2014.11.17(月)
「到着」
目の下に、少女の股間があった。
地肌が透けて見える、薄い陰毛だった。
「綺麗な毛並みだね」
少女の陰毛には、ほとんど縮れが無かった。
内向きに生えた真っ直ぐな陰毛が、恥骨で交差し、わずかに逆立っている。
由美の手の平が、その毛先を撫でた。
その時だった。
少女の太腿が、ビクリと動いた。
由美の視線が、少女の体幹を這い登る。
顔貌を捉えた。
目が開いていた。
しかしまだ、状況を把握できていないようだ。
初めて外界を見た赤ん坊のように、瞳がさまよっていた。
「おやおや。
お目覚めのようだね」
少女の瞳が、由美の顔で静止した。
その視線が、由美の正中を滑り降りる。
由美の視線も、一緒に下降した。
少女の瞳は、自らの股間で止まった。
跳ねあがった陰毛のすぐ間近に、由美の下腹部に張り付くディルドゥが迫って見えるはずだ。
「うわっ」
少女の身体が、後ろに跳ねた。
海底のエビが、外敵から逃げる勢いだった。
一瞬で起ちあがっていた。
逃げようとしたのだろうが……。
ようやく、自らの姿に気づいたようだ。
生まれたままの全裸だということに。
少女の視線が、四囲を見回す。
自分の衣服を探しているのだろう。
しかし、背後に繁るアベリアの樹冠までは、視線が巡らなかった。
「どこだ!
オレの服をどこにやった!」
「女の子が、“オレ”なんて言うもんじゃないよ。
いいじゃないか。
生まれたての姿は、一番気持ちがいいものさ」
「変態と一緒にするな!
返せ!」
「そのままの格好で帰ればいいじゃないか。
かならず途中で、警察官が毛布を掛けてくれるよ」
「クソ!」
目の下に、少女の股間があった。
地肌が透けて見える、薄い陰毛だった。
「綺麗な毛並みだね」
少女の陰毛には、ほとんど縮れが無かった。
内向きに生えた真っ直ぐな陰毛が、恥骨で交差し、わずかに逆立っている。
由美の手の平が、その毛先を撫でた。
その時だった。
少女の太腿が、ビクリと動いた。
由美の視線が、少女の体幹を這い登る。
顔貌を捉えた。
目が開いていた。
しかしまだ、状況を把握できていないようだ。
初めて外界を見た赤ん坊のように、瞳がさまよっていた。
「おやおや。
お目覚めのようだね」
少女の瞳が、由美の顔で静止した。
その視線が、由美の正中を滑り降りる。
由美の視線も、一緒に下降した。
少女の瞳は、自らの股間で止まった。
跳ねあがった陰毛のすぐ間近に、由美の下腹部に張り付くディルドゥが迫って見えるはずだ。
「うわっ」
少女の身体が、後ろに跳ねた。
海底のエビが、外敵から逃げる勢いだった。
一瞬で起ちあがっていた。
逃げようとしたのだろうが……。
ようやく、自らの姿に気づいたようだ。
生まれたままの全裸だということに。
少女の視線が、四囲を見回す。
自分の衣服を探しているのだろう。
しかし、背後に繁るアベリアの樹冠までは、視線が巡らなかった。
「どこだ!
オレの服をどこにやった!」
「女の子が、“オレ”なんて言うもんじゃないよ。
いいじゃないか。
生まれたての姿は、一番気持ちがいいものさ」
「変態と一緒にするな!
返せ!」
「そのままの格好で帰ればいいじゃないか。
かならず途中で、警察官が毛布を掛けてくれるよ」
「クソ!」
コメント一覧
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1. Mikiko- 2014/11/17 07:24
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み「売るわけないでしょ。
ていうか、売ろうったって売れませんよ。
大量生産してるお酒じゃないんだから」
律「良心的ね」
み「ていうか、地酒ですから。
地酒ってのは、地元で消費される分だけを作ってきたわけよ。
全国から注文が入るなんてこと、想定してないわけ」
律「工場の規模を拡大するとか、考えなかったのかしら?」
み「それをやったら、味が変わっちゃうんじゃないの?
もし変わらなくても、ブームが去ったら過剰施設を持て余すことになる。
ウケに入ったとき、どういう対応をするか……。
会社の大きな分かれ道だよな」
律「『越乃寒梅』はしなかった」
み「わたしの家から、自転車で行ける場所にあるんだけどね。
外から見ても、蔵元だなんてわからない。
柴垣がぐるっと回っててね。
大きな農家にしか見えないの」
http://blog-imgs-61.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20141115184321fd9.jpg
↑看板も出ておらず、ほんとに農家にしか見えません。
み「周りもみんな農家だし。
その農家の人たちが、昔からのお得意さん。
農作業を終えた後、一杯飲むお酒が、『越乃寒梅』だったわけ」
律「なんか、贅沢ね」
み「だから、雑誌『酒』で佐々木久子に紹介されるまでは……」
http://blog-imgs-46.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20101024200526e9c.jpg
み「県外で知ってる人なんていなかったわけよ」
律「でも、新潟の料亭とかでは、飲まれてたんでしょ?」
http://blog-imgs-61.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20141115184322b82.jpg
↑新潟の有名料亭のひとつ『鍋茶屋』。もちろん、入ったことありません。
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2. Mikiko- 2014/11/17 07:25
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み「うんにゃ。
昔は、芳醇なお酒こそが良いお酒、という評価だったからね。
灘とか伏見から、取り寄せてたんでしょ。
新潟の地酒なんて、恥ずかしくて出せなかったわけ。
なにしろ、味がぜんぜん違うんだから」
老「いわゆる、淡麗というやつですな」
http://blog-imgs-61.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20141115184319770.jpg
↑淡麗を標榜できる時代になりました。
み「そうそう。
芳醇とは対極ね。
水みたいにサラサラしてる」
http://blog-imgs-61.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20141115184318676.jpg
↑『酒の陣』の賑わい。パックツアーもあるようです。とても行く気になりません。
律「なんだか、そっちの方が、上品みたいだけど」
み「『越乃寒梅』のお得意さんは、地元のお百姓さん。
お世辞にも、上品とは言えません」
http://blog-imgs-61.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20141115184317bb1.jpg
↑亀田郷での田植えの様子。過酷極まりない作業でした。
律「じゃ、どうして、お百姓さんは、サラサラしたお酒を好んだわけ?
何となく、濃厚な味の方が好まれそうだけど」
み「わたしの父の実家は、その辺りの農家なんだよ。
父は次男で、サラリーマン家庭に婿入りしたんだけどね。
わたしも、小さいころは、よくその農家に連れてってもらった。
1度、お盆の墓参りに連れだされて、怖い目にあってから、足が遠ざかったけど」
律「どんな目?」
続きは、次回。
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3. ハーレクイン- 2015/01/22 10:34
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〔由美美弥〕1629回
気絶していたのに……
「一瞬で立ちあが」るのはすごいな、少女よ。
よっぽど驚いたんだろうね、少女よ。
♪少女よ泣くのはお止(や)め……
は、小椋佳
「うわっ」「どこだ!」「返せ!」「クソ!」。
わめくのはお止め、少女よ。
〔東北〕1007回
大きな農家
石本酒造さん。
越後の酒は「淡きこと水の如し」でしたな。
過酷な作業、亀田郷の田植え。
足指の間に苗を挟んで植え付けたそうですね。で、苗は舟に積んで運んだとか。
過酷な作業といいますと「地獄さ行(え)ぐんだで」の蟹工船ですかね。
>入ったことありません
越後「鍋茶屋」さん。
京にお越しの節は、祇園「花よ志」へどうぞ。
あ、すんまへん。いま「花よ志」は休業中どすわ。ちょっと事件がおましてなあ。えらいすまんこって。
ほな、鞍馬「かわふ路」へどうぞ。