2015.2.20(金)
「お願い……」
千穂の瞳は、哀願に溺れていた。
「由美ちゃん、わたしからもお願い」
美弥子が口添えする。
美弥子は、千穂の髪に顔を擦りつけた。
高い鼻で髪を掻き分け、耳たぶを咥える。
「ぃひぃ」
千穂が、喉笛を鳴らした。
耳も、そうとうな弱点のようだ。
「わかりました。
2人にお願いされたら、しょうがないわね」
由美の指が、指弾する指となり陰核に伸びる。
潰す。
「がっ」
「今度は、容赦なくいきますよ」
千穂は両目を見開き、ガックガックと頷いた。
由美の指が始動する。
「かぁぁあぁぁ」
たちまち千穂が、サイレンのような声をあげる。
「なるほど」
由美の指が止まった。
「和風建築でこの声じゃ、ちょっとしづらいですね。
隣の部屋に、間違いなく聞こえるわ。
ご主人とのときも、こんな声出してたんですか?」
「口に……。
口に、ショーツを押しこんで」
「ははぁ。
それじゃ、被虐性が育つはずだわ。
でも今日は、誰もいませんから……。
思い切り、声出していいんですよ」
千穂は泣き笑いのように顔を歪め、カクカクと頷いた。
由美の指が、再始動する。
「ひんぎぃぃぃぃぃ」
千穂の瞳は、哀願に溺れていた。
「由美ちゃん、わたしからもお願い」
美弥子が口添えする。
美弥子は、千穂の髪に顔を擦りつけた。
高い鼻で髪を掻き分け、耳たぶを咥える。
「ぃひぃ」
千穂が、喉笛を鳴らした。
耳も、そうとうな弱点のようだ。
「わかりました。
2人にお願いされたら、しょうがないわね」
由美の指が、指弾する指となり陰核に伸びる。
潰す。
「がっ」
「今度は、容赦なくいきますよ」
千穂は両目を見開き、ガックガックと頷いた。
由美の指が始動する。
「かぁぁあぁぁ」
たちまち千穂が、サイレンのような声をあげる。
「なるほど」
由美の指が止まった。
「和風建築でこの声じゃ、ちょっとしづらいですね。
隣の部屋に、間違いなく聞こえるわ。
ご主人とのときも、こんな声出してたんですか?」
「口に……。
口に、ショーツを押しこんで」
「ははぁ。
それじゃ、被虐性が育つはずだわ。
でも今日は、誰もいませんから……。
思い切り、声出していいんですよ」
千穂は泣き笑いのように顔を歪め、カクカクと頷いた。
由美の指が、再始動する。
「ひんぎぃぃぃぃぃ」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2015/02/20 07:25
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婦「それは、“みず”という山菜ですわよ」
み「あ、これが“みず”」
律「知ってるの?」
み「なんとなく、名前は聞いたような気がする」
律「食べたことは?」
み「ありまへんがな」
律「見た目は、フキみたいよね」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201502151857134eb.jpg
↑フキの煮物。子供のころは、苦手でした。
み「綺麗な色だね」
律「どうして“みず”って言うのかしら?」
み「さぁ」
婦「わたしがお答えしてよろしいかしら?」
み「あ、すみません。
お願いします」
婦「生えてるところが、湧き水の流れるようなところなの」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150215185715b04.jpg
婦「だから、この茎にも水分がたっぷり。
まさに、水の化身みたいな山菜だからね。
でも、“みず”は方言で、正式名は別なの。
ちょっと驚くような名前よ」
み「なんて言うんです?」
婦「ウワバミソウ」
み「へー。
先生にぴったり」
律「何でよ?」
み「大酒飲みだから」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201502151857351a7.jpg
↑倉本康子さん。男前です。
律「そういう意味じゃないでしょ。
ウワバミって、あの蛇のウワバミですか?」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150215185710616.jpg
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2. Mikiko- 2015/02/20 07:26
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婦「そうですの。
でも、この山菜が大酒を飲むわけじゃありません」
み「それは、よくわかります。
あ、もしかして……。
食虫植物?
人間も飲み込んだりして」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150215185716dc6.jpg
律「こんな細い茎に入らないでしょ」
み「孫悟空に出てきたじゃない。
ひょうたんの口から、人間を吸い込む妖怪」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150215185712926.jpg
↑このお酒は、ちょっと飲んでみたいです。
律「あれは、お話でしょ。
でも、何で『ウワバミソウ』なんですか?」
婦「山奥の、ウワバミが出そうなところに生えてるからだそうですわ」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150215185736816.jpg
↑これは、新潟県関川村の『大したもん蛇まつり』。蛇の全長は、82.8メートル。
婦「実際、ほんとにそうなのよ」
律「山で見たことが、おありなんですか?」
婦「わたしは、俳句をやるんだけどね。
そのネタ探しのために、山登りもするの」
http://blog-imgs-79.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20150215185737aa3.jpg
続きは、次回。
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3. ハーレクイン- 2015/02/20 09:19
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>「お願い……」
>「ぃひぃ」
>「がっ」
>「口に……ショーツを」
>「ひんぎぃぃぃぃぃ」
なんかこっちも泣けてきそうだよ。
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4. ハーレクイン- 2015/02/20 09:21
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あ、そうなん。
「みず」って知らんなあ。
それはそうと、子供の頃、わたしもフキの煮物はパスでした。どう考えても子供向きの味じゃないよね。
食べずに、フキをストローにしてお茶など啜って遊びました。
今は好物ですがね、フキ。
ところで「婦」さんって……初登場だよね。
ほほう、「みず」は水辺に生えるから。
正式名は「ウワバミソウ」。
孫悟空、というか西遊記で、ひょうたんに吸い込む妖怪といいますと、金閣・銀閣、じゃなくて金角・銀角だよね。
名前を呼ばれて返事すると吸い込まれちゃうんだったかな。
山頭火「分け入っても分け入っても青い山」。
あまりにも有名な句ですが、そうですか、熊本での句ですか。
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5. Mikiko- 2015/02/20 19:44
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食べ物で遊んではいかんではないか。
フキは、わたしも今は、好物です。
やっぱり、食べ物の好みってのは、その年齢の肉体が欲するものなんでしょうね。
今、山頭火みたいに生きようとしても……。
警察に通報されて終わりでしょう。
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6. ハーレクイン- 2015/02/20 21:06
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子供の頃、よく親に叱られました。
「食べ物で遊ぶな!」
叱られると、よけいにやりたくなるんだよ。「背徳の甘い香り」がしてね。
♪……滴る蜜の香りは甘く
毒に侵されただ堕ちていく……
(鏡音リン・レン『背徳の花』)
「年齢で変わる食べ物の好み」
まさにその通りですね。
子供の頃、フキを始め野菜類はほんとうに苦手でした。ホウレンソウのお浸しなんか「人間の食べるもんじゃねえ」とまで思っていました。
なんとか食べないで済むように立ち回ったものです。
今は好物ですがね。
「まっすぐな道でさみしい」
「どうしやうもないわたしが歩いてゐる」
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7. Mikiko- 2015/02/21 08:19
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これは、遊びというより、食べ方のひとつだったと思います。
バアちゃん公認でしたので。
生卵です。
バアちゃんに、卵のお尻に、針で穴を空けてもらいます。
そこに口を付け、中身を吸うわけです。
かなり長時間、楽しめました。
あとは、ナス漬けでしょうか。
これも、ヘタのところを咥えて、中身を吸うんです。
中の実をすべて吸いだすと、皮だけになります。
これを、舌に被せて遊んだものです。
もちろん、最後には皮も食べてしまいます。
皮は一番美味しいので、最後まで残したのでしょうね。
山頭火。
良い句もありますが……。
自意識過剰で、鼻持ちならない句も多いです。
あげていただいた2句は、どうも後者の方ですね。
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8. ハーレクイン- 2015/02/21 09:30
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んなので出るんですか、中身。
相当頑張らないと出てこないような……。「かなり長時間」は納得ですね。
わたしはゆで卵を作るとき、殻割れ防止に穴を空けます。針じゃなくて画鋲で、ですが。
かんけーないですが思いついたので。
「あな」という漢字は三つあります。穴、孔、腔(これは一般には「あな」とは読まないようですが)。で、その違いは……、
【穴】入り口はあるが、奥がどん詰まりのもの。洞窟、などが例でしょうか。窪み。
【孔】貫通しているもの。針の孔など。
【腔】入り口も出口もない閉鎖空間。動物の体腔など。
以上、中学校の国語教師に教わりました。
で、気になりましたので「あな」を検索しますと、上記以外に坎、坑、蝮ケ、壙、嵌、窟、竅、竇、髦ャとありました。調べる気力はありません。
ナス漬けを吸う。
なんか、ホオズキみたいだね。こちらは酸漿、鬼灯とありました。
平岩弓枝『御宿かわせみ』シリーズの一編に「酸漿は殺しの口笛」てえのがあるぜ。
江戸のほおずき祭りは浅草寺と、恐れ入谷の鬼子母神だ。どうでえ、めえったか。
お、あきまへんか、山頭火。誰でも知ってる有名なやつを上げたんだけど、それがよくなかったか。
山頭火に初めて出会ったのは、実は漫画なんですよね。
チェックしてみましたら、作者がいわしげ孝。うーん、違うなあ。もっと雑(失礼!)な絵、ほとんど殴り描き(しっつれい!!)だったように記憶していますが、誰だったかなあ。
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9. Mikiko- 2015/02/21 12:28
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最初は、白身がちょっとずつ出てくるだけ。
でも、しばらく啜ってると……。
いきなり、黄身が出てくる瞬間があるのです。
「来たー」という感覚がありました。
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10. ハーレクイン- 2015/02/21 15:19
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ときますと、織田裕二。
目薬のCMですね。
このものまねで一世を風靡(ちょっとオーバー)したのが、お笑いの山本高広。織田の事務所から「(織田の)イメージを尊重しろ」とクレームがついたとか。
啜るお菓子、あるよね。中身がジュースみたいで、凍らせておいて、孔から少しずつ吸うやつ。
何ていったかなあ……「チュウチュウ」?
これを書いている間、頭の中に「穴? あな? アナ? なんかあったなあ、何やったかなあ」とずっと考えてたんだけど、ようやく思いついた。
「パンツの穴」だな。