2008.12.8(月)
「お姉さんに来てもらいます」
「やめて、やめてください。
やめて……」
泣き顔で懇願する少女を無視して、女教師はメールを打ち続けた。
打ち終えた携帯を白衣のポケットに戻すと、うなだれる少女を見下ろし、能面のように笑った。
ほどなく、保健室の扉が叩かれた。
女教師の姿が、舞台の袖へ消えた。
少女ひとりが、舞台中央の丸椅子に残された。
肩を震わせ、真新しい鞄に涙を落としていた。
この少女が、これから過酷な試練に直面するのは確実だった。
しかし今度ばかりは、持ち物検査のように助けてやることはできない。
美弥子は身を固くして、少女の運命を祈るほかはなかった。
匣の中の美弥子は、はらはらしながら舞台を見守る一人の観客でしかないのだから。
その舞台に、再び女教師が登場した。
もうひとりの女優を連れていた。
新しい女優は、美弥子も顔を知っていた。
2年生だ。
噂によると、常に学年トップの成績を保ち、次期生徒会長に目されているそうだ。
やや険があるが、華やかな美貌を誇っていた。
姉の顔は知っていたが、椅子の少女がその妹であることは初めて知った。
少女の口から、姉の話を聞いたことはなかった。
妹のほうは、上位ではあるが抜きん出た成績ではない。
少女は、姉を前にしても顔を上げようとしなかった。
美貌で優秀な姉に対し、複雑な感情を抱えているようだった。
「どうしたの?
わざわざお姉さんが来てくれたのよ。
顔を上げなさい」
こめかみの後れ毛が、微かに震えた。
妹は、膝の鞄から視線を上げなかった。
「やめて、やめてください。
やめて……」
泣き顔で懇願する少女を無視して、女教師はメールを打ち続けた。
打ち終えた携帯を白衣のポケットに戻すと、うなだれる少女を見下ろし、能面のように笑った。
ほどなく、保健室の扉が叩かれた。
女教師の姿が、舞台の袖へ消えた。
少女ひとりが、舞台中央の丸椅子に残された。
肩を震わせ、真新しい鞄に涙を落としていた。
この少女が、これから過酷な試練に直面するのは確実だった。
しかし今度ばかりは、持ち物検査のように助けてやることはできない。
美弥子は身を固くして、少女の運命を祈るほかはなかった。
匣の中の美弥子は、はらはらしながら舞台を見守る一人の観客でしかないのだから。
その舞台に、再び女教師が登場した。
もうひとりの女優を連れていた。
新しい女優は、美弥子も顔を知っていた。
2年生だ。
噂によると、常に学年トップの成績を保ち、次期生徒会長に目されているそうだ。
やや険があるが、華やかな美貌を誇っていた。
姉の顔は知っていたが、椅子の少女がその妹であることは初めて知った。
少女の口から、姉の話を聞いたことはなかった。
妹のほうは、上位ではあるが抜きん出た成績ではない。
少女は、姉を前にしても顔を上げようとしなかった。
美貌で優秀な姉に対し、複雑な感情を抱えているようだった。
「どうしたの?
わざわざお姉さんが来てくれたのよ。
顔を上げなさい」
こめかみの後れ毛が、微かに震えた。
妹は、膝の鞄から視線を上げなかった。
コメント一覧
-
––––––
1. Mikiko- 2008/12/08 07:24
-
わたしの今の夢。
オナニーのおかずとしても頻繁に出てくるモティーフ。
それは、プロゴルファーの全美貞に組み敷かれて、ビンタ張られながら裸に剥かれること……。
ささやかな夢だけど、この夢が叶えられることはあり得ません。
で、もっと現実的な夢を考えてみました。
それは……。
やっぱり、お嫁さんになること!
以下、妄想。
Mikikoは、かわいいお嫁さんになるの。
相手は、バリバリのキャリアウーマン。
彼女はたくさん稼いでくるので、Mikikoは専業主婦になります。
彼女が働きに出てるあいだ、Mikikoはお部屋で、小説書いたりオナニーしたりして過ごすの。
でも、Mikikoはお料理も作れないし、お掃除やお洗濯も苦手……。
だから、メイドさんを雇っちゃいます。
メイドさんは、Mikikoに代わってコマネズミみたいに働いて、お料理もお掃除もお洗濯もあっというまに片付けちゃう。
で、家事の合間にはMikikoの小説も読んで、「面白い面白い」って言ってくれるの。
そしてMikikoがオナニーするときは、そばでジッと見ててくれる……。
メイドさんのさげすみの目に見下ろされながら、Mikikoはびっくんびっくん痙攣するわけ。
気持ちいいだろうなぁ。
夜になると、キャリアウーマンの彼女が帰ってきます。
でも彼女、仕事がうまくいかなくって、すっごい荒れてるの。
玄関まで迎えに出たMikikoは、その場で突き倒されて、ビンタ張られながら裸に剥かれちゃいます(またかよ!)。
彼女に乱暴に弄られながら、思わずくびが仰け反っちゃう。
その視線の先には、帰りそびれてたメイドさんがいるの。
メイドさんは、扉の陰から、乱暴に弄られながら大股を開くMikikoをじっと見てる。
でも、メイドさんも我慢できなくって、その場でショーツ下ろして擦りはじめる……。
狂ったように……。
ああ、なんてささやかな夢……。
でも、こんな小さな夢も、現実が叶えてくれることはないでしょう。
だからMikikoは小説を書く。
叶えられない願いを、幻灯のように映しだすために……。