Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 0399
コメント一覧へジャンプ    コメント投稿へジャンプ
 由美は、叔母の尻を胸から外した。
 両腿を腕に抱え、ゆっくりと降ろす。

 尻を床に着けても、叔母の陰唇は開いたままだった。
 由美の指が、そこに伸びた。
 触れると同時に、指先が跳ね戻った。

「熱っつい……」

 宙の指先が反転し、自らの性器に伸びた。
 触れる。

「熱い……」

 陰唇を絞るように、股間を握った。
 もう我慢出来なかった。

 叔母の抜け殻を離れた由美の身体が、バスタブに縋った。
 ベランダから投身する人のように、縁を越える。
 由美の身体が、空のバスタブに滑り落ちた。
 仰向けに裏返る。
 寝棺に横たわるように背中を着けた。
 両脚の先だけが、バスタブから突き出ていた。

 天井を見つめながら、由美の背中が青虫のように這った。
 尻が、バスタブの壁を登り始める。
 宙に躍る両脚でバランスを取りながら、ゆっくりと尻を迫り上げていく。
 腰骨まで壁に着けると、両脚を頭上に倒した。

 無毛の性器が、間近に開いている。
 さっきまで叔母も、この景色を見ていたのだ。
 三角錐に尖った包皮の先に、丸々と膨れた陰核が覗いていた。
 触れたかった。
 しかし、触れなかった。
 触れた瞬間、大波に浚われてしまうだろうから。
 この激しい興奮に、しばし浸っていたかった。

 性器から続くなだらかな下腹の丘が、普段にも増して膨れているのが判る。
 膀胱が、はち切れそうなのだ。
 自分のマンションを出てから、一度もトイレに行っていなかった。
 叔母に強いられて飲んだ薄い水割りが、膀胱の堰を越えようとしていた。
由美と美弥子 398目次由美と美弥子 400





コメント一覧
コメント投稿へジャンプ    ページトップへ

    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2010/03/01 06:21
    •  さて、諸大名が……。
       花好きの将軍を屋敷に招くために、豪華な庭園を造営したというとこから。
       そういう大きな庭園を維持するためには……。
       本来、広大なバックヤードが必要なんです。
       バックヤードとは……。
       庭園の植物が枯れたり弱ったりした場合に備え、補植用の樹木を準備しておくエリアであり……。
       季節に合わせて庭園を模様替えしたりする場合に、次の季節に植える植物を育成しておくエリアでもあります。
       つまり、バックヤードで、交代要員がウォーミングアップをしてるわけ。
       で、先発選手に疲れが見えたら、すぐさま交代するわけです。
       バックヤードがあるからこそ……。
       表の庭を、常に美しい状態で維持することができるのです。
       欧米などの庭では……。
       見せるためのエリアとは別に、広いバックヤードが確保されてます。
       しかるに……。
       日本の大名屋敷には、バックヤードが無かったんですね。
       庭全部が、見せるためのエリアだったんです。
       そういう庭が……。
       水戸藩上屋敷(今の「小石川後楽園」)クラスで数百……。
      http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100301062222a50.jpg
       もっと小さなものまで含めると、数千はあったそうです。
       バックヤードを持たない表の庭が、それだけあった。
       では、バックヤードはどこにあったかと云うと……。
       それは、出入りの植木職人の圃場でした。
       と言っても、この植木職人たち……。
       昔から植木職人だったわけじゃありません。
       江戸開府前は、植木職人の需要なんてありませんからね。
       普通の農民でした。
       それが、江戸に幕府が開かれると、事情は一変します。
       江戸近郊の農民が、土木作業や、庭園の植裁作業に刈り出されることになったのです。
       そうした農民の中から……。
       園芸の技術を習得し、やがて専業の植木職人になるものが出てきました。
       農作物を作っていた畑は……。
       お屋敷に納める植物を育てる、圃場に変わったわけです。
       肥料の入った柔らかい畑なら、樹木も、めきめきと育ったでしょうね。
       さらに、染井なら土地柄もいいですし。
       台地の縁にあたるので、水はけも日当たりも良好だったでしょうから。
       さて、そんなふうにして、江戸周辺の農村地帯には……。
       次第に、農民から変じた植木職人の集積地が出来ていきました。
       染井のほかにも……。
       下谷池之端、湯島、落合などが、そういった園芸団地のようになっていったそうです。
       それではなぜ、植木職人は、バラバラに点在せずに……。
       一カ所に集積する形を取っていったのか、ということですが……。
       以下は、わたしの想像ですので、真に受けないでください。
       職人同士、互いに植物を融通し合うためじゃないでしょうか。
       一人の植木屋の圃場に、あらゆる植物が揃ってたわけじゃないと思うんです。
       植木職人それぞれ、得意な植物があった。
       専門分野があったわけですね。
       キリシマツツジなら誰、カエデなら誰っていうふうに……。
       で、専門外の植物が必要になると、それを専門とする職人から仕入れたわけです。
       当然、そういう仲間は近くにあった方が便利ですから……。
       植木屋が集まるようになって行ったんじゃないでしょうか?
       ま、わたしの想像ですので、話半分に聞いてください。
       こんなふうに、植木屋ばかりが集まってるような地域があるのは……。
       世界的に見ても、江戸だけだったようです。
       日本に来た外国人が驚いてる様子が、文献に残ってます。
       植物学者でありプラントハンターでもあったロバート・フォーチェン(英国)は……。
      http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100226204707af1.jpg
       万延元年(1860年)に来日し、染井も訪ねてます。
       そこで見た風景を、フォーチェンは次のように記してます。
      「樹木や庭園、綺麗に刈り込んだ生垣が続いている公園のような景色の中に来たとき、染井村に着いたと随行の役人が告げた。村全体が苗木園で埋め尽くされ、それに沿って一直線の道が、1マイル(1.6㎞)以上も続いている。これほど大規模に、売るための植物を栽培している場所は、世界中のどこに行っても見られないだろう。それぞれの植木屋は、3,4エーカー(4,000~5,000坪)の敷地を持ち、鉢植えや露地植えの植物がよく管理されている」
       つまり、染井のような園芸団地ってのは……。
       江戸中の庭園を賄う、広大なバックヤードだったわけです。
       タイムマシンに乗れたら……。
       江戸時代の染井村には、ぜひ行ってみたいです。
       余談ですが……。
       江戸時代にタイムスリップするという小説で……。
       大変面白いシリーズ物があります。
       石川英輔さんの「大江戸神仙伝」シリーズ。
      http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100226204707af3.jpg
       講談社文庫から何冊も出てますので……。
       ぜひ一度、読んでみてください。
       面白さは、請け合います。

    • ––––––
      2. フェムリバ
    • 2010/03/01 19:49
    • お他所の家(叔母ちゃん家ですけど)なのに、イケナイ子ですね♪
      ああ~
      バックヤードの事まで頭が回らなかった・・・
      なるほど!
      職人さんの所が、その役割を担っていたとは!
      でもって
      染井に植木職人のコミュニティーが成り立った理由も、納得です。
      やはり、バラバラに点在しているよりも団結した方がいいですもんね。
      これは、他のマイノリティーもそうですけど、同性愛者も例外じゃないですよね(2丁目とか、同性愛サイトとか・・・)
      ミキコ様の推理力、凄い!

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2010/03/01 20:10
    •  次に何をするかは、だいたい想像できますよね。
       ほんとに、イケナイ子ですねー。
       そこまで納得されると、ちょっとビビります……。
       単なる推測ですから。
       強引に同性愛者の世界に持ってったね……。
       でもほんと、江戸時代の染井村には行ってみたいな。
       1日中歩いてても、飽きないだろうね。
       そうだ。
       今度、「紙上旅行倶楽部」では、時間旅行も考えようか?

    • ––––––
      4. 淡雪
    • 2010/03/01 21:07
    • 最高だわ。
      賛成♪

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2010/03/02 06:42
    •  でも、よく考えたら……。
       下調べがタイヘンそうなので、今後の課題ね。
       これが書けるんなら、時代小説も書けちゃうってことだからな。
       なお、江戸時代へのタイプスリップもので、もうひとつ面白い小説を思い出しました。
       光瀬龍の、「夕ばえ作戦」。
      http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2010030206383680c.jpg
      楽天ブックス販売ページ→http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/025ceb89.3859455a/?url=http%3a%2f%2fbooks.rakuten.co.jp%2frb%2f%25E5%25A4%2595%25E3%2581%25B0%25E3%2581%2588%25E4%25BD%259C%25E6%2588%25A6-%25E5%2585%2589%25E7%2580%25AC%25E7%25AB%259C-9784894565821%2fitem%2f1100020%2f
       SFジュブナイルです。
       こちらも、面白さは保証します。
       コミックス版も出たようです。
      http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100302064119a91.jpg
      楽天ブックス販売ページ→http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/025ceb89.3859455a/?url=http%3a%2f%2fbooks.rakuten.co.jp%2frb%2f%25E5%25A4%2595%25E3%2581%25B0%25E3%2581%2588%25E4%25BD%259C%25E6%2588%25A6%25EF%25BC%25881%25EF%25BC%2589-%25E5%25A4%25A7%25E9%2587%258E%25E3%2583%2584%25E3%2583%2588%25E3%2583%25A0-9784199501333%2fitem%2f6098921%2f

    • ––––––
      6. フェムリバ
    • 2010/03/02 20:02
    • ちょっと強引でしたね(汗)
      時間旅行は、絶対に安全が保障されているのなら行ってみたいですね~♪
      昨日の、3段階の話ですけど・・・
      私には、イク時の気持ち良さにレベルがあるのです。
      1段階・・・小イキ。
      まぁまぁ、気持ち良かったなってレベル。
      し終わる時、時間の無駄だったと思う時があります。
      2段階・・・中イキ。
      はぁ~♪気持ち良かった~♪と、満足するレベル。
      ちょっと汗をかいて、終了後は色々な事に意欲が出ます!
      3段階・・・大イキ。
      もう駄目~!気持ち良過ぎる~~!!と、大満足するレベル。
      大発汗とともに、体がグッタリして心地良い疲労感があります。
      最大の短所は、終わった後、何も考えられなくなり、すぐ眠くなる事です。
      4段階・・・特大イキ?
      謎の領域です。
      将来、ここに到達出来るように精進します!!

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2010/03/02 20:27
    •  平日の朝が、2で……。
       休日が、3かな?
       でも、やってる最中に寝ちゃったりすることもあるから……。
       違うのかも?
       酒飲んでなきゃ、もうちっと極められるんだろうが……。
       由美美弥の登場人物は、間違いなく4ですよね。
       わたしにとっても、未知の領域です。
       一度でいいから、白目剥いてみたい。

    • ––––––
      8. 淡雪
    • 2010/03/02 20:45
    • なかなかかんじやすくていらっしゃいますね。
      わたくしは、ひみつです。
      4.5?
      え?ウソウソ。

    • ––––––
      9. Mikiko
    • 2010/03/02 20:50
    •  殿方が、4.5なのかも。
       名器も痛し痒しで……。
       自分の方は、あんまり快感が得られないんじゃないか?
    コメントする   【由美と美弥子 0399】
コメント一覧へジャンプ    ページトップへ


Comment:本文 絵文字  ※入力できるのは、全角で800字までです。

↓お帰りのさいには↓
愛のワンクリ お願いします
新しいウィンドウは開きません

相互リンクサイトのみなさま(Ⅰ)
問答無用の吸血鬼R18 新・SM小説書庫2 Japanese-wifeblog 愛と官能の美学
知佳の美貌録 未知の星 熟女と人妻エロンガ 赤星直也のエロ小説
[官能小説] 熟女の園 電脳女学園 官能文書わーるど 只野課長の調教日記
ちょっとHな小説 都会の鳥 人妻の浮気話 艶みるく 西園寺京太郎のSM官能小説

相互リンクサイトのみなさま(Ⅱ)
熟女・おばさんの性体験談 黒い教室 人に言えない秘密の性愛話 Playing Archives
被虐願望 女性のための官能小説 性転換・TS・女体化劇場 性小説 潤文学ブログ
羞恥の風 女の陰影 女性のH体験告白集 変態小説
むね☆きゅんファンサイト 週刊リビドー かおるの体験・妄想 ぺたの横書き
あおいつぼみ 葵蕾 最低のオリ 魔法の鍵 Mikiko's Roomの仮設テント
恥ずかしがりたがり。 官能的なエロ小説 濠門長恭の過激SM小説 淫芯

相互リンクサイトのみなさま(Ⅲ)
お姫様倶楽部.com 被支配中毒 出羽健書蔵庫 かめべや
HAKASEの第二読み物ブログ 女教師と遊ぼう 平成な美少女ライトノベル 官能の本棚
禁断の体験 エッチな告白集 おとなの淫文ファイル エッチのあとさき 恥と屈辱の交差点 潤文学
ましゅまろくらぶ 空想地帯 恍惚團 ~ドライ・オーガズムの深淵~ Angel Pussy 週刊創作官能小説
ろま中男3 渡硝子の性感快楽駆け込み寺 漂浪の果てに アダルト検索一発サーチ

快感小説 SM・お仕置き小説ブログ 官能秘宝園 制服美少女快楽地獄
秘密のエッチ体験談まとめ 18's Summer 淫鬼の棲む地下室 被虐のハイパーヒロインズ
ひめ魅、ゴコロ。 おしっこ我慢NAVI 妄想ココット ライトHノベルの部屋
レズ画像・きれいな画像倉庫 riccia 調教倶楽部 ちょっとHなおとなのための…
緊縛新聞 Eros'Entertainment オシッコオモラシオムツシーン収集所 エピソードセックス
マルガリテの部屋 アダルト官能小説快楽機姦研究所 渋谷子宮 RE:BIRTH 羞恥集
黒塚工房 プライド 女性作家専門官能小説 官能小説 レイプ嗜好
人妻!人妻!人妻! wombatの官能小説 黒イ都 羊頭狗肉
ひよこの家 美里のオナニー日記 エロショッカー軍団 相互リンク、募集してます!
★相互リンク募集中!(メールしてね)★

ランキング/画像・動画(1~10)
シンプルアダルト動画サーチ 人気ブログランキング
にほんブログ村 ライブドアブログ
官能小説アンテナ エログちゃんねる
官能文章アンテナ アダルトブログランキング


ランキング/画像・動画(11~30)
GL Search Adult Novels Search オンライン小説検索・R小説の栞 おたりんく








<ランキング/画像・動画(31~50)ここまで-->
△Top