Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 0396
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 由美は、改めて叔母に連なる血脈を感じていた。
 叔母の大陰唇には、まったく色素の沈着が無かった。
 静脈が透けるような真っ白い肌が、大陰唇を覆っている。
 美弥子に幾度となく讃えられた肌を、叔母も持っていたのだ。
 嬉しかった。
 40歳になっても、こんなに綺麗なままでいられるのだ。
 同時に、叔母に対する愛しさがこみあげてきた。

「由美……。
 もっと近くで見て」

 由美は、身を屈めようとした。

「違うの。
 わたしのお尻を持ち上げて。
 由美の胸に抱え上げてちょうだい」

 由美は、叔母の尻を両手で掬った。
 叔母の尻は骨盤の尖りが浮き出た、三角形をしていた。
 これも由美と同じだった。
 美弥子のような丸々とした輪郭の尻に引き比べて、なんと貧弱なのかと思っていた。
 しかし、目の前で見る、自分と同じ尻は愛しかった。
 その尻を持ち上げる。
 身を寄せ、胸に抱く。

「見える?
 はっきり見える?」
「すっごく近くで見える。
 クリちゃんに、わたしの顔が映ってそう」
「見ててね。
 見ててね。
 そのクリちゃん、弄るとこ」

 包皮を引き上げていた両指から、左の指が別れ、下方に動いた。
 そうだった。
 この叔母も左利きだったのだ。

 膣口まで下り、膣液を塗した指が、再び上に戻る。
 陰核が隠れた。

「あ、うぅぅん」

 由美の胸で、叔母の尻が躍りあがった。

 指が振れだした。
 注射跡を揉むように。

 叔母の尻では、肛門が、絞りこむような収縮を始めていた。

「ダメ……。
 由美。
 もう、イッちゃいそう……」
由美と美弥子 395目次由美と美弥子 397





コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2010/02/26 07:26
    • ●あえかなる薔薇撰りをれば春の雷
       前書きに、「銀座千疋屋」とあります。
       「銀座千疋屋(ぎんざせんびきや)」は、明治27年創業の有名なフルーツパーラー。
       ホームページの事業内容を見ても、花は売ってないようです。
       では、どうしてフルーツパーラーで薔薇を選ぶのか……。
       さっぱりわかりません。
       なので、この前書きは無視して……。
       ロケーションを、花屋さんに変えましょう。
      http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100220203707111.jpg
       若い男性が、花屋の店頭で薔薇を選んでます。
      http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100220203954311.jpg
       若いと云っても、10代や20代前半では絵になりません。
       30近い方がいいですね。
       誰に贈るのでしょうか?
       男性が薔薇を選んでる姿って、いいですよね。
       ちょっと照れくさそうにしながら……。
       それでいて、真剣な眼差し。
       ひょっとしたら、店員さんが、薔薇選びを手伝ってくれてたのかも?
       そんなとき、思いがけず春の雷が鳴ります。
       店員さんは、小さな悲鳴を上げ……。
       一瞬、立ち竦むかも知れません。
       雷が収まると、声をあげてしまったことを謝り……。
       少し頬を染めながら、薔薇選びに戻ります。
       男性が、この花屋に足を運ぶのは……。
       もしかしたら、この店員さんに思いを寄せてるからなのかも知れません。
       薔薇も、誰かへのプレゼントではなく……。
       自分の部屋に飾るためかも?
       店員さんの面影を偲びながら……。
       珈琲でも入れるんじゃないでしょうか。
      http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2010022020370779a.jpg
       なんて……。
       無限に想像が広がります。
       映画の1シーンのような句です。
       実は、↑のイメージは、ある小説に影響されてます。
       梶尾真治のSF小説、「クロノス・ジョウンターの伝説」。
      http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/2010022020370825f.jpg
       梶尾さんの作品では、「黄泉がえり」が映画になってますね。
      http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100220203707ee1.jpg
       「クロノス・ジョウンターの伝説」は、花屋の店員さんを好きになった男性のお話。
       彼女の命を救うため、男性は壮絶な人生に踏みこんで行きます。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2010/02/26 07:27
    • ●夜桜やうらわかき月本郷に
       この夜桜は、上野公園だったそうです。
      http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100220203707691.jpg
       わたしが思うに……。
       夜桜を見るために、上野公園へ足を運んだんじゃないと思います。
       句材を求めて夜桜見物に行くなんてのは、波郷には似合いません。
       たまたま通りかかったんでしょう。
       だから夜桜も、公園の外から見たんじゃないでしょうか?
       夜空に広がるソメイヨシノの花は、きっと幻想的だったでしょうね。
      http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/201002202041194ae.jpg
       でも、波郷は、立ち止まることなく通り過ぎたでしょう。
       たとえば波郷が……。
       夜桜の前で立ち止まり……。
       懐から俳句帳を取り出して句を捻ってる姿なんて、とても想像できませんから。
       ダンディな波郷は、そんなことはしなかったはず。
       脳裏では、無数の言葉たちのマッチングが行われてたでしょうけど……。
       着流しの懐手を崩すことなく、涼しい顔で歩み過ぎたと思います。
       本郷まで来たとき……。
       大きな月が掛かってるのに気づきました。
      http://blog-imgs-36.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20100220203708d89.jpg
       このとき、一瞬にして句が成ったんだと思います。
       上野公園の夜桜と、本郷の月がひとつになったんです。
       ま、実際にこうだったとは言えませんけどね。
       でも、優れた句が出来る過程を想像してると、わくわくします。
       この句が成ったのは、昭和13年。
       波郷は25歳でした。
       「うらわかき月」は、うら若き波郷を写したものだったのかも知れません。
       続きは、次回。

    • ––––––
      3. フェムリバ
    • 2010/02/27 01:51
    • 左利きなんですね!
      でもって
      叔母ちゃん、やっとオナニーに突入♪
      と思ったら、もうイッちゃうのですか?
      去年、初めて人にバラの花束を贈ったんですけど・・・
      選んでる時はドキドキでしたね。
      声は上擦るし、顔は熱くなるし・・・
      思いっきり不審者です(汗)
      きっと、贈る相手の事ばかり考えてしまうからでしょうね。
      でも
      今年も、心を籠めて贈りますよ。
      不審者に間違われようとも・・・
      「黄泉がえり」!
      友達と泣きまくりでした!
      懐かしい・・・
      「うらわかき月」に「うら若き波郷」、カッコイイですね~♪
      (フェムリバじゃカタカナだし、悔しいけど合わないな・・・)

    • ––––––
      4. Mikiko
    • 2010/02/27 07:38
    •  どっかで書いてたよなと思って、探してみたら……。
       ありました。
       209回。
       心の籠もった薔薇の花束。
       贈られた人にも、きっと気持ちが届いたと思うよ。
       フェムリバを句に持ちこむのは……。
       ムリかと……。
    コメントする   【由美と美弥子 0396】
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