Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 404
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「棚橋さん、ちょっと様子がおかしいんです。
 学校にも行ってないみたいだし」

 美弥子は、冷たい手で触られたように、ひやりとした。
 そうか……。
 その件だったのか……。

「週末に実家から戻ったときは、いつもと変わらなかったんですよ。
 でも、あなたを見たあと……。
 彼女、跡を追うようにマンションを出てって……。
 その後、藤村さんも続いて外出した。
 そして2人とも、その日は帰らなかった。
 翌日になって帰ったとき、棚橋さんの様子は一変していたわ。
 藤村さんに抱えられて帰ってきた。
 藤村さんは、風邪を引いたって言ってたけど……。
 どうも、それだけじゃないように思えるの。
 藤村さんは、わたしの質問を避けてるみたいだし……。
 それで、あなたに直接聞いてみようと思ったの。
 あの日の2人は、大室さんとご一緒じゃなかったのかと……」

 そこまで一気に話すと、スタッフは、視線をエントランスの中に向けた。
 どうやら、立ち話で済む用件では無いことを匂わせているようだ。
 他人を部屋に上げるのは気が進まなかったが……。
 美里の変化については、自分にも責任があるのは事実だ。

 加えて、由美のこともあった。
 由美はあの日、また無断外泊をしたことになる。
 フロントスタッフから外泊について睨まれていると、由美は話していた。
 このスタッフを追い返したりしたら、由美にどういうしっぺ返しが来るとも限らない。
 自分のせいで、由美が肩身の狭い思いをするのは嫌だった。

「あの。
 どうぞ、中へ。
 部屋で、お話をお聞きします」

 スタッフは、初めて満面の笑みを零した。

 リビングルームに通されたスタッフは、驚きの表情を隠そうとしなかった。

「すごいお部屋……。
 ここにおひとり?
 藤村さんが入り浸る理由が判ったわ」

 美弥子が紅茶を入れて来ても、まだスタッフは立ったまま室内を見回していた。

「どうぞ、こちらへ」

 美弥子に促され、ようやくスタッフは窓際のソファーに腰を下ろした。

「ちょっと失礼」

 スタッフは、スーツの上着を脱いだ。
由美と美弥子 403目次由美と美弥子 405





コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2010/03/08 06:24
    • 「わぁ。
       コメントでお馴染みの、バナナ色のパッソだ。
       これ、ぶつけたんですよね?(189のコメント参照)」
      http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100305201326771.jpg
      「やかましい!」
      「Mikikoさんちに、真っ直ぐ行っちゃうんですか?」
       今日は、うちに泊まってもらうことになってるんだけど……。
       こんな陽の高いうちから帰るつもりはありません。
       向かった先は、わたしの家に程近いショッピング街。
       昔は、田んぼしか無かったとこですが……。
       今は、中心市街地を空洞化させる大規模店が、軒を連ねてます。
       あ、「軒を連ねる」という慣用句は、ふさわしくないですね。
       軒なんか連ねてません。
       どの店の周りも、小学校が建ちそうなほどの駐車場が広がってますから。
       わたしは、その中の1店にパッソを乗り入れました。
      「旅行に着て行く服、買うからね」
      「Mikikoさんって、こういうとこでお買い物するんですか?」
      「そうだよ」
      「せめて、ユニクロにしましょうよ。
       Mikikoさん、まだ若いんですから」
      「誰が、わたしの服買うって言った?」
      「え?
       じゃ、誰の?
       もしかして、わたしですか?
       だって、服なら、着替えまでたくさん持ってきましたよ」
      「全部、却下」
      「なんで!」
      「見なくても、どんなの持ってきたかわかる。
       旅行はね、ファッションショーじゃないんだから。
       もっと地味で、機能的な服にしなさい。
       さ、降りて」
      「うそー。
       こんなとこやだー」
      「こんなとことは何事だ!」
      「だって!
       “しまむら”なんて、入ったこと無いもの」
      http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201003052013277b2.jpg
      「デカい図体して、ピーピー言わない!
       早く来い!」
       後込みする美弥子を引きずり、店内に踏み込みます。
      「うそ。
       なんか、すごい色合いの服ばっかし。
       マジで、ムリだと思う……。
       ちょっと、Mikikoさん。
       どこ行くんです?
       そっちは、紳士服ですよ」
      「婦人服売場に、美弥のサイズがあるわけないでしょ。
       下は、ジーンズでいいよな」
      「そんな!」
       眉根を寄せて嫌がる美弥子に、男物のジーンズを持たせて試着室に押し込みます。
      「履いた?」
      「シルエットが、すごくヘン」
      「どれ」
       カーテンを開けると、美弥子はジーンズの腿のあたりを、しきりと気にしてます。
       頭に来ることに、裾上げは不要のようです。
      「ケツがでっかいんだから、腿が余るのは仕方ないだろ」
      「そんな!」
      「次は、上ね」
       ジーンズ売場のとなりに、春物のブルゾンが並んでます。
       もろ、オヤジ系デザインですね。
       競馬中継で映る観客が良く着てます。
      「これがいいな」
      「うそ!
       こんなのヤです」
       続きは、次回(いつ出発するんだ?)。

    • ––––––
      2. フェムリバ
    • 2010/03/08 19:28
    • そしてスーツの下!
      も、もしかして・・・
      パッソちゃん・・・
      見れば見る程、凄い凹みですね(汗)
      ミキコ様に怪我がなくて本当に良かった。
      確かに、旅は機能性が一番ですけど・・・
      (ヒールの高い靴でなんて、痛くなっちゃいますしね)
      でも
      おじさま系ファッションて(泣)
      美弥子さん、可哀想過ぎじゃないですか?
      ユニクロにしてあげません?
      今のユニクロは知りませんが、私が中学生の頃は、かなりのサイズを取り揃えてましたよ。
      美弥子さんのセンスには合わないかもしれませんけど、おじさま系ファッションよりはマシでしょう。
      あ、それとも・・・
      ミキコ様、これは新手の羞恥プレイなのですか?

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2010/03/08 20:02
    •  わたしを守るために、自分が潰れてくれたんですね。
       今のクルマは、そういう構造みたいです。
       全額保険で治して、今は元通り。
       保険料が、上がっちゃったけどね。
       わたしは結構、“しまむら”が好きです。
       宝探しみたいな楽しさがあるよ。
       ユニクロは、一通り見れば終わりだけど……。
       “しまむら”は、好みの品かどうかは別にして……。
       一点一点眺めてても、見飽きません。

    • ––––––
      4. フェムリバ
    • 2010/03/08 20:12
    • 健気なコですね♪
      「しまむら」が悪いとかじゃなくって。
      美弥子さんみたいな規格外の方のサイズは、「しまむら」では取り扱ってないので。
      規格外サイズも取り扱ってる、「ユニクロ」の方がいいと思ったんです。
      まぁ、「ユニクロ」は、サイズはあっても、種類が無いんですよね・・・

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2010/03/08 20:25
    •  男物!
       ユニクロは、サイズや色は豊富だけど……。
       デザインのバリエーションが乏しいよな。
       その点、“しまむら”は面白いぞ。
       友達と一緒に見て回れば、楽しい時間が過ごせると思います。

    • ––––––
      6. 淡雪
    • 2010/03/09 11:17
    • 一度きりですが行ったことがあります。
      商品の配置がとても不思議でした。
      白いデニムのジャケットが1800円くらいでしたが、他のハンガーのは980円でした。
      なんだか高い買い物をした気分でしたが友達うちでは、安いと大興奮。
      あまりの褒められように、結構着用回数のびました。
      旅行のハオリモノによいです。
      主人も似たようなものを欲しがりましたがあるはずありません。
      不思議な空間です。

    • ––––––
      7. フェムリバ
    • 2010/03/09 19:39
    • 短い春用に、ハオリモノを見に行ってみようかな?

    • ––––––
      8. Mikiko
    • 2010/03/09 20:02
    • > 淡雪さん
       “しまむら”の面白さは……。
       店にある商品、ほとんどが1点物ってことですね。
       古着屋みたいな感じ。
       誰かに買われちゃえばそれっきりなので……。
       買おうかどうか迷ったら、買わざるを得ない。
       うまい商売だと思います。
       ユニクロと違って……。
       同じ服着てる人に会うことは、まずありません。
      > フェムリバさん
       薄手の春物なら……。
       タンスの邪魔にもならないし、お財布にも優しい。
       これからの季節は……。
       “しまむら”に行こう!
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