2012.1.25(水)
「どうしたの?」
香純は、ようやく視線を美弥子に落とした。
美弥子の胸は、大きく起伏していた。
見開いた瞳は、真っ直ぐにグラスを見つめていた。
「ディルドゥ、出してきて」
美弥子には、何も聞こえていないようだった。
「わたし……、持ってきます」
代わって、由美が起ちあがった。
空気の張り詰めたこの場から、逃れたい気持ちもあった。
美弥子のトランクは、リビングの隅に置かれたままだった。
一度借りたことがあり、暗証番号は覚えていた。
幾重にも重なる衣類をどけると……。
その奥に、タオル地に包まれた塊があった。
むろん、あのディルドゥだ。
箱に入れたままでは嵩張るし、音がしそうだったので、2人で考えてタオルに包んだ。
由美は、赤子を扱うように、ディルドゥを抱き上げた。
少し迷ったが、タオル地に包んだまま起ちあがる。
剥き出しにして持ち運ぶ気にはなれなかった。
振り向くと、3人の目が、由美を注視していた。
6本の視線の綱に引かれるように、由美は歩みを進めた。
世継ぎの王子を、胸元に抱いているように思えた。
「さぁ、主役のお出ましよ。
律子、どうする?
ここじゃ……。
やりにくいよね」
香純の視線の先には、仰向いたままの弟がいた。
目蓋はすでに閉じていたが、まだ陰茎を握りしめていた。
さっきまで拳から突き出ていた亀頭は、指の狭間に隠れるように縮んでいた。
「ベッドルームにしよう」
香純は全員を目で促し、踵を返した。
「待って」
香純の背中を呼び止めたのは、叔母だった。
その声には、さっきまでのおどおどした気配は無かった。
どうやら、覚悟が決まったらしい。
香純は、ようやく視線を美弥子に落とした。
美弥子の胸は、大きく起伏していた。
見開いた瞳は、真っ直ぐにグラスを見つめていた。
「ディルドゥ、出してきて」
美弥子には、何も聞こえていないようだった。
「わたし……、持ってきます」
代わって、由美が起ちあがった。
空気の張り詰めたこの場から、逃れたい気持ちもあった。
美弥子のトランクは、リビングの隅に置かれたままだった。
一度借りたことがあり、暗証番号は覚えていた。
幾重にも重なる衣類をどけると……。
その奥に、タオル地に包まれた塊があった。
むろん、あのディルドゥだ。
箱に入れたままでは嵩張るし、音がしそうだったので、2人で考えてタオルに包んだ。
由美は、赤子を扱うように、ディルドゥを抱き上げた。
少し迷ったが、タオル地に包んだまま起ちあがる。
剥き出しにして持ち運ぶ気にはなれなかった。
振り向くと、3人の目が、由美を注視していた。
6本の視線の綱に引かれるように、由美は歩みを進めた。
世継ぎの王子を、胸元に抱いているように思えた。
「さぁ、主役のお出ましよ。
律子、どうする?
ここじゃ……。
やりにくいよね」
香純の視線の先には、仰向いたままの弟がいた。
目蓋はすでに閉じていたが、まだ陰茎を握りしめていた。
さっきまで拳から突き出ていた亀頭は、指の狭間に隠れるように縮んでいた。
「ベッドルームにしよう」
香純は全員を目で促し、踵を返した。
「待って」
香純の背中を呼び止めたのは、叔母だった。
その声には、さっきまでのおどおどした気配は無かった。
どうやら、覚悟が決まったらしい。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2012/01/25 07:18
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み「小千谷の蕎麦に、布海苔が使われれようになった経緯はわかった。
ひかひ!」
律「ひかひ?」
み「しかひ!
どうして、この助平蕎麦にも、布海苔が使われているのか!
それがわからん」
律「お蕎麦の名前が違ってるでしょ」
み「何だっけ?」
律「弥太郎蕎麦」
http://blog-imgs-35.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201201211959510fa.jpg
み「違う気がする」
律「助平蕎麦より近いわよ。
寄り道ばっかりしてるから、わかんなくなっちゃったじゃない。
読者だって、きっと覚えてないわ」
老「弥助蕎麦ですな」
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20111118201014f20.jpg
み「ほれほれ!」
律「それそれ?」
老「弥助が、大阪の砂場で、蕎麦打ちの修行をして来たと云うことは……。
覚えておるか?」
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011111910514191c.jpg
律「もちろんですわ。
砂場蕎麦も、布海苔を使うんですか?」
老「使いませんな」
み「にゃにっ」
http://blog-imgs-35.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201201211959529e2.jpg
み「使わぬとな」
老「使わんな」
律「じゃ、どうして……」
老「修行を終えた弥助は……。
また、北前船に便乗して秋田へ帰ったのじゃろ」
http://blog-imgs-35.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2012012507195679d.jpg
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2. Mikiko- 2012/01/25 07:21
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老「しかし……。
生来の放浪癖じゃ。
とうてい、真っ直ぐ帰ったとは思えん。
船が港に着けば、下りたくなったじゃろうな」
律「なるほど。
それじゃ、小千谷の近くでも?」
老「北前船は、柏崎の港にも入ります」
http://blog-imgs-35.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201201211959517db.gif
律「港で、小千谷の蕎麦の話でも聞きつけたのかも知れませんね」
老「大いにあり得ます。
柏崎から小千谷は、20キロほどですからな」
http://blog-imgs-35.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20111217101456b24.jpg
律「へー。
弥助というひとりの風来坊のおかげで……。
大阪の砂場蕎麦と、小千谷の布海苔蕎麦が合体して……。
不思議なお蕎麦が出来たってわけですね」
http://blog-imgs-47.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201111231954460ee.jpg
律「でも、なんで“冷がけ”になったんでしょ?」
老「それは……。
永遠に解明できない謎かも知れませぬな」
み「わたひ、わかる!」
律「ウソ言いなさい」
み「弥助はね……。
猫ひただったの」
律「猫又?」
http://blog-imgs-35.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201201211959522aa.jpg
み「ネコヒタっ」
律「わからん女ね。
あ、ひょっとして、猫舌?」
http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20111023093232f3c.jpg
続きは、次回。
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3. ハーレクイン- 2012/01/25 10:50
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由美ちゃん。
ディルドゥは「世継ぎの王子」か。
ではその王子を胸に抱く由美ちゃんは、王子を扶育する乳母だな。
律子叔母さん、やっと腹が決まったか。
で、舞台は変わる、と。
それにしても愁くんはすでに邪魔者扱い。
ほったらかしかあ。かわいそうに。
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4. ハーレクイン- 2012/01/25 11:11
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覚えてたよ「弥助そば」
ていうか、メモして、机の隅に貼っておいた。
「いつここに戻ってくるんやろ」と思いながらのう。
ふうむ。
大坂から秋田への帰途、柏崎・小千谷で布海苔蕎麦のアイディアを仕入れたか、弥助君。
なあるほどねえ。
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5. Mikiko- 2012/01/25 20:49
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断念。
歩きに変更。
行きは、なんとか大丈夫でも……。
帰りは無理だと思ったからです。
15センチほど積もりましたので……。
正解でしたね。
でも、電車が遅れるほどではありませんでした。
弥助そば。
ようやく、ここに戻れました。
なお、弥助が柏崎で布海苔蕎麦の話を聞きつけたという下りは……。
あくまで、わたしの想像です。
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6. ハーレクイン- 2012/01/25 21:25
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断念無念でしょうが、安全上は正解でしょう。
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7. Mikiko- 2012/01/25 21:39
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また、飲んでおるな。
最近、バッグを、リュックにもなるタイプに変えました。
これが、実に楽です。
ショルダーだと、肩に食い込むほど重かったのが……。
背負うと、実に軽いんです。
歩くのが、苦でなくなりました。
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8. ハーレクイン- 2012/01/25 22:01
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飲んでおるぞ。
洒落のレベルは旅行倶楽部に合わせたつもりだが。
「リュックは楽」
そりゃそうですね。
リュックは両肩と、さらに背・腰で背負うわけですから。
それに両手も空きますから何かと便利で、かつ安全ですね。リュックに慣れればショルダーなぞ使えませんて。
唯一の欠点は、中身を出すときや椅子に座るとき、いちいち背から降ろさねばならないということですがね。
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9. Mikiko- 2012/01/25 22:12
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洒落なんか言ったか?
もうひとつ、リュックの難点は……。
背負うのに手間がかかること。
片腕を通してから背負い、もう一方の腕を通そうとするのだが……。
肩ベルトに腕が通らぬ。
今朝など、脱臼しそうになった。
楽に背負える方法って、ないもんかね?
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10. ハーレクイン- 2012/01/25 23:02
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とぼけおって。
おやじギャグの連発銃であろうが。
リュックの背負い方。
うーむ。
はっきり言おう、コツがある。
しかし、これを文章でわかりやすく説明できるかどうかは自信はないが、やってみよう。
とりあえず片腕を通して本体を背負う。この時点では、リュック本体の荷重は背の下部・腰の上あたりに掛かっているはずだ。ま、サイズや肩紐の長さにもよるがな。
ここで少し前かがみになり、膝を少し折る。
そして! ここがコツだ!!
「膝を一気に伸ばし、腰全体でリュック本体を上方に跳ね上げるとともに、上体を更に少し屈める」
するとリュックは、両肩・背の上部に跳ね上げられるので、もう一方の腕と肩紐の間にかなりの余裕ができる。
で、その腕を悠々と肩紐に通せば……楽勝で背負えるわけだ。
コツさえつかめば、10Kgや20㎏位の重さのリュックでも余裕で背負えるぞ。いったん背負ってしまえば、相当な重さのものでもさほど負担にならず背負える。
さあ、“跳ね上げ式リュック背負い法”
あなたもchallenge!!
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11. Mikiko- 2012/01/26 07:54
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要するに……。
背負ってから、腕を通せばよいのだな。
これなら出来そうだ。
これまでは、リュックがブラーンと下がった状態で……。
後ろ手に探りながら、通そうとしてた。
ご教授、サンキューです。
↓昨日の朝、萬代橋から撮った写真。
http://blog-imgs-35.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20120126074507913.jpg
雲が厚く垂れ込め、川面も見えないほどでした。
本日の『ブラタモリ』。
国分寺の鉄道総研ですね。
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12. ハーレクイン- 2012/01/26 12:00
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>背負ってから、腕を通せばよいのだな
ま、そういうことだが、しかしあっさり端折ってくれたな。苦労して書いたによう。
しかし、少しわかってもきた。
わたしの説明は、少し(かなり)くどいのかもしれん。
これはどうも、授業でもそのようなのだが。
んで、生徒に嫌がられておるようなのだが。
ふうむ。
冬の新潟・信濃川。
聞きしに勝る情景だのう。
先日来、寒い寒いと愚痴っておるが、大阪では少なくとも日射しはあるからなあ。
うーむ。金沢の冬を思い出した。
国分寺の鉄道総研。
実は高校時代、旧国鉄に入社して、ここに入ることを志したこともあった。
眼が悪いので、そもそも工学部への進学はできず、断念したがのう。
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13. ハーレクイン- 2012/01/26 12:13
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管理人さんの“雪中のチャリ出勤”という暴挙から、若い頃の話を思い出したのでご披露しよう。
学生時代は単車を愛用しておった。単車といっても今の原チャの様なスクータータイプではない。きちんと跨るやつだ。排気量は、いろいろ乗ったが、この話のときはたしか90cc。大したものではない。メーカーは「カワサキ」だったな。
で、教室の行事で、例の能登の研修所で一泊の研修会が催された。気候もよし(いつ頃やったかなあ)、単車でツーリングを兼ねて行くには手ごろな距離。他の面々は電車で出かけたが、私は単車で行くことにした。
で、同僚の一人の男が「後ろに載せてってくれ」と言い出しおった。こやつ、私に劣らぬビンボ学生。電車賃が惜しかったんだろうね。
で「二人乗りなんかしたらガソリン食うやないか」とは思ったがまあいいか。「ほなら、乗ってけや」で出かけた。
ところで、自転車ではあまり普段意識もしていないだろうが、自転車も含めた二輪車というものは、曲がるときにはカーブの内側方向に車体を傾けて曲がるものだ。というより、傾くから曲がれるのだ。このあたりの原理は非常に複雑なので“なんでや”という説明は省く。TVで二輪のレースなどを見ると、このあたりの事情は納得、だと思う。
で、件の相乗り男を後ろに載せ、さあ行くぞ、で出発した。
最初のカーブに差し掛かり、車体を内側に倒しこんで曲がり始めたところ、この相乗り野郎、いきなりカーブの外側に体を傾けおった。つまり、曲がるために内側に傾こうとする単車を傾けさせまい、と抵抗しおったわけだ。
これはたまったものではないよ。当然スムーズにカーブできず単車は迷走、危うく転倒するところだった。
あわてて単車を止め「なにすんねん!」と相乗り男を問い詰めたところ、「そっちこそ何すんねん。あんなに傾けて、危ないやんけ」と喚きおった。
つまり、こやつ今まで単車に乗った経験が全くなかったんだな。で単車を内側に傾けた私の操縦を“無謀運転”と考えおったわけだ。まったく。
さあ、そこでその道端で講習会だよ。テーマはもちろん「二輪車の曲がる原理」。しかし、こやつがアホなのか、私の説明が下手なのか、一向に腑に落ちぬ風。
ええいもうええわ、面倒くせえ。
で、こやつに宣言した。
「もう理屈はええ。後ろに乗る者の乗り方だけ教えるから、これを守れ。『同乗者は荷物のように』だ! つまり、一切を単車の動きに任せ、余計な動きはするな!」
しかしこの野郎、その後もカーブに差し掛かるたんびに単車の傾きに反発し、「危ない」「怖い」と、ぎゃあぎゃあ喚きおる。よっぽど途中で放り出そうかと思ったよ。
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14. Mikiko- 2012/01/26 20:47
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できなかったぞ。
わたしのは、純粋なリュックではなく……。
「背負うことも出来る」というバッグなので、そうなのかも知れませんが……。
先に背負ったら、肩紐が、背中とバッグの間に挟まってしまった。
試行錯誤の結果……。
片方の肩紐を肩まで掛けず……。
肘に引っ掛けた状態で、もう一方の腕を通す。
この方式が、一番効率が良いようだった。
重いリュックでは、こんな背負い方は出来ないんでしょうが。
小さいころ……。
じいちゃんのバイクに乗せてもらった記憶が、かすかにあります。
後ろではなく、じいちゃんの股ぐらとタンクの間に乗ったんじゃなかったかな。
怖かったという記憶はありませんね。
工学部って……。
眼が悪いと入れないの?
パイロットになるわけじゃあるまいし……。
そんな話、聞いたことがないけど。
気温が低いので、雪が解けない。
しばらくは、チャリに乗れそうもないな。
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15. ハーレクイン- 2012/01/26 21:59
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ひょっとして、肩紐が本体中央で固定されていないタイプなのでは。
このタイプは肩紐が大きくずれるから、確かに背負いにくいだろうね。
>眼が悪いと入れないの?
いや、眼が悪いといっても視力のことではなく、遺伝病の一種として有名な「色覚異常」、いわゆる色盲・色弱、これなんだよ。
ま、私の場合はそんなに重篤なものではなく、例えば信号の三色は弁別できるから運転免許は取れる。その程度なのだがね。
しかし、大学の理系、となると「色覚異常は学習上支障あり」ということで、入試に受かっても健康診断ではねられる、という大学・学部が多いのだよ。
医学系は100%駄目、工学部もかなり厳しい、一番緩やかなのが理・農学部かな。
実は小・中学まで同じだった私の幼ななじみの野郎がいますが、こやつもこの異常持ち。こやつは、あっさり理系を見限って文系に進みおった。今どうしておるのかなあ。
わたしはどうしても“お茶の水博士”になりたかったので、卒業時の就職では、理系学部中最も不利とされる理学部に進学した、というわけです。で、今は予備校講師、と。
だから、JRの鉄道総研、と聞くといまだに微かに胸がうずくよ。
ちなみに、日本人男子の場合「色覚異常」の発症率は5%(20人に一人、多い!)だそうです。
女子では極めて珍しく0.2%です。
なぜ男女でこんなに差があるのか。これは入試生物のテーマの一つです。
かなり難しいよ。
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16. Mikiko- 2012/01/26 22:04
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離れたところから、別々に生えてます。
入試後の健康診断で跳ねられる……。
そんなことがあるとは、知りませんでした。
自分が「色覚異常」とは知らずに受けた受験生もいるのでは?
転部とか、可能なのかな?
合格取り消しじゃ、あまりにも可哀想じゃ。
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17. ハーレクイン- 2012/01/27 00:20
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か。
うーむ、よくわからぬ。
今はどうか知りませんが、私たちの頃は色覚異常検査は小学校で必ずやってました。
ただあの検査、教室で先生を囲んでみんなでわあわあ言いながらやるので、異常があった子はクラス中に知れ渡るのですよ。今なら、問題視されるだろうな、絶対。
で、理系の学部では跳ねられる可能性がある、というのもよく知られていました。ただ全国一律の基準ではなく、大学・学部で微妙に対応が異なるんですよね。
で、私は志望校の事務局に電話で問い合わせました。するとなんと「合格したら、その後の健康診断で判断するから、受験前にどうこうとは答えられない」という、受験生のことなど全く考えていない対応でした。今の私なら大喧嘩していたでしょうがね。
で、結局「9分9厘問題ないでしょう」という回答だった大学を受験したのだ。まったく、とんでもない時代だったよ。
今はどうなのかなあ。
どうもここ数日、Fc2がまたおかしい。投稿がなかなか反映されないぞ、と。
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18. Mikiko- 2012/01/27 07:41
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記憶が蘇りました。
微妙に色の違うドットの中に、数字が隠れてるやつですね。
わたしのころは、“色盲”と云ってたような?
これも、差別語?
FC2の不具合は、もう慢性的になってます。
最近は、テンプレートやサイドバーの反映まで遅れるようになりました。
みなさまにはご迷惑をおかけします。
ほんとに申し訳ありません。
さて、雪がまた積もりました。
電車が間引き運転してるかも知れないので……。
早めに出ることにします。
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19. ハーレクイン- 2012/01/27 10:54
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光の三原色は赤・緑・青ですが、この三色の識別能に異常がみられる症状を色覚異常と言いまして、次の三種に大別されます。
①一色覚(全色盲):三原色が全く区別できない。映画やTVでいうとモノクロ映像。
②二色覚(部分色盲):三色のうちいずれか一色が認識できない。
③異常三色覚(色弱):一応三色が識別できるが、その識別能が弱い。多くは、赤と緑が識別しにくい。
①、②を俗に「色盲」、③を「色弱」といいます。
わたしは典型的な③で、いわゆる色覚異常のほとんどがこれです。
“盲人”“盲者”を差別語とするなら、“色盲”“色覚異常”も差別語になるのかもしれないですね。
前コメで書きましたように、日本人男性では、その5%(およそ300万人)が「色の識別が不自由な人」ですから、いわゆるバリアフリーの一環として「色覚バリアフリー」が唱えられ、実際に実行されるようになってきています。これが「カラーユニバーサルデザイン」「カラーバリアフリー」です。
画像や図形・図表などで“色使いを工夫する”“説明を色のみに頼らず文章も併用する”などですね。
身近なところでは、駅の鉄道路線図の色分けは、色覚異常者にも識別しやすい色遣いに変更されつつあるようです。
ただ、いくら工夫しても、そもそも東京の路線図って複雑すぎますよね、わけわからん。
あ、それと、大学の理系学部への入学制限は、国公立も私立も、撤廃されているそうです。色覚異常があっても、今はフリーパス。ただし入試に合格した者のみですが(あたりまえ!)。
今から工学部受け直し、鉄道総研めざすかなあ。