Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 1241
コメント一覧へジャンプ    コメント投稿へジャンプ
「傘、持ってなかったから……。
 濡れるしか無かった。
 2,3歩走りだしたけど、すぐ諦めた。
 今みたいな雨よ。
 一瞬にしてずぶ濡れ。
 今日と一緒。
 まさに、手遅れってやつね。
 でも、雨って……。
 濡れまいとすると、嫌なものだけど……。
 濡れちゃっていいやって思えば、気持ちいいものよ。
 なんだろ。
 言ってみれば、天からの贈り物って感じかな。
 だって、雨のおかげで大地が潤って、植物が育つんですものね。
 あ、あなた、『雨に唄えば』って映画、知ってる?
 ミュージカルの」
「ジーン・ケリー?」
「それそれ。
 土砂降りの雨の中で、歌いながら踊るシーンがあるでしょ?

 I'm singin' in the rain
 Just singin' in the rain」

 夫人は天を仰ぎ、顔に雨を浴びながら歌い出した。
 雨に打たれながら歌う妊婦。
 それは、異様な光景ではあったが……。
 同時に、神々しいまでに美しく見えた。

「What a glorious feelin'
 I'm happy again」

 夫人は、水しぶきのあがるデッキを舞台に、くるくる回りながら踊り始めた。
 バレエでもやっていたのだろうか、爪先が真っ直ぐに伸びていた。
 両腕をサイドに開き、翼をつくるように肘を僅かに曲げている。
 夫人は、回りながら由美の腕を掴んだ。

「え?」
「I'm laughin' at clouds
 So dark up above」

 どうやら、一緒に踊れと言っているらしい。
 由美には、踊りを習った経験はなかった。
 しかし、美弥子のピアノに合わせ、ふざけて踊ったことは何度かある。
 ほんとにおふざけのデタラメな踊りだったが……。
 美弥子は褒めてくれた。
 脚の形がいいから、どんなポーズを取っても綺麗だと言われた。
由美と美弥子 1240目次由美と美弥子 1242





コメント一覧
コメント投稿へジャンプ    ページトップへ

    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2013/05/24 07:28
    • み「あ、椿山はどうよ?」
      http://blog-imgs-48.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201303301003230b2.jpg
      み「綺麗な苗字じゃない」
      律「『椿山律子』?
       やっぱり、芸人っぽい。
       あ、『椿律子』ならいいわ」
      み「ダメー。
       不自然。
       昔の映画スターみたいじゃないの」
      http://blog-imgs-48.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20130522045801e38.jpg
      ↑6月で、93歳になられます。
      律「いいじゃない」
      み「リアリティが無くなる」
      http://blog-imgs-48.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201305220458025eb.jpg
      ↑なんと、映画になってました(2003年度作品)。
      律「あんたの小説に、リアリティなんて元々無いでしょ」
      http://blog-imgs-48.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20130522045802ee3.jpg
      ↑ハイパーリアリズム彫刻と云うそうです。よーわからん。
      み「うるさい。
       名前がイカニモだと、物語自体がうそ臭くなる。
       えーっと。
       その前の駅って、なんだっけ?」
      律「そんなことも覚えてないの?
       ひょっとして、バカ?」
      み「やかましい!
       『ウェスパ椿山』の前よ。
       あ、『ウェスパ律子』は?」
      律「ナニ人だ!」

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2013/05/24 07:29
    • み「ちょっと待って。
       しらかみの時刻表、プリントしたのがあるから」
      律「でっかい鞄。
       時刻表なんて持ち歩いてるの?」
      み「資料満載。
       昼休みに書くからね」
      律「それ、ショルダーにしたら、絶対骨盤とかに悪いわよ」
      み「リュックにもなるから、担いでる。
       ショルダーで歩いてたら、股関節がおかしくなったから。
       あったあった」
      http://blog-imgs-48.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201303031045317d8.jpg
      み「えーっと。
       『ウェスパ椿山』の前は……。
       そうそう、『十二湖』だった」
      http://blog-imgs-48.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20130522045801241.jpg
      み「何で覚えてないかな」
      律「あんたに言われたくないわ」
      み「どう?
       『十二湖律子』?」
      律「そんな苗字ないって言ってるでしょ」
      み「あ、その前の『岩館』ならありそうじゃん」
      http://blog-imgs-48.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20130522045802b23.jpg
      律「『岩館律子』?
       イカつすぎるわよ」
      み「贅沢すぎる!
       じゃ、その前の『あきた白神』」
      http://blog-imgs-53.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201301061005488d3.jpg
      律「ありえない」
      み「その前は……。
       あ、あったあった。
       『能代』」
      http://blog-imgs-48.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20130522045801527.jpg
      み「これなら、カンペキに普通じゃん。
       『能代律子』」
       というわけで……。
       続きは、次回。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2013/05/24 10:27
    • ここで出るのかジーン・ケリー。
      その節は誠に失礼しました。
      ♪I'm singin' in the rain
       Just singin' in the rain
      と言いながら、またしてもパクリますが、いいよね、音楽は全人類の歓びだもんね(ちょっとおおげさ)。
      で、“神々しいまでに美しい”倉沢夫人のダンス。
      対するは、美弥ちゃんに褒められた由美ちゃんのダンス。
      いいねえ。
      いいね、音楽は。
      ダンスもねえ。
      いいよね。
      で、またまた映画ネタなんだけど『裸足のイサドラ』ってのがあります。以前に書いたような気もするんですが。
      イサドラ・ダンカン(1878-1927)。
      米国、サンフランシスコ生まれ。
      モダンダンスの創始者とされる。
      バレエシューズを用いず、常に裸足で踊った。
      「裸足のイサドラ」の所以である。
      1927年9月14日、フランスのニース近郊で、首にまいたスカーフが自動車の車輪に巻き込まれ、死亡(享年49歳)。
      遺体は荼毘に付され、遺灰がパリのペール・ラシェーズ墓地に埋葬された。
      件の映画のラストシーンも、この死亡シーンです。それだけ、世界に与えた衝撃が大きかったんでしょうね
      で、倉沢夫人と由美ちゃんのデュエットはどうなるのかな。楽しみだなあ。

    • ––––––
      4. ハーレクイン
    • 2013/05/24 10:34
    • 徒然なるままに書きつけた(もちろん酔っておったが)、何か(映画か小説か何か全く記憶にない)の主人公のプロフィルがメモに残っておった(男性です)。
      容姿端麗、優雅、温和、頭脳明晰、真摯……。
      誰のことだあ、一体。
      ウェスパ椿山、十二湖、岩館(こっから秋田県)、あきた白神、能代、東能代……
      うーむ。
      遥けくも来つるものかな……。
      といっても、実時間では数十分なんだけどね。
      >律「『椿山律子』?
       やっぱり、芸人っぽい。
       あ、『椿律子』ならいいわ」
      ま、どうころんでも「椿」ではなあ。
      芸人にしか見てもらえんと思うぞ、椿律子せんせ。
      あ、ええんやない。「椿律子」でデビューすれば。
      せやなあ、出し物は手品か奇術やろなあ。
      往年の奇術芸人「ショパン猪狩」の跡を継ぐってのはどうや。
      「へい、レッドスネーク、カモーン」
      え?
      一人ではきつい?
      んなら、「み」さんというわけにもいくまいから「由美」ちゃんと組んでお笑いコンビ「律由美」はどや。
      なんなら美弥ちゃんでもええぞ「律美弥」。
      どや!
      おー、原節子姐さん。
      えーっ。
      まだご存命なんですかあっ。
      今年、93歳!
      それはそれは。
      このお方を、実際のスクリーンで見たという方は、もうそうはおられまい。
      何を隠そう、わたしもビデオでしか見たことない。
      そうかあ、まだご存命なんですか。
      それはそれは。
      えーっ。
      『リアリズムの宿』の実写版!
      っていっても、原作も見とらんからなあ。
      さほどの感慨もないけんども。
      ハイパーリアリズム彫刻ねえ、
      よーわからん、というより「絶句」だな。
      というより「堪忍してくれ」だよ。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2013/05/24 19:40
    •  ↓「森光子さんお別れの会」での、黒柳徹子さんの弔辞に出てきました。
      http://www.asahi.com/showbiz/stage/theater/TKY201212070506.html
       まーた、記憶をなくすほど飲んでるわけね。
       しかし……。
       酔っぱらって、“真摯”なんて書けるものか?
       原節子。
       普通っぽい名前ですが、芸名だそうです。
       やっぱり、語感が違いますよね。
       本名は、会田昌江さん。
       ご自宅は鎌倉ですが……。
       ここ5,6年ほどは、近所の方も姿を見てないそうです。
       どこかの施設に入られたと噂されてるとか。
       昔、『東京物語』は見たことがあります(もちろんテレビで)。
       笠智衆との掛け合いでは、両者とも独特の台詞回しで……。
       この世のものとは思えない雰囲気がありました。
       ちなみに、わたしは笠智衆を、ずーっと“かさちしゅう”だと思ってました。
       ハイパーリアリズム彫刻。
       作者は、ロン・ミュエクという人。
       作品は……。
       ↓さすがに引きますね。
      http://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%82%A8%E3%82%AF&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=Xg6fUau6G8rFkQWu7IH4BA&sqi=2&ved=0CDUQsAQ&biw=1280&bih=911

    • ––––––
      6. ハーレクイン
    • 2013/05/24 21:23
    • 森光子。
      本名、村上美津。
      2012年11月、肺炎による心不全により死去。
      享年92歳。
      森光子といいますと『放浪記』に尽きますが、森は俳優という仕事を「退職金も失業保険もない職業」と語っていたそうです。
      また、まだ売れぬ頃の心境を「あいつより上手いはずだがなぜ売れぬ」と詠んだエピソードも有名です。
      いやあ、言っちゃなんですが、身につまされますねえ。
      だから、記憶を無くすったって、そんなに飲んでないよ。
      ただ「真摯」。
      素面でも、鉛筆(でもペンでもボールペンでも)で書くのは無理ですね。
      原節子。
      「永遠の処女」も、さすがに体調を崩しているのか。
      最後の作品は何なのかなあ、と調べてみたら1962年、東宝『忠臣蔵 花の巻・雪の巻』での大石りく役でした。
      原の出演作の主なものはだいたい見ているはずですが、代表作を上げろ、と言われるとねえ、困りますね。
      好きなのを上げろ、ですと『青い山脈』ですかね。
      笠智衆は「りゅうちしゅう」。
      原、笠といいますと何といっても小津安二郎監督ですが、笠は山田洋二郎監督の「男はつらいよ」シリーズ“御前様”の印象が強烈になっちゃいましたね。
      好きなのを一本上げろ、と言われれば小津の『麦秋』でしょうか。これには原も出ています。
      「麦秋」は、季節でいうと初夏。麦を刈り入れる季節、ということですね。たしか「夏」の季語のはず。
      『東京物語』の笠と原。
      「この世のものとは思えない」は言い得て妙ですね。
      ロン・ミュエク。
      オーストラリア出身で、イギリス在住の彫刻家。
      作品の素材はシリコンやファイバーグラス、塗装はアクリル絵の具などだそうです。
      世界的には高い評価を受けていまして、日本には十和田市現代美術館に作品があるそうです。
      すごい、とは思いますが、まあ、あまり見たいとは思いませんね。

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2013/05/24 22:26
    •  これがあるのは、大企業と公務員だけですね。
       わが社を含め、中小企業にはありません。
       ま、失業保険はありますが。
       真摯。
       書けないのに、なんでメモに残ってたんだ?
       原節子。
       『晩春』という映画を見てみたくなりました。
       壺がアップになる、謎のカットがあるそうです。

    • ––––––
      8. ハーレクイン
    • 2013/05/25 01:16
    • 今までいろんなところを退職してきましたが、退職金という名目のものをもらったのは1か所だけですね。もちろん、そこがどのような税務処理をしたのかは定かではありません。
      真摯。
      書けば大変だが、打ち込めば簡単だろうがよ。
      『晩春』
      ごく当たり前のストーリーですよ。
      ま、これが小津作品の通り相場のようですが。
      壺のシーンはなんか有名になっちゃいましたがね。原女史にはあまり関係ないようです。

    • ––––––
      9. Mikiko
    • 2013/05/25 07:29
    • > 何か(映画か小説か何か全く記憶にない)の主人公のプロフィルがメモに残っておった(男性です)。
       書きつけたメモが残ってたとあれば、紙に書いたと思うに決まっておるわ。
       さて、出かけます。
       北越2号に乗り遅れたら大変じゃ。

    • ––––––
      10. ハーレクイン
    • 2013/05/25 12:24
    • 上越市って、無茶苦茶駅が多いんだよね(新潟市も多いけど)。
      あ、特急「北越」の停車駅か、当たり前だな。
      んじゃ、直江津駅。
      ここしかないな。
    コメントする   【由美と美弥子 1241】
コメント一覧へジャンプ    ページトップへ


Comment:本文 絵文字  ※入力できるのは、全角で800字までです。

↓お帰りのさいには↓
愛のワンクリ お願いします
新しいウィンドウは開きません

相互リンクサイトのみなさま(Ⅰ)
問答無用の吸血鬼R18 新・SM小説書庫2 Japanese-wifeblog 愛と官能の美学
知佳の美貌録 未知の星 熟女と人妻エロンガ 赤星直也のエロ小説
[官能小説] 熟女の園 電脳女学園 官能文書わーるど 只野課長の調教日記
ちょっとHな小説 都会の鳥 人妻の浮気話 艶みるく 西園寺京太郎のSM官能小説

相互リンクサイトのみなさま(Ⅱ)
熟女・おばさんの性体験談 黒い教室 人に言えない秘密の性愛話 Playing Archives
被虐願望 女性のための官能小説 性転換・TS・女体化劇場 性小説 潤文学ブログ
羞恥の風 女の陰影 女性のH体験告白集 変態小説
むね☆きゅんファンサイト 週刊リビドー かおるの体験・妄想 ぺたの横書き
あおいつぼみ 葵蕾 最低のオリ 魔法の鍵 Mikiko's Roomの仮設テント
恥ずかしがりたがり。 官能的なエロ小説 濠門長恭の過激SM小説 淫芯

相互リンクサイトのみなさま(Ⅲ)
お姫様倶楽部.com 被支配中毒 出羽健書蔵庫 かめべや
HAKASEの第二読み物ブログ 女教師と遊ぼう 平成な美少女ライトノベル 官能の本棚
禁断の体験 エッチな告白集 おとなの淫文ファイル エッチのあとさき 恥と屈辱の交差点 潤文学
ましゅまろくらぶ 空想地帯 恍惚團 ~ドライ・オーガズムの深淵~ Angel Pussy 週刊創作官能小説
ろま中男3 渡硝子の性感快楽駆け込み寺 漂浪の果てに アダルト検索一発サーチ

快感小説 SM・お仕置き小説ブログ 官能秘宝園 制服美少女快楽地獄
秘密のエッチ体験談まとめ 18's Summer 淫鬼の棲む地下室 被虐のハイパーヒロインズ
ひめ魅、ゴコロ。 おしっこ我慢NAVI 妄想ココット ライトHノベルの部屋
レズ画像・きれいな画像倉庫 riccia 調教倶楽部 ちょっとHなおとなのための…
緊縛新聞 Eros'Entertainment オシッコオモラシオムツシーン収集所 エピソードセックス
マルガリテの部屋 アダルト官能小説快楽機姦研究所 渋谷子宮 RE:BIRTH 羞恥集
黒塚工房 プライド 女性作家専門官能小説 官能小説 レイプ嗜好
人妻!人妻!人妻! wombatの官能小説 黒イ都 羊頭狗肉
ひよこの家 美里のオナニー日記 エロショッカー軍団 相互リンク、募集してます!
★相互リンク募集中!(メールしてね)★

ランキング/画像・動画(1~10)
シンプルアダルト動画サーチ 人気ブログランキング
にほんブログ村 ライブドアブログ
官能小説アンテナ エログちゃんねる
官能文章アンテナ アダルトブログランキング


ランキング/画像・動画(11~30)
GL Search Adult Novels Search オンライン小説検索・R小説の栞 おたりんく








<ランキング/画像・動画(31~50)ここまで-->
△Top