2009.7.22(水)
「あ…っ。
あぁっ、あぁっ」
声に合わせるように、尻が振れ出した。
瞬く間に断崖まで追い詰められた。
膝から下が、コンパスを開くように上がり、天井を指した。
「あ、あぁ。
イク。
もうイク……」
爪先で、指の股が開いていく。
その時だった。
突然、バスルームの扉が開かれたのだ。
顔を振り上げると、ミサだった。
両脚の狭間に見えるミサの顔は、驚愕の目を見開いていた。
心底驚愕した人の顔を、初めて見たような気がした。
自分もきっと、同じ顔をしているのかも知れない。
そんなことを、ぼんやりと思った。
思考が働かなかった。
「ごめん。
おトイレ借りようとしたら……。
お風呂から、苦しそうな声が聞こえて。
気持ち悪くなったのかと思って」
そう言いながらミサの視線は、由美の股間に下りていった。
由美は、身じろぎひとつ取れないでいた。
ミサの瞳が、更に大きく開くのが見えた。
由美は、ようやく我に帰った。
上げていた脚を床に引き落とし、膝頭を閉じた。
見られてしまった……。
無毛の性器を。
由美は全身を縮めた。
「ほんと、ごめん」
そう言ってミサは、扉を閉めた。
扉が閉まってからも、由美は身体を動かすことが出来なかった。
しばらくして、トイレの水を流す音が聞こえた。
トイレの扉が開かれ、ミサの足音が遠ざかっていく。
このまま、バスルームに籠もっているわけにもいかない。
くるときが来たのだ。
しかし、他人を初めて部屋に入れた、その日に見られてしまうとは……。
そんなことを思いながら、由美は脱ぎ捨てた衣服をのろのろと纏った。
あぁっ、あぁっ」
声に合わせるように、尻が振れ出した。
瞬く間に断崖まで追い詰められた。
膝から下が、コンパスを開くように上がり、天井を指した。
「あ、あぁ。
イク。
もうイク……」
爪先で、指の股が開いていく。
その時だった。
突然、バスルームの扉が開かれたのだ。
顔を振り上げると、ミサだった。
両脚の狭間に見えるミサの顔は、驚愕の目を見開いていた。
心底驚愕した人の顔を、初めて見たような気がした。
自分もきっと、同じ顔をしているのかも知れない。
そんなことを、ぼんやりと思った。
思考が働かなかった。
「ごめん。
おトイレ借りようとしたら……。
お風呂から、苦しそうな声が聞こえて。
気持ち悪くなったのかと思って」
そう言いながらミサの視線は、由美の股間に下りていった。
由美は、身じろぎひとつ取れないでいた。
ミサの瞳が、更に大きく開くのが見えた。
由美は、ようやく我に帰った。
上げていた脚を床に引き落とし、膝頭を閉じた。
見られてしまった……。
無毛の性器を。
由美は全身を縮めた。
「ほんと、ごめん」
そう言ってミサは、扉を閉めた。
扉が閉まってからも、由美は身体を動かすことが出来なかった。
しばらくして、トイレの水を流す音が聞こえた。
トイレの扉が開かれ、ミサの足音が遠ざかっていく。
このまま、バスルームに籠もっているわけにもいかない。
くるときが来たのだ。
しかし、他人を初めて部屋に入れた、その日に見られてしまうとは……。
そんなことを思いながら、由美は脱ぎ捨てた衣服をのろのろと纏った。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2009/07/22 07:26
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今日は、愚痴と言うか、泣き言を書かせていただきます。
最近、気力が萎えつつあることを感じていたんですが……。
大雪山系での遭難事故のニュースを見てたとき。
身体が震えるような怖さを感じました。
自分の足で歩けなくなり、その場にうずくまってしまう人の気持ちを思ったとき……。
我が身を振り返らずにはおれませんでした。
「Mikiko's Room」を始めて、1年2ヶ月。
「由美美弥」書き始めてからは、1年半になります。
書き始めた経緯については、「わたしがエロ小説を書き始めたわけ」に記したとおりです。
書き始めた当初は、ほんとに四六時中エロいことばっかり考えてました。
なんか、リミッターが外れた感じで……。
それまで抑えつけてきた本性が、噴きあげるようでした。
だからこそ、まったくコメントも入らないのに、黙々と続けられたんだと思う。
でも今は、衝動だけで書くことが出来なくなってます。
空に向かって、鋭角に飛び出してったパワーは尽きてしまいました。
毎日毎日、喘ぎながら必死に羽ばたいてる。
足を着いてしまったら、もう二度と飛び上がれないような気がして……。
おそらく衰えは、みなさまにも見透かされてると思います。
応援クリックも入れてもらえなくなったし……。
やっぱり、面白くなくなってるんだよな。
こうやって、ひとつのブログは終わりを迎えるんでしょうか……。
もう止めちゃったらって声が、聞こえる気がします。
でもね……。
必死に飛びつづけてるわたしは、不思議と止めようとは思ってないんですよね。
なんでだろう。
ひとつは……。
何やっても長続きしなかったわたしが、初めて、長い期間続けられたことだから。
それを、失いたくない……。
拠り所ってやつかな。
これを止めてしまったら、何をやっても中途半端な、疲れたオールドミスに戻っちゃう。
そういう自分を受け止める自信が、今は無い。
もうひとつは……。
やっぱり、ここに来てくださるみなさんのおかげかな。
「Mikiko's Room」は、もうわたしだけのものじゃないって思うから。
傾いた喫茶店が、なかなかお店を閉められないのも、こんな理由なのかも。
それにしてもねぇ。
書くってことは、ほんと辛い作業です。
頭で考えてるとき、スゴい傑作だと思ってたシーンが……。
言葉にすると……。
まったく傑作では無かった。
書くってことは、それを思い知る過程なんです。
書けば書くほど、切なくなってきます。
熱に浮かされて書いてるときは、そんなこと感じるヒマもなかった。
書きたいことが山のようにあって、手が追いつかないくらいだった。
でも、とぼりそうな蝋燭をかき立てながら書いてる今は……。
焔の向こうに、アラがたくさん見えてしまう。
そのアラを、根気よく潰していく気力は、もうありません。
そんなこと始めたら、自分の方が潰れてしまいそう……。
削るということが、出来なくなってます。
何度も厚塗りを重ねて、アラを隠すのが精一杯。
太宰治のエピソードなんか読むと、ほんと意気阻喪しますよ。
晩年の太宰は、コタツでお酒を飲みながら、奥さんに口述筆記させてたそうですが……。
彼の口からは、蚕が糸を吐くように言葉が紡ぎ出されたそうです。
言い淀むことも、言い直すことも、まったく無かったとか……。
まるで、すでに出来てる作品を朗読してるみたいだったそうです。
そうです。
こういう人を、天才と言うんですね。
そしてわたしは、そうじゃなかった。
でもね。
まだ止めませんよ。
神に与えられた才能は無かったけど……。
穴だらけの翼だったけど……。
続けます。
まだ心は折れてません。
どこへ行くのかわからないけど。
どこまで行けるのかわからないけど。
わたしは続けます。
みなさんの声が聞こえる限り。
では、最後に。
消えそうな焔をかきたてて……。
美少女仮面ポワトリンの決めゼリフで、決意表明したいと思います。
「愛ある限り戦いましょう。命、燃え尽きるまで!」
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2. マリ- 2009/07/22 13:45
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Mikikoさんは素敵です。
由美美弥にもハマってるけど、Mikikoさんにもハマっています。
理由はそこに「愛がある」から。
小説を読んで好きになったけど、作家じゃないMikikoさんも魅力的だと思います。自分を大切にして下さい。(偉そうで、ごめんなさい。)
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3. 淡雪- 2009/07/22 17:45
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来てもクリックしてなかったな。
ごめんごめん忘れてました。
はいポチ。
ペースはマイペースでいいんじゃないの?
ダイジョウブ!!!
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4. もんぷち- 2009/07/22 18:56
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フェムリバちゃんの直球ゼリフにクラッときました。
そんな愛弾を受けたら私だったらひとたまりもありません。
い、言われてみたい…!!
mikikoさん、こんなにも読者に愛されてるのは、mikikoさんの愛がパソコンから飛び出してみんなに届いたからですよ!
これからの展開が超楽しみです。
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5. Mikiko- 2009/07/22 20:18
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> マリさん
うれしいです。
マリさん、ほんとにありがとう。
もっともっと、マリさんをとりこにできるよう……。
小説も、素顔のコメントも、「愛」を込めて書いていきます。
マリさん、ずっと読者でいてくださいね。
> 淡雪さん
クリック、ありがとうございました。m(_ _)m
わたしもマイペースで行きたいんですけど……。
A型にとっては、それが一番難しいんですよ。
でも、淡雪さんの「ダイジョウブ」を聞いたら、ほんとに大丈夫に思えてきました。
わたしは、ダイジョウブです。
> フェムリバさん
照れるぜ……。
だけど、すごくうれしい。
わたしを選んでくれた人を裏切りたくないと、強く思いました。
その思いに応えられるものを書きたいと、強く願いました。
どうか、ふらつくMikikoに、声を掛け続けてください。
> もんぷちさん
ほんとにお久しぶり。
見限られたのかと思ってたよ。
わたしの愛が、まだ届いてたみたいで嬉しいです。
これからも、飛び出す愛で、もんぷちさんの心を直撃したいと思います。
覚悟してね♪
> みなさん
日食、見ましたか?
わたしは見ました!
会社の外階段から。
空には、まだらの雨雲が流れてたんですが……。
雲の薄いとこに、太陽が掛かると……。
三日月形に欠けたお日さまが、はっきりと透けて見えました。
わたしが小説を書いてることは、身のまわりの誰も知りません。
「毎日定時に帰って、何してるの?」とか聞かれると、つい口ごもってしまいます。
電車の吊革につかまりながら……。
しんしんと寂しくなるときもあります。
でも、がんばって書いていきます。
お日さまだって、欠けるときがあるんだから。
わたしの心が欠けることがあっても、あたりまえ。
欠けても、きっとまた、まんまるに戻れる。
そう信じて、書いていきます。
みなさん、ほんとにありがとう。
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6. shiku- 2009/07/23 00:33
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今って一番ツライ時期なのかもしれませんね。。
あたしはMikikoさんが小説を続けてくれてる限り…
頑張れそうな気がします。
羨ましいですよ、Mikikoさんには、こんなにもたくさんの人達から愛されてて。。(*^ ^*)
パソコン繋がったんだけど、、接続方法…よくわかんないや。。(悲)
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7. Mikiko- 2009/07/23 07:23
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来てくれてありがとう!
たまに泣き声あげると、みんながあやしに来てくれて、うれしいなぁ。
寂しくなったら、またやろうかな……。
shikuちゃんが頑張れるように、わたしも小説、頑張って書き続けます。
パソコン、繋がったのに接続方法がわからないってのは……、なぜ?
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8. shiku- 2009/07/23 21:04
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おかんがパソコン新しく買ってくれたんだけど……
セキュリティとか…なんだかよくわかんない設定がいっぱいあって…もぅギブです。。(((・・;)
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9. Mikiko- 2009/07/24 06:42
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今買ったんなら、Vistaだろ?
わたし、Vista触ったことないから……。
会社のパソコンも全部XPだし。
新しいパソコン入れても、OSはXPなんです。
使ってるソフトが、Vistaに対応できないので……。
ソフト屋が、OSの方を入れ替えて納入してくる。
だから……。
設定のアドバイスは、出来そうにありません(泣)。