Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 1275
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「がぶ。
 ごぶごぼ」

 夫人は貪るように、自らの尿を飲み始めた。
 宙に掲げた爪先では、5本の指が、色を変えるほどに折り畳まれていた。
 足裏の皺が、等高線めいた翳を刻んでいる。
 夫人の首が、さらに持ちあがった。
 水流が弱まったのだ。
 由美は、手首を少しずつ起こしながら、角度を調整した。
 しかし、その工夫が報われたのも、ほんの短い間だった。
 水流は一気に衰え、手の平までも届かなくなった。
 夫人の張り詰めた腹の皮に水滴を落とし、排尿は途切れた。

「あふぅ」

 夫人は、持ち上げていた頭を、デッキに落とした。
 荒い息を吐きながらも、その頬には、笑みに似た表情が浮かんでいた。
 由美は、抱えた尻をゆっくりと下ろした。
 夫人は、デッキに仰向けになった。
 腹部が大きく起伏している。
 胎児の目が動いたら、見えるのではないか。
 そう思えるほど、腹の皮は張り切っていた。

「わたし、こうやって産もうかな。
 ここで。
 青空の下。
 そのときは、あなたも立ち会ってね」
「そんなことしてくれるお医者さん、いません」
「あら。
 わたしの主治医の女医さんなら……。
 ひょっとしたら、聞いてくれるかもよ。
 その時は、主人にも立ち会ってもらおうかしら。
 なにしろ、ここで種を植えつけた張本人なんだから。
 そうだ。
 わたしはもちろんだけど……。
 みんなにも、素っ裸になってもらうわ。
 だって、生まれてくる赤ちゃんは、服を着てないのよ。
 だから、その子を迎える人たちも、裸じゃなきゃいけない。
 もちろん、先生も裸。
 あは。
 でも、先生やあなたが裸でいたら……。
 主人は可哀想。
 ぜったい勃起しちゃうわ。
 ほかの人の裸で勃起する主人を見て……。
 きっとわたしも、滅茶滅茶興奮すると思う」
由美と美弥子 1274目次由美と美弥子 1276





コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2013/07/10 07:21
    • 食「えー、そんな。
       胃がすでに、臨戦態勢に入ってたのに」
      http://blog-imgs-48.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20130707100353d82.jpg
      み「チミだけ降りれば」
      食「連れないなぁ。
       まだまだお供させてくださいよ」
      http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120729112603eee.jpg
       ガッタン。
      律「あー、出ちゃった」
      食「ボクの牛丼が……」
      http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=mAtNvJJGwI4
      ↑『吉野家』の懐かCM。
      み「深浦まで来て牛丼食わなくてもいいの。
       ほら、次はどこよ」
      食「深浦を過ぎると、小一時間は止まりません」
      み「あらそう」
      律「いいじゃないの。
       のんびり行きましょうよ」
       さてここで……。
       五能線が全通した昭和11年発刊の『旅窓に学ぶ(ダイヤモンド社)』の車窓描写を見てみましょう。
      http://blog-imgs-48.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20130707100354ce1.jpg
      『深浦から線路は未だ斧鉞(ふえつ)の入らぬ原生林の山林を負ふて、先づ吾妻川を渡り、右方断崖海に落ちて直ぐ砂濱となる處に護岸波浪止の擁壁を置いてその間を走る。艫作崎以北は風向の關係で波浪グンと高く、殊に冬季雪を交へた烈風に直面するときは波浪、その擁壁に砕け凄まじき壮観は一見に値する』
      http://www.youtube.com/watch?v=XCTxSEP7KYE
      ↑五能線【側面展望】深浦→千畳敷
      律「すごーい。
       ほとんど波打ち際じゃない」
      み「うーん。
       でも、あの消波ブロックは何とかならんかのぅ」
      律「確かに、もったいないわよね。
       せっかくの景色なのに」

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2013/07/10 07:22
    • み「それと、このフェンス。
       頻繁に視界を遮ってくれるじゃないの(【側面展望】の4:55あたりから)」
      http://blog-imgs-48.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201307071003332b6.jpg
      食「仕方ないです。
       昭和47年の12月でした。
       高波で線路の路盤が流出し、列車が転落したんです。
       機関士が殉職してます」
      http://blog-imgs-48.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201307071003381d9.jpg
      み「なるほど。
       こんな綺麗な海には似つかわしくない人工物だけど……。
       冬期は、まさしく人の命を守ってくれる、大事な施設なんだね」
      http://blog-imgs-48.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20130707100336157.jpg
      ↑消波ブロックのジオラマ用キット。いろんなものがあるものです。
      食「五能線は、地域の生活路線ですからね」
      み「観光客の視点からだけ見ちゃいかんということか」
      食「ですね。
       あ、『広戸』駅通過します」
      http://blog-imgs-48.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20130707100335e81.jpg
      み「相変わらず、強烈な駅ですな。
       農作業小屋でも、もちっとマシだぞ」
      律「あら。
       波打ち際はもう終わりかしら」
      食「もうすぐ、追良瀬川です。
       河口を避けて、内陸側を渡りますので」
      律「奥入瀬川って、有名なんじゃないです?
       聞いたことあるわ」
      食「それはたぶん、もうひとつの奥入瀬川ですね。
       同じ青森県ですが……。
       そちらは、十和田湖から出て太平洋に注ぐ川です」
      http://blog-imgs-48.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20130707100332e6c.jpg
       続きは、次回。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2013/07/10 07:47
    • 倉沢夫人の飲尿。
      由美ちゃんと夫人自らの、二人分を飲み干して無事終了
      しかしこういうのって、胎教としてはどうなんだろうね。生まれてくる子は間違いなく変態だな。だって、腹の皮を通して、一部始終を見てるわけだからね。
      >ほかの人の裸で勃起する主人を見て……。
       きっとわたしも、滅茶滅茶興奮すると思う
      ほんとに、筋金入りの変態だな。

    • ––––––
      4. ハーレクイン
    • 2013/07/10 08:35
    • 1899年、つまり明治32年創業だそうな。知らなかった、無茶苦茶古いな。
      『旅窓に学ぶ』
      列車に乗ってまで学ばいでもええと思うが。
      ま、それはともかく、さすが昭和11年、吉野家は創業37年目になるが、それもともかく、すごい表現だね。曰く
      >斧鉞(ふえつ)
      パソの野郎、ちゃんと変換しおった、生意気な。それはともかく、斧(おの)と鉞(まさかり)のこと。といわれてもなあ、どんなんだっけ。どちらも刃物だというのはわかるが。あ、まさかりは、金太郎(ものまね芸人ではない)の担いでるやつか。
      斧鉞を入れるとは、木や草を刈り取って整地すること。
      ちなみに斧鉞を加えるとは、文章を添削、推敲すること(広辞苑第六版)。
      >波浪、その擁壁に砕け凄まじき壮観
      五能線の画像といいますと、圧倒的に冬場が多い。この「凄まじき壮観」は絵になりますからなあ。列車を走らせてる人はそれどころではないでしょうが
      波が線路を洗う画像。
      うーむ、すごい。
      運転士さんはそれどころではないなあ。
      ご冥福をお祈りいたします。
      消波ブロックのジオラマ用キット。
      ほんっとにいろんなものがあるんだなあ。こんなのの画像を見つけてくる人もすごいけど。
      広戸駅は深浦の次。
      五能線名物、バラック駅舎。
      私事ですが、JR東日本の路線図、ブックマークしちゃいましたよ。もっと早くやっとけばよかったのに。今まで何回、閲覧したかなあ。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2013/07/10 19:47
    •  ATOKは、変換できませんでした。
       Google日本語入力(無料)では出来ましたね。
       金払って、ATOKを買う人はいなくなるわな。
       ところで……。
       斧と鉞は、どう違うのでしょうか?
       Wikiには、『大きい斧、あるいは丸太の側面を削って角材を作るための刃渡りの広い斧を特に鉞(まさかり)と呼ぶ』とありました。
       ↓こーゆーマサカリは、実用品としては存在しないようですね。
      http://blog-imgs-48.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20130710105257308.jpg

    • ––––––
      6. ハーレクイン
    • 2013/07/10 21:27
    • 画像を検索してみましたら、斧(おの)も鉞(まさかり)もいろんな種類がありました。到底見分けはつきませんね。
      昔のヨーロッパでは、死刑執行に大型の斧が使われていました。いわゆる「首切り」ですね。おとろしかー。ギロチン開発以前の話でしょうね。
      大デュマ『黒いチューリップ』だったと思うのですが、首切りシーンがありました。すんでのところで助かる主人公。この間、ひざまづかされて台に首を乗せられ、今か今かと、振り下ろされる斧を待つ主人公。すごい緊迫感でした。
      手斧っていうんでしょうか、刃が片側だけで短い柄のついた、片手で振える斧。昔、うちにありましたよ。木材を叩き割って薪を作るのに使ってました。もう残ってないだろうなあ。
      母さん、僕のあの手斧、どうしたんでしょうねえ?
      金太郎のマサカリは存在しない。
      あれま、それは残念。

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2013/07/11 07:36
    •  田舎暮らしに憧れる人なら、やってみたい作業のひとつでしょうね。
       しかしながら、その暮らしは……。
       ↓甘いものではないようです。
      http://www5.ocn.ne.jp/~kaitaku/zyuu/seikatutie/makiwari.html
       リタイアしてから始めるのは、無理なんじゃないでしょうか?

    • ––––––
      8. ハーレクイン
    • 2013/07/11 09:23
    • いまさら、毎日薪割りをする生活など、する気はありませんがね。薪は主に、竈での煮炊きに使っていました。
      田舎暮らし本。
      いろいろ出ていますが、今の日本で実行するのは大変。多大な費用と労力が必要でしょうね。
      そういえば、かつて我が家で薪にしていた木材。どこでどうやって手に入れていたのかなあ。母親が健在なうちに聞いてみるか。

    • ––––––
      9. Mikiko
    • 2013/07/11 19:28
    •  見習い修行の初っぱなは、木屑拾いだったそうです。
       町に出て、燃えそうな物を片っ端から拾って歩くわけですね。
       馬糞を拾って肥料として売る商売もあったそうですから……。
       江戸の道には、ゴミひとつ落ちてなかったのではないでしょうか?

    • ––––––
      10. ハーレクイン
    • 2013/07/11 22:42
    • 薪炭(しんたん)屋があったよね。文字通り薪(まき)や炭を商う商売ですが、庶民は手を出せなかったのでは。やはり拾って歩いたのかなあ。奪い合いだろうね。
      あ、そういえば、火事場跡を片付けて、燃え残りの材木を売る、という商売があったそうな。佐伯泰英『密命 見参!寒月霞斬り』に出てきました。

    • ––––––
      11. Mikiko
    • 2013/07/12 07:47
    •  乞食だけ。
       江戸では、こう言われてたそうです。
       でも、風呂と云っても内風呂ではありません。
       みなさん、湯屋へ行ったわけですね。
       一般庶民は、風呂焚きの心配は必要なかったということです。

    • ––––––
      12. ハーレクイン
    • 2013/07/12 12:05
    • 内風呂を持ってるのは、武家と、内証の豊かな町人、あとは旅籠かな。
      寺社や遊郭にもあったと思うが。
      そういえば、江戸には湯浴み設備を備えた船(なんてったかなあ)が本所、深川の水路で湯屋商売をしていたそうです。
      湯屋の無い農村なんかではどうしてたんだろうね。行水かなあ。
      江戸期の欧州では風呂なんかなかったそうですから、清潔な都市だったんだなあ、江戸。
      ゴミや木っ端も落ちてないし。
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