Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
続元禄江戸異聞(三十二)
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「続元禄江戸異聞」 作:八十八十郎(はちじゅう はちじゅうろう)


(三十二)


四日市の目抜き通りに面した旅籠、二十八日目の宵の口である。
通りに面した障子を細く開けて、窓際に身を持たれたお通が外の人通りを窺っている。
外に目印の傘を掛けてはいたが、まだ伊織とお蝶が通った形跡は無い。
“無事に来ればいいけど、でも・・・。”
部屋の中には、夕餉の膳を前にした羅紗姫がまんじりともせずに座している。
思い詰めて一点を見つめるその姫に、さすがのお通も安易な気休めを言う事は出来なかった。
裏稼業の間には悪い目も何度か見てきたお通である。幸運の神頼みだけでは今日までの命は無かった事もよく承知している。
考えたくはないが裏目に備えて、これから姫と二人になった場合の方策も立てておかねばならなかった。


お通たちが投宿した宿の棟続きは、何やら派手な提灯が下がった格子の中に、白い首の女達が表に思わせぶりな笑みを向けている。
隣と言っても旅籠と壁一つ隔てた小部屋では、遊女の楓が気の強そうな顔でうそぶいていた。
「いくら“おあし”を多めに貰ったからって、あたしゃ女の相手は出来ないよ。
全く、お母さんもお母さんだ。ちょっと鼻薬を嗅がされて、一番人気のあたしに“じゃあ楓さん、よろしくね。”だなんて、にこにこしやがって。」
赤蛇尼は冷ややかな笑みを浮かべて口を開く。
「これ、大きな声を出すでない・・。なにも私は相手をなどと言ってはおりません。しばらく、この部屋を使わせてもらえば事は済むのです。」
その言葉にも、相変わらず楓はふくれっ面をあらぬ方へ向け肩をいからせている。
二十歳前後であろうか、目尻の上がった瞳には何やら悪女の魅力を漂わせ、しなやかでほんのりと霜降りの体つきは、一番人気も成程と頷く様な、男好きのする風情を発散していた。
「なるほど、一番人気ですか・・。品位は別として、そうかもしれぬな・・。」
楓はそれを聞くと、赤蛇尼を睨んで立ち上がった。
「ふん、あたしはもう行くよ。お金なら貢いでくれる旦那衆が沢山いるんだから。」
赤蛇尼は薄ら笑いを浮かべて答える。
「ふふ、あなたならそうでしょうねえ。通い詰める旦那衆や、さもなくば、貢いで泣く男もいるでしょう。
しかし、あなた、ここで気を外した事がありますか?」
「ふんっ、あんなスケベ爺たちに気なんか外し・・・。」
楓はうっかり本音を漏らしかかって、その言葉を危うく飲み込んだ。
「おっほほほ、やはりそうであろう。それどころか、案外ここの外でもあるまいて・・。
どうじゃ、まだ宵の口で暇がある。私とお座敷の座興など・・。お前も金を受け取った女将の手前、こう早くに客をはねては罰が悪かろう。」
「な、なんだってっ。」
頭から見下ろしてくる楓に赤蛇尼は続ける。
「お前の気が晴れるかどうか・・。なに、抱くまでの事も無い、この右手ひとつで・・。
私がしくじれば、別に祝儀を出そうではないか。
それとも、女の私に外すのが怖いか?・・・ほほほ、どうじゃ?」
からかう様な赤蛇尼の問いかけに、楓はその場にどすんと尻を降ろした。
「ようし、いいともさ。ほんとは触られるのも嫌なんだ。
そのかわり何ともなかったら、後で存分に笑ってやるからねっ!」
楓は赤蛇尼を睨みつけると、威勢よく畳の上で大の字になり、身に纏った朱色の襦袢の裾を両手で開く。
開いた太腿の肌の白さが赤蛇尼の目に飛び込んで来た。
赤蛇尼はうっすらと笑みを浮かべて楓の脇に身を添わせる。
楓が吊り上げた目で下から睨むと、赤蛇尼は思わず苦笑いしながら囁いた。
「ふふ、心配せずとも、ほれ、この右手だけ。ここしか触らぬよ・・・。」
しなやかな右手が楓の開いた腿の間に滑り込んで行った。
楓はその勝気な顔を少し紅潮させて、赤蛇尼を睨んでいた視線を横に逸らせた。

「ん・・・。」
楓は息を詰めて赤蛇尼の愛しみを受け入れていた。
初めて経験するその女は、欲望のままに楓を求めて来るような事はなかった。
花びらの廻りの柔らかい肌を優しく撫でさすり、また時にはその上の艶やかな繊毛に戯れて、愛でられる女の心を揺さぶってくるのである。
徐々に花びらが潤いと共に咲き始めると、微かに覗き込んだ指が内側を上下に撫でる。
「ふ・・、んっ・・・。」
楓は優しい愛しみを意識したとたん、切なさと共に熱いものが滲み出すのを感じて喉に息を詰まらせた。
「少し、気持ちようなりましたか・・?」
その赤蛇尼の問いかけに、楓は黙ったままその眼差しを閉じた。
延ばした足がわずかに動き、時折思い出した様に手の指先が空を掴む。
赤蛇尼は浅くなぞっている指に露が纏い付くのを感じると、人差し指と中指を節二つ、潤んだものの中へ滑り込ませていった。
「ん、・・・う・・。」
楓のくぐもった呻きと共に、もう開きかけた花弁の奥から温かい露が押し出されてくる。
「商売とはいえ、ずっと気を張っていたのですね。可哀想に・・・。」
赤蛇尼に耳元で囁かれて、険のある楓の表情に哀れが映ろう。
やさしい女の指は、楓の涙を愉悦の滴に変えて愛しんでくるのだった。
「ふ・・、んふ・・・。」
微かに胸を起伏させて、楓は切なげな吐息を漏らした。
強張った心がほぐれると共に、悔しくも疼く様な心地良さが身の内に響いてくる。
再び赤蛇尼はそんな楓の耳元で囁く。
「ひと時、何もかも忘れなさい・・。ね・・、お乳を吸ってあげましょうか・・?」
楓は無言のまま、更にその表情を隠す様に顔を背けた。
赤蛇尼はほくそ笑みながら、楓の襦袢の紐を解いて前を開く。
白い肌が目にも眩しく輝いて、程よく膨らんだ乳房は襟が触れただけで細かく弾んだ。
「まあ、きれいなお乳だこと・・・。」
桃色の乳首に熱い息を絡める様にして赤蛇尼は囁いた。
囁いた唇がそのまま右の乳首を甘く吸い含む。
「んっ、んふっ・・・。」
乳首を吸い上げられた楓は、切なげな呻きと共にその身を捩った。
赤蛇尼は白い歯で乳首を挟んだまま、ねっとりと赤い舌で舐め叩く。
再びしなやかな指を潤みに滑らすと、焦らす様に浅く花弁を弄んだ。
しかし、堪らず楓がその指に向けて腰を押し出すと、赤蛇尼はゆるゆると肘を曲げてその望みをはぐらかすのである。
初めて楓は、自分で慰める以上の気持ち良さを覚えた。
「ねえ、もっと欲しいのでしょう・・?」
「あ・・、はあ・・・。」
「うふふ・・・、抱いてあげましょうか・・?」
「んっ・・・、はあ・・、いや・・・。」
意地悪く花弁から引き抜かれた指に、流れ出た露を花弁から菊のつぼみの間に塗り付けられて、楓は商売でも出した事の無い切なげな声を上げた。
「言いなさい、抱いてと・・・。」
「んっ、・・・もう・・・、お願い・・・。」
横を向いたまま、楓は蚊の鳴く様な声を出した。
「お願いとは、何を・・・?」
「お願い・・・、だ、・・・抱いて。」
「ほう、女は嫌いではなかったのですか・・?」
赤蛇尼は意地悪くそれを逆手に取ると、右手の指で楓の茂みを逆立てる。
「ああっ、もう言わないでっ・・・。」
そう言うと楓は、赤蛇尼に背を向け両手で顔を覆った。
赤蛇尼は後ろから優しくその体を抱きしめる。
「もう言わぬ。私も、私もあなたのことを抱きたかった・・・。」
楓は黙って立ち上がると襦袢を脱ぎ捨てた。
自らその裸身を布団に横たえ、潤んだ目で赤蛇尼を見つめる。
赤蛇尼はもどかしくも僧服を脱ぎ捨てると、悩ましく横たわった楓にその裸身を絡ませていった。
続元禄江戸異聞(三十一)目次続元禄江戸異聞(三十三)



コメント一覧
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    • ––––––
      1. ハーレクイン
    • 2012/07/26 10:56
    • 四日市の旅籠に身を潜める羅紗姫とお通姐さん。
      といっても「目印の傘」を掛けていたのでは所在を喧伝しているようなものだが。
      案の定、旅籠の隣には赤蛇尼が……。
      どうも諜報戦ではまるっきり歯が立たぬなあ、チーム羅紗姫。
      なんでこうも簡単に所在がばれてしまうのだ。
      しかも、暇にあかせて、“一番人気”の遊女「楓」を誑し込む余裕までみせる赤蛇尼。
      うーむ。
      伊織とお蝶は何をしておる!

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2012/07/26 19:50
    •  県庁所在地の津市を上回る、三重県下最大の人口を要する都市。
       県庁所在地の人口が、一番でない県は、けっこうありました。
      ■福島県
      1.いわき市
      2.郡山市
      3.福島市(県庁所在地)
      ■群馬県
      1.高崎市
      2.前橋市(県庁所在地)
      ■静岡県
      1.浜松市
      2.静岡市(県庁所在地)
      ■三重県
      1.四日市市
      2.津市(県庁所在地)
      ■山口県
      1.下関市
      2.山口市(県庁所在地)
       四日市の名物を思いつかなかったので……。
       ネットで検索したところ、『とんてき』なるものがヒットしました。
       豚のステーキのようです。
      http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201207261138482df.jpg
       ヘビーそうですが、トライしたい気がしますね。
       脂身がそそります。
       ま、痛風の人は止めといた方がいいでしょうね。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2012/07/26 20:23
    • 国もレベルもぜんぜん違うけど
      USA(アメリカ合衆国)の都市人口順位
      1.ニューヨーク市8,175,133人
      2.ロサンゼルス市3,792,621人
      3.シカゴ市2,695,598
      …………
      24.ワシントンDC(首都)601,723人
      「とんてき」は大阪にもあるよ。
      ようするに、牛の代わりに豚を使ったステーキということやろ。
      ただ、味付けは甘めでギトギトのようです。
      んじゃ、取り的、じゃなくて「トリテキ」があってもいいよね。

    • ––––––
      4. Mikiko
    • 2012/07/26 20:30
    •  人工的に作られた都市もありますからね。
       ブラジリアとか。
       日本も、ぜったいそうすべきだよな。
       トリテキ。
       ステーキになるような、でっかい肉片を取るためには……。
       ダチョウを使わねばなるまい。
       ヘルシーそうだけど……。
       パサパサしてるんじゃないか?

    • ––––––
      5. ハーレクイン
    • 2012/07/27 01:11
    • あ、そうか。
      大きさのことは全然考えてなかった。
      そういえば、日本の首都機能移転問題はどうなったんだろうね。

    • ––––––
      6. Mikiko
    • 2012/07/27 06:33
    •  「トリテキ」ならぬ、「せきとり」!
      http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120427120542a42.jpg
       ↓こちらは、ダチョウの「ロースカツ」。
      http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120727062908baf.jpg
       豚肉のような味だとか。

    • ––––––
      7. ハーレクイン
    • 2012/07/27 14:58
    • おおっ。
      懐かしの鶏半身、えーと、カラ揚げの方。
      ダチョウは、どのあたりの部位なんだろ。
      ロースは、牛だと背中だけど。
      ダチョウは空飛ばないんだから、胸肉は発達してないよね。

    • ––––––
      8. Mikiko
    • 2012/07/27 19:44
    •  ↓こちらのサイトに、「鳥ロース」についての解説が載ってました。
      http://www12.plala.or.jp/ohmiya/toriwobarashitekucchimaou.html
       真ん中ちょっと前あたり。
       『獣類でいうところの「ロース肉」が鳥にも存在します。「せせり肉」あるいは「小肉」と呼ばれて、食いしん坊の間では珍重される希少なお肉』
       どの部位のことなのか、わたしにはサッパリわかりませんでした。

    • ––––––
      9. ハーレクイン
    • 2012/07/27 20:50
    • どうも、鳥ロースって、よくわからん。
      希少部位って、ことなんだろうけど。
      鳥は空を飛ぶための体重軽減の目的で、体のよけいな部位はそぎ落としてるからなあ。
      前脚(手羽)、後脚(腿)、それと前脚を動かすための大胸筋(胸肉&ささみ)が、鶏肉の主な部位だよね。
      だから、ダチョウで美味しいのは腿肉だと思うんだけどなあ。
      ご紹介のサイトさん。
      次の一節が印象的でした。
      「アバラからゾリ(肺)を外します。
       赤と白が入り混じった綺麗な色をしてますね。
       悪い空気を吸っている鳥は黒が加わるので、すぐ分かります」

    • ––––––
      10. Mikiko
    • 2012/07/27 22:21
    •  なんか、筋張ってそうな気がするけどなぁ。
       最近、オリンピックの出場選手の映像をよく見るけど……。
       アスリートの身体って、美味しそうじゃないよね。
       美味しい部分を、すべて削ぎ落した後って感じ。
       ともあれ!
       そこまでして頑張ってきたんだから、悔いを残さずやりきってほしいです。

    • ––––––
      11. ハーレクイン
    • 2012/07/28 01:08
    • そらそうだ。
      脂身なんてほとんどないやろし。
      霜降りのアスリート肉なんて、柔道の100kg超級くらいやろ。
      ロンドンオリンピック。
      今日から、もう柔道が始まります。
      どうなるかなあ。
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