2011.12.28(水)
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ようやく長い独白を終えた香純は、弟の視線を掬いあげた。
弟は、怯えたように視線を彷徨わせた。
「思い出してるわよね。
だって、ここがそうだって言ってるもの」
香純は、視線を由美たちに戻した。
その指先は、弟の股間を指していた。
香純の言いたいことは、ひと目でわかった。
ローライズ気味のジーンズの股間が、明らかに盛りあがっているのだ。
「さ、愁くん。
ズボン脱いで。
もちろん、パンツもね。
こんな美人たちの前で、全裸になれるのよ。
幸せものね」
由美は、叔母の顔を盗み見た。
香純の仕打ちを、再び止めようとするのでは無いかと思ったのだ。
しかし叔母からは、すでにその意思は消え失せているようだった。
しきりに唾を呑みこみ、咽喉が起伏していた。
その度に、頬には小さな震えも走っていた。
膝上のバスローブを、拳が握りしめていた。
その拳も震えていた。
由美は、美弥子に視線を移した。
美弥子の表情もまた、この場の空気に支配されていることを物語っていた。
化粧を落とした白い頬に、うっすらと赤みが差していた。
透明な肌を通して、肉色が透けて見えるようだった。
鼻孔が、小刻みに伸縮している。
美弥子が興奮しているときの癖だった。
なにより、腰を引くようにして座り、股間で両腕を交差しているのが、興奮の証だ。
陰核が、バスローブを突きあげているに違いない。
「ほら。
何してるの、愁くん。
そのテントの中身を出してちょうだい。
早く!」
香純に決めつけられ、弟はびくんと震えた。
両手が、ジーンズのボタンの前で揃った。
焦燥に似た痛みが、由美の腹部を襲った。
自分もまた激しく興奮していることを、改めて思い知った。
ファスナーの擦過音が立ち、ジーンズの前立てが開かれた。
股上の浅い、黒い布地が覗いた。
ルーズなシルエットのジーンズは、弟の手が離れると、自ら落ちた。
ようやく長い独白を終えた香純は、弟の視線を掬いあげた。
弟は、怯えたように視線を彷徨わせた。
「思い出してるわよね。
だって、ここがそうだって言ってるもの」
香純は、視線を由美たちに戻した。
その指先は、弟の股間を指していた。
香純の言いたいことは、ひと目でわかった。
ローライズ気味のジーンズの股間が、明らかに盛りあがっているのだ。
「さ、愁くん。
ズボン脱いで。
もちろん、パンツもね。
こんな美人たちの前で、全裸になれるのよ。
幸せものね」
由美は、叔母の顔を盗み見た。
香純の仕打ちを、再び止めようとするのでは無いかと思ったのだ。
しかし叔母からは、すでにその意思は消え失せているようだった。
しきりに唾を呑みこみ、咽喉が起伏していた。
その度に、頬には小さな震えも走っていた。
膝上のバスローブを、拳が握りしめていた。
その拳も震えていた。
由美は、美弥子に視線を移した。
美弥子の表情もまた、この場の空気に支配されていることを物語っていた。
化粧を落とした白い頬に、うっすらと赤みが差していた。
透明な肌を通して、肉色が透けて見えるようだった。
鼻孔が、小刻みに伸縮している。
美弥子が興奮しているときの癖だった。
なにより、腰を引くようにして座り、股間で両腕を交差しているのが、興奮の証だ。
陰核が、バスローブを突きあげているに違いない。
「ほら。
何してるの、愁くん。
そのテントの中身を出してちょうだい。
早く!」
香純に決めつけられ、弟はびくんと震えた。
両手が、ジーンズのボタンの前で揃った。
焦燥に似た痛みが、由美の腹部を襲った。
自分もまた激しく興奮していることを、改めて思い知った。
ファスナーの擦過音が立ち、ジーンズの前立てが開かれた。
股上の浅い、黒い布地が覗いた。
ルーズなシルエットのジーンズは、弟の手が離れると、自ら落ちた。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2011/12/28 06:19
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老「すなわち、小千谷には……。
蕎麦に使う以前から、布海苔を大量に使用する産業があった、ということじゃ」
み「それが、小千谷縮?」
http://blog-imgs-35.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011122419495320c.jpg
老「左様じゃ」
み「布海苔なんて、どこで使うのよ?」
律「ふふ。
わかっちゃった」
み「ウソこけ」
律「ほんとよ!
布海苔は、『雪晒し』で使われるんです」
み「どうやって使うの?」
律「雪に晒した織物の上に、バラ撒くわけよ」
http://blog-imgs-35.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201112241950156aa.jpg
↑『かんずり(唐辛子)』の雪さらし(新潟県妙高市)
み「何しに?」
律「ちゃんと、お話聞いてたの?
『雪晒し』は、晴れた日に行われるのよ。
つまり、布海苔の影が布に落ちるわけ」
http://blog-imgs-35.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20111228062139a38.jpg
み「落ちて、どうなる?」
律「模様になる」
み「はぁ?
落ちた影で、どうして模様が付くのよ」
律「そこが……。
ユネスコの文化遺産じゃない。
特殊技術よ」
み「じゃ、小千谷縮の柄は……。
ぜーんぶ、刺身のツマみたいな模様だってこと?」
http://blog-imgs-35.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011122419495432d.jpg
律「そうなんじゃない?」
み「マスミン。
このスカポンタンに、引導渡しちゃってちょうだい」
http://blog-imgs-35.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20111224194954263.jpg
↑ナゾの貼り紙。大阪のお店だそうです(何の店かは不明)。
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2. Mikiko- 2011/12/28 06:23
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老「うーむ。
惜しい、ですな。
69点といったところですかな」
http://blog-imgs-35.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20111224194954daa.jpg
老「残念ながら……。
『雪晒し』では使われません」
http://blog-imgs-35.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20111224194954f97.jpg
み「なんじゃそれ!
ぜんぜん惜しくないじゃないの!」
老「縮織の工程の中で使われるということは、合っておる」
み「そんなの当たり前だろ!
最初から、その中に絞られてるんだから。
それで、69点は甘すぎじゃ!」
http://blog-imgs-35.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20111224195009d09.jpg
老「それでは、お前さまが当ててみなされ」
み「よーし。
ど真ん中を射ぬいてやるからね」
http://blog-imgs-35.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011122419495403a.jpg
老「制限時間、1分」
み「なんでわたしにだけ、制限時間があるのよ!」
老「チッチッチッチ……。
10秒経過」
http://blog-imgs-35.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20111224195231330.jpg
み「この……。
ヒイキじじい」
老「20秒経過」
続きは、次回。
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3. ハーレクイン- 2011/12/28 08:12
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章題が改まった。また意味ありげな……。
時間は現在に戻り、舞台は再び貸別荘に。
いよいよ愁くんのザーメン採取作業開始。
どおするのだ。
①オナニー。
②誰かが扱いてやる。
③誰かがフェラしてやる。
④ ①~③の合わせ技。
こんだけ並べりゃ、どれか当たるだろ。
律子叔母さんと美弥ちゃんは、もうスタンバっているようだしなあ。
それにしても、愁くんにとっては、魔女が3人から4人に増えただけのような。
新たなサバトの始まりなのか。
次回を待て!
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4. ハーレクイン- 2011/12/28 09:28
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「ナゾの貼り紙」。
“ドロンジョ様と初デート”のため“臨時休業”?!
全く意味不明。さすが大阪。
“スカポンタン”は“アンポンタン”の「比較級、いや最上級」か。
かんけーないけど、“あんぽんたん”と称するトランプゲームをご存じだろうか。
2枚目の貼り紙「ミニスカートで来店されると」の先をぜひ読みたいものじゃ。
老「……69点といったところですかな」の次の画像。
何ですか―これ、と思ってよく見たら69か。
それで「律」さんの得点が69点という半端なものに。
なるほどー。
しかしこんな画像、どっから……。
「律」センセの大ボケと、いじわるマスミンの「カウントダウン」で、さらに引っ張ったか、小千谷縮ネタ。
というより、もともとは布海苔ネタ。というより、さらにもともとは弥助そばネタ。
負けるな「み」さん。
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5. Mikiko- 2011/12/28 19:54
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「(スカタン+アンポンタン)÷2」だと思います。
69の画像、入手先を見失ってしまいました。
ここ(http://blogs.yahoo.co.jp/nissann_video/26923989.html)に、同じ画像が載ってますが……。
原典は、外国のサイトでした。
69点は、及第点まで、あと1点という意味ね。
画像に合わせたわけではなく……。
69に関した検索をしてて、あの画像を見つけたんです。
今年の仕事も、あと1日となりました。
頑張ろう!
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6. ハーレクイン- 2011/12/28 20:32
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>入手先を見失ってしまいました。
あれまあ、それは残念。
元ネタは何なんでしょうね。
CGではなく彫刻に見えますねえ。
なんかワイルドといいますか、適度なデフォルメが雰囲気を醸してますねえ。
ただ、稚拙なだけ、かもしれませんが、現物を拝見しないと何とも言えませんねえ。
もっと大きな作品の一部なんでしょうかねえ。
で、全体は「絡み合う多数の男女の群像」かも知れませんねえ。
(おい、なんか杉下右京がはいっとるぞ)
正月休みは30日からですか。
ご苦労さまでございます。
こちらは、年末にもかかわらず早々とお休み。
家人にこき使われ、大掃除の毎日です。
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7. Mikiko- 2011/12/29 06:23
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掃除するくらいなら、仕事の方がいいや。
正月休みは、三が日いっぱいまでの5日間。
でも、帰省の必要もないし、丸々休めますからね。
月末月初の休みが長いと、後が辛いのじゃ。
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8. ハーレクイン- 2011/12/29 10:50
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お正月休み、五日しかないんですか。
頑張りますねえ。ほんとにご苦労様です。
わたしも年明けは4日からですが、年末はたっぷり休ませて頂きました。
いま、換気扇の掃除が終わったところ。
今日はもうお役御免なので今から飲みます。
夜は、今年(たぶん)最後の忘年会でおま。
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9. Mikiko- 2011/12/29 20:09
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今日からお休みで、都合6日間ってのが一般的でしょう。
民間会社でも……。
製造現場以外では、そんなに変わらないんじゃないでしょうか?
銀行なんかは、明日までやってるよね。
6日間の休みでも……。
帰省のある人は、移動で2日潰れちゃいますからね。
5日もゆっくり出来れば、上等です。
しかし……。
夜の忘年会を控えてながら、昼から飲むかね。
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10. ハーレクイン- 2011/12/30 02:42
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帰宅しました。
どうも体調がおかしい。
悪い、というのではなく、いくら飲んでも酔わんのだよ。
今日、というか昨日は昼ごろからずっと飲み続け、夕刻6時からの忘年会に行ったのだが、そこでも日付が変わって1時過ぎ頃まで飲んでいたのだが、それでも酔わない。
どうなっているのか、なんか不気味だ。
で、今また飲んでいる。12時間以上飲み詰め、ということになるが……。
うーむ。このままどこかの血管が切れたりして。
明日以後、コメがなくなれば、HQはぽっくり逝ったとお思い下さい。念の為、ご挨拶しておきましょう。
『由美と美弥子』と『東北に行こう!』を最後まで読めずに、まことに残念です。
また『風楡の季節』完結できず申し訳ございません。
(性懲りもなく番宣かい!)
Mikikoさんはじめ、Mikiko’s Roomでお世話になった多くの方々には、お礼の言葉もございません。
長らくお世話になりました。有難うございます。
お元気で。
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11. Mikiko- 2011/12/30 08:23
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昼間から飲んでたため、忘年会が始まるころには、すでに酔っていた。
したがって忘年会では、「素面→酔い始める」という移行が無かった。
そのため、酔わないと錯覚した。
もう一つの考えは……。
忘年会に行く前に、すでに死んでいた。
帰ってからも、まだ死んだことに気づかず……。
さて寝ようと布団をはぐったとき、初めて……。
そこに冷たくなっている自分を見つける。
昔のSFみたいで、こっちの方が面白いよね。
ある種、理想の死に方じゃないでしょうか。
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12. ハーレクイン- 2011/12/30 16:17
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すでに死んでいることに気付かない……という話、ありましたよね。いろいろあったと思うが、ほとんど覚えていないなあ。
ケンシロウにやられた相手、は有名ですが。
「ひでぶっ」