Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
フェアリーズ・パーティ(ⅩⅡ)
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「フェアリーズ・パーティ」作:マッチロック


(ⅩⅡ)


■12.運命の人
「お車の手配はいかがいたしましょう?」
「先ほど連絡し迎えに来ると思いますので結構です。ありがとう。……それからお店にご迷惑をおかけしましたのでこれをどうぞ」
 彼女は彼にチップを規定以上渡した。
「これは、これは、ありがとうございます。次のご来店を心からお持ちしております」
 いんぎんに礼を述べる彼であったが、美人のあられもない姿を見せてもらった上に、これほどまでのチップを恵んでくれたことを神に感謝した。
 レイラは彼女に抱きかかえられるように店を出ると、店の前にリムジンがすでに止まっていた。
 目を見張るレイラをよそにタチアナは、ドアを開けて待つ運転手に軽く挨拶すると、なかばレイラを押し込むように乗せ、自らも横に座った。
「どちらまで行かれますか?」
 タチアナは行き先を告げたが、そこはレイラの家ではなかった。だが、行き先が自分の家ではないことを咎める気力が今のレイラには残されていなかった。
 車内ラジオから心地よい『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』が静かに流れていた。
 今日も満月、あの日と一緒……。あの青い光は私をどうにかするみたいと流れ去る街の明かりを呆然とレイラは見ていた。
 彼女の横顔を見ていたタチアナは右手を伸ばし、レイラの手のひらを握った。
 窓から目を離し振り返ったレイラを、タチアナはうっとりして見つめた。
「素敵……」
 次第にタチアナにとろけていく自分がいるのが分かった。
 レイラは握られている彼女の手を握り返した。
 タチアナはゆっくりと彼女の傍へにじり寄って吐息をつき、瞳を見つめた。
 見つめ合った二人は次第に顔を近づけ唇を重ねた。
「……どこに行くの?」
 唇を離したレイラが尋ねた。
「……私の家。あなたをこのまま返すと私が後悔しそうで我慢できない」
 タチアナの手は腿を撫でていた。
「知りあったばかりなのに……」
 レイラは彼女の手を上から抑えた。
「もう十分、知っている関係になった……はず」
「でも……」
 何も言い返せないレイラだったが気持ちとは裏腹に体は望んでいた。その証拠に押さえていた手は離れタチアナの裾をめくっていた。
 自然と互いの腕が交差し腿の付け根をまさぐり始めていた。
 後部座席でただならぬ雰囲気を察した運転手はルームミラーを下げると目を見開いた。
 (ゲイか? 二人とも美人なのに、もったいない)
 フロントガラスにヘッドライトが近づいた。


 デビッドは毛布をかぶって寝ている彼女の背中を見つめ思い出していた。
 あれはデビッドが倒した敵兵を小屋の隅に片付けた後だった。
 予想以上に早く敵の集団が戻ってきたのが見えた。
「いやな予感がする」
「言われなくても、見ればわかるわ」
 二人は何事もなかったように、装った。
 集団が前途をふさぐように彼らを囲んだ。
「???? ?????? ???(お帰りなさい)」
「????? ??? ?? ???? ?????(もう、帰るのか?)」
 中央にいた司令官らしき男はニヤリと笑い、彼女へ問いかけた。
「"???? ?? ?? ?? ?????? ????? ??? ?? ????"(はい、彼に付き添ってもらい、帰ります)
 彼はデビッドを見つめると怪訝な顔つきになった。
「???? ?? ?? ??? ?? ????????(お前、部隊の者か?)」
 その言葉を合図に周りにいた兵士たちは銃口を彼に向けた。その時だった。ヴェロニカが連れ込まれた家のドアが開き、ふらふらと男が胸を押さえながら歩みだしてきた。
「??? ?? ?? ...(女、女が……)」
 男は彼女を指さした後、その場に倒れた。
 デビッドに銃口を向けていた兵士たちは一斉に男に目を向けた。
「ダダダダダダ~ン」
 引き金を引いていたのはデビッドだった。なぎ倒されていく敵の兵士たち。彼女もそばに倒れた兵士から銃を取り上げると間髪入れず射撃を始めた。デビッドは彼女の射撃の様子を横目で見ていたが、その正確さに舌を巻いていた。
 彼らの近くにいた兵士たちを倒すと二人は瞬時に駆け出した。
 その時だった、村の中心で叫び声が上がった。
「????? ?? ??? ?? ???? ????!(奴らは、あそこだ!)」
 背後で彼らを指さす敵兵が叫んでいた。
 遠くにピックアップトラックの屋根の一部が見えてきた。
 怒涛のごとく、壁の間を乗り越えて彼らは一斉に二人に向かって追いかけはじめた。
「早く! 早く!」
 トラックにいち早くたどり着いたヴェロニカが手招きして叫んでいる。
 デビッドは傷の癒えていない体を夢中で引きずり走っていた。
 (こんな時に限って銃が重く感じる)
 振り向くと彼らの顔が認識できる距離に縮まっていた。
「???? ??? ???? ????!???!???!(奴は、あそこだ! 殺せ! 殺せ!)」
「ダダダダダダ―ン」
 敵たちが一斉に撃ち始めた。
「ピューン、ピューン、ピューン」
 彼は傍の木の裏に身を隠した。
 木の陰にうずくまって身動きが取れない彼を見かねたヴェロニカが、銃を乱射しながら駆け寄ってきた。
「さあ、早くするのよ!」
 手を差し伸べるとかれはかぶりを振った。
「俺がここで食い止める、君だけでも逃げてくれ!」
「馬鹿を言わないで! さあ、来て!」
 ベルトに手を突っ込むと無理やり引っ張り上げ引きずり始めた。
 彼女の異様な力で引きずられた彼は驚き見上げた。
 傍らに立つ彼女はジャーナリストではなく、歴戦の兵士をそこに見た。
「車に乗るの?! 乗らないの?!」
 腰だめ撃ちをし続ける彼に怒鳴った。
 銃弾が二人の間を数多くかすめた。
 彼はこの期に及んでいても躊躇していた。
「じれったいわね! 私と奴らのどちらを信じるの?!」
「カン、カン、カン」
 リアのアオリに銃弾が突き刺さり始めた。
 これ以上、ここに留まると彼に限らず自分までもが命の危険にさらされる。
「家族に会いたくないの?!」
 銃弾よりきつい言葉が心に突き刺さった。
「分かった! 荷台に乗って防戦する! 早く出してくれ!」
 彼は飛び乗ると身をかがめながら後方に向かって撃ち始めた。
「ダン! ダン! ダン!」
 数名の敵が崩れ落ちたのが見えた。
 運転席に躍り込んだ彼女はアクセルペダルを踏み込んだ。
 ヴェロニカがバックミラーを見ようとしたところ銃弾で粉砕されてしまった。
「デビッド! 平気?!」
 頭を伏せながらハンドルを握る彼女は怒鳴った。
 後部からの返事がなかった。
 ルームミラーを動かし荷台を見ると彼が倒れていた。
「Вот дерьмо!!(くそ!)」
 彼女はハンドルをこぶしで叩いた。
「ズズーン」
 はるか後方でRPGの爆発した音が響いた。
 土埃の中に追手の人影がみるみる小さくなって消えていく中、彼女の瞳から涙がにじみ出ていた。
 (ここまで苦労して救出したのに妹になんて言ったらいいの……)
 彼女は果てしなく続く荒れた大地の先を呆然と見ながら、気が付けばアクセルペダルを床に着くまで踏み込んで走り続けていた。
 どのくらい走り続けていたのだろう。これから、なすべきことを考えていた。
 デビッドの死体の始末、アフガンからの脱出、そして今後の身の振り方。
 彼らとの暗黙の了解は自ら破った為に戻れないことは明白で、それにもまして彼らから暗殺される恐れを作り出したことに彼女の顔は曇った。
「お嬢さん、まんまと逃げられて何を思いつめているの?」
 銃弾によって粉々になったリアウィンドウから身を乗り出し、屈託のない笑顔で彼は尋ねた。
「い、生きていたの?」
「ああ、まだ神様は俺には片道切符をよこす気が無いらしい」
「驚かさないで! あなたを失ったと思っていたところよ!」
「すまなかった、そんなつもりではなかったのだ、お嬢さんの素晴らしい運転で頭を数か所ぶつけ、恥ずかしながら気を失っていたようだ」
「ばか! あなたはそれでも兵士なの?!」
「奴らにつかまっている間に体が訛っていたようだ。君のおかげで少しはましになったつもりだったがまだ完全とは言えなかった。……ところでいつまで俺を荷台に乗せている気なんだい? 彼らからは逃げられたと思うが……」
「ばか!」
 彼女は思い切ってブレーキペダルを踏み込んだ。
 前のめりになったデビッドの顔を両手で添えるとヴェロニカは口づけをした。思いがけない彼女の行動に目を白黒させていたが、彼女をつき離そうとはしなかった。
 彼女の唇の柔らかさを堪能した彼は荷台から降りると背伸びをした。
 運転席から飛び降りたヴェロニカは彼に駈け寄ると抱きしめた。
「あなたが死んだと思った後、悲しみでいっぱいになったわ。いつの間にかあなたのことを思い続けていたことが気付いたのよ」
「ありがとう。君がそんなに僕のことを思っていてくれたなんて光栄だよ」
 そう言って、彼女の額にキスをした。
 日が暮れ始め二人の影が長く延びていた。
「もう間もなく、日が暮れるはずだ、ここで今日は野宿するしかないだろう」
「私もそう思うけど、彼らが心配だわ」
「僕の経験だと、こんなところまで僕たちを追うほど人数を割けないはずだし、夜の間は追ってこないだろう」
「分かったわ、あなたの経験を信じるわ」
「荒野の大地に男女二人きりっていうのも心細いけどね」
「まったくだわ、あなたのようなヘボな兵士が私をガードしてくれることを考えると憂鬱になるわ」
 笑顔がこぼれる二人だったがデビッドは真顔になり、彼女に聞いた。
「ところで、先ほどまでの君のことだけど、どこで射撃を習ったの? 素人ではないことは誰の目にも明らかだし、射撃の腕前はプロ級並みだ」
「それを知りたかったら、私と親しい関係を結ぶことね」
「親しい関係って、どんな関係?」
「こういうことよ」
 彼女はひとことを言うとシャツの胸を彼に向かって両手で広げた。
「ま、まさか?」
 慌てて後ずさりする彼に彼女は詰め寄った。
「そう、その“まさか”よ、明日の命はなくなるかもしれない、そんな時に目の前にいい男が居たらどうすると思うの」
「ぼ、僕には妻子がいる」
「ニエット! 明日死んでしまうのにカッコつける必要はないわ、それにあなたを助けたのは私じゃないの? その私が求めているのに、それを無視するのは男じゃないわ。今、私は生きている実感が欲しいだけなの!」
 彼女は被っていたヘルメットを脱ぎ捨てるとプラチナブロンドの髪が広がり、風になびいた。
 この時になって彼女の美しさに気づかされた。
 彼は吸い寄せられるように近づき抱きしめた。
「ア~、デビッド、もっと強く抱きしめて」
 彼は無言で、彼女のはだけている胸に顔を埋めた。
「ア~、この瞬間よ!」
 顔を仰け反らし吐息をついた。
 彼はシャルワールカミーズ(パキスタンの民族服)を脱ぐと、それを大地に広げ、彼女を横たえた。
 彼女に覆いかぶさると無我夢中で口づけをした。
「ア~、デビッド! 早く来て!」
「ハア、ハア、ハア、ハア」
 息が荒くなりながら、デビッドは彼女の衣服を脱がせた。
 衣服がなくなるに従い、着ていた時には想像できないほど見事なプロポーションの白い裸体が浮かび上がってきた。
「綺麗な体だ。今まで見たことがないほどだよ」
「今夜はこの体はあなたの物よ。あなたの好きにして、そして喜ばして!」
 彼は彼女の乳房にむしゃぶりついた。
「そうよ、もっと、強く擦って!」
 彼は交互に乳房を擦りしゃぶった。
「ア~、そうよ、そうよ!」
 彼は彼女の股間に手を伸ばした。
 すでにそこは愛液で満ち溢れていた。
 彼女は両足を思い切って開くと彼に訴えた。
「さあ! あなたのたくましい武器で私を攻めて!」
 彼はいきり立ったコックを持つと彼女の熱くなって欲しがっているプッシーにあてがい、一気に腰を落とした。
「ア~~~、感じるわ、あなたを感じるわ」
 抑圧された環境から解放された彼は野獣の様に彼女を攻め立てていた。
「アウ、アウ、いいわ、いいわ、もっと、もっと! 突いて、突いて~!」
 顔を左右に振り、喘ぐ彼女を見下ろしながら、彼も生きている実感に酔いしれていた。
「まだよ! まだよ! もっと、もっと動かして!」
 彼の動きが更に早くなった。
「アッ、アッ、も、もうすぐだわ! すぐよ! すぐよ」
 彼も絶頂の瀬戸際まで来ていた。
「ヴェロニカ! ウッ! ウッ! アッ! ハッ~」
「アウ、アウ、アウ、来たわ、来たわ、来たわっ、ア~~~~」
 彼は彼女の上に崩れ落ちた。
 時よりピクリピクリと小さく痙攣する彼女を見ていた彼の武器はプッシーの中で再びたくましくなった。
「ア~、デビッド、凄いわ!」
 彼女はデビッドを咥えたまま、デビッドの横へと移動し、やがて彼の上にまたがる姿勢を取った。
「もっと、奥まであなたを感じたい」
 彼女は腰を上下に激しく動かし始めた。


 液体の出口が目の前に見える。
 目と口を閉じて出てくるのを待ち構えた。
 しばらくすると、ほとばしる暖かい液体が出てきた。
 なんとも言えない感覚が体を貫き、顔に及ばず体全体に暖かい液体を塗りたくった。
(ア~気持ちがいい)
「プッハ、ゴホン、ゴホン」
 息が続かなくなり、口を開けた途端に液体が入ってきて、思わずむせて吐き出してしまった。
 彼女は液体を全部吐き出せなく、少しは飲み込んでしまったが気に留めていなかった。
 それ以上のことを暖かい液体に求めていたからだ。
 しかし、求めたのにも関わらず徐々に出る量が少なくなり、しずくが落ちる程度になってしまった。
 出口を見ても出る気配が感じられなかった。
(このままだと生殺しだわ、もっと欲しい)
 レイラはもっと出るように手を伸ばし触った。冷たい風が入ってきてシャワーカーテンが開かれたのが分かった。
 背中に冷え切った肌が押し付けられた。
 彼女の脇から手が伸び、シャワーのレバーを調整すると湯気が立ち昇った。
「ア~、気持ちがいい」
「ごめんなさい、調子が悪くて」
「ううん、いいの」
 タチアナは彼女の脇から手を伸ばし、ボディーシャンプーとスポンジを取り上げた。
 彼女はスポンジにシャンプーをたっぷりと降り注ぐと、レイラの背中に泡立てた。
 徐々に背中を中心に泡が広がり始め、それを手に取ると脇から胸へそして念入りに下半身に広げていった。
「あ~、ダ、ダメ、これ以上は……」
 ヌルヌルした感触が先ほどの強烈な刺激が残されていたレイラの肌にさらに追い打ちをかけるように刺激が加わり、身をくねらせながら身悶えた。
フェアリーズ・パーティ(ⅩⅠ)目次フェアリーズ・パーティ(ⅩⅢ)



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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2013/04/07 10:24
    •  『Mikipedia』の『トラ・トラ・トラ!(http://mikikosroom.com/archives/2770060.html)』で、わたしは“ゲイ”について、↓のように記述してます。
      『日本で「ゲイ」と云えば、同性愛者の男性を意味します。
       でも海外では、女性の同性愛者(つまりレズビアン)も、「ゲイ」と呼ぶんです』
       すなわち、今回の本編中でクシーの運転手が……。
       「ゲイか? 二人とも美人なのに、もったいない」というのは、正しい用法なわけです。
       相変わらず、戦闘シーンには臨場感があります。
       よっぽど、映画をご覧になったんでしょうね。
       ひょっとして、実戦経験があったりして?

    • ––––––
      2. ハーレクイン
    • 2013/04/07 11:54
    • 手垢が付いた、というと言い過ぎでしょうか。全世界で親しまれている歌の一つであることは間違いないでしょうね。
      カバーしているアーティストも数多いですが……わたしは渋いところでジュリー・ロンドンかな。あの少し陰気くさい歌唱がなんとも魅力的です。
      さあ、物語の構造が少し見えてきたかな、というところでレイラちゃんとタチアナさんは本格的な絡みに……。
      え-、この『パーティー』へのコメですが、今後は「ちんちん)がからむシーンについては申し訳ありませんがパスさせていただきます。
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