2015.3.23(月)
「ぎゃ」
涼太の全身が、棒を飲んだかに硬直した。
美弥子は、涼太の股間に口を着けたままだった。
頬は、まだはためいていた。
口元はそのままに、美弥子の視線が真上を向いた。
由美の視線が、美弥子の視線を遡る。
美弥子が見上げていたのは、涼太の顔だった。
端正な、小さな顔だ。
大きな双眸が、見開かれていた。
しかし……。
その紡錘形の白い眼球に、瞳は無かった。
真っ白い海を思わせる白目が見開かれていた。
涼太の意識は、一本釣りのごとく、初めての絶頂に抜きあげられてしまったのだ。
「け」
針で突いたみたいに、涼太の身体から力が抜けた。
抱きとめる腕に、ずっしりと重みを感じた。
骨が抜けたように柔らかくなった身体を、ゆっくりとタイルに横たえる。
涼太が仰向いても、美弥子は股間に吸いついていた。
股間に口を付けたまま、顔だけ起こし、由美を睨めあげた。
その顔が、緩やかに浮上する。
唇のあわいから、小さな陰茎が生まれた。
唇から離れた陰茎は、まだ硬度を保っていた。
真っ白い唐辛子のようだった。
美弥子は無言のまま、由美を見つめた。
無言の訳は、その閉ざされた口元を見ればわかった。
幼い精液を、含んでいるからだ。
美弥子の上向けた手の平が、その口の下まで浮上した。
美弥子の顔が、手の平の上に翳される。
唇がすぼまった。
口づけをせがむような愛らしい唇の狭間から、泡だった液体が零れ出た。
数珠にも似た泡を連ね、手の平に繰り出される。
美弥子の唾液と練り合わされた、涼太の精液だ。
すべてを吐き尽くすと、美弥子は息を継ぐように大きく口を開いた。
唇の上下を、精液の糸が繋いだ。
「涼太くんの初精液」
美弥子が、手の平を由美の前に差し出した。
「小学生でも、射精できるんだね」
「普通の子と違って、いろんな刺激を受けてたから……。
男性機能が急成長したんじゃないの?」
「おばさん客に吸われたり?」
「そうそう。
日常的に勃起するようになってたんだと思う」
「その精液、女性を妊娠させられるのかしら?」
「出来るんじゃないの?」
涼太の全身が、棒を飲んだかに硬直した。
美弥子は、涼太の股間に口を着けたままだった。
頬は、まだはためいていた。
口元はそのままに、美弥子の視線が真上を向いた。
由美の視線が、美弥子の視線を遡る。
美弥子が見上げていたのは、涼太の顔だった。
端正な、小さな顔だ。
大きな双眸が、見開かれていた。
しかし……。
その紡錘形の白い眼球に、瞳は無かった。
真っ白い海を思わせる白目が見開かれていた。
涼太の意識は、一本釣りのごとく、初めての絶頂に抜きあげられてしまったのだ。
「け」
針で突いたみたいに、涼太の身体から力が抜けた。
抱きとめる腕に、ずっしりと重みを感じた。
骨が抜けたように柔らかくなった身体を、ゆっくりとタイルに横たえる。
涼太が仰向いても、美弥子は股間に吸いついていた。
股間に口を付けたまま、顔だけ起こし、由美を睨めあげた。
その顔が、緩やかに浮上する。
唇のあわいから、小さな陰茎が生まれた。
唇から離れた陰茎は、まだ硬度を保っていた。
真っ白い唐辛子のようだった。
美弥子は無言のまま、由美を見つめた。
無言の訳は、その閉ざされた口元を見ればわかった。
幼い精液を、含んでいるからだ。
美弥子の上向けた手の平が、その口の下まで浮上した。
美弥子の顔が、手の平の上に翳される。
唇がすぼまった。
口づけをせがむような愛らしい唇の狭間から、泡だった液体が零れ出た。
数珠にも似た泡を連ね、手の平に繰り出される。
美弥子の唾液と練り合わされた、涼太の精液だ。
すべてを吐き尽くすと、美弥子は息を継ぐように大きく口を開いた。
唇の上下を、精液の糸が繋いだ。
「涼太くんの初精液」
美弥子が、手の平を由美の前に差し出した。
「小学生でも、射精できるんだね」
「普通の子と違って、いろんな刺激を受けてたから……。
男性機能が急成長したんじゃないの?」
「おばさん客に吸われたり?」
「そうそう。
日常的に勃起するようになってたんだと思う」
「その精液、女性を妊娠させられるのかしら?」
「出来るんじゃないの?」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2015/03/23 07:24
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み「いけ好かない感じの男でさ。
お座なりみたいに看護師に指示して、紫外線ライトを当てられたけどね。
ぜんぜん効いてる感が無かった。
こんなので効くんなら、毎日コタツに入ってればいいじゃない」
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150321090722ad8.jpg
↑至福のとき。赤外線コタツの恩恵を一番受けたのは、猫たちじゃないでしょうか。豆炭こたつの時代には、一酸化炭素中毒の危険がありましたから。
律「コタツは赤外線でしょ」
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150321090807d24.jpg
↑関係ありませんが、SFジュブナイル『赤外音楽』。傑作です。TVドラマにもなりました。作者は、推理作家の佐野洋。
↓面白そうでしょ?
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150321090808cd4.jpg
み「似たようなものじゃない」
律「赤外線と紫外線じゃ、両極よ」
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150321090809e07.gif
み「あと、ステロイドの軟膏を処方された」
http://blog-imgs-36-origin.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100213090709a01.jpg
律「軟膏は、効いたの?」
み「効いたんだけどね。
でも逆に、こんなにあっさり効くんなら……。
どうして医者は、『治りませんよ』なんて言ったのか、不思議に思った。
で、ネットでいろいろ調べてみたら……」
律「ステロイド剤の怖さがいろいろ書いてあった?」
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2. Mikiko- 2015/03/23 07:25
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み「それそれ。
そもそも、ステロイド剤ってのは、症状を抑えるだけで……。
根本原因を治療する薬じゃないわけでしょ。
だから、ステロイドを止めれば、症状はぶり返す。
しかも、劇的に前より酷い状態になるそうなの」
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150321090724c12.jpg
↓筋肉増強剤のステロイドと、ステロイド軟膏は別物です。
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150321090728bb7.jpg
み「と言って、ステロイドを使い続けると……。
皮膚が薄くなって、血管が透けて見えるようになるとか」
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150321090804f31.jpg
↑切り絵だそうです。凄すぎ。
み「なんか、使うのが怖くなってさ。
この程度の症状なら、我慢した方がいいかって……。
それっきり行かなくなった」
律「その判断は、正しかったとも間違ってたとも言えないわね」
み「対処療法に対する考え方は、医者によっても異なるみたいだね」
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150321090727838.jpg
律「そうなのよ」
み「ところがよ」
律「なによ?」
み「治らないはずの乾癬が、みるみる治ってきたの」
律「どういうこと?」
み「そのときは、わけわかりませんがな。
でも、腕の斑点が、日に日に薄まってくんだよ。
おかげでその夏は、半袖が着れた。
とにかく、治ったことが嬉しかった」
http://blog-imgs-74.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150321090806adb.jpg
↑これほどは、喜びませんでしたけど。
続きは、次回。
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3. ハーレクイン- 2015/03/23 08:42
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はい、ということで涼太くん、めでたく初射精です。
しかし、涼太も白目か。男女関係なしだなあ。
女性サイドの問題として、フェラ射精後の精液をどうするか、は大きく二分されるようです。
射精直後はもちろん口内にあるわけですが、その後、この精液を「飲みこむ」か「吐きだす」か、という問題ですね。
飲みこむ場合はともかく、吐きだす場合は、出した精液を「手で受ける」か「そのまま垂れ流す」か、という問題も生じます。さらに垂れ流す場合「床に直接落とす」かまたは、顎、胸、腹、太腿など「女性の体を伝わらせ流下させる」か、の選択もあります。
で、つまるところ、女性側の方針、男性側の好み、両者の力関係?!などが絡んで決定されるようです。
ま、本質的には「どっちでもええやんけ、あんたらの好きにしなはれ」なのでしょうが、問題はAV関係。
AVでは当然のことですが「見た目の効果」が重視されます。するとさらに「監督の好み・方針」が絡んできます。
というように、フェラ射精後の精液については、様々な“運命”が考えられるわけですね。
ちなみにわたしの場合、実際に自分がやってもらう場合は「飲みこみ」。AV鑑賞の場合は「吐きだし→女性の体を流下」が好みです(おまえのことはどうでもええ!)。
……………………………………………………
今日は今から外出です。『東北』はじめ他のコメは護国、五穀、五石、けっこうあるなあ、後刻。
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4. ハーレクイン- 2015/03/23 15:01
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なっとらんな、大の字。
気持ちよさそうだねえ。
佐野洋。
SF作家だと思ってたけど、推理作家なんだね。
なんでSFと思ったかというと、たしかSFマガジンに『透明受胎』というタイトルの作品が紹介されたことがあるんだよ。とてもそこまで手が回らなかったんで読んでないけど。
『赤外音楽』。もちろん読んでいません。けど、これもSFっぽいよね。広瀬正みたいな雰囲気があります。
植物が光合成に利用するのは、赤色光と青紫色光ですが、近赤外光も若干用います。
血管の切り絵画像。
先日のテレビで美術(絵画)関係の番組がありました。樹木の葉(落ち葉)を無茶苦茶リアルに描く、という方で、完成した絵は葉脈の一本一本が恐ろしいほど細部まで描かれたものでした。
というように書いてしまうと「んなら写真の方がよっぽどリアルやんけ」とツッコみたくなりますが……。うーん、絵はともかく(おい!)その自らのコンセプトに対する思い入れ、というのか、がなんか迫るものがあってね。
録画しといたはずなんで確認しようと思ったんですが、どこかに紛れ込んでしまいました。
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5. Mikiko- 2015/03/23 19:46
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わたしにとっては、『赤外音楽』のSF作家です。
↓ドラマは、NHKの『少年ドラマシリーズ』のようです。
http://homepage2.nifty.com/nino-p/syounen.html
NHKは、『少年ドラマシリーズ』のマスターテープを保存してないそうです。
重ね撮りしてしまったんですね。
なんちゅうことすんねん。
見たいよなぁ。
↓血管の切り絵は、こちらのサイトから拝借。
http://blog.livedoor.jp/kocka_mov/archives/51102791.html
わたしには、とうてい根気が続きません。
それ以前に、技術も無いですけど。
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6. ハーレクイン- 2015/03/23 22:47
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1972年~75年頃といいますと、わたしは学生でテレビなんぞ持っていなかった頃です。この頃のテレビ番組は、当然のことながらほとんど記憶にありません。たまたまどこやらかで見た物しか覚えていないんですね。
「アポロ8号」は、地元の友人のお宅に押し掛けて見せてもらいました。
あと、以前に書きましたが、石川県のどこやらの温泉(調べましたら山中温泉でした)や金沢を舞台にしたドラマ『こおろぎ橋』。樋口可南子姐さんのデビュー作(当時20歳、その子二十……若い!)ですが、たまたまどこかで見たんですね。1,2回分だけだったのでしょうが、強烈な印象でした。
ま、アポロや可南子姐さんはどうでもよろしい。何をぐじゃぐじゃ申し述べているのかといいますと、NHK『少年ドラマシリーズ』、まったく知らん、とこれだけなんですね。
確認しましたところ、原作は錚々たるメンバーでした。
[太字]筒井康隆[/太字](『時をかける少女』の翻案があるじゃん、えーっ『七瀬ふたたび』も!)、[太字]小林信彦[/太字](おー、オヨヨ)、[太字]光瀬龍[/太字](ご存じ、ロン先生)、[太字]新田次郎[/太字](ドラマの主題歌の歌唱は石川セリ、陽水のカミさん)、[太字]井上靖[/太字](原作は『しろばんば』、これ、舞台は伊豆です)、[太字]北杜夫[/太字](ご存じ、どくとるマンボウ)、[太字]眉村卓[/太字](原作は『まぼろしのペンフレンド』『なぞの転校生』『ねらわれた学園』、いずれもジュブナイルの傑作ですね)、[太字]三浦哲郎[/太字](ここまでくると、へええ~ですね。座敷わらしものだそうです)、[太字]津村節子[/太字](吉村昭のカミさん)、[太字]松本清張[/太字](原作は『高校殺人事件』、ジュブナイルです。清張ってこんなのも書いてるんだ)、[太字]小松のおっちゃん[/太字](原作は『時間エージェント』、ドタバタです)。で、[太字]佐野洋[/太字]『赤外音楽』ですか。
錚々たる……というのも愚かですね、原作陣。
ドラマとしての完成度はどうだったのかわかりませんが。ま、さすがNHKというべきでしょう。言うても詮無きことなれど、一度見たかったものです。
手の血管像。
いまさら、ですが切り絵というのが凄いよね。
同じく“紙を切る”技術がベースなんだけど、舞台芸能の「紙切り」とは“似て非なるもの”……かな。
もちろん、どちらもわたしには無縁の技術です。
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7. Mikiko- 2015/03/24 07:32
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NHKで、『少年ドラマシリーズ』の特番がありました。
↓西沢杏子役の紺野美沙子(当時、佐藤美沙子)が、とにかく可愛かった。
http://www.nhk.or.jp/archives/hakkutsu/news/detail.html?id=022
眉村卓は、題名の付け方がとても上手いと思います。
『未来からの挑戦』『閉ざされた時間割』『つくられた明日』。
ぜひドラマにしてほしいのが、『ねじれた町』。
傑作です。
あと、光瀬龍では、『夕ばえ作戦』が、面白さ抜群です。
『明日への追跡』も良かった。
↓『少年ドラマシリーズ』は、現存するものが、DVDにまとめられてます。
http://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E5%B0%91%E5%B9%B4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA/-/st.A?grp=product
高いけど。
わたしは、いくつか持ってます。
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8. ハーレクイン- 2015/03/24 10:09
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もう50を越えはりました。
最近の出演で印象深いのは NHKの朝ドラ『あすか』での母親役ですかね。
こういう若い頃の画像というのは、懐かしくもありますが、しみじみさせられますね。
眉村卓は、ジュブナイルもいいですが、初期の『準B級市民』、そして泉鏡花賞、星雲賞受賞の『司政官』シリーズですね。
特に大作『消滅の光輪』は白眉編、氏の最高傑作でしょう。作中、無数のロボット官僚を駆使して暴徒と渡り合う場面は、映画を見ているようです。
『消滅の光輪』。
“消滅”するのは一つの世界(惑星)であるとともに、一つのシステム(司政官という制度)なのかもしれません。この“世界の黄昏”というテーマは、眉村作品の多くに“通奏低音のように”存在し、作品を色づけしているようです。
『消滅の光輪』。
わたしはSFマガジン連載時に読み、単行本を買って読み、文庫本も買いこんで読みました。
傑作です。
眉村卓氏。
「大阪芸術大学」、通称「大芸」の教授も務めておられましたが(2008年現在)、今はどうなのかなあ。
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9. Mikiko- 2015/03/24 19:54
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わたしが学んだのは、改行の多さ。
文庫本の下半分は、ほとんど真っ白で、詩集みたいでした。
昨秋、御年80歳になられました。
大阪大学経済学部卒。
確か、柔道もやってたんじゃないかと思い……。
調べてみたら、やっぱりそうでした。
大阪大学の柔道部主将だったようです。
↓段位は、3段説が有力。
http://blog.goo.ne.jp/totuzen703/e/c2d6d2e04641f8b2f850d6fe856ee077
ほかに、2段、5段説がありました。
2段で、大学の主将はないんじゃないの?
5段はちょっとねー。
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10. ハーレクイン- 2015/03/24 21:19
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氏は俳句をやるそうです。その影響があるんじゃないかなあ。
で、阪大柔道部主将。
文武両道ですね。
阪大とはいえ、仮にも大学の運動部で主将を張るとは大したものです。
で、三段。シャレや暇つぶしで取れる段位ではありません。けど、五段もってりゃオリンピック強化選手(の候補)だよ。