Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
元禄江戸異聞(二)
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「元禄江戸異聞」 作:八十八十郎(はちじゅう はちじゅうろう)


(ニ)


女は伊織の着物の合わせ目から手を滑り込ますと、書状のありかを探った。
「やっ! やめろっ!」
伊織はうろたえたように声を張り上げた。
「ああ・・・、あったあった、・・・・・・・あら・・?」
取り出した書状を懐にしまうと、訝しげに伊織の顔を見て口を開く。
「伊織様、あなたまさか・・・?」
横に逸らした伊織の顔が、みるみる耳まで赤く染まり上がった。
「まさかねえ・・・?」
そう言うと、いきなり女は右手で伊織の顎をわし掴みにした。
「あがっ! あががっ!!」
無理やり伊織の口を開くと、素早く左手を己が懐に差し入れ、何やら小さな革袋を取り出す。
そのままそれを、開いた伊織の口の中へねじ込んだ。
「あがっ! ・・・ごっ! ・・・んごっ!」
たまらなく苦い汁が、伊織の喉の奥へ伝い降りていった。

「さあ、もうようござんしょう・・・。」
女はゆっくりと腰を上げると、寝転がったままの伊織に近づいていく。
伊織の身体に絡まった縄を小刀で切り去ると、袴の腰ひもを緩め始めた。
「なっ、何をする! 無礼なっ! ・・あっ、やめろっ!!」
叫びながら抗おうとした伊織は、己が四肢にほとんど力が入らない事を感じた。
「この薬の効き目はほんの一時ですからね。ふふっ、急がなくっちゃ・・。」
女は委細構わず一枚また一枚と、伊織の着物をはだけていった。

「ふうっ・・、やっぱりねえ・・・。」
横たわる伊織の肩から胸元の肌がぬめるように白く輝き、そのすぐ下から腹にかけて幾重にも固くさらしが巻いてあった。
腰には垂らしを短く切った、似合わない褌を巻いている。
「噂の若侍、美剣士が・・・おんな・・・・。」
女は怪しい輝きを瞳に宿すと、この上もない喜びを見つけたようにほくそ笑んだ。
伊織は堪らず女の視線から顔を背けた。
固く閉じ合わされた長い睫毛がふるふると震えている。
その様子を何とも楽しげに見やると、女は言った。
「伊織様、あたしは何とも今日はついてますよ。まあ何はともあれ、いい男の身体を御開帳と参りますかね。」
そう言うと女はさらしに手をかけて解き始めた。
「無礼者! さわるなっ、やめろ!」
「はいはい、んん・・・もう少しですよ。」
ゆるゆると抵抗する伊織の動きに合わせて、女は器用にさらしを解いていく。
やがてその胸の辺りは、自らさらしを押し出すように膨らみ始めた。

女は溜息交じりに声を出した。
「まあ、きれい・・・。」
はだけられた男の衣装の上に、白くなまめかしい女の身体が現れた。
肩から腰にかけて糸を引くようにくびれていき、男装ゆえ腰のものさえ付けていないお尻に向かって、再び白磁気のように盛り上がっている。
何よりお椀を伏せたような乳房は、女であることを誇るかのように膨らみ、恥ずかしくもうぶな乳首が桜の色を添えていた。
伊織は必死に身体を捩って、女の視線からわが身を隠そうとする。
「もったいない、こんなきれいな身体なのに・・。」
女はその身体から視線を外せないまま呟いた。
「無礼者・・・、もう舌を噛んで死ぬ・・・・。」
伊織は恥辱に消え入りそうな震え声を出した。
「あら、随分しおらしい声になりましたね。もっともそのお姿じゃ、もう男の声はお似合いになりませんわねえ・・・。」
そう言うと女は、白い指を伊織の顎に添えて微笑んだ。
その指を首を振って払いのけると伊織は叫んだ。
「言うな! 私も武家の娘。舌を噛んで死にます!」
最後の意地を見せようと、伊織は目を固く閉じた。
だが女は慌てる様子もなく口を開く。
「どうぞご勝手に。でもそのまま自害なさいますと、どうなりますかねえ・・・。恥ずかしいお姿が世間に晒されて、その上お家は・・・。」
伊織は思わず目を開き、訴えるように女の目を見た。
「そうでござんしょう・・? でしたら、この書状の行き先を教えておくんなさい。」
必死で威厳を保つと、伊織は女を睨みつけながら答える。
「それは死んでも明かす訳にはいかない。」
「死んで恥辱を残し、お家断絶になってもとおっしゃるんですか?」
「・・・・・・。」
伊織は返事をせず、眉を吊り上げて女を睨んだままであった。
「さすがは伊織様、相当の覚悟でいらっしゃいますね。」
女はそう言うと、立ち上がって小屋の入り口まで行き、改めて外の様子を窺うと、戸を閉めてかんぬきを掛けた。

ゆっくりと歩を戻しながら、女は嘗めるように伊織の裸身を見て言った。
「じゃあ、あたしも別の方法を考えなくちゃなりませんねえ。」
「な、何を考えている。」
女は伊織の脇に身をかがめると、思わず背けた伊織の顔に、匂い立つような色気のある笑みを近づけて囁いた。
「くのいちの術は、跳んだ跳ねたばっかしじゃありませんのよ。まあお嬢様、いや、伊織様はまだご存じないでしょうけど。」
女は再び伊織の身体に視線を走らせながら続ける。
「まあ、でも本当にきれいな身体・・・。まだ何のお手付きもなく、初雪のよう・・・。先ほどはお役目を務めながらも、うっとりしてましたけど、これを見たらどんな殿方だって、いえ女のあたしだって震い付きたくなってしまいますわ・・・。」
伊織は何やらおぞましさを感じて、身体を固くすると怯えた目で女の顔を見た。
「わたしの術でお窺いをたてますよ。伊織様には、このやり方がよろしいかと・・・。」
そう言うと女は、伊織のなで肩の白い肌に、細い指を這わせていった。

「はっ、やめなさい! け、汚らわしい!」
思ってもみない女の行いに、伊織は叫びを上げて不自由な体を暴れさせた。
恥ずかしさに身を荒げる伊織の意志に反して、盛り上がったその乳房や下半身は、動きと共にはじけるように弾み、若い女の魅力を見せつけているかのようであった。
「ええ、あたしは汚らわしい女ですよ。でもその元気がいつまで続きますかねえ、こうやって可愛がられると・・・。うふふ・・女の身体って、そんな風にできてますのよ。」
淫らな笑みを口元に漂わせると、女は弾んでいる形の良い乳房に、その手をあてがっていった。
元禄江戸異聞(一)目次元禄江戸異聞(三)


コメント一覧
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    • ––––––
      1. ハーレクイン
    • 2011/11/03 09:03
    • 伊織クンはやはり伊織ちゃんであったか。
      HQ、まだまだ修行が足りぬのう。
      で、謎の女はくのいち。
      「くのいち」なるネーミングの由来、これはあまりにも有名。
      書くまでもなかろう。
      >くのいちの術は、跳んだ跳ねたばっかしじゃありませんのよ
      >女の身体って、そんな風にできてますのよ
      あれまあ、伊織ちゃん。
      早くもやられちゃうのか。
      心配せんでええ、気持ちええぞ。
      たっぷり可愛がってもらいな。
      話はそのあとじゃ。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2011/11/03 12:50
    •  逆に、くのいちは男だったって展開になり……。
       もろきゅう合戦に突入するんでしょうね。

    • ––––––
      3. 八十八十郎
    • 2011/11/03 12:52
    • 伊織は18歳の設定で、江戸時代の女性です。
      また、何故か男装で侍の修業をしてきたという事で、
      いったいどんな女性だろうかと考えてしまいます。
      生理的には殆ど成熟していると思って、
      くのいちとの絡みに関する迷いは無かったんですが。(笑)
      男装の侍という由縁は続編で明かす事になります。
      もっともこの時点では続編を考えていなかったので、
      後から付け加えたものです。
      ありがとうございました。

    • ––––––
      4. 八十八十郎
    • 2011/11/03 13:00
    • “もろきゅう”というのは知らなかった。
      面白いなあ。(笑)
      BL小説を読んだことが無いので分からないけど、
      きっと凄い事になるでしょうね。(笑)
      セリフも、男らしい言葉なんだろうか?

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2011/11/03 13:12
    •  忍者もののBL小説を読んだことがあります。
      「近頃は特に美しくなられましたな……女のように」
       ↑こーゆー世界でしたね。

    • ––––––
      6. ハーレクイン
    • 2011/11/03 14:32
    • もろきゅうの画像、「由美美弥768回、東北に行こう!209-1/2」にあります。もちろんMikikoさん提供。
      残念ながら“うんこまみれのちんこ”ではなく“味噌まみれのキュウリ”の方ですが。

    • ––––––
      7. 八十八十郎
    • 2011/11/03 17:00
    • ありがとうございます、ハーレクインさん。
      今見て来ました。
      キュウリの端の方を削いであるのが、また何とも。(笑)
      凄い沢山の場所があるので、
      最初間違えて行ったところには
      何と足を広げた茹蛸が。
      これがまた何とも不思議な縁でした。(笑)
      Mikikoさん。
      深く潜行するセリフですねえ。
      GLだと
      「貴女、素敵よね。」
      「カッコいいなあ(死語かな?)、**みたい。」
      の様な感じかな?
      いやいや、もっと迫った言い回しだなこれは。(笑)

    • ––––––
      8. Mikiko
    • 2011/11/03 20:23
    •  故中島梓の『小説道場』という本を、古本屋で見つけました。
       『JUNE(ジュネ)』というBL系雑誌での連載を、単行本にまとめたものです。
       読者からの投稿小説に、中島梓が講評をするという企画でした。
       古本屋で見つけたときには、とっくの昔に連載が終わってましたので……。
       もちろん、わたしが投稿したことはございません。
       この中に、『影人たちの鎮魂歌』という投稿作品があり……。
       中島梓が大喜びしてたんですね。
       どういう作品かは、↓のブログを御覧ください。
      http://d.hatena.ne.jp/Pulin/20100505/1273045396

    • ––––––
      9. ハーレクイン
    • 2011/11/03 20:58
    • 中島梓、別名栗本薫。
      代表作は何といっても栗本薫名義のヒロイックファンタジー『グイン・サーガ』シリーズ。
      出版点数はなんと、正伝130巻、外伝21巻の膨大なもの。
      しかも、著者病没の為、ついに未完に終わる……というとんでもない作品だ。ただしHQ、一冊も読んでおらぬ。
      ファンタジーは苦手じゃでなあ。
      そうか、BLも書いていたのか中島梓。
      ま、多芸多能な方だったからのう。

    • ––––––
      10. Mikiko
    • 2011/11/03 22:57
    •  『ぼくらの時代』くらいしか読んだことありませんが……。
       BLを書いたという話は聞きません。
       でも、『小説道場』では、ほんとうに楽しそうでしたね。

    • ––––––
      11. ハーレクイン
    • 2011/11/04 00:30
    • 『真夜中の天使』1979年刊行、は現今のBLの源流の一つだ、という評価があります。その一方で、いや、そういう読み方をしてはいけないという評価もあるようです。
      読んでいませんので何とも言えません。
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