Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 1826
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「どうします?」
「シーツが濡れてるから、一旦、布団の脇に下ろしましょう」

 女性は、シーツごと畳の上に着地した。

「じゃ、もう一度抱えて、布団に移しましょう」

 シーツが肌の水気を吸ってくれたおかげで、さっきより抱えやすかった。
 女性は、気持ちよさそうに布団に仰向いた。

「押入れから、タオルケット、出してくれる?」

 美弥子が尻を振り立てながら、押入れに向かった。
 もちろん本人は、尻を振るつもりなど無いだろう。
 しかし、見る方はたまらない。
 男だったら、我慢できないのではないか。

 戻ってきた美弥子が、タオルケットを女性に掛けた。

「よし。
 じゃ、この方が気づくまで、わたしが見てるわ」
「わたしが見てます」

 美弥子が申し出た。

「いいのよ。
 これは、宿の主人の役目だから。
 涼太は部屋に帰ってなさい」

 客室の入口に立っていた涼太は、千穂の言葉に頷くと、すぐに踵を返した。
 おそらく……。
 部屋に帰ったら、すぐにオナニーを始めるだろう。
 ついて行って覗きたかった。
 もちろん、そんなことは出来ないが。

「あなたたち2人は、せっかく裸になったんだから……。
 お風呂を済ましちゃって」
「でも……」
「いいから。
 3人してここにいたって、しょうがないでしょ」
「すみません。
 じゃ、美弥ちゃん。
 お言葉に甘えよ」
「うん。
 千穂さん、すみません」
「いいのよ」

 宿の廊下を、美弥子と2人、全裸で歩く。
 妙な気が起こりそうだった。
 美弥子は無言だが……。
 その無言が、心情を物語っていた。
 屹立した乳首は、隠しようもない。
 美弥子の無言に、由美も無言で応えた。
 2人は、互いの沈黙を聞いている。
 長い廊下を、全裸で歩きながら。
由美と美弥子 1825目次由美と美弥子 1827





コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2015/08/21 07:26
    • 律「もちろん。
       学校で習ったわ」
      http://www.youtube.com/watch?v=jCEEILyyOkY
      春は名のみの 風の寒さや
      谷のうぐいす 歌は思えど
      時にあらずと 声もたてず
      時にあらずと 声もたてず
      氷融け去り 葦はつのぐむ
      さては時ぞと 思うあやにく
      今日も昨日も 雪の空
      今日も昨日も 雪の空
      春と聞かねば 知らでありしを
      聞けばせかるる 胸の思いを
      いかにせよと この頃か
      いかにせよと この頃
      小「いい声ですね」
      律「病院の合唱団に入ってるの」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150815164043ab0.jpg
      み「そんなの、初めて聞いたぞ」
      律「初めてしゃべったもの。
       唱歌は、お年寄りの患者さんたちに、とても喜ばれるのよ。
       ところで、『早春賦』が、持統天皇の歌とどう関係があるわけ?」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150815164024e4c.jpg
      み「まさしく、持統天皇の歌の意味は、『早春賦』そのものってこと。
       すなわち!
       暦の上では、ようやく春になったという季節の歌よ」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150815164019bb8.jpg

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2015/08/21 07:27
    • み「待ちに待った春が来たと、喜んだのもつかの間!
       寒の戻りがあって、雪が降ったんです」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150815164042414.jpg
      ↑“つとめて”は、早朝のこと。
      み「天の香具山も、真っ白に雪化粧してしまった」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150815164040f37.jpg
      ↑不思議と雪景色の写真がありません。降らないんですかね?
      み「この雪を、“衣”に例えたわけです」
      律「なんで、例える必要があるわけ?」
      み「そこが王朝人の優雅なところよ」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150815164022df1.jpg
      み「つまり、空を皮肉ったわけね。
       すなわち!
       ようやく春が来たと思ってたら……。
       なんということでしょう」
      律「ビフォー・アフター?」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150815164021a8f.jpg
      ↑進行役の江口ともみさんは、つまみ枝豆の奥さん。わからんものです。
      み「違うわ!
       聞け。
       どうやら、春はとうに過ぎてしまって、夏が来てしまったようですわ」
      http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150815164039d64.jpg
       続きは、次回。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2015/08/21 10:13
    • >ついて行って覗きたかった。
       ほんとに変態だなあ、由美ちゃん(だからみんな……はもういいか)。
      >美弥子の無言に、由美も無言で応えた。
      >2人は、互いの沈黙を聞いている。
      >長い廊下を、全裸で歩きながら。
       いやあ、名シーンですねえ。
       短い場面なんだけど、くっきりと印象に残ります。映画の一シーンのような……。

    • ––––––
      4. ハーレクイン
    • 2015/08/21 10:16
    •  抗議のシュプレヒコールかと思った。
       「院長は交渉に応じろー!」とかなんとか。
       早春のシンボル、ふきのとう(蕗の薹)。
       「薹」は花茎(まあ……つぼみ)ですね。
       美味しいですよ。煮物にしたり、みそ汁に入れたりしますが、やはり天ぷらでしょうね。
       伸びすぎると固く、不味くなります。で、曰く「薹が立つ」。
       「冬はつとめて」はいいけど、御殿女中が和装に見えんな。
       雪景色がない天の香具山。
       香具山は県中北部の橿原(かしはら)市、いわば“万葉の里”ですね。もう吉野も近いし、降るんじゃないですかね、雪。
       雪景色って唱歌があったはず、と思ったら『冬景色』でした。
      ♪さ霧消ゆる湊江の
       舟に白し朝の霜……

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2015/08/21 19:59
    •  AVでしかありえませんでしょ。
       フキノトウ。
       完全にオトナの味ですよね。
       子供のころは、ただ苦いとしか思えませんでした。
       苦さを美味しく感じるようになるなんて、考えもしなかったです。
       春の喜びを噛みしめる味です。
       冬の香具山。
       ひょっとしたら、寒すぎて誰も撮影なんかしないのかも。
       『冬景色』。
       これは、太平洋側の冬ですね。
       こちらの冬とは、まーったく景色が違います。

    • ––––––
      6. ハーレクイン
    • 2015/08/21 22:08
    •  それはまあ、二人は全裸ですからねえ。
       ただ、言葉を出さない、身振り・表情の演技、と言いますかね。これはなかなか難しいことだと思います。
      >苦さを美味しく感じるようになる
       ビールもそうですね。
      >寒すぎて誰も撮影なんかしない
       カメラマンがそんな軟弱なことではいかん、と思います。それにしても天の香具山の画像はたくさん出回っています。しかし、どこをどう見ても「丘」にしか見えません。
      ♪げに小春日ののどけしや……
       文部省唱歌『冬景色』。作詞者・作曲者ともに不詳だそうです。残念ながら、どこの風景を描いたのか、それとも心象風景なのか、わかりません。

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2015/08/22 08:04
    •  寝坊してしまった。
       香具山。
       古墳にも見えますよね。
       不思議と、雪景色の画像がありません。
       地面も白いから、目立たなくなっちゃうんでしょうかね?
       『冬景色』。
       関東っぽいですね。
       1箇所の風景じゃないでしょう。
       1番は、千葉か神奈川。
       2番は、埼玉あたり。
       3番は……。
       ちとわかりません。
       それでは!
       行ってきま~す。

    • ––––––
      8. ハーレクイン
    • 2015/08/22 11:22
    • ♪さ霧消ゆる湊江(みなとえ)の
       舟に白し朝の霜
       ただ水鳥の声はして
       いまだ覚めず岸の家
      ♪烏啼きて木に高く
       人は畑に麦を踏む
       げに小春日ののどけしや
       かへり咲の花も見ゆ
      ♪嵐吹きて雲は落ち
       時雨降りて日は暮れぬ
       若し灯火(ともしび)の漏れ来ずば
       それと分かじ野辺の里
       千葉と神奈川と埼玉が出たんじゃあ、あと残ってるのは群馬、栃木、茨城の北関東三県ですが、さて……。
       案外、東京のど真ん中だったりして。
       そういえば『春の小川』は、今は暗渠になっちゃったけど、かつて渋谷(だよね)に流れていた川(今も地下を流れているらしいけど)を歌った歌だ、という話題が以前出ましたよね。
       で、この暗渠はブラタモリにも出てきたような気がします。
       しかし、戦前ならいざ知らず、今の小学生に『冬景色』の歌詞の意味が分かりますかね。冒頭の「さ霧」からして「ん?」でしょう。「『さ』て何なん?」でしょうね。
       でも、こういう文語調の歌詞は本当にいいものです。
       それにしても、『冬景色』も『春の小川』も、季節感のない話題だなあ。
       今日はお仕事でしたか、ご苦労様です。

    • ––––––
      9. Mikiko
    • 2015/08/22 19:46
    •  栃木の山の中ですかね。
       日光街道なんか、似合いそうです。
       『春の小川』。
       作詞者の高野辰之は、代々木のあたりに住んでたそうです。
       この歌が作詞されたのは、100年くらい前になります。
       当時は一面の田園地帯で、宇田川の支流の河骨川が田を潤してたとか。
       渋谷には宇田川町という町名があって、その名残を留めてます。
       宇田川は、オリンピック前に暗渠となり、今は下水道として用いられてるそうです。
       “春の小川”は、下水道になっちゃったんですね。
       実はわたし、千駄ヶ谷に住んでたことがあります。
       最寄り駅は、JRの『代々木』。
       代々木ゼミナールと共産党の街でした。
       なお、余談ですが……。
       わたしの母は、仙台育英を、育英予備校の仙台校だと思ってたことが、決勝戦の日に判明しました。
       なんで予備校が高校野球に出られるのか、不思議だったそうです。
       不思議なのは、おまえの頭じゃ!

    • ––––––
      10. ハーレクイン
    • 2015/08/22 22:20
    •  代々木と渋谷って、近いの? で、地図見ちゃいました(甘栗むいちゃいました;東京にはあまり詳しくないのだ)。
       環状線、じゃなくて山手線だと二駅離れてますね。まあそれでも、渋谷くらいは行ったか、宇田川さん、じゃなくて高野さん(「高野」と「高野連」って、似てねえ?)。
       育英予備校仙台校、決勝戦進出!
       おもろい! 母上に座布団三枚!
       >なんで予備校が高校野球に……
       さらにおもろい! わたし、座布団から転げ落ちました。
       それにしても育英予備校って……知らんなあ、と思ったら富山校と金沢校だけなんですかね。仙台校は……無いよね。

    • ––––––
      11. Mikiko
    • 2015/08/23 08:02
    •  散歩がてら、渋谷まで歩いて行ってました。
       そう言えば、兵庫にも育英高校がありますよね。
       甲子園にも出てたんじゃないかな。
       あ、前橋育英もあった。
       なお、本日午後9時より、BS1で、アンダースローの特集があるようです。
       杉浦忠も、取り上げられるかな?

    • ––––––
      12. ハーレクイン
    • 2015/08/23 12:05
    •  なんだ唐突に、と思いましたが実は!
       今日(『由美美也』1828)のコメを書いていて、涼太の学年がまたわからなくなって、千葉編の初めの頃を読み返したんですよ(涼太は小学4年でした)。
       で、ついでにコメも読むか、と気まぐれを起こして読んだら、話題はアンダースロー。
       登場したのは水原勇気、元西武の長射保、元ロッテの渡辺俊介、西武の牧田和久、元阪急の山田久志、で、元南海の杉浦忠。
       で、で、そのあとここを読んだものだから、もう驚き桃の木山椒の木。
       BS1。これは見なければ。
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