Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
元禄江戸異聞(六)
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「元禄江戸異聞」 作:八十八十郎(はちじゅう はちじゅうろう)


(六)


こげ茶色の土間の上に、二つの白い女体が絡まり合ってうねっている。
「んむうう~う、・・・んぐっ・・・。」
伊織はもういいように唇を吸われ、唇を塞がれたまま、女の甘い唾液さえ飲み下していた。
ひしと身体を抱き締められ、濡れたものを女の指で狂おしくいたぶられながら、伊織の動きに獣じみた忙しさが加わり始めている。
湿った音を立てて伊織の唇を吸い離すと、女は囁いた。
「はあ・・・伊織様・・、そろそろ楽に落として差し上げますよ・・・。」
再び女は、その唇で揉み込むように伊織の唇を吸い塞いだ。
「んん・・・ひゃあ、伊織しゃま・・・。んたしの身体をもっと抱いて・・・。」
女は唇を合わせたまま、伊織の口の中に囁きかけた。
再び女の柔らかい乳房が、伊織の固い乳房に揉み合わされた。
首を振るようにして、女は伊織の口を吸い続ける。
伊織は喉を反らせてその唇を受け入れながら、我知らず両手を女の背に廻し、その裸身を相手に押し付けさえしていた。
濡れた花びらをめくり返すように女の指で弄ばれながら、伊織の身体が激しく波打ちだしている。
堪らず女の唇を振りほどくと、伊織は悲しげに眉間に縦皺を寄せながら呻いた。
「あ・・、あはああ~・・・。」
お蝶はその呻きを聞くと、まるで男が精を放つ前のような焦点の合わぬ眼差しで、喘ぐ伊織の顔を見つめながら言った。
「はああ・・、伊織様・・・。気持ちようございましょう・・・? さあ、我慢せずに気をお遣りなさいな・・・。んんうっ・・、そんな顔見てるとあたしだってもう・・・。恥ずかしくありませんよ、・・・ふうう・・・さあ・・伊織様・・・。」
実際、伊織の右の太腿には女の熟れたものが擦り付けられており、抜けるように白く滑らかな太腿の肌は、女の露でぬめりを伴い濡れ光っていた。
女の右手の人差し指と中指が、伊織の濡れた花びらを縦に擦り返し、親指が薄皮ごしに中の敏感な真珠を転がし始めた。
喘ぎを上げる伊織の唇が、再び女にねっとり吸い塞がれた。
「んぐっ、・・んん~・・ふんんん!」
狂おしく伊織の太腿に腰を振りながら、女の右手がその動きを強めていく。
「ふぐっ! ・・んぐううっ! ・・・ぷはっ・・あはっ! ・・ああああ~!!」
伊織は4,5回米つきバッタの様に腰を振り立てると、女の唇を振り切って叫びを上げた。
「あうう~~~うっ!」
ひしと女の身体にしがみ付き、浅ましく下肢をくねらせると、両足に筋を立てて激しく痙攣した。
「はあっ!、・・・・あたしもっ!! ・・・くうっ・・・・・!!」
伊織の断末魔のあがきを総身に感じ取って、女も濡れそぼったものを伊織の太腿に擦り付けながら、尻の肉をぶるぶると震わせて上り詰めた。
獣のような身体のあがきが交わされた後、二人の荒い息の音が小屋の中に満ちていった。

女は伊織の肩ごしに伏せていた顔をゆっくりと上げた。
濡れ紙を剥がす様に、汗ばんだ互いの胸元の肌が離れていく。
放心した艶めかしい顔で伊織の顔を見つめると女は囁いた。
「伊織様・・・、最後にもう一度だけ・・・。」
伊織の端正な唇を女のふくよかな唇が覆いつくし、互いの鼻が頬に埋まる様なはげしいものになっていく。
"コクツ・・、コクツ・・・。"
伊織の喉が小さく波打った。
それは女の口の中に沸き出でてくる甘露を、伊織が飲み下したもののようであった。


女はあらかた身じまいを済ますと、まだ横たわったままの伊織に向かって口を開いた。
「ふふ、身体が動きませんでしょう? さっき口移しに、また少々薬を差し上げたから。」
虚ろな表情で見上げる伊織に、女は話を続ける。
「じゃあ、このまま先に失礼しますよ。・・・うふふ、どうやらあたしも情が移っちゃったのかねえ。命にゃ別条ありません、しばらくすると身体は動くようになりますから。」
女は戸口に向かいかけたが、ふと振り返って言った。
「袖すり合うも何かの縁、あたしの名前は俗名お蝶・・・。
でも何で伊織様、羽織の紐を緩めた時に、刀の鍔を押しておかなかったんです・・・? 押してあれば、あの時あたしの身体は真っ二つ・・・。」
伊織はそれを聞きながら、僅かに瞼を瞬かせただけだった。
「お~、怖い怖い。それじゃあ、あたしはこれで・・・。」
そう言うとお蝶は、肩をすくめる芝居をしながら、もう夕闇の迫った表へと姿を消した。
元禄江戸異聞(五)目次元禄江戸異聞(七)



コメント一覧
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    • ––––––
      1. ハーレクイン
    • 2011/12/01 11:23
    • おおー、伊織ちゃん、人生初絶頂。
      きもちよかろ。よかったなあ。
      それにしても……、
      > 伊織は……両手を女の背に廻し、その裸身を相手に押し付け……
      >ひしと女の身体にしがみ付き、浅ましく下肢をくねらせる……
      ということは伊織ちゃん、やられている最中にしびれ薬は切れていた、ということですよね。
      それでも、反撃するなど考えもつかず、自分の使命も忘れ、気持ちよくなるのを優先させたと……。
      うんうん。
      わかる、わかるぞ、伊織ちゃん。
      これで君も一人前だ。
      今度はいつ、お蝶さんと会えるのかなあ。
      で、一つしつもーん。
      >八十八十郎さん
      >刀の鍔を押しておかなかったんです……?
      「鍔を押す」というのは初めて聞きましたが、「鯉口を切る」ということですか?

    • ––––––
      2. 八十八十郎
    • 2011/12/01 14:03
    • ハーレクインさん。
      書き込み有難うございました。
      時代劇によく出てくる“しびれ薬”、
      成分その他は分かりませんが
      小道具に使うとなかなか便利なものであります。(笑)
      今回は、途中でもう薬効は切れかかっているのに、
      というのも少々スパイスになるのでしょうか。
      「刀のつばを押す」とは動作のままの表現ですが、
      お質問の通り、剣術用語でいう「鯉口を切る」です。
      「鯉口」:刀の根元で膨らみを持たせて、
      刀が無作為に鞘から抜けないようにするための留め金ですが、面白いですね。
      刀に納める前の断面形状が鯉の口に似ているからでしょうか。
      余談ですが、鍔の押し方もいくつかあるようです。
      また「口火を切る」なんて言葉もあるように、刀を本来の目的で使い始めるぞ、という感じがしますよね。
      有難うございました。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2011/12/01 20:01
    •  時代劇の誤りに関するウンチクをひとつ。
       刀を、背中に背負うスタイルがありますよね。
       佐々木小次郎が有名です。
       このスタイルの剣士が、テレビ時代劇などに登場するとき……。
       ときおり、刀の柄が、右肩の上に出ている場合があるようです。
       これは……。
       その剣士が左利きでない限り、間違いとのことです。
       なぜなら……。
       右肩の上に出た柄を、右手で掴んで引きぬくことは不可能だからです。
       左肩の上に出た柄を、袈裟懸けのように抜くのが正解のようです。

    • ––––––
      4. ハーレクイン
    • 2011/12/01 23:06
    • >右肩の上に出た柄を、右手で掴んで引きぬくことは不可能
      子供のころのチャンバラごっこでは、右肩の上の柄を右手で引き抜いてたなあ。ま、短いからな。抜けたんだろうな。
      そういや佐々木小次郎の刀は長いので有名じゃねえか。通称「物干し竿」。ちゃんと抜けたのかなあ。

    • ––––––
      5. 八十八十郎
    • 2011/12/09 11:22
    • そうですね、背負った刀を抜くのは難しいですよね。
      利き腕と同じ方に柄があったら、まず不可能じゃないかなあ。
      “物干し竿”、通常の刀よりどれくらい長いのか分かりませんが、実戦ではなおさら焦るでしょうね。(笑)
      昔はプラスチックの刀で、
      チャンバラごっこなどやったものですが、
      今ではそんな光景を見ることも無くなりましたね。
      無邪気な時代でした。
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