2010.8.9(月)
「あぎゃぁぁ」
姉は、その場に激しく転倒した。
打たれた脚を抱えながら、床を転げた。
そうとうの衝撃だったようだ。
振り下ろす蹴りは、衝撃が床に遮られ、逃げ場が無い。
まともに効くのだ。
骨までは折れてないだろうが、しばらくは立ち居に不自由するはずだ。
姉は、転げながら由美を見上げた。
その目には、既に戦意は認められなかった。
明らかに怯えていた。
姉は後ずさりながら、起とうと試みていた。
しかし、蹴りを受けたばかりの脚には、まったく力が入らないようだ。
「助けて……」
姉は、傍らのソファーに縋りながら、肘掛けに這い上がった。
そこで大きくバランスを崩した。
顔が、座面に突っこんだ。
肘掛けに腹を載せ、俯せた恰好だ。
「あ」
美弥子の声だった。
その声を分けるように、小柄な影が傍らを過ぎた。
ミサだった。
一瞬、姉を気遣い、駆け寄るのかと思った。
しかしミサは、ソファーではなく、テーブル前に身を寄せた。
よく見ると、ミサの恰好は、さっきまでとは異なっていた。
デニムミニのスカートが見えない。
Tシャツの裾が、辛うじて臀部を覆っていた。
ミサの気配が起ったあたりを振り返ると、フローリングにデニムミニが脱ぎ捨てられていた。
しかも、その上には、レモンイエローのショーツまで載っていた。
ミサは、ショーツも脱ぎ捨てているのだ。
ミサは、傍らで呻く姉をよそ目に、テーブルに視線を落としていた。
視線の先は、小箱に横たわる、あのディルドゥだった。
ミサがディルドゥに両手を伸ばした。
箱から捧げるように持ち上げ、顔の前に翳す。
姉は、その場に激しく転倒した。
打たれた脚を抱えながら、床を転げた。
そうとうの衝撃だったようだ。
振り下ろす蹴りは、衝撃が床に遮られ、逃げ場が無い。
まともに効くのだ。
骨までは折れてないだろうが、しばらくは立ち居に不自由するはずだ。
姉は、転げながら由美を見上げた。
その目には、既に戦意は認められなかった。
明らかに怯えていた。
姉は後ずさりながら、起とうと試みていた。
しかし、蹴りを受けたばかりの脚には、まったく力が入らないようだ。
「助けて……」
姉は、傍らのソファーに縋りながら、肘掛けに這い上がった。
そこで大きくバランスを崩した。
顔が、座面に突っこんだ。
肘掛けに腹を載せ、俯せた恰好だ。
「あ」
美弥子の声だった。
その声を分けるように、小柄な影が傍らを過ぎた。
ミサだった。
一瞬、姉を気遣い、駆け寄るのかと思った。
しかしミサは、ソファーではなく、テーブル前に身を寄せた。
よく見ると、ミサの恰好は、さっきまでとは異なっていた。
デニムミニのスカートが見えない。
Tシャツの裾が、辛うじて臀部を覆っていた。
ミサの気配が起ったあたりを振り返ると、フローリングにデニムミニが脱ぎ捨てられていた。
しかも、その上には、レモンイエローのショーツまで載っていた。
ミサは、ショーツも脱ぎ捨てているのだ。
ミサは、傍らで呻く姉をよそ目に、テーブルに視線を落としていた。
視線の先は、小箱に横たわる、あのディルドゥだった。
ミサがディルドゥに両手を伸ばした。
箱から捧げるように持ち上げ、顔の前に翳す。
コメント一覧
-
––––––
1. Mikiko- 2010/08/09 06:14
-
『ガッシャ~ン!』
破裂音を響かせ、全ピンが一瞬で吹き飛びました。
http://blog-imgs-46.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100805074621194.jpg
ストライクです。
美弥ちゃんは、控えめなガッツポーズを取ると……。
得意げな顔で引き上げてきます。
「や、やるじゃないの……」
「さ、Mikikoさんも続いてくださいよ」
「よ~し。
よっこらせ」
8ポンドでも、十分重たいわい。
7ポンドにすりゃ良かったかな。
必ず落っことすので、バックスイングなんて出来ません。
ボールを抱えたまま、ファールラインまでよろめいて行きます。
そのまんま、ボールを放り出すように離すと……。
『ガン!』
レーンに大穴が空きそうな音を立てて、ボールが着地。
なんとか、転がって行きました。
蝿が止まりそうな速度ですが……。
ピンに近づいて行きます。
「おぉ、いい線いってる」
と思ったのもつかの間。
ボールは、ピン手前で大きくスライスし……。
『ガッタン』
ガーター溝に落ちてしまいました。
「くっそー。
ままならぬボールじゃ」
「Mikikoさん、ピン見ないで、スパット狙って投げるといいですよ」
「なに?
スパッツ?
わたしゃ、穿いてないぞ」
「スパッツじゃなくて、スパット!
ほら、レーンの途中に三角の目印が並んでるでしょ」
http://blog-imgs-46.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2010080507462054e.jpg
「で、ボールがまっすぐ転がることを前提に話しますけど……。
ボールを離す位置と、狙ったピンを一直線で結ぶと……。
どのスパットを通るかわかるでしょ?
そしたら、投げるときは、そのスパットめがけて投げるんです。
目標が近い方が、コントロールしやすいですからね」
http://blog-imgs-46.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2010080507461913b.jpg
「なるほど。
そういうインチキ技を使っておったのか」
「インチキじゃありませんって。
そのためにスパットがあるんです」
「よし。
じゃ、第2投は、そうしてみる」
ボールを落っことすあたりと、ピンの真ん中を目で結び……。
どのスパットを通るか見定めるわけだな。
で、そのスパットを睨みながら……。
ボールを抱えて、よろめいて行きます。
『ガン!』
大きな音を立ててボールが落ち……。
いい具合にスパットの方に転がっていきます。
「おぉっ」
なんと、目指すスパットの真上を通過しました。
こんどこそ、ストライクかっ?(2投目だから、スペアだけど)
続きは、次回。
-
––––––
2. フェムリバ- 2010/08/09 20:12
-
わお、予想外の展開!
ミサちゃん、やっと日ごろの鬱憤を晴らせる時が来たんだね・・・(じーん)
ふふ
私も、たぶんミキコ様と同じ投げ方になると思います(苦笑)
まぁ、どんな投げ方だろうと、ピンを倒せばいいんですもんね~
なるほど。
スパッツ、じゃなかったスパット!
こういう救済措置?も、ちゃんとあるのですね♪
-
––––––
3. Mikiko- 2010/08/09 20:19
-
ミサをほっといちゃったからね。
そもそも……。
ミサのことを相談するために、律子おばさんのとこに行ったんだよな。
スパットは……。
上手な人は、必ず使ってるようです(もちろんプロも)。
ピン目掛けて投げてるうちは、決して上達しないとか。
-
––––––
4. フェムリバ- 2010/08/10 20:25
-
ミサちゃんは、もうすぐ良くなってくれるのでしょうか?
私、ミサちゃんには幸せになってもらいたいんです。
へ~
スパットは、ヘタッぴの人のためにあるわけじゃないんですね。
(今後、恥かかないために、メモメモ・・・)
-
––––––
5. Mikiko- 2010/08/10 20:49
-
このまま、放っておくわけにいかんからのぅ。
ちょっと、新展開を作らんと……。
スパットは、ある程度上手な人のためにある。
思い通りの方向に投げられなきゃ、意味ないからね。