実をくるみ込むように抱きしめる。由美の乳房が夏実の背に押し潰される。夏実の尻の頂点に由美の両脚の付け根が触れる。
 由美の両手は夏実の両の乳房をしっかりつつみ込んだ。

「んんっ、あ、ああっ、ゆ……由美、さんっ」

 由美は体全体を使って夏実の背と尻を擦りながら、両手とその指で夏実の乳房を、乳首を揉みたてる。

「あああっ、由美……さん、んんっ」
「夏実、夏実ぃ、いいの? 気持ち、いいの?」
「いいっ、いいっ、いいです、気持ち、いいです、由美さぁん、どうしてこんなに、気持ちいいの……」

 夏実は、壁についた両手を下ろして、由美の手に、体に触れる。背後からではもどかしい。夏実は、由美の両手を振りほどくように由美の両腕の中で反転し、ぶつかるように由美を正面から抱きしめる。

 だが……。

 その夏実を、由美は叱りつけるように制止する。

「だめ! 駄目よ、夏実。勝手に動いちゃ駄目。わたしは両手は、壁につけておくように言ったはずよ」

 夏実は、叱責された子犬のように身をすくませ、再び壁に向かう。両手を壁に戻す。恨めしそうな吐息が、夏実の口から洩れる。
 由美は、無防備な夏実の上半身を、乳房を胸を腹を、腋下を脇腹を、背を尻を、隈なく蹂躙する。

(どうして? わたしも由美さんに触れたいのに)
「いいいっ、いいっ、気持ち、いいっ」
(由美さんに触りたい、気持ちよくしてあげたいのに)
「由美さん、由美さん、好き、大好きっ、いいっ」

 夏実は、由美の愛撫に蕩けるような快感を感じながら、自分も由美に触れたいという思いを押えられない。

「お、お願い由美さん、わたしにも触らせて、由美さんのこと」
「だあめ、駄目よ、夏実」

 夏実は泣きそうな声で由美に訴える。

「おねがい、お願いします由美さん、わたしにも……」
「だめよ、夏実、駄目よ。あなたはこのまま、わたしのするままになるの」
「そんな、どうしてそんな意地悪……」
「さっき、わたしの言うことは何でも聞く、と言ったのは誰かな。嘘つき夏っちゃんかな。
 それにね、これは意地悪でしてるんじゃないの。わたしね、夏実のことで一つ気付いたことがある。それを確かめるためなの。
 あとで教えてあげるけどね。今はとりあえず、一人で気持ちよくなりなさい」

 由美は、右手を夏実の乳房からはずし、夏実の背後から股間に差し込んだ。夏実の肉芽を的確に探り当てる。

「いいいいっ、いやああ、あっ、由美、さんっ」

 由美の指は、ボディソープの泡に塗れ、ほとんど抵抗もなく、夏実の股間を軽快に駆け、踊る。夏実の肉芽を、膣前庭を、膣口を、会陰を、肛門を……隈なく的確に、撫で、擦る。熟練のピアニストの指が、88の鍵盤の上を自在に踊るように……。

「ああっ、ああっ、いやあ、あ、あ、あ、あ、駄目」

 夏実の体勢が、急激に高まる快感に耐えかねたように崩れかける。

「動くな、夏実!」

 命令のような由美の叱咤に、夏実の両手の十指は、岩盤に指先を掛けて高みを目指すクライマーのように、浴室の壁をしっかり掴む。その指に体全体を預けるように、一切の身動きをすることなく、由美の愛撫を受けとめる。

「ううっ、ううっ、うふう、うううっ」

 由美は右腕を更に深く差し込み、夏実の股間のあらゆる場所を、肘から先の全てを使って、捏ねるように、押し揉むように、強く激しく擦りたてた。
 夏実は一気に上り詰める。股間からあの熱い液が激しく吹き零れ、由美の右手を濡らすのを感じる。

「いやあ、いく、いきますっ」

 夏実の膝が砕けそうになる。

(あ、このまま倒れたら、由美さんを押し潰しちゃう)

 夏実は薄れようとする意識を全身全霊でつなぎ留め、倒れることなく徐々に膝を折り、浴室の床にかろうじて座りこんだ。両脚を、尻を、温かい湯が洗っていく。

(なんだろう)
(そうか、浴槽のお湯が溢れているんだ)

 そんなことを考えながら、夏実の意識は薄れていく。
 夏実は横向けの体勢で上体も床に倒しこんだ。両腕が自然に膝を抱える。夏実の右頬を、右腕を、右の脇腹を腰を、右脚の太腿から膝、足先まで、豊かに溢れ流れる温かな湯が洗っていく。
 母の胎内の胎児を浸す羊水のように……。

 遠くで呼びかける由美の声が聞こえたような気がした……。
風楡の季節【第13章】目次風楡の季節【第15章】




コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2012/02/07 19:42
    •  これってまだ、披露宴で言われてるんですかね?
       なんか、すっげー恥ずかしいよね。
       わが身になぞらえて想像するだけで、冷や汗が出そうです。
       ケーキ入刀ではありませんが……。
       結婚式での面白いハプニング映像がありました。
      http://www.youtube.com/watch?v=_2Ded7k3o9U
       本編の方も……。
       いつもにも増して、今回は恥ずかすぃですな。
       まともに読めんぞ。

    • ––––––
      2. ハーレクイン
    • 2012/02/07 20:07
    • わたしの時は言われましたけどね。
       (何十年前の話や)
      当人はそれどころやないんですね。自分でシナリオ書くわけにもいかんしねえ。まわりの関係者のやりたい放題でしたね。
      わが身になぞらえてって……想像することあるんや。
      ハプニング映像、なんかのTVで見たなあ。
      まともに読めんほど恥ずいかあ。どこがや!
      次回、由美ちゃんの口からいよいよ、かなり強引な推測を交えてですが、夏実の正体が明かされることになります。ま、もうだいたいお解りでしょうが。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2012/02/07 20:19
    •  人後に落ちませんのでね。
       ついつい、わが身になぞらえてしまうのじゃ。
       恥ずかしさのあまり……。
       ケーキに大外刈を掛けてしまいそうになる。
       あの文章を、還暦すぎのオヤジが書いてるかと思うと……。
       ほとんど呆然とします。
       あれを書きながら恥ずかしくないってのは、一種の才能です。
       わたしの及ぶところではありません。
       夏実の正体は……。
       さっぱりわからん。
       まともに読めんせいか?
       海苔ピーは、わかってるんでしょうか?

    • ––––––
      4. ハーレクイン
    • 2012/02/07 20:25
    • 恥ずかしさのポイントが全く異なるのであろうか。
      まともに読めんって……読めよ!
      夏実の正体、わからんかあ。ここまで小出しにしてきたぞ。
      さては……ちゃんと読んでおらぬな。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2012/02/07 20:34
    •  読んではおります。
       なにしろ、ワードの文章を、テキストに変換する作業がありますので。
       自動変換のルーチンは作ってありますが……。
       最終的には、この目で確認してますから。
       でもやっぱり、身を入れては読めんのぅ。
       恥ずかしゅうて。
       なぜでしょうね?
       わたしの作った登場人物が、人の手で痴態を晒すのが恥ずかしいからでしょうか?
       身内の見てはならないシーンを、覗き見てる気分になるからかも。

    • ––––––
      6. ハーレクイン
    • 2012/02/07 20:43
    • “痴態”って、“見てはならないシーン”って……。
      造形した人物は作者にとって“身内”なのか。
      でもって、自分が痴態を晒しているように思えるのか。
      ふーむ。
      そういえば美弥ちゃん。
      両親の寝室を覗き見したんだったよなあ。
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