2011.4.22(金)
焦燥に似た興奮が、美弥子の下腹部を灼いた。
大便が漏れそうだった。
懸命に肛門を締め上げる。
括約筋が絞られると、膣壁も捻られた。
悦楽の滴りが、濡れた布地を絞るように零れた。
美弥子の立つ横には、大きな鏡があった。
洗面コーナーの壁いっぱいに貼られた鏡は、目に入らないわけがない。
しかし、美弥子はまだ直視していなかった。
その鏡には、全裸の自分が映っているのだ。
美弥子の身体は静かに角度を変え、ようやく鏡と正対した。
洗面ボウルに落とした視線を、ゆっくりと持ち上げる。
……見つけた。
これが、ほんとうの自分なのだ。
興奮で瞳が潤み、目元には赤みが差していた。
鏡の中の唇が、小さく動いた。
「こんにちは」と言ったつもりだが、声にはならなかった。
泣き笑いのように歪んだ頬に、マスカラを溶かした涙が流れた。
美弥子は後ずさり、背中を壁に付けた。
そうしないと、身体を支えていられないこともあったが……。
下がることで、性器まで鏡に映したかった。
鏡の下端には、腰高な美弥子の股間がはっきりと映っていた。
水煙のようにけぶる陰毛を分け、肉色の陰核が覗いていた。
もう、ほんとうに我慢できなかった。
美弥子の片手が、陰核に伸びた。
「あひぃ」
鏡の中の美弥子が、口元をへの字に曲げた。
もう、絶頂を迎えそうな表情をしていた。
こんな場所で喪神したら、大変なことになる。
それは、判っていた。
しかし、指先の動きはもう止められなかった。
触れた陰核は、高熱を放っていた。
指は一瞬、火傷したように陰核を離れ……。
そのまま下に降りる。
そこには、熱泥の溢れる膣口が開いていた。
熱い泥を満遍なく塗された指先が、翻るように反転し……。
再び陰核を捉えた。
「あひゃ」
腰が跳ね、陰核が小魚のように逃げた。
再び摘み直す。
指先に力が籠もった。
大便が漏れそうだった。
懸命に肛門を締め上げる。
括約筋が絞られると、膣壁も捻られた。
悦楽の滴りが、濡れた布地を絞るように零れた。
美弥子の立つ横には、大きな鏡があった。
洗面コーナーの壁いっぱいに貼られた鏡は、目に入らないわけがない。
しかし、美弥子はまだ直視していなかった。
その鏡には、全裸の自分が映っているのだ。
美弥子の身体は静かに角度を変え、ようやく鏡と正対した。
洗面ボウルに落とした視線を、ゆっくりと持ち上げる。
……見つけた。
これが、ほんとうの自分なのだ。
興奮で瞳が潤み、目元には赤みが差していた。
鏡の中の唇が、小さく動いた。
「こんにちは」と言ったつもりだが、声にはならなかった。
泣き笑いのように歪んだ頬に、マスカラを溶かした涙が流れた。
美弥子は後ずさり、背中を壁に付けた。
そうしないと、身体を支えていられないこともあったが……。
下がることで、性器まで鏡に映したかった。
鏡の下端には、腰高な美弥子の股間がはっきりと映っていた。
水煙のようにけぶる陰毛を分け、肉色の陰核が覗いていた。
もう、ほんとうに我慢できなかった。
美弥子の片手が、陰核に伸びた。
「あひぃ」
鏡の中の美弥子が、口元をへの字に曲げた。
もう、絶頂を迎えそうな表情をしていた。
こんな場所で喪神したら、大変なことになる。
それは、判っていた。
しかし、指先の動きはもう止められなかった。
触れた陰核は、高熱を放っていた。
指は一瞬、火傷したように陰核を離れ……。
そのまま下に降りる。
そこには、熱泥の溢れる膣口が開いていた。
熱い泥を満遍なく塗された指先が、翻るように反転し……。
再び陰核を捉えた。
「あひゃ」
腰が跳ね、陰核が小魚のように逃げた。
再び摘み直す。
指先に力が籠もった。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2011/04/22 07:28
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老「物語の舞台は、かつての西木村領内になる」
http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110417103539d8f.png
老「田沢湖の西側じゃな。
そこに、辰子という娘がおった」
み「う。
いきなり、その名前……。
もう、わかっちゃいましたよ」
老「ま、ピンと来てあたりまえじゃろうな」
み「辰子の辰は……。
辰年の辰でしょ?」
http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110417103538176.jpg
老「そういうことじゃの。
ネタがばれても、かまわず続けるぞ。
辰子は、幼いころに父親を亡くし……。
母親の手ひとつで育てられた」
み「似てますね。
八郎太郎と。
その父親って……」
老「黙って聞きなさい。
辰子は、母親の愛情を一身に受け……。
素直な娘に育った。
友達と野山を駆け回る、どこにでもいる少女じゃった。
しかし……。
ある秋の日のこと。
友達と木の実を拾った帰りのことじゃ」
http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201104171035531ac.jpg
老「言っておくが……。
木の実ナナを拾ったわけではないぞ」
http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110417103552e6f.jpg
み「わかっとるわい!」
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2. Mikiko- 2011/04/22 07:29
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老「辰子は友達と別れ、家路を辿っておった。
野山を駆け回ったせいか、ノドの乾きを覚えた。
水筒の水も尽きていた」
http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110417103539122.gif
老「で、林に湧く泉に立ち寄った」
http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110417103538002.jpg
老「水を飲もうと、手の平を泉に差し出すと……。
水面から、この世の者とは思えぬ美しい女性が、辰子を見あげていた。
無論、水に映っていたのは、少女から大人になりかけた辰子の姿じゃった。
辰子は声も出せず、その姿に見入った」
み「ナルシスの女版ですね」
http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110417103539b3c.jpg
老「そういうことじゃな。
辰子は、永遠にこの姿であり続けたいと願った。
しかし……。
母親のことを思うと、胸が塞いだ。
幼い頃の母親は、友達に自慢したくなるほど美しかった。
しかし、辰子が長じるにつれ……。
その美しさは、無惨なほどに衰えて行った。
女手一つで娘を育て上げるために……。
我が身を削ったんじゃな。
辰子は……。
自らの美しさも、やがては母親のように衰えていくことを悟り……。
愕然とした」
み「美人に生まれるのも、善し悪しですねー」
老「おまえさんは、良かったのぅ。
いらん心配が無くて」
み「なに!」
老「話を続ける。
で、辰子はその日から……。
夜な夜な、寝床を抜け出すようになった」
み「泥棒にでもなったんですか?」
http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011041710353799a.jpg
老「なんで泥棒になるんじゃ。
話を聞きなさい」
続きは、次回。
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3. ハーレクイン- 2011/04/22 07:58
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美弥ちゃんが、
鏡に映る自分にこれだけ興奮するのは、
やはり誰かに「見られたい」という思いの故なんだろうな。
由美美弥
今日の名台詞
>>……見つけた。
>>これが、ほんとうの自分なのだ。
鏡の国……そこにはそれはそれはきれいなものがあるに違いないわ(ルイス・キャロル)
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4. ハーレクイン- 2011/04/22 09:42
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お待ちかね、三湖伝説承前。
田沢湖の辰子姫かあ。
ナルシスは確か水仙になったんだよな。
辰子さんは……。
最後の画像。
まさに泥棒猫だな。
由美美弥で「この泥棒猫!」と叫んだのは宗像先生、じゃなくて宗教先生。
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5. Mikiko- 2011/04/22 20:42
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実に不思議です。
考えられるのは……。
①ほかの色の球根は、生育が遅れてる。
②土質によって、花の色が変わった(酸性土?)。
③まがい物を掴まされた。
さて、どれでしょう?
昔、青い椿という触れ書きの鉢を買ったことがありますが……。
花が咲いたら、普通の赤でした。
がっかりして地面に植えましたが……。
赤いままです。
どうも、土質は違うみたいですね。
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6. ハーレクイン- 2011/04/22 22:02
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…………。
かような経緯により、かの女子の“があでん”には青色ならざる“むすかり”は開花せずという仕儀に相成った。
その因が①~③の何れにあるのか、はたまた更なる因があるのか。球根の種類と植えた場所をきちんと記録しておきさえすれば検証出来たはず。つまり、かの女子の“あばうと”さが、かような混迷を招いたわけである。
この顛末を他山の石となし、向後かくなる事態を招かぬ為の警鐘としてこの書、書き記すものなり。
平成弐参年四月某日 大坂東町奉行所与力HQ
青い椿、聞いた事ないぞ。
騙されたんでないのかあ。
「赤毛のアン」に似た様なエピソードがあったぞ、と。
「北の椿は死を歌う」は、皆川博子氏。
この人には珍しい本格推理。
TVドラマにもなったぞ。ドラマは駄作だがの。
青い薔薇を開発したのはサントリー。
サントリーさん、大儲けだろうな。
(まったく、品がないのう)
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7. Mikiko- 2011/04/22 22:42
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「ムスカリを植えました(https://mikikosroom.com/archives/2769820.html)」でも書いたことですが……。
去年、球根を買った後……
しばらく部屋にほっぽり出しておいたんです。
そしたら、いくつかの球根が、芽を出してしまったんですね。
見なかったことにして、そのまま植えたわけですが……。
あの芽が、ひょっとしたら青以外の花だったような気もします。
青い花は原種に近く、環境の変化なんかにも慎重で、少し暖かくても芽を出したりしない。
それに対し、ほかの花色の球根は、改良された園芸品種で……。
暖かさに誘われて、無防備に芽を伸ばしてしまったのではないか。
となれば、ほかの花色はもう見られないことになりますが……。
はたして、真相はいかに!
この後のレポートを待て!
そう言えば昔、黄色い花のラベルが付いた椿も買いました。
これは、花が咲く前に枯らしてしまったので……。
咲いたら何色の花になったかは、謎のままです。
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8. 淡雪- 2011/04/22 23:35
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放っておいても、咲いててくれるから球根はダイスキです。
サントリーの青い薔薇。
あれはあれで、限界なのかなーーー。
薔薇はべつに青くなくてもよいと思います。
わたしは、青い花なら、ネモフィラがすきです。
青と白のコントラストと単純な花のカタチ、そして、レースみたいな葉っぱ、全部お気に入りです。
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9. Mikiko- 2011/04/23 07:17
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ゴミ出しするとき、ムスカリを確認したところ……。
白がありました!
でも、球根袋の写真にあったピンクは見えず。
http://blog-imgs-46-origin.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2010111220163407c.jpg
一番楽しみにしてた色なのに……。
ネモフィラという花は、初めて知りました。
http://blog-imgs-33.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110423071614be0.jpg
群植すると見事なようですね。
http://blog-imgs-33.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110423071615769.jpg
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10. ハーレクイン- 2011/04/23 12:47
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ブルーに続き、ホワイトムスカリ君が開花。
さあ、次は誰の番だ。
ピンクかスカイブルーか、それともパープルか。
それにしても、ネモフィラ」の群生、凄いですね。
「いちめんのなのはな」でもそうですけど、同一品種が群れ咲く様に、なぜ人は感動するのでしょうね。
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11. Mikiko- 2011/04/23 13:22
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買い物に出るとき、つらつら観察したのですが……。
やはり、濃い青のほかは、白しか見当たりませんでした。
一般的なムスカリよりは、丈は高いようです。
ネモフィラの群生、たしかに見事です。
わたしなんか、草取りの手間を思って感動してしまいます。
ネモフィラの花期は、長いんでしょうかね?
シバザクラの群生なんかも有名ですが……。
シバザクラの花期は、1週間くらいなんですよね。
花盛りが見れる土日は、1回くらい。
悪天候と重なったりしたら、苦労が水の泡です。
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12. ハーレクイン- 2011/04/23 14:15
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草取りの手間と、あと花期の問題かあ。
美しいものを造り出すというのは、どの分野でも同じ。大変なことですねえ。
JR西日本、姫路駅の近くにレンゲ畑があり、車窓から見ることができます。それほど大規模なものではありませんが、見事です。