2011.12.29(木)
蝋燭の炎が揺らめく寝所の中、綾の方は布団の中で肌が火照って、まだ寝付かれぬままであった。
先ほどの忍び達との異様な出会いもさる事ながら、妖気を湛えた水月の顔もまた、脳裏に蘇ってくるのである。
"ああ・・・、あのように美しく、凛々しいおなごに抱かれたい・・・。"
綾の方はそっと、布団の中で己が豊かな胸の膨らみを抱き締めた。
その時ふっと、蝋燭の炎を揺らして寝所の空気が動いたかと思うと、何やら可愛らしい声が聞こえてきた。
それは先ほど聞いた、不思議に重なり合う様な響きを持った声である。
「お方様・・、もうお休みになられましたか・・・?」
綾の方は目を開けて声のする方を見た。
そこには12,3くらいの歳だろうか、二人の少女があどけない笑みを浮かべて綾の方の方を見ていた。
二人の少女は、背格好のみならず、顔付まで寸分違わぬ造りをしていた。
「春秋花でございます。お慰めに上がりました・・。」
綾の方は、二人の少女を見比べながら思った。
"ふふ、美夜叉めが・・、お慰めと言って、この様なことか・・・。"
少しの落胆を覚えた綾の方ではあったが、相変わらず無垢に笑いかける少女たちを見て口を開いた。
「おお、ご苦労であったのう・・。苦しゅうない、二人ともここへ参れ。わらわが一緒に寝てあげましょう・・。」
ここ2,3日の心痛を少女達に癒される気がしたのと共に、何やら母らしく優しい心が湧き上がってきたのも確かである。
事実この少女達は、我が子忠興よりもずっと年下だと思われた。
「おお、おお、可愛いのう・・・。わらわに遠慮せず、ぐっすりと眠るがよいぞ・・。」
布団を開けてやると、二人は嬉しそうに綾の方の両脇に華奢な身体を添わせる。
「はい、嬉しゅうございます、綾の方様。」
また異口同音に可愛い口調を合わせると、横向きに綾の方のふくよかな身体に抱きついてきた。
「まあ・・・、おほほほ・・・。」
綾の方は左右の手で二人を抱き寄せて、久しぶりに母親の幸せな気持ちを味わう様な気がした。
ところがしばらくすると、両脇に顔を埋めた二人の手が、薄い寝着の上から綾の方の胸の辺りを微かに触れてくる。
心ならずも幼い手の動く辺りから、小さな疼きが身体を走ってしまうのだ。
"ん・・っ、不幸な生まれ育ちで、母親の愛に飢えておるのだろうか・・・?"
そう訝しく思う間にも、薄い布を通してお乳の先が頭をもたげ始め、まだ小さな白魚の指が、餌に集まるが如くにそのしこりをついばみにくる。
「うっ・・・、こ、これ、お前たち・・・。」
堪らず声を上げたとたん、胸の合わせ目から滑り込んだ少女の手が、綾の方の豊かな胸の膨らみを掴み込んだ。
「はうっ・・・。」
背を浮かせた綾の方の耳に、身をずり上げた春花の可愛い唇が囁いた。
「お方様・・・、気持ちようございますか・・?」
綾の方は、少女の湿った声に身を震わせた。
この頑是ない少女達に肉欲を抉られると思っただけで、堪らない愉悦が背筋を走ったのである。
秋花の方は、ずるずると布団の中にずり下がっていく。
布団の中で自分の帯が解かれようとしているのを、綾の方は感じた。
春花は薄桃色の舌を耳から首筋に這わせながら、絶妙に綾の方の乳房を揉みたて、固くなった乳首に可愛い指先を戯れかけている。
「はあ・・・、ああ・・・あ・・。」
綾の方は疼きを伴う心地よさにその肩を震わせ、春花に掴まれたままの乳房を揺らした。
布団の中では、臍から柔らかい腰の廻りの肌を秋花の唇が吸い付き廻り、忙しなく赤い舌が蠢いている。
苦悶の表情を浮かべる綾の方は、その下肢がくねっているのであろう、身体を覆った布団がうねうねとざわついていた。
お乳を優しく撫でながら、春花が幼い声で囁く。
「お方様・・。口をお吸いになりますか・・・?」
綾の方が苦悶の表情で薄眼を開けると、つぶらな瞳で春花が微笑みかけている。
綾の方はもう夢中で春花を抱き寄せると、その桜の花びらの様な唇を奪った。
「む・・、んむ・・・んぐうんん・・・。」
まだ熟す前の甘酸っぱい味わいに、綾の方は呻きを上げた。
小さめでよく動く舌が、大人の舌を口中へ誘い込む。
「ふんっ・・はむっ・・・んんぐ・・。」
綾の方の舌が、春花の口の中で可愛い舌に弄ばれている。
「んっ! んぐ~~~んっ!」
突然、綾の方の身体が反り返った。
布団がずれ落ちると共に、綾の方のふくよかな裸体が現れ、両膝を曲げて開いた足の真ん中に秋花の顔が取り付いていた。
腹ばいで綾の方の両太腿を抱え込み、、短い髪を揺らしながら濡れたものに吸い付いている。
「んぐっ! んんん~~んん~~っ!」
喉の奥からの呻きを吸い取る様に春花は綾の方の唇を吸い続け、片手で暴れる乳房を揉み上げる。
秋花は綾の方の濡れたものを舐め上げながら、口を合わせている二人の気配を探った。
綾の方の花びらを吸い廻りながら、片手で春花の尻に触る。
春花はちらりと秋花を見ると、ゆっくりと綾の方の唇を吸い離した。
そのまま華奢な身体を布団と綾の方の身体の間に割り込み、後ろから羽交い絞めする様な姿勢をとった。
反り上がった綾の方の乳房を、後ろから春花の両手が揉み上げる。
喘ぐ綾の方に頬を擦り付けながら春花は囁いた。
「お方様・・、気持ちようございますか・・・?」
「ああ~、気持ち良い・・・、ああもう・・たまらぬ・・。」
後ろから両手の指でしこった両乳首を弾かれながら、綾の方は喘ぎと共に答えた。
「もう気をお遣りなさいますか・・? それとも・・もう少し・・・。」
「ああもう何とかしておくれ・・。あ~もう気が狂いそうじゃっ・・・!」
綾の方は泣きださんばかりに訴えた。
「分かりました・・。まだ夜は長ごうございます・・。一度気をお遣り遊ばして、その後は、また私たちの身体を御存分に・・・。」
そう言うと春花は秋花の方へ視線を向け、意味深な笑みを漏らした。
秋花は吸い付いた唇を上へずらしながら、可愛い2本の指を濡れたものの中へうねり込ませていった。
可憐な唇が、綾の方の大きめな花芯に吸い付く。
「くうう~っ・・、あおおお~~~!・・」
春花は戦慄く綾の方をしっかりと後ろから抱くと、むずがる首筋から耳に舌を這わせた。
湿った音を立てて花芯を吸いながら、秋花の2本の指が蜜壺の中を抉り続ける。
「はあっ!、ああっ! ・・ぐう~っ! ・・・・・ああ! 果てるうっ! ・・・!」
裏返った声を上げたと同時に、綾の方の身体が雷にでも打たれたかのように、春花の上で反り返った。
後ろから春花に両の乳房を、尻を秋花にしっかりと掴まれながら、綾の方は極みに身体を打ち震わせた。
春秋花の二人は、しばらくそのまま綾の方の息が静まるのを待った。
やがて二人はおもむろに身を起こすと、汗に濡れた綾の方の身体を、甲斐甲斐しく白い布で拭き始めた。
その後自分たちの身体も清めようとした時、
「お前たちは清めずとも苦しゅうないぞ・・・。」
いつ目を開けたのか、半身を起こした綾の方が、二人のまだ未熟な裸身を見つめていた。
驚いて顔を見合わせた春秋花が、申し訳なさそうに答える。
「しかしお方様・・、私どもは汗で汚れております。とてもこのままでは、お方様のご寵愛を受ける身体ではございません・・・。」
それを聞くと綾の方は布団の上に座り直し、乱れた長い黒髪を直しながら、何とも淫靡な笑みを浮かべて言った。
「可愛いお前たちには、汗であろうが何であろうが、わらわにとって汚れたものはないと言っておるのじゃ・・・。 さあ、早よう、近こうに参れ・・・。」
春秋花の二人は改めて顔を見合すと、嬉しそうに笑いながら綾の方に近づいていった。
コメント一覧
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1. ハーレクイン- 2011/12/29 08:34
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>次回冒頭は「綾の方」と「美夜叉」の絡み。
(続元禄・弐でのHQのコメ)
全く当たらぬHQの予想。今回も見事に大外れ。美夜叉ではなく春秋花の方だったか。
うーむ。ここまで来ると「予想屋HQ」、もう廃業せねばならぬなあ。
いやしかし。春秋花が双子姉妹だというのは見事的中じゃ。
どおだ!
(そんなん、誰でもわかるわ)
で、春秋花は「春花ちゃん」と「秋花ちゃん」のコンビ。春花ちゃんの後ろ羽交い絞め乳首嬲りと、秋花ちゃんの強烈バキュームクンニとおまんこ指嬲り。絶妙のコンビネーションプレイで、あっという間に綾のお方をいかせちゃったなあ。
いやいや、参りました。
次回以降も楽しみだなあ。
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2. Mikiko- 2011/12/29 20:07
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今回のシーンには、感心しました。
なにより、時代劇特有の雰囲気が、見事に表現されてます。
布団を外れ、逃れるように伸びる手。
燭光が、その影を畳に落とす。
燭光の揺らぎに、畳の影も動く。
まさに、『陰翳礼讃』の世界ですよね。
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3. 八十八十郎- 2011/12/31 13:02
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何より先ず、今日はもう大晦日。
今年はMikikoさんのサイトで皆さんとの出会いも有り、
私にとって色んな意味で特別な一年でした。
有難うございました。
ハーレクインさん、感想をいただき有難うございます。
この作品は、何せ意の向くまま自分勝手に書き続けてますので、途中退屈される部分もあるかと思いますが、
少しでも楽しんでいただける所があればと思います。
Mikikoさん、有難うございます。
たぶん僕の書いたものには過分の賛辞だと思いますが、
書かれている物の中に種を見つけて、それを想像力と共に展開して楽しんでくださる。
ハーレクインさんも同じく、読む楽しみを知っておられるんだなあと思います。
僕などは、どちらかと言うと苦手な方で。(笑)
では窓ガラス拭きを強要されてますので、このへんで・・。
皆さん、この一年お世話になり有難うございました。
どうかよい年をお迎えください。
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4. Mikiko- 2011/12/31 13:07
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『Mikiko's Room』への新しい刺激をありがとうございました。
賛辞は、決して過分なものではありません。
稀有な才能だと思っています。
来年も、よろしくお願いします。
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5. ハーレクイン- 2011/12/31 14:07
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「過分の賛辞」などではありません。
本編の方にも書かせていただきましたが、今回の『続元禄・参』。これまでの八十郎劇場の最高傑作だと思います。
これまでが面白なかった、というわけではもちろんありません。為念。
いやあほんとに、綾さん、春花ちゃん、秋花ちゃん三人の動かし方。綾さんの反応。どれをとっても一級品。おまんこぐちょぐちょ、ちんちんピンコ立ち(あ、これ本編コメのパクリ。工夫がないのう、HQ。)。
うーむ。HQ、今後の執筆に影響を受けそうだぞ。安易なパクリをせぬよう、心せねば。
仰せのとおり私め、「読む楽しみ」は無論、知っております。
幼児の頃の絵本などを除けば、
ヴェルヌ『海底2万マイル』。これが記憶にある読書遍歴のスタート。小学校何年生でしたかねえ。
同じころ、松本清張『点と線』。
少し下って、フレドリック・ブラウン『73光年の妖怪』。
このあたりから始めたわけですが、やはりSFと推理小説ですねえ。
ふむ。
はとろうさんも、こき使われておられますなあ。
窓ガラス拭き、ご苦労さまでございます。
明年もよろしくお願い申し上げます。