2012.2.6(月)
変貌を遂げた香純を前に、由美たち3人は立ち尽くすばかりだった。
特に叔母は、デッキ柵に背中を預けたまま凝固していた。
足指が折れ曲がり、白く色を変えている。
「律子……」
香純が、叔母の方を向いた。
いや、足裏を送って方向を変えたというより……。
股間の男根を向けたのだ。
一瞬遅れて体幹が回転した。
まるで男根が、方向舵の役割をしているようだった。
香純は叔母に正対し、由美たちには尻を向けている。
女らしかった尻たぶには、窪みが生まれていた。
さっき見た弟の、筋肉質の尻を思わせた。
「律子。
始めるわよ。
デッキに寝てちょうだい。
それとも……。
立ったまま突っこむ?」
香純は、グラスを鼻下で傾けた。
まるで、香りを確かめるソムリエのようだった。
しかし……。
下品なソムリエだった。
鼻梁が鰓のように伸縮していた。
ラッセルのようにグラスが曇る。
香りを貪る行為を、隠そうともしなかった。
グラスを持たない方の前腕が、小刻みに動き始めた。
腕の先は、香純の身体に隠れている。
しかし、男根を握ったままなのは間違いない。
前腕の振幅は、手の平が陰茎を上下していることを示していた。
すなわち、男根を擦っているのだ。
「あー、気持ちいぃ。
男のオナニーって、こんなに気持いいんだ」
無論、男性が感じる快感とは異なるはずだ。
ディルドゥを擦ることによる快感は、その基部が陰核を練り潰す悦びだった。
由美は、ローブの袖口を握り締めた。
掌の汗が、タオル地に染みるのが判った。
香純の快感が、波動のように大気を伝い、由美の股間まで届いていた。
あのディルドゥを、あんなふうに擦ったことは、無いはずだ。
しかし、香純の感じる快感が、如実に理解できるのだ。
なぜだろう……。
まるで、もう一人の自分がいて……。
由美の知らない間に、男のオナニーをしていたように思える。
特に叔母は、デッキ柵に背中を預けたまま凝固していた。
足指が折れ曲がり、白く色を変えている。
「律子……」
香純が、叔母の方を向いた。
いや、足裏を送って方向を変えたというより……。
股間の男根を向けたのだ。
一瞬遅れて体幹が回転した。
まるで男根が、方向舵の役割をしているようだった。
香純は叔母に正対し、由美たちには尻を向けている。
女らしかった尻たぶには、窪みが生まれていた。
さっき見た弟の、筋肉質の尻を思わせた。
「律子。
始めるわよ。
デッキに寝てちょうだい。
それとも……。
立ったまま突っこむ?」
香純は、グラスを鼻下で傾けた。
まるで、香りを確かめるソムリエのようだった。
しかし……。
下品なソムリエだった。
鼻梁が鰓のように伸縮していた。
ラッセルのようにグラスが曇る。
香りを貪る行為を、隠そうともしなかった。
グラスを持たない方の前腕が、小刻みに動き始めた。
腕の先は、香純の身体に隠れている。
しかし、男根を握ったままなのは間違いない。
前腕の振幅は、手の平が陰茎を上下していることを示していた。
すなわち、男根を擦っているのだ。
「あー、気持ちいぃ。
男のオナニーって、こんなに気持いいんだ」
無論、男性が感じる快感とは異なるはずだ。
ディルドゥを擦ることによる快感は、その基部が陰核を練り潰す悦びだった。
由美は、ローブの袖口を握り締めた。
掌の汗が、タオル地に染みるのが判った。
香純の快感が、波動のように大気を伝い、由美の股間まで届いていた。
あのディルドゥを、あんなふうに擦ったことは、無いはずだ。
しかし、香純の感じる快感が、如実に理解できるのだ。
なぜだろう……。
まるで、もう一人の自分がいて……。
由美の知らない間に、男のオナニーをしていたように思える。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2012/02/06 06:16
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律「出ないで!
乗ります!」
今にもホイッスルを吹こうとしてた駅員さんが……。
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120204202227552.jpg
ほっぺたを膨らませたまま、つんのめりました。
さすが、お医者さま。
こういう押しの強さは、流石としか言いようがありません。
わたしひとりなら、黙って乗り遅れてたでしょうね。
ドアから転げ込むと、背中でホイッスルが鳴りました。
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120204202228f9f.jpg
律「よし!
突破!!
アドレナリン出まくりだわ」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120204202228b39.jpg
み「はぁ、はぁ」
律「何へたり込んでんのよ。
情けないわね」
み「どうして……、そんなに元気なの?」
律「このくらいの体力が無けりゃ……。
医者なんか務まらないのよ」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120204202227db5.gif
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2. Mikiko- 2012/02/06 06:18
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律「席、何号車?」
み「1号車」
律「なんだ、ここじゃん。
ラッキー」
律子先生に引きずられ、ようやく席にたどり着きました。
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120204202228c0c.jpg
律「すっごい、豪華なシートね」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120204202255581.jpg
律「ここって、グリーン車?」
み「違う」
律「へー。
普通車でこの豪華さは、大したもんだわ。
てことは……。
グリーン車は、このくらい?」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120204202228a70.jpg
み「グリーン車なんて、付いてません」
律「あら、残念。
でも、普通車でこれなら、グリーン車なんていらないわね。
足元も、広々」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2012020420225570d.jpg
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3. Mikiko- 2012/02/06 06:18
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律「さて、どこまで行くのかしら?
この車両の豪華さだと……。
遠距離の特急よね?」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201202042022548b1.jpg
み「ブー。
これは、快速列車です?」
律「はぁ?
快速がこんな車両のわけないでしょ。
毎日、通勤快速乗ってるけど」
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120204202255737.jpg
み「あ、発車だ」
http://www.youtube.com/watch?v=VePHMTvEys4
律「さっきから、ちょっと気になってたけど……。
けっこう音がうるさいわね、この列車」
み「だよね」
律「あ、わかった。
古い車両の、内装だけ綺麗にしたのかも。
それで、快速なのか」
み「違うと思うけどなぁ」
続きは、次回。
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4. ハーレクイン- 2012/02/06 08:38
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ラッセル車か?
しかし「グラスが曇る」だからなあ??
男の亀頭は女性の陰核なんだから、オナニーの気持ちよさはそんなに変わらんと思うが、どうなんだろうね。
ま、亀頭の下、陰茎の基部を擦る快感は女性では無理かもしれんが、あれは亀頭ほどの気持ちよさはないからなあ。
しかし律子叔母さん。
本当に大丈夫か。もう一度考え直した方がいいんでないか。
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5. ハーレクイン- 2012/02/06 11:22
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流石は、「さすが」と読みます。“ながれいし”ではありません。
こら、おっさん。100年前のおやじギャグはやめんかい!
いやそれが、二日前の午後に聞かされたばかりなのだよ。近所のおばちゃんに。返答に困ったよ。
むやみやたらと広い窓!
ゆったり広々くつろぐ足元!
ただの快速のくせに派手な車両!
グリーン車でもないのに豪華なシート!
徐々に明かされていく「リゾートしらかみ」1号の秘密!!
>律「結構音がうるさいわね」
ふっふっふ。
普段、京浜東北線しか乗らないお人には、この“うるささ”の秘密はわからんだろうなあ。
それより「み」さん。
トイレいかんでええのか。
だいじょうぶか、うんこ。
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6. Mikiko- 2012/02/06 19:54
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“ラッセル音”からのイメージですね。
「気管・気管支・肺胞などに分泌液・浸出液が存在するとき、聴診器に聞こえる雑音をいう(百科事典マイペディア)」
穏やかな呼吸ではない、というニュアンスでしょうか。
伝わらんかった?
「グラスが曇る」って描写には……。
蒸気機関のイメージも重なってたと思う。
探してみたら、ラッセル蒸気機関車、ありました。
http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120206160740946.jpg
“うるささ”の秘密については、この後、引っ張るつもりですので……。
くれぐれも、勇み足無しね。
けっこう苦痛かも?
うんこに、やたらこだわりますね。
トラウマがあるんでないか?
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7. ハーレクイン- 2012/02/06 21:11
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そっちか。
これが聞こえると少しやばいぞ、と
ラッセル車。
子供のころ絵本で初めてこれを見たとき、夢中になって憧れたのを覚えています。
いまだに実物を見たことありません。
登山用語で、新雪を踏み固めながら進むことを「ラッセル」、その足跡を「ラッセル跡」と言います。
何人かのパーティで一列になって進むとき、先頭の野郎を“ラッセル”といいます。
もちろんラッセル車のイメーからですね。
他のパーティのラッセル跡を追うように進むことを“ラッセル泥棒”といい、先行したパーティからは嫌われます。時に喧嘩になったりします。
それだけ「ラッセル」は体力を消耗する、大変な役割なんですね。
渡辺淳一氏の『阿寒に死す』だったと思いますが……。
新雪の積もった校庭を、朝一番に登校して来て踏み跡をつけていく生徒のことを「ラッセル」という……というエピソードがあったような。で、これが大概、生真面目な女生徒なのだと。
その情景が目に浮かぶような美しいエピソードでした。
“うるささ”でそんなに引っ張れるかのう。
ま、お手並み拝見、だな。
うんこについては、だって、普段は朝一で「座ったとたんにどばどば出る」お方なんやろ。「み」さんは。
気になるやん。
この日のうんこ我慢がきっかけで、便秘症になったらと思うとのう。
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8. Mikiko- 2012/02/07 07:40
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うーむ。
性的イメージが鮮明な場面ですね。
誰にも踏まれてない新雪は、まさしく処女性の象徴。
それを、自ら踏みつけ、踏みわけていく衝動。
肌に浮く汗まで感じられます。
さすが、渡辺淳一(読んだことないけど)。
“うるささ”で引っ張るわけじゃないよ。
話があっちゃこっちゃに飛んで、なかなか本筋に戻らないだけです。
うんこの件。
ドラマの世界は、実生活とは別ってことです。
テレビドラマで、女優がうんこするシーンなんて映らないでしょ。