Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 0169
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「はっ」

 生徒会長は床を突き放し、上体を起こした。
 膝から脛は床に着いたままだった。
 尻が再び動き始めた。
 今度は前後だった。
 うねるように、あおるように、尻が前後に振れ始めた。
 腰から下が、別の生き物のように動いていた。

「あ、あぁぁ」

 これは美弥子の声だった。
 美弥子は拳を口にあて、零れる声を抑えた。

 同じだった。
 美弥子が、ただ一度だけ見た男女の営み。
 十歳の夜の父と母。
 生徒会長の尻の動きは、あの時の母と同じだった。

 拳を噛んでも、細い悲鳴が笛のように口から漏れた。
 美弥子はいやいやをするように、かぶりを振った。
 それでも、生徒会長の動きから目を逸らすことができなかった。

「ママ……」

 思わず声が漏れた。
 生徒会長が、顔をこちらに向けた。
 母に見えた。
 その顔は、優しく微笑んでいた。
 尻を振りながら。

『美弥子ちゃん……。
 どうしたの?
 いいのよ、オナニーして。
 ママのこと見ながら、オナニーしてごらんなさい』

 そんな声が聞こえた。
 美弥子は泣き顔をうなずかせた。
 右手が股間に潜り込んだ。
 探るまでもなく、陰核が指に触れた。
 陰核は、天を突いて勃起していた。
 指先で摘み、振り立てる。
 亀頭部が太腿を叩く。

「ママ、ママ……」

 美弥子の涙が、屹立する陰核に落ちた。
 美弥子は、涙に塗れた陰核を握りしめた。
 母に対する愛しさに、身が捻られるようだった。
 同じ特殊な陰核を持つ肉親。
 おそらく美弥子の祖母であるロシアの娼婦も、同じ陰核を持っていたのだろう。
 同じ血が流れる身体なのだ。
由美と美弥子 168目次由美と美弥子 170




コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2009/04/05 07:30
    • http://www.youtube.com/watch?v=ATWIawoekHs
       この曲はもちろん、ある日突然、愛し合ってることに2人が気づくって歌ですが……。
       今日のテーマは、そんな幸せな時間の、ずっと後のお話。
       1人の気持ちが醒めてしまったことに、ある日突然、もう1人が気づくときのこと。
       わたしはこの瞬間を、何度味わってきたことか……。
       わたしが先に醒めたって経験は、1度もないんです……。
       飽きられてばっかり。
       しかもそれに気づかないから、余計に嫌われるみたいで……。
       まさしく、恋は盲目状態。
       相手の言動を、すべて都合のいいように解釈しちゃってるんですね。
       でも、いくら鈍感なわたしでも、ある日突然、それに気づくときが来ます。
       もう、この人の気持ちは、わたしの方を向いてないってことに。
       その瞬間、相手の言動のほんとうの意味が、「あぁっ」って声が漏れるほど腑に落ちるんです。
       カードの絵柄が、一瞬にして変わるみたいに……。
       ここで身を引けばいいんでしょうけど……。
       できないんですね。
       いっそう執着してしまう。
       相手の気持ちに気づいたってことは、自分の方もある程度醒めてきてるってことなんでしょうけど。
       気づいてしまったことには目をつぶり、かつての蜜月の季節に、もう一度2人を引き戻したくなる……。
       で……。
       141のコメントに書いたみたいに、鬼になりかけるわけだ。
       昔、わたしは短歌を作ってました。
       葛原妙子さんを真似た歌も作ってたけど……。
       ぜんぜん違う系統のも作ってました。
       ドロドロ路線。
       自らを、「宇治の橋姫」になぞらえた歌とか。
       謡曲『鉄輪(かなわ)』の世界。
       自分を裏切って、若い後妻を娶った夫……。
       その夫と後妻を呪い殺そうとする、哀しい前妻のお話です。
       ちなみに、前妻は「こなみ」、後妻は「うわなり」と読みます。
       鉄輪って言うのは、火鉢に置く五徳のこと。
       鉄の輪っかに、3本の足が付いたものです。
       ヤカンなんかを乗せて、お湯を湧かしたりする道具。
       この鉄輪を逆さまにして、3本の足に蝋燭を括りつけます。
       蝋燭に火を灯し、それを頭に載せる。
       そして白装束に身を包み、貴船神社に参るわけです。
       丑の刻に……。
       何しに行くかって?
       もちろん……。
       杉の大木に押しつけた藁人形に、五寸釘を打ちこむためです。
       そんな歌を、いくつかご披露しましょう。
      むばたまの夜の衣のうら寂し露に濡るらむ宇治の橋姫
      あだ人の忘れ片敷き袖ごろも被き待つてふ宇治の橋姫
      待ちわびて前妻(こなみ)が袖の涙川寄する恨みの宇治の橋姫
      今はただ憂しと思へば参りなむ糺河原(ただすかはら)は笠の橋姫
      貴船川沢の蛍も絶えはてて渡る鬼火の今宵橋姫
      手枕(たまくら)に汝(な)が梳きやりし黒髪は空さまなるぞ思ひ知るべし
      逆髪の鎮め鉄輪ぬ戴(いただき)に瞋恚(しんに)の焔(ほむら)の篝(かがり)祀らむ
      愛執のわれとわが身の悲しみを丹塗り(にぬり)に込めて渡りゆくなり
      あらざらむこの世のほかの形見にぞ愛の骸(むくろ)を取りてしゆかむ
      今更になどて涙の流るるや怨み生成(なまなり)あはれ橋姫

    • ––––––
      2. 淡雪
    • 2009/04/05 08:09
    • 幸せだった日々を恨みに昇華させるには、惜しい・・・と思うのは、わたしがもの知らずだからでしょうか。
      人は様々な悲しみや事情をかかえて生きているものだと思います。
      ひとときでも愛し合えたことを大切に抱いて生きることはできませぬか?
      あ・・・また、祇園芸妓バージョンに移行しちゃいそうなので、このへんで。
      だめね、わたくしったら、マジメなポーズを貫くことができないなんて。しょぼ~~~ん。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2009/04/05 09:43
    •  で、たちまちにして蛇体変化!
       裏切り者の隠れる鐘に巻きついて、鐘ごと相手を焼き殺す……。
      http://blog-imgs-24.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20090405094554b60.jpg
       ってのが、昔のわたし。
       でも、今のわたしは、すっかり人畜無害。
       生身の人間に狂ってるヒマ無いの。
       なにしろ、「Mikiko's Room」に巻きついてるんだから……。
       しかし、考えても見てください。
       「Mikiko's Room」をやってなかったころのわたしを……。
       この小説とコメントを生み続ける全パワーが、ひとりの相手に注がれてたんですよ。
       相手にとって、いかほどの負担であったか……。
       こんな女に魅入られた人は、ほんと災難でしたわ。

    • ––––––
      4. 淡雪
    • 2009/04/05 19:21
    • こえ~~~~。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2009/04/05 19:43
    •  「あんちん」って書くと、妙にコミカルだよね。
       ちょっとHな響きもあるし。
       安珍清姫伝説を題材にした能「道成寺」は、「天河伝説殺人事件」の題材にもなりましたね。

    • ––––––
      6. 淡雪
    • 2009/04/06 00:10
    • 音がいいでしょ。>あんちん。
      娘道成寺は、花柳流のおさらい会で、友人が舞いました。
      歌舞伎でも、とても華やかで、好きな題材ですが、(わたくしが見に行ったとき菊五郎親子が年増な清姫と、清純な清姫をWキャストで演じていて、変り種で、おもしろかったです。襲名披露の手ぬぐいをナイスキャッチしたのもすごく嬉しかった。わたしに投げてくれたの。。。おほほ)
      こわいのよね。
      呪い殺すくらい大好きなのね。

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2009/04/06 07:33
    •  「鉄輪」が「道成寺」にすり替わってましたね……。
       「鉄輪(五徳)」の画像を探してみました。
      http://blog-imgs-24.fc2.com/m/i/k/mikikosroom/20090406073636715.jpg
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