2011.11.17(木)
女が純白の襦袢の紐を解くと、はだけた合わせ目の隙間から、豊かな胸の膨らみの面影と白い肌の中に黒く濡れたような茂みまで垣間見える。
襦袢が音も無く足元へ滑り落ちて、まさにこれから女盛りを迎えんとする、匂い立つように豊かな女体が現れた。
ほどよく脂の乗った肌はしっとりと白く輝き、形良く盛り上がった胸は垂れる事なくその重みを湛えている。
柔らかそうな胴のくびれから下腹辺りに反して、忍びで鍛えた尻から両足にかけては、引き締まった野性を感じさせた。
「そ、そんな・・・。恥を知りなさい・・。」
しばし女の悪戯から逃れた伊織は、斜に顔を伏せながらお蝶を垣間見て言った。
「あらあ~、伊織様だってその恰好じゃござんせんか。あたしもそれに合わせただけのこと・・・。それじゃ、ちょっとお邪魔を・・・。」
そう言うと女は伊織の傍に身を寄せていく。
「ああっ、寄るな、・・・汚らわしい。」
「伊織様・・・・。」
女は熱い息を吐きながらそう囁くと、その豊満な裸身で伊織の身体を抱き締めた。
「いやっ! 離せっ!」
「んんまあ、お身体がぴちぴちと弾んで、・・・あたしも堪りませんわ。でも、あたしの身体も温ったこうございましょう・・・?」
一層隙間なく身体を抱き合わせながら、女はそう囁きかける。
そうしておいて、背中と言わず脇腹と言わず、優しく両の手で撫でてくるのだった。
その身を抱かれて、女に柔らかい肌を合わされた伊織は、抗えば抗うほど自分の胸が女の豊かな乳房に揉まれるようで、成す術も無く喘いでいる。
次第に固さを増す己が乳首が、女の胸の柔らかみに食い込むのを感じ、時折その乳首と競り合うと、疼くような切なさを覚え始めた。
「はあっ、もう、ゆ・・ゆるして。」
我知らず相手の身体に懐きたくなるのを恐れて、つい伊織は弱音を吐いた。
「まあ色っぽい声をお出しだこと・・・。でもまだ序の口ですよ。」
女は少し身を離すと、うなじに舌を這わせながら、右手で伊織の左の乳房をやわやわと揉みたて始めた。
「ああっ、いやっいやっ・・。」
自由の利かないはずの伊織の身体が、簗の上の魚のように小さく跳ねる。
さらに女の舌は首筋から右の乳房へと這い降りると、震えている桜色の乳首を絡め取った。
「はぐっ!」
熱く滑るものの中に敏感な部分が吸い込まれて、伊織は息を詰め、背筋を強張らせた。
そして優しく吸い出しされたかと思うと、熱い舌に渦を巻くように絡みつかれたり、あやすように舐め叩かれたりするのだ。
「あうあ、・・・はっ! ・・うう~・・・。」
伊織はおへその辺りに相手の乳房の柔らかみを感じながら、ますます身を火照らせてくる快感に呻きをあげた。
左の乳首もお蝶の白く長い指でいいように遊ばれている。
「あああ、いやああ~・・。」
「ああ、いいお声・・。喜びを知ってる者でしたら、今のいやあは、気持ちいいと同じことですよう・・・。」
そんな事を言っては、女は伊織が狂いそうな恥戯を続けていく。
荒い息を吐いて身をくねらせながら、次第に伊織は頭の中を白い霧に覆い尽くされようとしていた。
「ああ・・・伊織様、お綺麗ですよ。ねえ、これが女の喜びですよ・・・。あたしだっておんなじ・・・。」
もう女は伊織を逆撫でする言いようはやめて、喜びの縁に引き込もうとしていた。
再び伊織の右の乳房に吸い付くと、右手を臍から下へと滑り下していく。
女の右手の指が、伊織の淡い繊毛に絡みついていった。
「ひっ! いっ、いやっ!!。」
伊織が思い出したように再び大きな声を出すと、女は左手でそのうねる身体を抱きながら、乳房と言わず、脇腹と言わず、忙しなく唇を這わせ舌で舐め廻した。
「くうう~、はっ、・・・あああ~。」
伊織は激しく身をくねらせた。自分の女の部分への恐れも、女が与えてくる狂おしい刺激に霞み飛びそうになる。
すかさず女のしなやかな指が、伊織の茂みを掻き分けた。
「ああっ、いやああ~・・・!。」
伊織は狂ったように身を戦慄かすと、必死で両足を閉じ合わせようとした。
しかしまだ痺れ薬の効いた身体では、抗いにも限りがあるのだった。
女の指が苦も無くその狭間に潜り込むと、果たしてそこは、指が滑るほどの温かい露が滲み出ていたのである。
「ふうう~、もう・・・ゆ、ゆるして・・・。」
伊織は堪らず鳴き声になって身体を揺らした。
「おほほ・・、このご様子では、まだお自分でも何の慰みもなさってはおられないご様子・・・。ほれ、こんなにあたしの指に震え付いて・・・。いえ、恥ずかしい事ではございませんよ。ほんに可愛い・・・。」
女は伊織の弾き返すような胸に頬を擦り付け、ふるふると濡れた花びらを優しく撫で始めた。
伊織は唇を噛んで悲しげな呻きを漏らしながら、この上もない恥辱に耐えていた。
しかし一方では、自分の恥ずかしい部分から、熱く疼くような快感が湧き上がって来るのをどうすることも出来なかった。
細糸を紡ぐように、女の長い指は伊織の秘部の隅々まで刺激してくる。
伊織自身も信じられないほど、泉の奥から熱い露が湧き出てきて、白桃のようなお尻の狭間まで滴り落ち始めた。
切なさに身体がくねり、時折下腹や内腿にさざ波のような震えが走る。
女に抱かれて辱めに会うばかりか、自分の身体がもう何もかも忘れてそれに応えようとしている事に、伊織は目の端から一筋の涙をこぼした。
コメント一覧
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1. ハーレクイン- 2011/11/17 09:57
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あれ。
「旅芸人風妖艶女」、その正体は「ビアンテクなら任せとけくの一」。
名前は「蝶」、「お蝶」というのか。
えー、今まで自己紹介あったかなあ、と思って始めから読み返してみたが、無かったぞ、と。
しかし伊織ちゃん、早くもメロメロだな。
そらそうだわな。
経験少ない若侍、その正体はいまだ生娘、伊織ちゃん。
女どころか男すら知らぬ。
百戦錬磨のビアン忍びの指テク舌テクに耐えられようはずもない。
>「はあっ、もう、ゆ・・ゆるして。」
>「ああっ、いやっいやっ・・。」
>「ああっ、いやああ~・・・!。」
>泉の奥から熱い露が湧き出てきて、白桃のようなお尻の狭間まで滴り落ち始めた。
気持ちよさそうだなあ、伊織ちゃん。
お蝶さん、早くいかせてやれよ。
あ~あぁ。泣かせちゃったよ。
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2. 八十八十郎- 2011/11/18 10:23
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原本が感熱紙なので、8年を経て、
中間がほとんど読めなくなっており、
6章で俗名を明かす様に修正したのですが、
修正漏れがありました。
ご指摘の通り、
この“くのいち”は「お蝶」という俗名です。
実際名前が入っている方が、
読みやすいのですが。(笑)
ご指摘ありがとうございました。
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3. ハーレクイン- 2011/11/18 22:13
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「お蝶」さん一件。
余計な突っ込みでしたかね、
また海苔ピーさんに叱られるかな。
確かに、名前がついてる方が物語に入りやすいですよね。
御本家『由美と美弥子』では、あまり名前を付けられないようです。
名前をもらえたのは、まず、
「藤村由美」
「大室美弥子」
もちろん主人公のお二人。このお二人の名前を決めるのに、Mikikoさんはずいぶん苦労されたとか。
私などは何も考えず、ほいほい名付けちゃいますが。
「律子」
由美ちゃんの叔母さん。
ただし苗字はまだない。東北旅行が終わるまでには決まる予定。
「棚橋美里」
重要サブキャラ。『放課後のむこうがわ』に現在出演中。
「棚橋美影」
美里の姉。元極悪姉、今は奴隷姉。
「万里亜」
美弥ちゃんの女子高時代の生徒会長、まりあさま。
苗字なし。
「香純」
律子叔母さんの恋人。由美ちゃんマンションの元管理タッフで、今は律子叔母さんの病院の看護師。
この人も苗字なし。
過去の悪行の報いか、呼び捨てにされること多し。
こんなもんかな。
わずか7人か。そのうちフルネームは4人。
やっぱり少ないのう。
おおっとっとっとい。この人を忘れてどうする。
「夏実」
由美美弥初のボイキャラにして『風楡の季節』の主人公(まあた番宣かい)。
苗字はまだない。
が、「風楡」では勝手に決めさせていただきました(出てくるのはずっと先の話)。
Mikiko管理人の許可は得ていません。
いいよね。サイドストーリーだし。
無茶苦茶怒られたりして……。
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4. 八十八十郎- 2011/11/24 13:19
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名前の話は面白いですよね。
僕も名前はあまりこだわり無く付けちゃいます。
性格を想像して、
イメージに合うと思う名前を選ぶ程度。
“風楡”はMikikoさんの造語という事でしたが、
なかなかいいと思いました。
登場人物の名前も、
ハーレクインさん流で面白いんじゃないでしょうか。
サイドストーリーの個性も出ると思いますし。
使っていたPCが現在修理中で、
サイトにお邪魔するのも限られた時間になってます。(笑)
ご返事が遅れてすいません。
いろいろご意見ご感想いただくのは有難いことです。
では、また。