Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 1540
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「してません」
「あら。
 それは、身体に悪いわ。
 朝はしないの?」
「朝は……。
 忙しいですから」
「そんなんじゃダメね。
 朝は、オナニーするために早起きするくらいでなくちゃ。
 わたしなんか、毎朝してたわよ。
 起き抜けのベッドで。
 もともと素っ裸で寝てるから、目が覚めたらすぐ出来るの。
 わたしの部屋ね、ベッドの裾の方の壁に、大きな鏡が付いてるの。
 そこに、ベッドに寝てる自分がまるごと映ってる。
 仰向けで大股開いて……。
 頭を上げると、自分の股間が全開で見えるわけ。
 めちゃめちゃ興奮するわ。
 両脚を持ちあげて、赤ちゃんがオシメを変えてもらうポーズを取って……。
 両膝の裏側に、両肘を引っ掛けるの。
 内側からね。
 こうすると、大股開きを固定したまま、手先は自由に動くのよ。
 あとはもう、ほしいままに弄くるだけ。
 あっという間にイッちゃっうわ。
 そのまま失神して、結局二度寝になって遅刻、なんてこともあったけどね。
 ふふ。
 おしゃべりしてたら、だいぶ気が紛れたわ。
 美弥子さん、あなたも正直におっしゃい。
 突いてほしい?」

 美弥子の視線は、さっきから中空の球体に注がれていた。
 それが打ち下ろされる瞬間を、待ち続けていたのだ。

「ほら、言わないと、ずっとこのままよ」
「ほしい……」
「そう。
 見知らぬ高校生に見られながら、クリチンポ潰されたいの?」
「お願い……」
「ふふ。
 美人の切なそうな顔って、最高よね。
 どう、あなた?
 こんな綺麗な人、見たことある?
 身近にはいないわよね。
 でも、人はどんな顔してようと、股間には性器があるの。
 そこからは、性欲が生じる。
 等しくね。
 まさしくこれが、神のもとの平等よ。
 いい?
 見てなさい」
由美と美弥子 1539目次由美と美弥子 1541





コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2014/07/16 07:31
    • 主「えーっと、まず上がったこの座敷が……。
       太宰のお母様が息を引き取った部屋になります」
      http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201406291019350ca.jpg
      み「『斜陽館』じゃなくて?」
      主「この家は当時、『斜陽館』の離れで、廊下で繋がってたんです」
      み「ずいぶん離れた離れだな。
       どんだけ長い廊下なんだ?」
      http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140713112253601.jpg
      ↑小野川温泉(山形県米沢市)『亀屋万年閣』さん
      主「いえ。
       当時、この家は、ここには無かったんです。
       戦後、太宰のお兄さんが『斜陽館』が売却するときに……。
       離れだけをこちらに曳家し、そこに住まわれたわけです」
       “曳家(ひきや)”と、は建築物をそのままの状態で移動する工法です。
      http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140713112249839.jpg
       当然のことながら、途中に障害物があれば出来ません。
       『斜陽館』と、今の『疎開の家』は、100メートルほど離れてますが……。
      http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140703201421334.jpg
       当時は、津島家の敷地内での移動だったのです。
      み「ほう。
       それなら、廊下の謎も解け申した。
       しかし……。
       この部屋で、死の床にあってさ。
       天井を見つめてる気分って、どんなんだろ。
       テレビも無いんだよ」
      http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140713112251245.jpg
      律「そうよね」

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2014/07/16 07:32
    • み「なんか、斎藤茂吉の『死にたまふ母』を連想するね」
      ●死に近き母に添寝のしんしんと遠田のかはづ天に聞ゆる
      http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140713112250617.jpg
      律「太宰も添い寝したのかしら?」
      主「お母さんは、この部屋でベッドに寝てたようです」
      み「ありゃ。
       そりゃ、モダンだわね」
      主「太宰の小説『故郷(青空文庫で読めます→http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1585_13948.html)』に、こんな一説があります。
       読ませていただきます」
      『母は離れの十畳間に寝ていた。大きいベッドの上に、枯れた草のようにやつれて寝ていた。けれども意識は、ハッキリしていた。
      「よく来た。」と言った。妻が初対面の挨拶をしたら、頭をもたげるようにして、うなずいて見せた。私が園子を抱えて、園子の小さい手を母の痩せた手のひらに押しつけてやったら、母は指を震わせながら握りしめた。枕頭にいた五所川原の叔母は、微笑ほほえみながら涙を拭いていた。』
      http://www.youtube.com/watch?v=T_EKO8xE1F8
      ↑『太宰治生誕祭』で挨拶する太宰の長女、津島園子さん。
      律「やっぱり、切ないわね。
       お別れの場面は。
       わたしは、これが辛いから……。
       新しい命を取り上げる産婦人科を選んだのよ」
      主「あ、お医者さまでしたか」
      み「藪ですが」
      http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140713112248224.jpg
      ↑藪医者の語源については、諸説あるようです。→http://blog.livedoor.jp/poison_labo/archives/2463794.html
      律「うるさい」
       続きは、次回。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2014/07/16 17:01
    • で、終わって二度寝、と。
      結局、みんな夢の中、だったりして
      ♪喜びも悲しみも みんな夢の中
       …………
       消えていった面影も みんな夢の中
      まあ、これほど万里亜さまに似つかわしくない歌はないね。
      それにしても万里亜さま、今何をしているんだろうね。
      学生かなあ。
      >神のもとの平等
      ふむ。
      「法のもとの平等」ならわかるんだけどね。現実に存在するかどうかはともかく、一応、法治国家だからなあ、今の日本は。

    • ––––––
      4. ハーレクイン
    • 2014/07/16 17:05
    • どこまで歩いても行きつけない長い廊下、というネタはよく見るよね。
      諸星大二郎にもあります。
      曳家。
      JRでもやるんじゃないの。
      自前の線路を使って、駅舎や工場の一部を移動させる……。
      違うかなあ。
      遠田のかはづ……
      ときますと↓これでしょう。真っ先に覚えた茂吉の歌です。有名になり過ぎたと言えばその通りなのでしょうが、こんな鮮烈な歌が他にあるでしょうかね。
      ●のど赤き玄鳥ふたつ梁にゐて足乳根の母は死にたまふなり
      津島園子さんの挨拶、聞かせていただきました。
      津島さん、太宰に似てる……かな。
      で園子さん曰く、ちかごろ中高生の間で太宰ファンが増えているそうです。
      ふむ。
      藪医者。
      大沢在昌の傑作警察ものシリーズ『新宿鮫』。
      こんなこと言っちゃなんですが、大沢氏の著作の多くはもう一つ、といいますか、1.5といいますか、なんか歯がゆいんですよね。
      その中にあって新宿鮫シリーズ、文句なしの傑作です。主人公は新宿署のはぐれ刑事、鮫島。
      で、問題は、鮫島の数少ない理解者の一人である鑑識課の藪英次。
      若い頃は医師志望だったが「やぶ」という名前ゆえにあきらめたとか。
      話はそれだけ。
      どこかに養子に入ればよかったのにね。
      逆に、堂々と「藪医院」という看板を掛ければ、意外と客、じゃなくて患者が押し寄せたりして。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2014/07/16 19:42
    •  記憶にありません。
       この系統では、筒井康隆の『遠い座敷』が印象的です。
       JRの曳家。
       既設の線路を使ったら……。
       線路の上しか動かせないではないか。
       それ以前に、そんな細長い建物はおまへんでしょ。
       『梁(うつばり)の燕』という言葉があるそうです。
       “子を思う親の愛情が深いことのたとえ”だとか。
       茂吉め、仕掛けてますな。
       ↓『大藪医院』なら、実在してました。
      http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20140716175635b00.jpg
       評判の良いお医者さんだそうです。
       そうじゃなきゃ、洒落になりませんわな。

    • ––––––
      6. ハーレクイン
    • 2014/07/16 21:01
    • 緒怪志異シリーズにあります。
      もちろん、『遠い座敷』には遠く及びません(すまぬ、大二郎)。
      あと、何かにあったんだよなあ、思い出せん。脱出するために、座敷側ではなく、庭側の襖を蹴破って逃げる……という話だったような。
      JRの曳家。
      あきまへんか。
      あったような気がするんやけどなあ。
      梁の燕。
      も一つというか、全く意味わかりません。
      大藪医院。
      あれ? 以前に出て来たよね。

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2014/07/17 07:27
    •  二条駅。
       1990年(平成2年)10月、高架化事業に伴い、曳家により駅舎が15m東側に移動されたそうです。
       1904年(明治37年)6月に建てられた立派な木造駅舎だったので、壊さなかったんですね。
       しかし、せっかく曳家までして移動したその駅舎は……。
       1996年(平成8年)3月、高架駅となることに伴い、梅小路蒸気機関車館に移設されたそうです。
       ま、壊さなかっただけ立派ですが。
       曳家工事の写真をみると……。
       ↓線路とは垂直方向の移動だったようです。
      http://blog-imgs-69.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201407170724335ef.jpg
      ↑施工は、ビルまで曳家するプロフェッショナルの間瀬建設㈱→http://www.maseken.co.jp/record/
       そう言えば、大藪春彦という作家がいました。
       藪は、阪神のピッチャーでいましたよね。
       藪より、大藪の方が、ポピュラーな苗字なんでしょうか?

    • ––––––
      8. ハーレクイン
    • 2014/07/17 12:43
    • 二条駅は山陰本線の京都駅から二駅目、二条城のすぐ西側になります。
      東側に移動ということは、二条城側に、ということですね。
      このあたり、山陰本線は南北に走っています。
      旧駅舎は今は梅小路にあるのか。由緒ある建物だったんだろうね。わたしは高架化された駅舎しか知りません。
      曳家工事は線路とは垂直方向。
      そうか、自前の線路を使ったわけではないんや。
      大藪晴彦。代表作は『蘇る金狼』でしょうか。
      藪恵壹(けいいち)。投手。阪神-MLB-楽天。2010年現役引退。生涯戦績91勝112敗1セーブ。
      藪と大藪のどちらがポピュラーかはわかりませんが、わたしにとっては何といっても藪恵壹ですね。

    • ––––––
      9. Mikiko
    • 2014/07/17 20:40
    •  修学旅行で行きました。
       何を見たか、あらかた忘れましたが……。
       鶯貼りの廊下だけは覚えてます。
       建て付けが悪いだけじゃないかと思いました。
       二条駅は……。
       どうせなら、二条城の中に作れば面白かったのに。
       鶯貼りの廊下が、ホーム代わりになります。
       阪神の藪。
       投手だったのに、背番号が「4」だったのが印象に残ってます。
       斬新だと思いましたね。

    • ––––––
      10. ハーレクイン
    • 2014/07/17 23:00
    • 講師仲間と一緒に行きました。時間つぶしにね。
      確かに、長―い廊下が記憶に残っています。
      藪の「4」番。
      川藤幸三のおっさんの勧めらしいです。

    • ––––––
      11. Mikiko
    • 2014/07/18 07:37
    •  「4」のほかにも、「42」とか「49」も嫌われるようですね。
       当然のことながら、外人は平気で付けてますが。
       わたしが印象的に思った背番号は、西武の工藤投手。
       昔のピッチャーは、最初は大きい番号でも……。
       先発級になると、「18」近辺の番号に変えてました。
       でも工藤投手は、エース級になっても、ずっと「47」のまま。
       このとき初めて、大きい番号が格好いいと思いました。

    • ––––––
      12. ハーレクイン
    • 2014/07/18 13:17
    • 一向に構わんと思うが。
      わたしのかかりつけの医者は、えらく口うるさいんだよ。
      ま、そのほうがええんだろうけどね。

    • ––––––
      13. Mikiko
    • 2014/07/18 19:50
    •  このコメントは、暗号なんでしょうか?
       テレビが無いなどという話題、どこで出たんだ?

    • ––––––
      14. ハーレクイン
    • 2014/07/18 21:18
    • こっちが聞きたい。
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