2010.4.16(金)
美弥子は葬儀に出た経験がなく、人の亡骸は見たことが無かった。
無論、葬儀の前には、エンバーミングが施されるだろうから、このようなあからさまな死に顔を見ることはないだろう。
見下ろすスタッフの顔は、まさにエンバーミング前の死に顔に思えた。
死にたての顔……。
女は、このときの顔が、一番美しいのではないか。
由美もそうだった。
人形のような顔で、白目を剥き、唇から舌を零している由美。
その顔に出会うたび、美弥子には激しい情動が興った。
自分も同じ顔をして、重なって死にたいと……。
女の死に顔は、なぜこんなにも蠱惑的なのだろうか。
陰茎を掴んだ美弥子の右手は、いつの間にか上下動を始めていた。
あの女教師が、男根を扱きながら言った言葉が、脳裏に蘇っていた。
「このディルドゥはね……、表に出てる一本を擦ると……、中の一本も呼応して動くのさ。
膣内壁を捏ね擦るんだよ……。
そして2本の付け根が……、陰核を叩いて、叩いて……、潰れるほど叩いて……。
あぁぁぁぁ。
いぃ。
いぃ!
美弥子。
美弥子。
このまま、イッてしまえるんだよ。
男のオナニーで」
美弥子は、スタッフの死に顔を見下ろしながら、陰茎を激しく擦り始めた。
ときおり顔を上げ、正面を見た。
美弥子の真向かいには、大きなカップボードが据えられていた。
ガラス扉には、美弥子が映っていた。
大きな乳房を揺すり、股間の男根を扱く女が。
美弥子の視線は、床の死に顔とガラス扉を往復した。
ガラス扉に映る表情が、顔を上げるたびに変わっていった。
口がOの字に開いていった。
「あひっ」
腰が砕けそうになった。
懸命に男根を吊り上げ、堪えた。
しかしその姿勢は、陰核を絞り上げるものだった。
膝ががくがくと震え始めた。
膝は「く」の字に折れ、背中が丸まった。
無論、葬儀の前には、エンバーミングが施されるだろうから、このようなあからさまな死に顔を見ることはないだろう。
見下ろすスタッフの顔は、まさにエンバーミング前の死に顔に思えた。
死にたての顔……。
女は、このときの顔が、一番美しいのではないか。
由美もそうだった。
人形のような顔で、白目を剥き、唇から舌を零している由美。
その顔に出会うたび、美弥子には激しい情動が興った。
自分も同じ顔をして、重なって死にたいと……。
女の死に顔は、なぜこんなにも蠱惑的なのだろうか。
陰茎を掴んだ美弥子の右手は、いつの間にか上下動を始めていた。
あの女教師が、男根を扱きながら言った言葉が、脳裏に蘇っていた。
「このディルドゥはね……、表に出てる一本を擦ると……、中の一本も呼応して動くのさ。
膣内壁を捏ね擦るんだよ……。
そして2本の付け根が……、陰核を叩いて、叩いて……、潰れるほど叩いて……。
あぁぁぁぁ。
いぃ。
いぃ!
美弥子。
美弥子。
このまま、イッてしまえるんだよ。
男のオナニーで」
美弥子は、スタッフの死に顔を見下ろしながら、陰茎を激しく擦り始めた。
ときおり顔を上げ、正面を見た。
美弥子の真向かいには、大きなカップボードが据えられていた。
ガラス扉には、美弥子が映っていた。
大きな乳房を揺すり、股間の男根を扱く女が。
美弥子の視線は、床の死に顔とガラス扉を往復した。
ガラス扉に映る表情が、顔を上げるたびに変わっていった。
口がOの字に開いていった。
「あひっ」
腰が砕けそうになった。
懸命に男根を吊り上げ、堪えた。
しかしその姿勢は、陰核を絞り上げるものだった。
膝ががくがくと震え始めた。
膝は「く」の字に折れ、背中が丸まった。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2010/04/16 07:28
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「Mikikoさん。
そんなに泣かなくても」
「うぅ。
小説書きは、感情移入が激しいの。
豊後水道に、紅椿を投げたかと思うと……。
涙が止まらなくなった。
今しばし、泣かせてちょうだい……。
その豊かな胸で!」
「ちょっと、何でファスナー開けるんですか!
ブルゾンの上からでも泣けるでしょ」
「冷たいなぁ。
それじゃ、温もりがないじゃないの。
肌の温もりが」
「もう!
頭突っ込んで!
猫みたい」
「美弥の胸、暖かい……」
「生きてますからね」
「美弥の中にも……。
そしてわたしの中にも……。
椿みたいな真っ赤な血が流れてるんだね」
「そうですね。
それが生きてるってことなんですね」
「生きてるって、いいね。
生まれてきて良かった……」
「わたしも。
Mikikoさん、わたしを生んでくれてありがとう」
「どういたしまして。
それじゃ、その感謝の気持ちを……。
わたしに見せてちょうだい」
「ちょっと、どこ引っ張って行くんです?」
「ファミリー室に帰るの。
ふふ。
佐伯に着くまで……。
あの部屋で、しっぽりと楽しもうぞ」
「そんな!
フェリーはラブホじゃないんですよ」
「ぜったいやってるヤツいるよ。
下手すると、一等や二等の船室でもできるんじゃないか?
こんなにガラガラなんだから」
http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100410203808fac.jpg
「確かに、人少ないですよね。
利益出るんでしょうか?」
「これで利益が出たら、それこそ手品だよ。
大赤字に決まってる。
また潰れるんじゃないか?」
「なんか、手だては無いんでしょうか?」
「国が、高速料1,000円なんてことやるからだよな。
1億円くらいにすればいいのに」
「それじゃ、誰も乗れないでしょ。
それより、やっぱりファミリー室に帰りましょう」
「お、やっとその気になってくれたの!」
「違います!
寒くなって来たんです」
「照れるなよ」
「照れてません!
そもそも、Mikikoさんはわたしの生みの親なんですから……。
親子でしょ。
親子で、そんなこと出来ません」
「この歳で、大学生の親にされてたまるか!
せめて、叔母にしてよ。
叔母と姪なら、そういうのもアリだよね」
「ありません」
ごめんね、美弥ちゃん。
「由美美弥」では、叔母と姪、もうやっちゃってるんだよ。
美弥ちゃんは、まだ知らないんだよね。
さて、ともかくファミリー室に戻りましょう。
ほんとに船内、ガラガラだよな。
ファミリー室は、5室ありますが……。
ほかの部屋なんか、ひとつも使われてないんじゃないか?
あ、カップ麺の自販機発見!
http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201004102038088c1.jpg
おにぎりが無くても、何とか腹抑えだけは出来そうですね。
続きは、次回。
P.S.
今日は、残業です。
ゴールデンウィークの関係で、スケジュールがタイトになった部署の応援。
今日中に帰れるかどうか、ってくらいのボリュームだと思う。
なので、コメレスは、明日になっちゃうと思います。
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2. フェムリバ- 2010/04/16 19:48
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凄い発明品ですよね~
このフェリー、大丈夫かな?(汗)
確かに、生まれてきて良かった・・・
辛い事もあったけど、なんだかんだで幸せですからね♪
未来は、もっともっと幸せでいられたらいいなぁ・・・
う~ん
美弥子さんが、もし、由美ちゃんと叔母ちゃんの情事を知ったら・・・(泣)
ていうか
まだ諦めてなかったんですか?!
美弥子さん逃げて~~
今頃、ミキコ様はお仕事頑張ってるのかな?
ではでは・・・
バイブ攻撃ッ☆
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––––––
3. 淡雪- 2010/04/16 22:48
-
どこかのサイトみたいですね。
。。。。。っ!!!
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––––––
4. Mikiko- 2010/04/16 23:24
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ただいま~
無事、帰還いたしました。
思ったより、早く帰れた。
夕方、地震があって、少し驚いたけど……。
ユンケルの差し入れで、馬力が上がりました。
残業に備え、今日は昼食を摂りました。
http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100416223327c86.jpg
右側の謎の物体は……。
草ダンゴです。
厚々と、アンコにくるまれてました。
怖ろしく腹持ちが良く、残業してても、まったくお腹が空きませんでした。
> フェムリバさん
あのディルドゥ、今後、さらに新機能が加わります。
特許、取ろうかな?
ふっふっふ。
美弥子め、今度こそ逃さんぞ。
あの時間のバイブ攻撃を、会社で受けたのは初めてでしたね。
そっと携帯を見て……。
コメント通知だと、にんまりしてしまいます。
> 淡雪さん
美弥ちゃんのことを言ってるのかな?
ロシアの娼婦が憑依した、人間電動バイブ。
そう言えば、最近、化けてないね。
ひさしぶりに、書いてみるかな。
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5. Mikiko- 2010/04/16 23:57
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まだまだ、お酒を切り上げられそうにないので……。
明日の投稿は、普段より遅れると思います。