2012.12.6(木)
由紀はトイレの壁に背中を押し付けられたまま、ブラウスは肌蹴けられ、捲れ上がったブラジャーの下に両の乳房を露出させていた。
響子に深く唇を奪われながら、スカートは左足の足首までずり落ちてタイルの上で汚れている。
だらしなく開いた両足の付け根には、お嬢様には似合わぬ茂みが露にまみれて黒々と光っていた。
そんな茂みに粘り付かれながら、響子の指が由紀の濡れそぼったものの中で蠢いている。
湿った音を立てて口づけを終えると、響子は互いの唇の狭間で囁く。
「好きよ由紀・・・。ね、あたしの気持ち分かるでしょう?」
響子は相手を喜びの淵に落とす時は、互いの口が聞きあえる状態でなければ満足出来なかった。
唇や舌で何度相手を落としても、最後は太腿や指で互いの至福の時を終えるのである。
狂おしく絡み合った身体から相手の絶頂のうねりを感じ、極みの熱い息が自分の耳元に吹きかけられた時、響子自身もめくるめく様な快感を味わうのだった。
「ああ響子・・・。」
由紀は泣きそうな顔で声を漏らすと、響子の目を見つめた。
「どう・・? このまま“プリプリ”でいきたいんでしょ・・・?」
響子は唇を触れ合わせながら、そう吐息の言葉を囁いた。
「ええお願い・・・。プリプリして・・・。」
もう二人の間には、いくつかのセックスの隠語が存在するのだった。
プリプリとは指で硬直したクリトリスの弾力を苛める事を意味していた。
時間が無い時、時折響子はそうやって由紀を満足させることがあったのだ。
「いいわよ、由紀・・。」
響子は目の前で自分の唾を3本の指にたっぷりと絡めた。
そのまま由紀の唇の前に差し出すと、由紀もうっすらと唇を開けて唾を響子の指に垂らしかける。
たっぷりと二人の唾が絡んだ指が由紀の股間に潜り込んでいった。
再び二人の唇がねっとりと重なり合う。
「ふっ・・、ふんぐううっ・・・!」
響子の口の中に舌を吸い出されながら、由紀は眉を寄せて呻いた。
滑りを伴って弄られたしこりから、疼く様な快感が身体を走ったのである。
響子の指はもう必要以上に由紀をじらすことなく、強張りを弄りながら快感を絞り出しにかかった。
ぶるっと身体が弾けたと思うと、由紀は響子の唇を振り解いて喘いだ。
「ああ響子、響子・・。」
焦点の合わない目で響子を見つめながら由紀は呻く。
熱っぽい目で由紀を見つめ返しながら、響子の指の動きが性急さを増していった。
「あっはっ・・・ああああっ・・・。」
由紀の腰から両足が狂おしくうねり始めた。
と、その時。
トイレのドアを開けて誰かが中に入って来る気配に、二人は思わずその動きを止めた。
息を潜めて二人が様子を窺っていると、その人物は隣のブースに入り用を足すもののようであった。
衣服を下ろす衣擦れの音が聞こえ、小水が便器内の水を叩く音がし始めた。
由紀が宙に視線をさ迷わせていると、再び響子が指を由紀の敏感な突起にチロチロと戯れかけてきたのである。
「ひっ!」
由紀は一瞬小さなしゃっくりの様な息を漏らした後に、怖い目で響子を睨みつけた。
響子は白い歯を見せておどけた笑顔を作ってみせる。
“もうっ、やめてっ!”
険しい顔で首を横に振る由紀に対して、うっすらと笑みを浮かべた響子がプリプリと由紀の突起を苛め始める。
由紀の身体にがくがくと震えが走った。思わず詰まった声を漏らしそうになる。
由紀は泣きそうな顔で響子を見ると、今度は哀願するように首を横に振った。
しかし響子は小意地の悪い笑みを浮かべたまま、ますますクリクリとその部分をいたぶり続けるのだ。
もう堪らず由紀は響子の右手首を掴んだが、開いた唇から喉の奥に詰まった声が飛び出しそうになる。
急いで響子は由紀の唇を唇で塞いだ。
「ふんぐうう・・・。」
押し殺した呻きは響子の口の中に飲み込まれた。
響子は左手で強く由紀の上半身を抱き寄せると、忙しなく右手の指で由紀が狂いそうになる恥戯を続けていく。
クリトリスから全身に疼く様な快楽を送り込まれて、由紀は荒くなりそうな呼吸を必死で我慢した。
少しずつ鼻息を響子の頬に吹き付ける度にぶるぶると身体が震える。
やがて水を流す音がすると、隣の人は手を洗いトイレを出て行った。
由紀は響子の唇を乱暴に振り解いて言った。
「もうっ、ひどいわ、響子!」
響子は熱っぽい眼差しで微笑むと由紀に答える。
「うふふ、でも今日はきっと、由紀凄いわよ・・・。」
そう言うと、響子はいきなり二本の指を由紀の中に滑り込ませた。
「はっ、はあうっ!」
背を反り上げて由紀の身体が戦慄いた。
何の抵抗もなく濡れた中に二本の指が潜り込み、敏感な突起もろとも由紀を押し揉んでくる。
響子の言った通りだった。
由紀はその部分から身体を突き上げてくる快感に身を弾けさせた。
愉悦に耐え切れぬように、自分のものが響子の指を断続的に締め付けている。
焼け付くような息を吐いて身をくねらすと、由紀の太腿の内側に細かい痙攣が走り始めた。
響子は一層強く由紀を抱きしめると、指の付け根で由紀の敏感な突起を揉み転がしていった。
「んは・あああっく、ああっ、だめえっ、もうっ・・!」
由紀は悲痛な叫びを上げかけた。
「だめよ! 大きな声だしちゃ。」
しかし響子の右手が筋を立てて由紀を追い立てた時、由紀はくねり返って喜びの叫びを上げた。
「ああっだめっ! あがあっ・・んぐううむぐうう・・・。」
絶頂で激しく弾ける由紀の身体を抱きしめ、右手を忙しなく動かしながら、響子は叫びを上げる由紀の唇を唇で塞いだ。
「ふんぐう~う~っ! ぐ~う~うっ! んぐう~う~っ!!」
響子の口の中に由紀の獣の様な唸りがくぐもり続けた。
硬直した由紀の身体が思い出したように何度も弾ける。
由紀の身体に4、5回の大きな痙攣が走った後、響子は由紀の敏感なしこりには親指を添わせるだけにして、4本の指で花びらを優しく撫でていた。
獣の様なひと時が過ぎた後、二人は抱き合って静かに唇を重ねていた。
ゆっくりと唇を離すと響子は囁いた。
「ねえ、今夜はあたしと一緒に居られるんでしょ・・?」
由紀は響子の首に両手を廻してもたれるとそれに答える。
「あたしもそうしたいんだけど・・・、でも本当に今夜東京で用事があるの。また新しいお店を出す為のレセプションよ。あなたにもこの前言ったでしょう・・? もう一時間もしたら帰らなくっちゃ。」
「そうなの、仕方ないわね・・・。じゃあこの次は、お仕置きにまたあたしのおしっこ飲ませちゃうから。」
響子は憮然として呟いた。
「もう、うふふ・・・。」
由紀は意味深に笑いながら立ち上がると、改めて自分の服装を見て言った。
「あ~あ、響子ったらもうどうしてくれるの。まるでレイプされたみたい・・。第一、どうやって部屋まで帰ったらいいの!?」
響子は悪戯っぽく笑うと言った。
「じゃあ、あたしのジャージ着て行けばいいわ。」
「あなたはどうするの・・・?」
「あたしは水着のままでも平気よ。あのフロントのおじちゃんがうるさく言わなければね。あははは・・・。」
由紀は鼻の先で笑いながら肩をすくめた。
響子はさらに思いついたように続けた。
「さっき隣のトイレに入った人、何とも思わなかったのかしら・・・? けっこう由紀、うんうん唸ってたわよ。 うふふふ・・。」
「もう意地悪ね。“あら隣は便秘かしら”とでも思ったんじゃない。」
「あははは、たまには由紀も面白いこと言うじゃない。」
思わず由紀も笑い声を上げながら、二人は更衣室を出て行った。
コメント一覧
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1. ハーレクイン- 2012/12/06 07:51
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響子さんと由紀さんは「プリプリ」か。
「パンパン」が好きなペアもいるしなあ。
これは一つ『リュック』でも考えてみるかな。
気持ちよさそうだなあ、由紀さん。
トイレ個室での“チョンの間(まあ、お下品)”なのに、この濃密な戯れはどうだ。
ちょっと奥さま。お聞きになりました?「獣のようなひと時」ですってよ。まあ、どうしましょう。
これで、夜のベッドで腰を据えてじっくり、となるとどうなるんだろうね。
楽しみだなあ、と思ったら由紀さんは今夜は都合が悪いと。
あらまあ、それは残念。
>響「あたしのおしっこ飲ませちゃうから」
おやまあ、響子さん由紀さん。
お二人も変態ですかあ。
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2. ハーレクイン- 2012/12/06 15:04
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モダンジャズのスタンダードナンバー『テイク・ファイブ』を1959年にリリースしたジャズピアノの巨匠、デイブ・ブルーベック氏が12月5日、米国コネチカット州の病院で死去されました。
『テイク・ファイブ』は4分の5拍子という変拍子の名曲。
武田薬品の「アリナミンV」のCMに使われたことは、Mikikoさんの以前のコメで紹介されました。
デイブ・ブルーベック、享年91歳。
ご冥福をお祈りします。
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3. Mikiko- 2012/12/06 20:55
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おしっこプレイへのハードルは、比較的低いようです。
やっぱり、体内から何かを放出するというのは……。
カタルシスの表現になるからでしょうか?
もちろん、場所はお風呂ですね。
後始末がいらないってことが、重要なポイント。
この点、黄金プレイは、遙かにハードルが高いですね。
↓『Take 5』。
http://www.youtube.com/watch?v=o2In5a9LDNg
ピアニストが作った曲だとは思わなんだ。
ピアノ、あんまり目立ちませんよね。
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4. ハーレクイン- 2012/12/06 21:14
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ちょっと説明不足でしたね。
ブルーベックは、デイブ・ブルーベック・カルテットというグループのリーダーです。
テイク・ファイブは、このグループのサックス奏者ポール・デズモンドの作曲で、曲の主旋律はデズモンドのアルトサックスが奏でています。
だから目立つのはサックスなんですね。ドラムスやベースはもちろん、ブルーベックのピアノも、サックスを支える、という構成になっています。
>おしっこプレイのハードルは低い
へええー。
これは知りませんでした。
やはり女性同士のプレイというのは、オスにとっては想像の埒外、という部分があるようです。
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5. Mikiko- 2012/12/07 06:35
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早い話、作曲は別の人ってことじゃないか。
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6. ハーレクイン- 2012/12/07 08:38
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そういうことじゃ。