2015.8.21(金)
「どうします?」
「シーツが濡れてるから、一旦、布団の脇に下ろしましょう」
女性は、シーツごと畳の上に着地した。
「じゃ、もう一度抱えて、布団に移しましょう」
シーツが肌の水気を吸ってくれたおかげで、さっきより抱えやすかった。
女性は、気持ちよさそうに布団に仰向いた。
「押入れから、タオルケット、出してくれる?」
美弥子が尻を振り立てながら、押入れに向かった。
もちろん本人は、尻を振るつもりなど無いだろう。
しかし、見る方はたまらない。
男だったら、我慢できないのではないか。
戻ってきた美弥子が、タオルケットを女性に掛けた。
「よし。
じゃ、この方が気づくまで、わたしが見てるわ」
「わたしが見てます」
美弥子が申し出た。
「いいのよ。
これは、宿の主人の役目だから。
涼太は部屋に帰ってなさい」
客室の入口に立っていた涼太は、千穂の言葉に頷くと、すぐに踵を返した。
おそらく……。
部屋に帰ったら、すぐにオナニーを始めるだろう。
ついて行って覗きたかった。
もちろん、そんなことは出来ないが。
「あなたたち2人は、せっかく裸になったんだから……。
お風呂を済ましちゃって」
「でも……」
「いいから。
3人してここにいたって、しょうがないでしょ」
「すみません。
じゃ、美弥ちゃん。
お言葉に甘えよ」
「うん。
千穂さん、すみません」
「いいのよ」
宿の廊下を、美弥子と2人、全裸で歩く。
妙な気が起こりそうだった。
美弥子は無言だが……。
その無言が、心情を物語っていた。
屹立した乳首は、隠しようもない。
美弥子の無言に、由美も無言で応えた。
2人は、互いの沈黙を聞いている。
長い廊下を、全裸で歩きながら。
「シーツが濡れてるから、一旦、布団の脇に下ろしましょう」
女性は、シーツごと畳の上に着地した。
「じゃ、もう一度抱えて、布団に移しましょう」
シーツが肌の水気を吸ってくれたおかげで、さっきより抱えやすかった。
女性は、気持ちよさそうに布団に仰向いた。
「押入れから、タオルケット、出してくれる?」
美弥子が尻を振り立てながら、押入れに向かった。
もちろん本人は、尻を振るつもりなど無いだろう。
しかし、見る方はたまらない。
男だったら、我慢できないのではないか。
戻ってきた美弥子が、タオルケットを女性に掛けた。
「よし。
じゃ、この方が気づくまで、わたしが見てるわ」
「わたしが見てます」
美弥子が申し出た。
「いいのよ。
これは、宿の主人の役目だから。
涼太は部屋に帰ってなさい」
客室の入口に立っていた涼太は、千穂の言葉に頷くと、すぐに踵を返した。
おそらく……。
部屋に帰ったら、すぐにオナニーを始めるだろう。
ついて行って覗きたかった。
もちろん、そんなことは出来ないが。
「あなたたち2人は、せっかく裸になったんだから……。
お風呂を済ましちゃって」
「でも……」
「いいから。
3人してここにいたって、しょうがないでしょ」
「すみません。
じゃ、美弥ちゃん。
お言葉に甘えよ」
「うん。
千穂さん、すみません」
「いいのよ」
宿の廊下を、美弥子と2人、全裸で歩く。
妙な気が起こりそうだった。
美弥子は無言だが……。
その無言が、心情を物語っていた。
屹立した乳首は、隠しようもない。
美弥子の無言に、由美も無言で応えた。
2人は、互いの沈黙を聞いている。
長い廊下を、全裸で歩きながら。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2015/08/21 07:26
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律「もちろん。
学校で習ったわ」
http://www.youtube.com/watch?v=jCEEILyyOkY
春は名のみの 風の寒さや
谷のうぐいす 歌は思えど
時にあらずと 声もたてず
時にあらずと 声もたてず
氷融け去り 葦はつのぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空
春と聞かねば 知らでありしを
聞けばせかるる 胸の思いを
いかにせよと この頃か
いかにせよと この頃
小「いい声ですね」
律「病院の合唱団に入ってるの」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150815164043ab0.jpg
み「そんなの、初めて聞いたぞ」
律「初めてしゃべったもの。
唱歌は、お年寄りの患者さんたちに、とても喜ばれるのよ。
ところで、『早春賦』が、持統天皇の歌とどう関係があるわけ?」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150815164024e4c.jpg
み「まさしく、持統天皇の歌の意味は、『早春賦』そのものってこと。
すなわち!
暦の上では、ようやく春になったという季節の歌よ」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150815164019bb8.jpg
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2. Mikiko- 2015/08/21 07:27
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み「待ちに待った春が来たと、喜んだのもつかの間!
寒の戻りがあって、雪が降ったんです」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150815164042414.jpg
↑“つとめて”は、早朝のこと。
み「天の香具山も、真っ白に雪化粧してしまった」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150815164040f37.jpg
↑不思議と雪景色の写真がありません。降らないんですかね?
み「この雪を、“衣”に例えたわけです」
律「なんで、例える必要があるわけ?」
み「そこが王朝人の優雅なところよ」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150815164022df1.jpg
み「つまり、空を皮肉ったわけね。
すなわち!
ようやく春が来たと思ってたら……。
なんということでしょう」
律「ビフォー・アフター?」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150815164021a8f.jpg
↑進行役の江口ともみさんは、つまみ枝豆の奥さん。わからんものです。
み「違うわ!
聞け。
どうやら、春はとうに過ぎてしまって、夏が来てしまったようですわ」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150815164039d64.jpg
続きは、次回。
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3. ハーレクイン- 2015/08/21 10:13
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>ついて行って覗きたかった。
ほんとに変態だなあ、由美ちゃん(だからみんな……はもういいか)。
>美弥子の無言に、由美も無言で応えた。
>2人は、互いの沈黙を聞いている。
>長い廊下を、全裸で歩きながら。
いやあ、名シーンですねえ。
短い場面なんだけど、くっきりと印象に残ります。映画の一シーンのような……。
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4. ハーレクイン- 2015/08/21 10:16
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抗議のシュプレヒコールかと思った。
「院長は交渉に応じろー!」とかなんとか。
早春のシンボル、ふきのとう(蕗の薹)。
「薹」は花茎(まあ……つぼみ)ですね。
美味しいですよ。煮物にしたり、みそ汁に入れたりしますが、やはり天ぷらでしょうね。
伸びすぎると固く、不味くなります。で、曰く「薹が立つ」。
「冬はつとめて」はいいけど、御殿女中が和装に見えんな。
雪景色がない天の香具山。
香具山は県中北部の橿原(かしはら)市、いわば“万葉の里”ですね。もう吉野も近いし、降るんじゃないですかね、雪。
雪景色って唱歌があったはず、と思ったら『冬景色』でした。
♪さ霧消ゆる湊江の
舟に白し朝の霜……
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5. Mikiko- 2015/08/21 19:59
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AVでしかありえませんでしょ。
フキノトウ。
完全にオトナの味ですよね。
子供のころは、ただ苦いとしか思えませんでした。
苦さを美味しく感じるようになるなんて、考えもしなかったです。
春の喜びを噛みしめる味です。
冬の香具山。
ひょっとしたら、寒すぎて誰も撮影なんかしないのかも。
『冬景色』。
これは、太平洋側の冬ですね。
こちらの冬とは、まーったく景色が違います。
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6. ハーレクイン- 2015/08/21 22:08
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それはまあ、二人は全裸ですからねえ。
ただ、言葉を出さない、身振り・表情の演技、と言いますかね。これはなかなか難しいことだと思います。
>苦さを美味しく感じるようになる
ビールもそうですね。
>寒すぎて誰も撮影なんかしない
カメラマンがそんな軟弱なことではいかん、と思います。それにしても天の香具山の画像はたくさん出回っています。しかし、どこをどう見ても「丘」にしか見えません。
♪げに小春日ののどけしや……
文部省唱歌『冬景色』。作詞者・作曲者ともに不詳だそうです。残念ながら、どこの風景を描いたのか、それとも心象風景なのか、わかりません。
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7. Mikiko- 2015/08/22 08:04
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寝坊してしまった。
香具山。
古墳にも見えますよね。
不思議と、雪景色の画像がありません。
地面も白いから、目立たなくなっちゃうんでしょうかね?
『冬景色』。
関東っぽいですね。
1箇所の風景じゃないでしょう。
1番は、千葉か神奈川。
2番は、埼玉あたり。
3番は……。
ちとわかりません。
それでは!
行ってきま~す。
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8. ハーレクイン- 2015/08/22 11:22
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♪さ霧消ゆる湊江(みなとえ)の
舟に白し朝の霜
ただ水鳥の声はして
いまだ覚めず岸の家
♪烏啼きて木に高く
人は畑に麦を踏む
げに小春日ののどけしや
かへり咲の花も見ゆ
♪嵐吹きて雲は落ち
時雨降りて日は暮れぬ
若し灯火(ともしび)の漏れ来ずば
それと分かじ野辺の里
千葉と神奈川と埼玉が出たんじゃあ、あと残ってるのは群馬、栃木、茨城の北関東三県ですが、さて……。
案外、東京のど真ん中だったりして。
そういえば『春の小川』は、今は暗渠になっちゃったけど、かつて渋谷(だよね)に流れていた川(今も地下を流れているらしいけど)を歌った歌だ、という話題が以前出ましたよね。
で、この暗渠はブラタモリにも出てきたような気がします。
しかし、戦前ならいざ知らず、今の小学生に『冬景色』の歌詞の意味が分かりますかね。冒頭の「さ霧」からして「ん?」でしょう。「『さ』て何なん?」でしょうね。
でも、こういう文語調の歌詞は本当にいいものです。
それにしても、『冬景色』も『春の小川』も、季節感のない話題だなあ。
今日はお仕事でしたか、ご苦労様です。
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9. Mikiko- 2015/08/22 19:46
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栃木の山の中ですかね。
日光街道なんか、似合いそうです。
『春の小川』。
作詞者の高野辰之は、代々木のあたりに住んでたそうです。
この歌が作詞されたのは、100年くらい前になります。
当時は一面の田園地帯で、宇田川の支流の河骨川が田を潤してたとか。
渋谷には宇田川町という町名があって、その名残を留めてます。
宇田川は、オリンピック前に暗渠となり、今は下水道として用いられてるそうです。
“春の小川”は、下水道になっちゃったんですね。
実はわたし、千駄ヶ谷に住んでたことがあります。
最寄り駅は、JRの『代々木』。
代々木ゼミナールと共産党の街でした。
なお、余談ですが……。
わたしの母は、仙台育英を、育英予備校の仙台校だと思ってたことが、決勝戦の日に判明しました。
なんで予備校が高校野球に出られるのか、不思議だったそうです。
不思議なのは、おまえの頭じゃ!
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10. ハーレクイン- 2015/08/22 22:20
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代々木と渋谷って、近いの? で、地図見ちゃいました(甘栗むいちゃいました;東京にはあまり詳しくないのだ)。
環状線、じゃなくて山手線だと二駅離れてますね。まあそれでも、渋谷くらいは行ったか、宇田川さん、じゃなくて高野さん(「高野」と「高野連」って、似てねえ?)。
育英予備校仙台校、決勝戦進出!
おもろい! 母上に座布団三枚!
>なんで予備校が高校野球に……
さらにおもろい! わたし、座布団から転げ落ちました。
それにしても育英予備校って……知らんなあ、と思ったら富山校と金沢校だけなんですかね。仙台校は……無いよね。
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11. Mikiko- 2015/08/23 08:02
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散歩がてら、渋谷まで歩いて行ってました。
そう言えば、兵庫にも育英高校がありますよね。
甲子園にも出てたんじゃないかな。
あ、前橋育英もあった。
なお、本日午後9時より、BS1で、アンダースローの特集があるようです。
杉浦忠も、取り上げられるかな?
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12. ハーレクイン- 2015/08/23 12:05
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なんだ唐突に、と思いましたが実は!
今日(『由美美也』1828)のコメを書いていて、涼太の学年がまたわからなくなって、千葉編の初めの頃を読み返したんですよ(涼太は小学4年でした)。
で、ついでにコメも読むか、と気まぐれを起こして読んだら、話題はアンダースロー。
登場したのは水原勇気、元西武の長射保、元ロッテの渡辺俊介、西武の牧田和久、元阪急の山田久志、で、元南海の杉浦忠。
で、で、そのあとここを読んだものだから、もう驚き桃の木山椒の木。
BS1。これは見なければ。