Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 0017
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 パンプスを扉の前に揃えて置いたとき、まるでこれから自殺する人みたいだと、ひと事のように思えた。

 そうなのかも知れない。
 昨日までの自分は、今日死ぬのだ。
 由美はまなじりを上げ、その場で衣服を脱ぎ始めた。
 もう、心に迷いはなかった。

 脱いだ衣服を、バックの口から押し込む。
 美弥子の裸の尻を覗こうという自分が、衣服を着たままなどということは許されない、と思った。
 一枚一枚脱ぐごとに、自分の目の周りが熱を帯びてゆくのが判った。
 端からは自分の頬が、酔ってでもいるかのように、桜色に染まって見えるだろう。
 いや実際、酔っているのかもしれない。
 衣服を着たままでは美弥子に申し訳ない、などというのが言い訳にすぎないことは、自分でも薄々判っていた。
 本当は、学校のトイレで全裸になるという行為にこそ、魅入られていたのだ。
 その証拠に、ブラを外すと、乳首はもう痛いほどに勃起していた。
 自分は今、校内で、乳首を外気に曝しているのだ。
 震える指が、その乳首に伸びる。

 指先が乳頭に触れただけで、背中にさざ波が立った。
 由美は、小さな乳房を圧し潰すように押さえ、オナニーの欲望に耐えた。
 まだ早い。

 情動をようやく抑えると、スカートを外した。
 それをバックに押し込み、息を整える。
 呼吸が速くなっていた。
 あと一枚。
 由美は最後の一枚、ショーツに指をかけた。
 上から見ても、履き替えが必要なほど股間部分が湿っているのが判る。
 由美は、一気にショーツを剥き下ろした。
 性器と布が離れるとき、膣液が糸を引くのが見えた。

 丸めた布地をバックに落とすと、そこにいるのは、一糸纏わぬ自分だった。
 湿った梅雨の大気が、直接肌に触れている。
 乳首にも。
 性器にも。

 人は、何で服なんか着るのだろう。
 こんなにも裸は気持ちいいのに。
 うっかりすると、このまま外に出て行きそうだった。
 やっぱり自分はおかしいのだ。
 この頃では、ようやく判ってきた。
 自分が、「変態」と呼ばれる種類の人間であることを。

 由美は、無毛の性器を見下ろした。
 恥丘に両手の指を当て、上に引きあげる。
 陰唇は既に、鬱血して開いていた。
 そのあわいからは、絶え間なく膣液が溢れている。
 太腿に、液汁が伝っているのが見えた。
 一筋流れるごとに、背筋を戦きが這い上がる。
 陰核は、脈を打つほどに勃起していた。
 そこに触れたら、もう自分を止められなくなる。
 由美は、必死に欲望に耐えた。
 もうすぐだ。
 もうすぐ美弥子が来てくれる。
 瞼が熱い。
 身体のどこに触れても、溜め息が漏れ、涙が溢れた。

『早く来て!』
由美と美弥子 016目次由美と美弥子 018





コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2008/06/27 07:20
    •  「由美と美弥子」を読んで、漢字が多すぎると感じられた方も多いのではないでしょうか。
       書いておいてなんですが、これは読めないのではないかと按じられる漢字もいくつか使っています。
       で、やはりそう言う字には振り仮名を振るべきじゃないかと思い、その作業を始めたこともありました。
       でも、すぐに止めてしまいました。
       あまりにも気の滅入る作業だったからです。
       想像して見てください。
       こんなエロ文に、黙々と振り仮名を振る女の姿を……。
       というわけで、読めなきゃ仕方ないと開き直ることにしました。
       サイドバーに「goo辞書」を置いておきましたので、できれば辞書を引いてほしいなと思ってます(判らない字を「コピー&ペースト」で検索窓に投げ込めば簡単)。
       でもまあ、辞書を引きながらエロ小説を読むというのも、かなりトホホな光景なわけで……。
       たぶん、誰も辞書なんか引かないんでしょうねえ。

    • ––––––
      2. Mikiko
    • 2008/09/01 06:22
    •  goo辞書外しました。
       だあれも使わないみたいなので。
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