Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 0631
コメント一覧へジャンプ    コメント投稿へジャンプ
 問題は、残る1本の脚だ。
 舫いを結ぶ杭がないのだ。
 その脚の側には、窓しか無かった。
 窓の外は、ベランダだ。
 由美は、ミサの部屋のベランダで、ミサに縛られたことを思い出していた。
 片脚を、腰壁の上のパイプに結ばれていたのだった。
 しかし、ベッド脇から柵までを渡せる布地は、この部屋には無かった。
 少女の頸が、微かに触れた。
 眠りが浅くなっているようだ。
 急がなくては。

 由美は、ベッドからシーツを外した。
 夏物の薄いシーツだった。
 一端を使い、片方の足首を結ぶ。
 反対側の端は、無論、ベランダの腰壁までは届かない。
 しかし、窓枠までは充分に届いた。
 その一端に結び目を作り、引き絞る。
 結び目を窓枠の外に出し、窓枠に接する布地の襞を、重ならないように拡げた。
 サッシを閉じる。
 厚みのありそうな箇所を調節し、均等に布地を伸ばす。
 サッシを窓枠に押しつけながら、クレセント錠を下ろす。
 錠受けを擦りながらも、どうにか錠が掛かった。
 窓枠に挟まったシーツに、体重を預けて引いてみた。
 まったく動かない。

 由美は大きく息を吐くと、床に張り付けられた少女を見下ろした。
 由美のブラウスの下では、腹部がふいごのように起伏していた。
 興奮が、尻たぶを虫酸のように駆けあがった。

 覚えのある感覚だった。
 そうだ。
 美弥子に下剤を飲ませ……。
 トイレで待ち受けていたときと同じだ。
 あのときの狂いそうなほどの興奮が、今、蘇っていた。
 自らに潜む性癖を、認めざるを得なかった。
 自分は、こういうことが、どうしようも無く好きなのだ。
 そして……。
 走り出したら止まらない。

 由美は、少女を見下ろしながら、ゆっくりと後ずさった。
 少女の瞼の下では、眼球が動いていた。
 もう、間もなく目覚めるだろう。
 そして自分も、もう我慢出来ない。

 由美は、身を翻すとバスルームに駆けこんだ。
由美と美弥子 630目次由美と美弥子 632





コメント一覧
コメント投稿へジャンプ    ページトップへ

    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2011/01/21 07:28
    • み「急かさないでよ」
      律「これがほんとの、じれっ鯛。
       それじゃ、わたしが食べさせてあげる。
       ほれ、あ~ん」
      み「あ、あ~ん」
      律「もっと大きく、口開いて」
      み「あ~ん」
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110116122458144.jpg
      律「はい、どうぞ」
      み「ぅあちっ。
       あちゃちゃちゃちゃ」
      律「こら!
       何で吐き出すのよ!
       もったいない」
      み「あひあひぃ。
       わらひは、ねこひたなの」
      律「ねこひたって何よ?」
      み「ねこひた!」
      律「わからんやつ……。
       あ、そうか。
       ひょっとして、猫舌?」
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20110116122458cbd.jpg
      み「はひはひ」
      律「なんだー。
       こんなに熱々で美味しいのに。
       可哀想にねー。
       それじゃ、仕方ないね。
       また吐き出されたらもったいないから……。
       わたしが食べちゃおぅっと。
       はぐはぐ。
       おいピー」
      み「ほ、ほんなに食うな!」
      律「やだよー。
       Mikiちゃんは、ほらこの小鉢食べなよ」
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011011612245803a.jpg
      律「なんだろ、これ?
       とろとろのワカメみたいなのと……。
       いい色した塩辛。
       どうぞ、召し上がれ」
      み「ひぎゃー。
       やだよー。
       鯛がひいよー」
      律「ほんとに泣くな!
       みっともない!」
      み「わ、わたひの1,300円……」
      律「いじましすぎて……。
       興醒めだわ」
      店「お待たせしました。
       こちら、『男鹿のやきそば』になります」
      http://blog-imgs-37.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2011011612245895a.jpg
      律「ほら、Mikiちゃん、やきそばが来たよ。
       ちょっと。
       ほんとに美味しそうだわ。
       鯛はちゃんと取っててあげるから……。
       やきそばから食べなさいって。
       ほんとに泣くんだからタマゲる女だよ。
       ほら、涙拭いて」
      み「鼻水まで出た」
      律「やきそばに垂らすなよ」
      み「じゃ……。
       いただきます」
      律「ちょっと。
       上目で睨んでなくても、ちゃんと残しておくって」
      み「イマイチ、信用でけん。
       ほんとに残しておいてよね。
       それじゃ……。
       やきそば、いかせて頂きます」
       続きは、次回。

    • ––––––
      2. ハーレクイン
    • 2011/01/21 11:03
    • う~~~~む。
      由美ちゃんと少女と室内と緊縛の状況はよくわからなくなったが、
      よくわかったことはこれ↓だ!
      >>そうだ。
       美弥子に下剤を飲ませ……。
       トイレで待ち受けていたときと同じだ。
       あのときの狂いそうなほどの興奮が、今、蘇っていた。
       自らに潜む性癖を、認めざるを得なかった。
       自分は、こういうことが、どうしようも無く好きなのだ。
       そして……。
       走り出したら止まらない。
      暴走特急、「変態由美」号。
      気がついたら、爆走中。

    • ––––––
      3. ハーレクイン
    • 2011/01/21 11:14
    • あ~。
      「み」さん。
      やっぱり猫舌でしたか。
      以前どこかで書かれていたような……。
      しかし、
      生魚はあかん、熱いものはあかん……。
      大変ですな。
      ご愁傷様、というしかないですのう。
      あとは。
      「律」さん、お手柔らかに。
      頼んまっせ。

    • ––––––
      4. ハーレクイン
    • 2011/01/21 19:23
    • 前回630回の最後に入れたコメ、お題「お~暑い」は、ここに入れるはずを、間違うてしもうた。
      なにをしておるのだ、おっさん。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2011/01/21 20:23
    •  日本とか韓国とか、東アジアに偏ってるんじゃないでしょうか?
       他の地域では、手で食事するところもありますしね。
       サンコンだったかな?
       鍋料理を手で食べようとしたヤツ。
       鍋に手を突っこんで、飛び上がってました。
       白人なんか、ラーメン食べられないそうじゃないですか。
       熱くて。
       音立てて啜らない主義だから、完全に冷めるまで食べれない。
       冷めるまで待ってたら、カンペキに伸びちゃうよ。
       美味しくないだろうね。
       ちなみにわたしは、スープは冷めるまで飲めないけど……。
       麺なら、食べれます。
       もちろん、ひょっとこみたいな顔して、思い切り吹きますが。
       そう言えば、外人は……。
       日本の銭湯も、熱すぎて入れないそうですね。

    • ––––––
      6. ハーレクイン
    • 2011/01/21 21:17
    • 生理的に熱い物が食べられないのか、
      文化的にうけつけないのか。
      う~む。
      考えたこともなかったのう。
      外人さんが入れないほど熱い銭湯は、
      日本人でも無理なんじゃないのか。
      ほら、江戸っ子は見栄を張って、むやみに熱い風呂に入るらしいやないですか。

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2011/01/21 22:47
    •  慣れれば、食べられるようになるみたいです。
       でも、熱さに慣れると云うより……。
       音を立てながら食べることに慣れる、って感じじゃないでしょうか?
       熱い物を無音で食べるのは、難しいでしょうからね。
       アイスランドを始め、外国にも温泉がありますが……。
       みんな水着を着用して入るようです。
       温水プールの感覚ですね。
       当然、ぬるいそうです。
    コメントする   【由美と美弥子 0631】
コメント一覧へジャンプ    ページトップへ


Comment:本文 絵文字  ※入力できるのは、全角で800字までです。

↓お帰りのさいには↓
愛のワンクリ お願いします
新しいウィンドウは開きません

相互リンクサイトのみなさま(Ⅰ)
問答無用の吸血鬼R18 新・SM小説書庫2 Japanese-wifeblog 愛と官能の美学
知佳の美貌録 未知の星 熟女と人妻エロンガ 赤星直也のエロ小説
[官能小説] 熟女の園 電脳女学園 官能文書わーるど 只野課長の調教日記
ちょっとHな小説 都会の鳥 人妻の浮気話 艶みるく 西園寺京太郎のSM官能小説

相互リンクサイトのみなさま(Ⅱ)
熟女・おばさんの性体験談 黒い教室 人に言えない秘密の性愛話 Playing Archives
被虐願望 女性のための官能小説 性転換・TS・女体化劇場 性小説 潤文学ブログ
羞恥の風 女の陰影 女性のH体験告白集 変態小説
むね☆きゅんファンサイト 週刊リビドー かおるの体験・妄想 ぺたの横書き
あおいつぼみ 葵蕾 最低のオリ 魔法の鍵 Mikiko's Roomの仮設テント
恥ずかしがりたがり。 官能的なエロ小説 濠門長恭の過激SM小説 淫芯

相互リンクサイトのみなさま(Ⅲ)
お姫様倶楽部.com 被支配中毒 出羽健書蔵庫 かめべや
HAKASEの第二読み物ブログ 女教師と遊ぼう 平成な美少女ライトノベル 官能の本棚
禁断の体験 エッチな告白集 おとなの淫文ファイル エッチのあとさき 恥と屈辱の交差点 潤文学
ましゅまろくらぶ 空想地帯 恍惚團 ~ドライ・オーガズムの深淵~ Angel Pussy 週刊創作官能小説
ろま中男3 渡硝子の性感快楽駆け込み寺 漂浪の果てに アダルト検索一発サーチ

快感小説 SM・お仕置き小説ブログ 官能秘宝園 制服美少女快楽地獄
秘密のエッチ体験談まとめ 18's Summer 淫鬼の棲む地下室 被虐のハイパーヒロインズ
ひめ魅、ゴコロ。 おしっこ我慢NAVI 妄想ココット ライトHノベルの部屋
レズ画像・きれいな画像倉庫 riccia 調教倶楽部 ちょっとHなおとなのための…
緊縛新聞 Eros'Entertainment オシッコオモラシオムツシーン収集所 エピソードセックス
マルガリテの部屋 アダルト官能小説快楽機姦研究所 渋谷子宮 RE:BIRTH 羞恥集
黒塚工房 プライド 女性作家専門官能小説 官能小説 レイプ嗜好
人妻!人妻!人妻! wombatの官能小説 黒イ都 羊頭狗肉
ひよこの家 美里のオナニー日記 エロショッカー軍団 相互リンク、募集してます!
★相互リンク募集中!(メールしてね)★

ランキング/画像・動画(1~10)
シンプルアダルト動画サーチ 人気ブログランキング
にほんブログ村 ライブドアブログ
官能小説アンテナ エログちゃんねる
官能文章アンテナ アダルトブログランキング


ランキング/画像・動画(11~30)
GL Search Adult Novels Search オンライン小説検索・R小説の栞 おたりんく








<ランキング/画像・動画(31~50)ここまで-->
△Top