Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 0812
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「はは。
 無いわよね。
 わたしだって、若いころも、こんなにしてたこと無いもん。
 一番やってたのは、高校のときだけど……。
 それでも、5,6回ね。
 試験期間中に限って、異様に欲情したの。
 試験の合間ごとに、トイレに籠もってた。
 友達に心配されたほど。
 お腹こわしてるって、言い訳したものよ。
 当時のトイレは和式だからさ。
 立ったままするの。
 声が出ないように、ハンカチ噛み締めてね。
 もう、めちゃめちゃ興奮した。
 あのころに戻れたら……。
 ぜったいノーパンで通学するのに。

 ふふ。
 脱線しちゃったね。
 最近さ、一番気持ちいいオナニーの仕方、見つけたんだ。
 それはね……。
 何と言っても、見られながらすること。
 毎晩、香純に見てもらいながらするんだ。
 気持ちいいわよ。
 人に見下ろされながらイクときの崩壊感覚……。
 もう、最高。
 ぜったい病みつきになるって。
 由美は、美弥子さんとオナニー見せ合ったりする?」
「たまにだけど」
「なんだ、ヤッてるんじゃん。
 そんなら一緒にやろうよ。
 ここで。
 イヤなの?
 あぁ。
 もう、我慢できない。
 見えるでしょ。
 わたしのあそこが、我慢できない子になってるのが」

 はっきりと見えていた。
 叔母の陰核包皮は、稜線を起ち上げていた。
 丸々と照り輝く陰核が、嗜みも無く顔を覗かせている。

 叔母の脚が片方ずつ上がり、足裏がソファーの座面に着地した。
 叔母は腰を煽って、前方に送った。
 肛門まで見えた。
 由美の視線をはにかむように、そこは深く皺を刻んでいた。

「見える?
 ぜんぶ見える?」

 由美は、壊れた人形のようにうなずいた。
 声が出なかった。

「なにが見えるか、言ってよ」
「……。
 みんな」
「みんなじゃわかんない。
 ひとつずつ言って」
由美と美弥子 811目次由美と美弥子 813





コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2011/10/01 07:40
    • 老「明治の末のことなんじゃが……。
       国立醸造試験所の嘉儀金一郎という人が……」
      http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110925200213135.jpg
      ↑旧国立醸造試験所(東京都北区滝野川)
      老「米を摺り潰さなくても……。
       『酌み掛け』と云って、麹の酵素がしみ出した液を何度も掛けることにより……。
       米が仕込み水に溶けるということを発見した」
      み「なんじゃそれ。
       それじゃ、江戸時代までの“蔵人”の重労働は、無意味だったと云うこと?」
      http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110925200212d6d.gif
      老「ま、まったくの無駄とまでは思いたくないがの。
       コストパフォーマンス的には……。
       かなり問題のある工程ではあったな」
      み「なんで、もっと早く気づかなかったのかね」
      老「昔からのやり方を忠実に守るという姿勢も、大事には違いないがの。
       何の疑問も抱かず、盲目的に従うだけというのも、考えものじゃ。
       やっていることの意味を理解した上で……。
       もっと良い方法がないか、常に追求していく姿勢もまた、必要なことじゃろう」
      み「改善を受け入れる土壌も必要ってことだね」
      老「そうじゃな。
       頑固なだけでは、決して良いものは造れん」
      http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110925200520b6d.jpg
      律「じゃ、今はその“山卸”をしてる蔵はまったく無いんですか?」
      み「あるわけないじゃん」
      老「ところが……。
       あるんじゃな」
      み「うそ。
       なんで?
       必要のない工程なのに」
      老「時代が変わったということじゃよ。
       昔のように、造れば売れたという時代なら……。
       なにより効率が第一となろう。
       しかし、今は違う。
       付加価値を付けて、ほかと区別しなければ、売れない時代じゃ」
      http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201109252002251db.gif

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2011/10/01 07:41
    • み「わかった。
       昔ながらの“山卸”を行って仕込みましたという、付加価値だね」
      http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110925200213570.jpg
      老「そう。
       その付加価値を認め、買う人がいればいいわけじゃ」
      み「需要と供給の問題なんだね」
      老「逆に云えば……。
       日本酒が売れなくなった今こそが……。
       ほんとうの日本酒造りが出来る時代、とも云えるのかも知れん。
       そして、呑兵衛にとっても……。
       ほんとうの日本酒が味わえる、ありがたい時代じゃな」
      み「“山卸”をしたお酒の味って、違うの?」
      http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011092520021207e.jpg
      老「飲み比べれば、明らかに違う」
      み「美味しいわけ?」
      老「美味しいと感じるかどうかは、まさに好き好きじゃ。
       若い人は、味が強すぎると感じるかも知れんな」
      み「じゃ、“山卸”をしない、“山廃仕込み”の味は?」
      老「基本的には一緒と思って良い。
       同じ“生もと”系じゃでな」
      み「“きもと”って、何よ?
       吉本の親戚?」
      老「“山卸”をして造った“もと”を、“生もと”と云うんじゃ。
       この“生もと”と“山廃もと”を合わせて、“生もと系”と呼ばれる」
      http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201109252002116ab.gif
      老「これに対するのが、既成の乳酸菌を添加する、“速醸もと”じゃな」
      http://blog-imgs-34.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201109252002119b9.gif
      ↑上の図2点の載ってるページはこちら(http://www.tamanohikari.co.jp/03-041.html)
      み「ふーん。
       味が強すぎるってのは、早い話、クドい味ってこと?」
       続きは、次回。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2011/10/01 08:32
    • ふむ。
      やはり始まったか。
      律子叔母さんの“見られオナニー”。
      律子、今日の名台詞。
      「見える? ぜんぶ見える?」
      「なにが見えるか、言ってよ」
      「一緒にやろうよ。ここで」
      どうする、由美ちゃん。
      やるんだろうな、やっぱり。

    • ––––––
      4. ハーレクイン
    • 2011/10/01 08:54
    • おー。
      滝野川の醸造試験所。
      なつかしいのう。
      マスミン、今日の名言
      >>昔からのやり方を忠実に守るという姿勢も大事には違いないがの
      >>何の疑問も抱かず、盲目的に従うだけというのも考えものじゃ
      >>やっていることの意味を理解した上で……
      >>もっと良い方法がないか、
      常に追求していく姿勢もまた、必要なことじゃろう
      ええこというねえマスミン、いや、菅江真澄翁。
      「やっていることの『意味』を理解」
      まさに至言だな。
      “亀の甲より年の功”とはよう言うたもんだ。
      ねえ「み」さん。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2011/10/01 13:33
    •  わたしに向かって言ってるのかね?
       ものづくりの技術に……。
       それ以上先のない“完成点”なんてあるんでしょうか。
       昔ながらの製法ってのも……。
       決して天から降ってきたわけではなく……。
       試行錯誤を繰り返しながら、確立されていったはずです。
       ならば、更なる高みを目指して、改良を重ねていくのが……。
       ほんとうの職人なんじゃないのかな。

    • ––––––
      6. ハーレクイン
    • 2011/10/01 14:24
    • もちろん“菅江真澄翁”を称賛したものです。
      >>試行錯誤を繰り返しながら、確立されていったはず
      そのとおりですね。
      麹や酵母や乳酸菌や……酒造りが始まったころは、このような生き物たちが酒造りに介在していることすら知らぬまま、過去の経験を唯一の参考に、まさに数限りない試行錯誤が醸造技術を進歩させていったのでしょうね。
      そして、その陰には、やはり数限りない失敗があったことも間違いのないところ。
      生酛(もと)、山廃酛は、いずれも腐造(酒造りに失敗すること)の危険の高い酛造りですが、危険を恐れていては技術の進歩はありません。
      ただ、生酛系はマスミン仰せのとおり、技術的には過去の製法ですからね。おもしろいですね。
      「山廃仕込み」に付加価値のつく時代かあ。
      過去のものが必ずしも否定されない。酒はまさしく嗜好品なんですよね。
      ただいつも思うのですが、「山“廃”」というのはどうも語感がよろしくない。“廃”の訓読みは「すたる」「すたれる」。その意味は「行われなくなる」「不要になる」「おとろえる」「役立たずになる」「駄目になる」「価値が下がる」等々ですからねえ。
        参考文献
        広辞苑第六版
      「山廃」の語は少し考えた方がよいのでは、と思います。
      おっといけねえ。
      マスミンの酒造講座には口を出さぬ、といったその舌の根の乾かぬうちに……。
      いけねえいけねえ。
      許されよ、菅江真澄翁。

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2011/10/01 20:26
    •  実はわたし、このコメントを書いてて初めて……。
       “山廃仕込み”という言葉を知りました。
       でも、この語感に、ネガティブな印象は受けませんでした。
       むしろ、ゴシック風な古めかしい重みを感じた。
       ワインには、“貴腐”という用語がありますが……。
       これに似たニュアンスでしょうかね。
       “山廃仕込み”という言葉には……。
       廃れてしまったものを再現するというイメージも重なって、むしろ良いのではないでしょうか。

    • ––––––
      8. ハーレクイン
    • 2011/10/01 22:11
    • これは貴腐化した(ある種の菌に感染した)ブドウが一見、腐ったように見える。そのブドウからつくられたワインという意味ですね。甘口で独特の香りがあり、金色の輝くような色合いがあるとか。
      豆腐は、発酵した(腐った)食品ではありませんが、“柔らかく弾力がある”という意味で「腐」を用いるそうです。でも、語感の悪い「腐」はいやや、ということで「豆富」と表記する人もいるとか。
      語感、一つの「語」に対する感性、というのは人それぞれ、面白いですね。

    • ––––––
      9. Mikiko
    • 2011/10/01 22:38
    •  中井英夫の小説でした。
       あそこまで端正な言葉を紡ぐ作家は、もう現れないかも知れませんね。

    • ––––––
      10. ハーレクイン
    • 2011/10/01 23:32
    • 『虚無への供物』という推理小説がある、ということしか知りませぬ。読んでいないし。
      読みたくなる本がどんどん増えていくなあ。
      ここ数年、明らかに読書量が減っている。
      読みたい、という意欲はあるのだが読めない。
      なぜじゃ。
      体力の衰えかなあ(ただの怠け癖やろ)。

    • ––––––
      11. Mikiko
    • 2011/10/02 07:12
    •  今現在、ゼロです。
       本はもちろん、新聞さえ読めない。
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