2014.9.19(金)
一緒に昇天した男女は、相打ちになった敵同士のように脚を向け合っている。
両者の浴衣の裾は大きくはだけ、共に下半身は剥き出しだった。
男性の手に握られた陰茎は、すでに萎れていた。
死んだ魚さながらに、拳にうなだれている。
亀頭の半分を皮が隠していた。
名残の精液が、射出口で朝露のように光った。
女子中学生は、夢遊病者めいた足取りで、2人に近づいた。
ジャージは膝まで下りたままだった。
小刻みに歩を進め、男性の脇までたどり着く。
しゃがみ込んだ。
物乞いをする人にも似た片手が伸び、男性の陰茎に触る。
柔らかかった。
軟体動物を触った感触に、思わず手を引いた。
間近に戻った指先は、光っていた。
名残の精液を掬ったのだ。
女子中学生は、その指を鼻先に翳した。
嗅ぐ。
ほとんど臭わなかった。
もっと強烈な牡の匂いがすると思っていた。
掬った量が少なすぎるのだろうか。
しかし、男性の拳に落ちた精液は流れ去り、ナメクジが這ったような跡が残るだけだった。
女子中学生は身体を起こし、女性の元に身を移した。
ぱっくりと割れた性器にも興味を惹かれたが……。
そこは素通りし、女性の顔の傍らに身を沈めた。
さっきまで見開かれていた眼球は、すでに目蓋に閉ざされていた。
睫毛を封印する糊しろのように、精液が塞いでいる。
近くで見ると、女性は鷲鼻だった。
と言っても、鼻梁は小振りで、むしろ綺麗な形だった。
鼻の穴も、細長く穿たれている。
しかし、仰向いたせいか、その穴の入口を精液が塞いでいた。
呼吸の度に、白い粘液が震える。
女子中学生は、指を伸ばした。
人中から鼻孔にかけて、精液を掬い取った。
眼前に翳す。
発射直後よりは、粘性が失われて見えるが……。
まだ張力は保っていた。
指を返し、自らの鼻下に移す。
息を吸いこむ。
女子中学生は、銃弾に撃たれたように頭蓋を跳ねあげた。
思いがけない臭いだった。
動物臭ではない。
植物の香りだ。
初夏の森林で嗅ぐ花粉の芳香を思い出した。
樹木たちの生殖臭だった。
両者の浴衣の裾は大きくはだけ、共に下半身は剥き出しだった。
男性の手に握られた陰茎は、すでに萎れていた。
死んだ魚さながらに、拳にうなだれている。
亀頭の半分を皮が隠していた。
名残の精液が、射出口で朝露のように光った。
女子中学生は、夢遊病者めいた足取りで、2人に近づいた。
ジャージは膝まで下りたままだった。
小刻みに歩を進め、男性の脇までたどり着く。
しゃがみ込んだ。
物乞いをする人にも似た片手が伸び、男性の陰茎に触る。
柔らかかった。
軟体動物を触った感触に、思わず手を引いた。
間近に戻った指先は、光っていた。
名残の精液を掬ったのだ。
女子中学生は、その指を鼻先に翳した。
嗅ぐ。
ほとんど臭わなかった。
もっと強烈な牡の匂いがすると思っていた。
掬った量が少なすぎるのだろうか。
しかし、男性の拳に落ちた精液は流れ去り、ナメクジが這ったような跡が残るだけだった。
女子中学生は身体を起こし、女性の元に身を移した。
ぱっくりと割れた性器にも興味を惹かれたが……。
そこは素通りし、女性の顔の傍らに身を沈めた。
さっきまで見開かれていた眼球は、すでに目蓋に閉ざされていた。
睫毛を封印する糊しろのように、精液が塞いでいる。
近くで見ると、女性は鷲鼻だった。
と言っても、鼻梁は小振りで、むしろ綺麗な形だった。
鼻の穴も、細長く穿たれている。
しかし、仰向いたせいか、その穴の入口を精液が塞いでいた。
呼吸の度に、白い粘液が震える。
女子中学生は、指を伸ばした。
人中から鼻孔にかけて、精液を掬い取った。
眼前に翳す。
発射直後よりは、粘性が失われて見えるが……。
まだ張力は保っていた。
指を返し、自らの鼻下に移す。
息を吸いこむ。
女子中学生は、銃弾に撃たれたように頭蓋を跳ねあげた。
思いがけない臭いだった。
動物臭ではない。
植物の香りだ。
初夏の森林で嗅ぐ花粉の芳香を思い出した。
樹木たちの生殖臭だった。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2014/09/19 07:20
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み「右に見える川は?」
爺「『飯詰川』です」
http://blog-imgs-66.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140914103331c48.jpg
爺「このあたりはもう、冬季閉鎖区間に入ってます」
み「もう?
これじゃ、冬場はぜんぜん使えないってことじゃないの」
爺「ま、全面閉鎖とほぼ変わりませんな。
もうすぐ、ダム湖が見えてきますよ」
み「あ、見えた」
爺「『飯詰ダム』です」
http://blog-imgs-66.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201409141033304e4.jpg
爺「この先に、『不動ノ滝』という滝があるんです」
http://blog-imgs-66.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140914103333dbf.jpg
↑2004年撮影。
爺「そのため、このダム湖も、『不動湖』という名がついています。
たしか、ダム周りが公園になってたと思いますよ」
み「やっぱり『不動公園』?」
爺「当たりです。
ちょっと、寄ってみますか。
まだ、日暮れには間がありますから」
み「この地図に、公園なんか載ってないぞ」
爺「あんまりメジャーな公園じゃないですからね」
み「行ったことあるの?」
爺「だいぶ前に1度だけ。
確か、キャンプ場とか、フィールドアスレチックの設備もあったはずです。
公園を通って、『不動ノ滝』まで行けました。
どうします?」
み「公園なら、トイレある?」
律「さっき、したばっかりじゃないのよ」
み「だって、これからずーっと山道なんでしょ。
たぶん、トイレなんて無いよ。
だろ?」
爺「青森側に下り切るまではありませんね」
み「ほら。
いちおう、しておいた方がいいんじゃないの?
道端でケツ出すよりか」
律「そんなことしますか。
藪に入ればいいじゃないの」
み「ヤブ蚊にケツを刺されます」
http://blog-imgs-66.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140914103334200.jpg
↑デング熱の媒介者でもあります。
律「蚊なんか、もういないわよ」
み「いるよ~。
まだ、10月初旬じゃん。
ヤブ蚊は、平気で生きてます」
律「そんな話するから、なんだか催して来たじゃないの」
み「寄ってこうよ」
律「そうね」
爺「じゃ、駐車場に入りますよ。
確か、赤い橋の脇に公園の駐車場があったはずです。
えーっと。
これかな?」
http://blog-imgs-66.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140914103328272.jpg
み「ぜんぜん赤くないではないか」
爺「ですね。
でも、たしかにこの橋でした。
ペンキが剥げてしまったみたいですね」
続きは、次回。
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2. ハーレクイン- 2014/12/21 16:25
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〔由美美弥〕1586回
しかしなんだねえ。
こういう経験をした女子中学生ちゃん。今後の人生は決まったな。
〔東北〕964回
飯詰川
梵珠山地を源流とし、岩木川に流入した後、十三湖を経て日本海に注ぐ1級河川。十数基の木製の堰堤を有する。
飯詰ダム
飯詰川中流域、五所川原市飯詰字影日沢に、洪水調節、上水道取水などの目的で建設。1967年工事着手、1973年竣工。
堰堤高38m、堤頂の長さ234m、総貯水量2,380,000緕・。
不動ノ滝
調べましたが分かりませんでした。日本各地にあるようです。
岩手県八幡平市の不動の滝は、日本の滝100選に選ばれています。
不動湖・不動公園
公園にはキャンプ場にフィールドアスレチックねえ。こんな最果ての地にねえ、というと失礼だな。
>み「いるよ~。まだ、10月初旬じゃん。ヤブ蚊は、平気で生きてます」
まったくねえ。近頃蚊の活動時期がどんどん伸びているような気がします。これも地球温暖化の表れなのかね。
赤い橋。
なんか、あまり風情のない橋ですな。それにしても狭い。対向車が来たら大変だろうな。
山口百恵サンの「赤いシリーズ」を思い出しました。