Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
続元禄江戸異聞(十九)
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「続元禄江戸異聞」 作:八十八十郎(はちじゅう はちじゅうろう)


(十九)


江戸を旅立って以来十八日目の夜、伊織たち一行は浜松の宿場に辿り着いた。
幸いに雨も上がり、もう暗くなったとは言え、商いで栄える浜松の町筋は伊織たちに敵襲の恐怖を感じさせぬ雰囲気である。
どうしても曇りがちな表情の伊織に、ある旅籠の軒下から声がかかった。
「伊織様、伊織様・・。」
「おお、お蝶。各々方ご心配なく、味方でございます。」
ともすれば刀に手をかけそうな警護の者達に伊織は言った。
「伊織様、ご苦労さまでございました。」
「うん・・。」
伊織の無事にその表情も和らいだお蝶であったが、ふと周りを見回しながら口を開く。
「もう宿も押さえておりますが、お美代は・・・?」
その問いかけに、伊織も羅紗姫も再び顔を曇らせる。
「うむ、それだが・・、詳しい話は宿に上がってからにしよう・・。」
「え? ええ、ではこちらへ・・・。」
お蝶の案内で、一行は近くの旅籠に入って行く。

旅籠の屋根の入隅で、黒装束のお通はその様子を見ながら苦笑した。
“なるほど、お蝶が惚れ込むだけあって、いい男、いやいい女だねえ・・。
一人数が足りないようだが、何かあったのか・・・?
まあ、もう宿場二つ三つは安泰だと思うんだけど・・・。”
宿の窓に明かりが灯るのを見て取ると、お通はまた頬を緩めてつぶやく。
「お蝶・・、久しぶりに抱いてもらうなら今のうちだけど、こう仲間が物々しくっちゃ、それも無理だろうね・・。お生憎様、うふふ・・可哀そうに・・。」
三十路を過ぎたお通は、久しぶりに切ない女心を思い出しながら、瓦の上に仰向けになって頭の後ろで両手を組んだ。

旅籠の一室に、伊織、羅紗姫、お蝶が膝を詰めている。
伊織がここ二三日ばかりの事を話し終えると、お蝶も溜息交じりに口を開く。
「きっとあの荒れ寺で、お美代は敵の術にかかってたんですね・・・。
鐘の音で術を効かせるなんざ、あの蛇女、手の込んだ事をしやがる。
しかし・・・、気付かぬあたしも悪かった・・・。」
悔しげに唇を噛んだお蝶に、伊織も口を開く。
「それは私とて同じことだ・・。
お美代の身は案じられるが、敵とてただ連れ去って普通の娘の命を奪っても詮無いこと。
お美代を救う望みを捨てずに先を進むしか、他に手は無い・・・。」
力無く俯いたままの羅紗姫であったが、伊織の言葉にやっと顔を上げる。
「こうなった以上、私も戦う覚悟は出来ております。
何の役にも立たぬかもしれませぬが、お美代さんの為にも逃げる事は出来ないのです。」
伊織とお蝶は、思いがけぬ姫の力強い言葉に顔を見合わせた。
「そうですとも、あたしも頼りにしてますよ。それに・・・。」
「それに、何ですか・・・?」
少し明るく表情を変えたお蝶に姫が問いかける。
「いい知らせもあるんですよ。
加勢を頼むことが出来ました。お通といって、あたしにとっちゃ忍びの師匠とも言うべき人。
白蝋相手と言えども、あたしゃあ千人力を得た様な気持ちなんです。」
「そうか! それはよかった。」
思わず膝を乗り出した伊織にお蝶は続ける。
「今でも覚えてる。昔、木の間を飛ぶのを怖がるあたしに、お蝶の名が泣くよ! 上には落ちゃあしないんだ、落ちる時は下にしか落ちないんだよ! ってね。
要らぬ心配せずに頑張れって事ですけどね・・・。」
伊織も満面の笑みになると口を開いた。
「さあ、そんな腹積もりも出来れば、今夜は風呂でも入って休みましょう。私は宿の者に風呂を頼んでまいります。」
そう言って立ち上がる伊織に、お蝶も続いて立ち上がる。
「じゃあ、あたしもちょっと・・。」
「あたしもちょっとって、姫のお傍に居なければいかんではないか、お蝶。」
咎める伊織に、意固地になってお蝶は言い張る。
「もう外は姉さんが見張ってくれてるし、周りも警護の方でいっぱい。
姉さんと交代するまで、少しの間なら大丈夫です! ねえ、お姫様・・・?」
「え、ええ、私なら大丈夫です・・。」
伊織の背を押すようにして出て行くお蝶を、羅紗姫は少し寂しげに見送った。

警護の者たちの話し声がする部屋の前を通り過ぎると、お蝶は急に伊織の袖を引っ張って納戸の陰に廻り込んだ。
すぐさま背の高い伊織の首に両手を廻して、寄り掛かる様に縋り付く。
お蝶は愛しい人の胸に頬を当てて目を閉じる。
「お、お蝶・・・。」
伊織の戸惑った呟きに、お蝶は眉を寄せた顔を上げる。
「伊織様・・、あたしに会いたくなかったの・・・?」
「会いたかった・・・、お蝶さん、会いたかった・・・。」
伊織もしかつめらしい侍の顔を捨てて、女の声で答える。
「じゃあ、こんな所で・・、せめて何をしてくださいます・・・?」
そう重ねて問いかけるお蝶の唇が、伊織の端正な唇に熱い吐息を触れ合わせた。
「お蝶さん・・。」
囁きと共に伊織はお蝶の唇を奪った。
「ふん・・・、んんん・・・。」
身体を重ね合えぬ事を恨みながら、二人は互いの唇を激しく貪り合うのだった。


尾張の地。
夜の寒々とした外気に反して、白蝋の屋敷の一室では、成熟した二つの女体が湯気も上がらんばかりに絡み合っている。
一山喜びを越えた後か、綾の方はまだ荒い息を吐きながら、美夜叉の腕の中で優しく身体を擦られてる。
美夜叉は小首を傾げて、しっとりと綾の方の唇を吸い重ねた。
「ふんん~んん・・。」
しばし赤子に乳を与える様に綾の方に舌を吸わせると、ゆっくりと唇を離して美夜叉が囁く。
「うふふ・・、お方様、如何でございました・・・?」
「またその様な恥ずかしげな事を聞く・・。分かっておるであろう?
わらわをあの様に狂わせておいて・・。」
そう答えて美夜叉の胸に顔を伏せる綾の方であったが、ふと悲しげな表情を浮かべて口を開いた。
「本日殿よりの使者が参り、明日は丹波へと帰らねばならぬ・・。
おそらく此度のお世継ぎの件かと思われるが、既に左内の絶命の件も殿のお耳に入った由。
あれやこれやと考えると、近頃わらわは、空恐ろしゅうなる時があるのじゃ・・・。」
それを聞くと、美夜叉はしっかりと綾の方の身体を抱き締めて言った。
「お方様には何の心配もござりませぬ。必ずや忠興様をお世継ぎに・・。
どうか、全てをこの美夜叉にお任せください。
してお世継ぎの件成就の暁には、どうか末永く私どもをお方様のお傍にお置きください・・。」
「それは言うまでも無い事じゃが・・・、何故か怖いのじゃ、美夜叉・・・。」
綾の方は美夜叉に抱かれた身体を小さく震わせる。
「おいたわしい、お方様。何卒、ご心配なく・・・。
私がその様なご心労、全て忘れさせて差し上げます・・・。」
そういうと美夜叉は、綾の方の両手と己が両手をしっかりと握り合わせた。
そのまま震える綾の方の身体を開く様にして、仰向けに敷物に押さえつける。
もろ手を上げた綾の方に自分の顔を近づけると、貪る様にそのふくよかな唇を奪った。

「ああっ!このような、恥ずかしいっ!・・ああもうっ。」
綾の方は悲痛な叫びを上げた。
綾の方は仰向けの美夜叉の顔をまたいで座り込んでいる。
黒々とした茂みを掻き分ける様にして、自分の濡れたものを美夜叉が貪っているのだ。
「はあ、さあお方様・・、はあ・・・私の目を見て・・・。」
時折唇を離しては、美夜叉が下から囁きかけてくる。
綾の方はその淫らな光景が目に入ると、益々ふくよかな裸身を羞恥にくねらせるのだった。
女が身を起こしたまま喜びを得るなど、綾の方にとって商売女の手管とさえも思い及ぶことはなかった。
しかしそんな辱めの最中にも、己が悲しい花びらを美夜叉に苛まれて、両の手で顔を覆いながら激しく豊かな乳房を揺らしてしまうのである。
「あああ~、くう・・・いけませぬ、・・もう・・、このような・・・。」
もう髪も振り乱した綾の方の白い身体が、震えながら反り返る。
美夜叉は綾の方の太腿を抱えると、仰向けのまま両足を持ち上げて綾の方の両肩に掛けた。
「はあっ!」
息を呑んだ綾の方の身体が、そのまま美夜叉の身体の上に仰向けに引き倒された。
両太腿を掴まれ、仰向けに両肩を美夜叉の足に押さえられて、綾の方は美夜叉の身体の上で海老反りに裸身を拘束されたのである。
目の前に突き出た綾の方の敏感な突起に、美夜叉の唇がむしゃぶり付いていった。
「あっ!、あああお~~っ!!」
綾の方の目の前に稲妻が走った。
身動き出来ぬまま恥ずかしく身体を開いて、己が弾き立ったものが美夜叉の熱い口の中で激しく蹂躙される。
「あはっ! ひっ! ああううぐ~っ!!」
綾の方の身体を耐え切れぬ絶頂が襲った。
美夜叉の身体の上で、海老反りにきめられた身体に引きつった痙攣が走る。
全身の柔らかみをぶるぶると震わせながら、綾の方の固く閉じた目の端から、一筋二筋涙さえ伝い落ちていたのだった。
続元禄江戸異聞(十八)目次続元禄江戸異聞(二十)



コメント一覧
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    • ––––––
      1. ハーレクイン
    • 2012/04/26 10:09
    • ほんとにお美代ちゃんはどうなったんだろうね。
      このあたり、読者に気を揉ませる八十さんのテク。
      うん、もう、憎らしい。
      伊織ちゃんとお蝶さんの切ない逢瀬。見守るお通。
      うん、もう、憎らしい。
      おー。
      ついに、綾の方様と頭領美夜叉のからみ。
      凄いんだが、なんか両者の体勢がよくわかりませぬ。
      うーむ。読解力と想像力が欠如してきたか。
      うん、もう……どうしよう。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2012/04/26 20:35
    •  必ず濡れ場を入れるプロ意識、さすがですね。
       わたしの場合、濡れ場なしのシーンが延々と続くことがあるもんね。
       まさしく、今がそうですが。
       東京の会社に勤めてたころ、浜松には仕事で何度か行きました。
       お日さまがサンサンと降りそそぎ……。
       明るい街だなぁ、という印象があります。
       ウナギは食べませんでしたが、うなぎパイはもらって食べました。
       ウナギの味は、ぜんぜんしませんでしたね。
       あれなら、ウナギを入れなくても作れるよな。
       昨今、ウナギが高騰してますからね。
       奇しくも、浜松市と新潟市は……。
       平成19年4月1日、同時に政令指定都市になってます。
       人口は、どちらも80万人程度ですが……。
       面積は、浜松市が2倍も広いんです。
       何が言いたいかというと……。
       新潟の方が都会じゃ~ん、てことですね。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2012/04/26 23:20
    • どなたの談話だったか忘れましたが、スポーツ新聞に連載するエロ小説作家さん。
      編集部からは「必ず毎回濡れ場を入れよ」という絶対的な要請があるそうです。大変だよねえ。新聞連載だから当然毎日のことだもんね。
      浜松の養鰻池。
      JRで通ると、車窓からわんさと見える。いったい全部で幾つあるんやろ。
      しかしMikiはん。
      太平洋側の浜松市とまで張り合わんでも……。

    • ––––––
      4. Mikiko
    • 2012/04/27 07:40
    •  同じ日に政令指定市になったという縁があるんだから……。
       防災協定とか、結べないもんでしょうかね。
       位置的に見て、両都市が同時に被災する確率は少ないと思います。
       浜松市はやっぱり、東海地震が怖いですよね。
       でも、新潟に避難したら……。
       冬季鬱になっちゃうかも。

    • ––––––
      5. ハーレクイン
    • 2012/04/27 10:16
    • こないだの見直しで、地震の想定範囲と規模がえらく拡大されました。
      ま、東海地方は以前から言われてましたが、「狼少年」にならないよう、意識を高めていただきたいものです。
      それにしても新潟。
      地震の確率は低いし、津波もあまり問題ないし、それは冬は大変だがこの時代、防災上は“いいところ”なのかも。
      ま、『元禄』。
      浜松宿とくれば、次は浜名湖越え。どういう展開に……。
      楽しみだなあ。

    • ––––––
      6. Mikiko
    • 2012/04/27 19:41
    •  これから、良い季節を迎えます。
       ↓は、新潟と東京の日照時間の比較。
      http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120427115223241.jpg
       ちょっと意外に思われるんじゃないでしょうか。
       4月から10月までは、東京よりも新潟の方が、ずっとお天気がいいんです。
       で、この期間には、田植えから稲刈りまでが、すっぽりと入ります。
       つまり、新潟のお米が美味しいのは……。
       サンサンとお日さまを浴びて育つからなんですね。

    • ––––––
      7. ハーレクイン
    • 2012/04/27 20:28
    • 要するに新潟という土地は、冬と夏で極端に気候が異なるわけか。
      ふうむ。
      その土地々々の気候は、そこに生まれ暮らす人の人格形成にまで影響を及ぼす、という研究があるそうです。
      やはり「お国柄」というのはあるんでしょうねえ。

    • ––––––
      8. Mikiko
    • 2012/04/27 22:15
    •  湿度の高い、安定した低温が続くわけ。
       光もほとんど射さない。
       すなわち、大気そのものが“蔵”みたいな感じだね。
       酒造りには最も適した環境。
       夏は米作りに最適、冬は酒造りに最適。
       それが新潟の気候なんですね。

    • ––––––
      9. ハーレクイン
    • 2012/04/28 00:58
    • 米どころ、酒どころですなあ。新潟。
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