2010.10.15(金)
部屋を一層狭くしているのは、デスク背後に据えられたコピー機だった。
このスペースには不釣り合いなほど大きかった。
本社でリースが終わった機械を、運びこんだのかも知れない。
床に叔母を寝かせると、足の踏み場も無かった。
「ここ、何だろ?」
叔母を床に下ろしたミサが、コピー機脇のパーテーションを覗きこんだ。
「何だ、いいとこあるじゃん」
ミサに続いて覗きこむと、そこには簡易ベッドが置かれていた。
仮眠用のものだろう。
診察室にあるような、堅そうなベッドだった。
「ここに寝かせてあげよ」
再び叔母の元に戻り、ベッド脇まで運ぶ。
「持ち上げるよ。
よいしょっと」
スレンダーな叔母は、思いのほか軽かった。
「あとひとり」
カウンターまで戻り、スタッフを叔母と同じ体勢で抱えた。
スーツのジャケットを着たまま、下半身を剥き出した女は、限りなく扇情的だった。
叔母とは異なり、股間には男根が無い。
内巻きに跳ねあがった陰毛から、微かに陰唇が覗いていた。
男と女の決定的な違いが、まさにその一点にあるという事実が、2人の股間には明示されていた。
スタッフを叔母と並べて横たえるには、ベッドは狭すぎた。
仕方なくスタッフは、ベッドとパーテーションの隙間に寝かせた。
「ふぅ~。
汗掻いたね」
ミサの額から流れた雫が、頬を伝っていた。
「汗掻いたら……。
またヤらしい気分になった」
このスペースには不釣り合いなほど大きかった。
本社でリースが終わった機械を、運びこんだのかも知れない。
床に叔母を寝かせると、足の踏み場も無かった。
「ここ、何だろ?」
叔母を床に下ろしたミサが、コピー機脇のパーテーションを覗きこんだ。
「何だ、いいとこあるじゃん」
ミサに続いて覗きこむと、そこには簡易ベッドが置かれていた。
仮眠用のものだろう。
診察室にあるような、堅そうなベッドだった。
「ここに寝かせてあげよ」
再び叔母の元に戻り、ベッド脇まで運ぶ。
「持ち上げるよ。
よいしょっと」
スレンダーな叔母は、思いのほか軽かった。
「あとひとり」
カウンターまで戻り、スタッフを叔母と同じ体勢で抱えた。
スーツのジャケットを着たまま、下半身を剥き出した女は、限りなく扇情的だった。
叔母とは異なり、股間には男根が無い。
内巻きに跳ねあがった陰毛から、微かに陰唇が覗いていた。
男と女の決定的な違いが、まさにその一点にあるという事実が、2人の股間には明示されていた。
スタッフを叔母と並べて横たえるには、ベッドは狭すぎた。
仕方なくスタッフは、ベッドとパーテーションの隙間に寝かせた。
「ふぅ~。
汗掻いたね」
ミサの額から流れた雫が、頬を伝っていた。
「汗掻いたら……。
またヤらしい気分になった」
コメント一覧
-
––––––
1. Mikiko- 2010/10/15 07:25
-
「ちょっと!
いくら道路が暗いからって……。
こんなとこで、ヘンなこと始めないでよね」
「ばかもん!
ちょっと耳貸しなさいよ」
「ふぅぅん」
「何おかしな声出してんのよ。
ヘンなのは、あなたでしょ」
「だって、くすぐったいんだもん。
息しないで、しゃべって」
「でけるか!
あのさ……。
ずいぶんと寂しいとこ走ってるじゃない?
ネオンの明かりなんか、ぜんぜん見えないし。
大丈夫なの、この運ちゃん?
妙なとこ連れてかれるんじゃないでしょうね?」
「寂しいとこったって……。
この辺は、住宅街だからね。
明かりが無くてもあたり前だよ」
「住宅街の中に、飲み屋街があるの?」
「そんなのないよ。
お店が一軒、ぽっつーんとあるだけ」
「お酒飲めるんでしょうね?」
「大丈夫だって」
「お客さん、着きましたよ」
新潟駅からは、10分くらい。
あたりは、真っ暗です。
http://blog-imgs-46.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201010102011397fc.jpg
「ほんとに、なんにもないね」
「だから、普通の住宅街なんだから。
昼間見れば、普通の町だよ」
下は、2人が降りたあたりを、昼間撮影したもの。
http://blog-imgs-46.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20101010201128975.jpg
プラタナスの街路樹が連なる、古い住宅街です。
-
––––––
2. Mikiko- 2010/10/15 07:27
-
「お店なんて、どこにあるのよ?」
「目の前にあるでしょ」
「あ」
http://blog-imgs-46.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20101010201130160.jpg
「へー。
ちゃんこ料理のお店?」
「ま、普通はそう思うだろうけどね……。
ほら、あれ」
http://blog-imgs-46.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2010101020112740e.jpg
「鶏ガラのちゃんこ?」
「だから、ちゃんこ料理じゃないって!
鍋が食べたかったの?」
「そういうわけじゃないけど」
「とにかく入ろう」
引き戸を開けると……。
鳥肉を揚げる香ばしい匂いが、鼻を打ちます。
昼食を食べてないお腹には、ボディブローのように応えますね。
足は、吸い込まれるように店内へ……。
入ってすぐに、カウンターが並んでます。
http://blog-imgs-46.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20101010201129677.jpg
奥には、小上がりもあるようです。
http://blog-imgs-46.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20101010201128385.jpg
えー、ここで皆さんにお断りしておきます。
新潟のお店のことを書いてるので……。
わたしの行きつけのお店を書いてる、と思われるかも知れませんが……。
一度も行ったことありません。
なので、これから書く内容も、すべてネット上から拾った情報を元に……。
わたしの想像を交えたものになります。
そのへん、どうかご留意くださいね。
さて、カウンターに腰掛けましょう。
「何にしようかな?」
律子先生は、しばし壁のメニューに目を止めてましたが……。
http://blog-imgs-46.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201010110802271fe.jpg
やがてその目が、あちこち泳ぎ始めました。
続きは、次回。
-
––––––
3. 海苔ピー- 2010/10/15 08:17
-
やっと夕食だね!
由美ちゃん&ミサちゃんはどうなるのかな?
仕事&**で疲れてる脳みそでは妄想も出来ないは・・・
さて、今日も1日頑張ってきます~!!
-
––––––
4. 淡雪- 2010/10/15 10:40
-
そうなの~~。
わたしは、うっかりと何度もやらかしてますわよ。
るんるんら~のフェムリバさんが最近お見えになってませんね。コメント欄。
そういえば、精勤賞だったハーレクインさんも。
-
––––––
5. Mikiko- 2010/10/15 20:40
-
> 海苔ピーさん
ま、ゆっくり行きましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=1m5cX7qJ-RY
> 淡雪さん
あんまり緻密でない人は、器用なことをしない方が無難です(自戒)。
「月日は流れ、わたしは残る」
橋の上から、流れ去る川を見送るのは、いつもの風景。
-
––––––
6. ハーレクイン- 2010/10/16 00:20
-
お気遣い頂き、有り難う御座います。
小生、
只今、謹慎中です(反省)。
-
––––––
7. 海苔ピー- 2010/10/16 01:09
-
一番、キツイ仕事が終わって海苔ピーはご機嫌な週末を過ごせそうです。
朝の鈍よりした気持ちも何処かへ行ってしまたわ~!
でも、書類の無限ループは解除されてないから
月曜の朝・・・
う~ん!日曜の夜までは・・・
きつかった仕事から開放感を味わうぞ!
なつかしCMを見ながら、気持ちが和らぎました。
昨日は何時も行く喫茶店ママに、海苔ピーにしたら気持ちに余裕が無さ過ぎだて・・・
遠回しに怒られました!!
Mikikoさん
『「月日は流れ、わたしは残る」
橋の上から、流れ去る川を見送るのは、いつもの風景。』
ヤッパリそうなんだ!
チョット寂しいな~!
「わたしがどんな時も守る」て、公言したのにな~!
-
––––––
8. イネ- 2010/10/16 05:48
-
「月日は流れ・・・」ってフレーズと、「わたしがどんな時も守る」を結び付けられるのって、スゴイと思う。
その感覚で、本文とコメ読むのは、確かに『苦行』だろうなぁ。
-
––––––
9. 海苔ピー- 2010/10/16 07:24
-
イネさんを釣り上げてしまった。
『「月日は流れ・・・」ってフレーズ』
の解釈は間違ってないよね!
私には聞けなかった事にたいしての返事が・・・
「月日は流れ・・・」
だったから・・・
私だって、ずっと気にしてた。
仕事が忙しくて出てこないのか
体調を崩して出てこないだけならて・・・
そう願ってたから・・・
-
––––––
10. Mikiko- 2010/10/16 08:03
-
> ハーレクインさん
お久しぶりです。
流れ去ってはいなかったわけね。
杭に引っ掛かってた?
> 海苔ピーさん
喫茶店に最後に入ったのはいつだろう?
少なくても、ここ数年間では1度もない。
羽を休められる場所があって、話を聞いてくれるママがいて……。
なんか、ドラマが生まれそうなとこだね。
ひょっとしたら、仕事が忙しいのかも知れないし……。
体調が悪いのかも知れない。
あるいは、その両方かも。
でも、理由はなんであれ……。
それが切っ掛けとなって、以後プッツリということは、ありがちなことだと思う。
別に決別宣言があったわけじゃないしね。
またいつか、来てくれるんじゃないかな。
> イネさん
女性の連想シナプスは、アクロバチックに結びつくもののようです。
思いがけない2つのものを結びつける能力に、長けてるのかもね。
書く方でも、レトリックには不可欠な能力です。